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周防大島八十八ヶ所霊場巡拝記

11日目

平成21年6月7日

 2009年1月より始めた周防大島八十八ヶ所巡りは今日で11日目。月が変わり6月の札所巡りを開始する。本日は戸田の第11番札所源空寺を出発し、日見・志佐・小松を歩き、屋代の第24番札所弘法堂までの行程を予定する。

 第24番札所の弘法堂入口先にある空地に車を置き、バイクを取り出す。バイクに乗り屋代片山を出発すれば、正面には琴石山が聳えている。志佐トンネルを抜けると眼下に広がる青い海が美しく、平生方面の山には風力発電の風車が7基建っている。

西には柳井琴石山 平生大星山には風車7基

 志佐の集落を抜け、快調にバイク走らせていると、日見付近でタイヤの感覚がおかしい。止まってみるとなんとパンクしていた。屋代からは6km進んだところで、出発点の戸田地区までは残り2.6km程度。残りの距離が僅かなので、日見地区から歩くことにした。

逆さ頂海山 コバルトブルーの海

 バイクを置いて出発、すぐに日見のバス停を過ごす。北に頂海山を眺めながら準備運動代わりの散歩が続く。間もなく海洋センターバス停を通過、海の色は美しいコバルトブルーだ。海に浮かぶ彦島と遠くには皇座山、周囲には贅沢な景色が続く。横見のバス停を通過、風力発電の風車の数を数えながら歩いていたら、海に浮かぶ彦島が近くなってきた。

上関皇座山 瀬戸の彦島

 海に突き出た岩場を眺めながら更に東へ向かえば、戸田・津海木の集落が見えてきた。今日は絶好の釣り日和、船ばかりではなく、岸の岩場からも釣りを楽しんでいる人を見かけた。美しい瀬戸の風景を眺めながら進めば戸田の集落に入り、前回終了札所の第11番源空寺に到着、日見からの歩行時間は約40分だった。

釣り 第11番源空寺

 源空寺に参拝し、最初の般若心経を読み札所を出発する。山門を下りて左折、左に沖浦神社を過ごし、県道4号から1本北の道を左折する。そのまま東へ進むと前回5月31日にも少しお話をした、旅館はやしの方が外に出て居られた。旅館を過ごした先の第15分団消防機庫手前の分岐を左折、北へ向かう。

第15分団消防機庫手前の分岐を左折 眼下に戸田集落と瀬戸

 この先坂道が続くが、巡拝を開始直後なのでまだ元気だ。眼下には戸田集落と青い海が美しい。北には馬の背が見えており、山頂には風力発電のデータを取るためのアンテナを確認する事ができる。間もなく交差点に着き、この分岐を直進。更に坂道を進めば、分岐が現れるので左折、坂道を登れば第12番札所清水庵に到着した。

馬の背とアンテナ 第12番札所清水庵

 清水庵を出発し、そのまま坂道を登る。緩やかに左カーブを描きながら進めば、カーブミラーの立つ交差点に着くのでこの分岐を直進、坂道を下りる。右手に沖浦簡易水道の施設を過ごせば、正面に交差点が現れる。この交差点を直進、次の分岐を左折。緩やかな坂道を道なりに下りて行けば、第13番札所心定庵に到着した。この札所は民家の中に建っている。

のどかな風景 第13番札所心定庵

 心定庵を出発、札所の右手から坂道を登り、元来た道に戻る。コンクリート舗装の道からアスファルト舗装道まで戻り左折、西に向かって進む。南には皇座山と瀬戸の展望、贅沢な景色を眺めながらの巡拝が続く。緩やかに左カーブを描きながら進めば、大きな青梅がたわわに実っており、梅干作りのシーズンの到来を感じる。間もなく正面に次の札所が現れ、更に進めば第14番札所瑠璃光院に到着した。

青梅 第14番札所瑠璃光院

 瑠璃光院を出発し、西へ向かう。少し坂道を下り、緩やかに左カーブを描きながら進む。真っ直ぐな道を南西方向に向かえば、右に石段が見えてくる。この石段を登れば第15番札所真如院に到着する。この真如院から眺める展望は正しく素晴らしい。瀬戸に浮かぶ彦島と皇座山、眼下には戸田の集落と申し分のない美しさである。

真如院からの展望 第15番札所真如院

 真如院からの展望を満喫した後札所を出発、舗装路に着いて折り返すように左折、少し進んで右手の分岐を下る。突き当たりのT字路を右折し、次のカーブミラーが置かれたT字路も右折する。そのまま緩やかな坂道を下りて行けば海岸線に突き当たる。

海岸線へ向かう 美しい海が広がる

 海岸線に出れば右折し西へ向かう。本日の瀬戸内海は正しくコバルトブルー、美しすぎて表現出来ない。間もなく海洋センター前バス停を通過、もう少し進めば右手に頂海山が見えてくる。県道沿いに僅かな坂道を少し下れば、交差点が現れるので左折、海に向かって進む。すぐに左上に建つ第16番観音堂に到着する。

モーターバイク 第16番観音堂

 観音堂を出発、県道の交差点に戻り左折し西へ向かう。バス停日見を過ごし、粕田川に架かる粕田橋を渡ると同時に右折し、北へ向かう。左手には「古刹西長寺、日見大佛」の石碑が立っている。

