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周防大島八十八ヶ所霊場巡拝記

9日目

平成21年4月29日

 周防大島霊場巡拝も9日目、