 川沿いに北上すれば、西長寺の標識に従い分岐を右折、緩やかな坂道を登れば第19番札所西長寺に到着した。西長寺の札所の横には木造の阿弥陀如来座像があるが扉は閉ざされていた。

道案内の石碑 第19番札所西長寺

 ガラス越しに阿弥陀如来を眺めた後札所を出発、現在工事中の場所を通過すれば、真新しい第45番札所明星院に到着した。周囲を見渡せば、白装束の札所巡りの方がお経を唱えておられた。

日見大仏 第45番札所明星院

 札所を出発、階段を下りて右折、坂道を進み、次の分岐を右折する。この先を折り返すように左折すれば奥の院岩屋観音参道に着く。急な階段を登ればすぐに奥の院に到着、建物の後に行けば、岩屋を見ることができる。

奥の院岩屋観音

 奥の院を出発し、元来た道に戻り左折する。そのまま道なりに進み、舗装路を左折する。しばらく平坦路を進めば周囲には琵琶の実がたわわに実っていた。右手に民家を過ごし、緩やかに左カーブを描きながら進めば、札所の案内が現れる。案内に従って左下へ向かえば、今の時期は草が茂っており、草の茂る坂道を下れば、第17番札所延命院に到着した。

ビワ 第17番札所延命院

 延命院を出発、右手のコンクリート道を下りる。間もなく舗装路に出会い、道なりに下りて行けば消防ホースの置かれた分岐に出る。この分岐を右折すれば、第18番札所の地蔵堂に到着した。ここで周南市・光市・旧熊毛町・下松市から来られた4名と出逢う。この方達は45番札所の明星庵にて、熱心にお経を唱えられていた方達だった。

第18番札所地蔵堂

 地蔵堂を出発、途中でキジの勇姿を観賞し、南に向かって下りて行けば、県道4号大島環状線に着くので右折、西に向かって進む。間もなく海岸線が見えてくれば、もう志佐の集落が遠くに見えてくる。海には浮き輪に乗った人をボートが引っ張っており、一足早い夏を感じる。間もなく西日見バス停を通過、右には周防大島町衛星センターを過ごす。

野生のキジ ボート遊び

 海岸に突き出た大岩の上には松の木が自生しており、この大岩には帯石観音で見た岩のように、帯のような線が入っていた。西には柳井琴石山が美しく、北には頂海観音の頂海山が近くなり、以前お参りした岩屋観音が懐かしい。いつの間にか志佐の集落は目の前となり、県道から1本北の分岐を西へ進めば、右手に第21番札所極楽堂が現れた。

海岸の岩 第21番札所極楽堂

 極楽堂を出発、すぐ先の分岐を右折し坂道に向かう。少しずつ坂の傾斜がきつくなるが、背後に広がる展望は美しくなる。左手の民家の下には頂海山の岩屋観音で見た、小石を貼り合わせたような岩を過ごす。この先の分岐を直進すればすぐに第20番札所地蔵堂に到着した。

溶岩 第20番札所地蔵堂

 地蔵堂を出発し、坂道を下りる。そのまま志佐まで下りても良いのだが、分岐を右折すれば志佐トンネルの北側に出るので近道となる。分岐を右折し、緩やかな坂道を進めば、西には 皇座山、鳩ヶ峰、大星山が広がっている。周囲に咲くあじさいや百合の花を観賞しながら更に坂道を登れば、カーブミラーの設置された峠に着く。

あじさいとゆり

 峠を北に向かって下りて行けば、眼下には小松港と飯の山の展望が広がる。コンクリートの道を下れば、間もなく志佐トンネル北側の県道に到着。ここで志佐トンネルを潜り、トンネルの南側に行き、右手につけられた坂道を折り返すように登れば、番外の大山寺観音に到着する。

小松の町並 番外の大山寺観音

 大山寺観音を出発、志佐トンネルを潜り北側に向かう。そのまま坂道を下れば眼下に小松の町並みが広がる。間もなく左に分岐が現れるので左折、道なりに進めば水車バス停先の県道に着くので左折、県道を北西に向かう。

飯の山 県道を北西に向かう

  しばらく県道を進み、右に橋の架かる交差点を左折、カーブミラーの立つ分岐を左折すれば第22番札所長命寺に到着する。

カーブミラーの立つ分岐を左折 第22番札所長命寺

 長命寺を出発、カーブミラーの立つ分岐を右折し県道を右折する。そのまま南東方面に向かえば、正面には頂海山が美しく聳えている。水車バス停を過ごし、この先の分岐を右折すれば、すぐに新しい第23番札雲蓋寺に到着する。

頂海山を目指して進む 第23番札雲蓋寺

 雲蓋寺を出発し、北西方向に進みT字路を右折、次の分岐を右折する。このまま道なりに南東方面に進めば、途中の電柱には札所の案内が掲示されている。東にアンテナの立つ文珠山を眺めながら更に舗装路を進めば、左前方には片山橋が見えてくる。間もなく右手に第24番札所の案内が見えるので、分岐を右折すれば本日の終了札所である弘法堂に到着した。

文珠山を目指して進む 第24番札所弘法堂

 本日最後の般若心経を読み、周囲を散策した後、元来た道に戻る。分岐を右折すれば朝車を配置した場所に到着、本地の札所巡りは無事終了した。

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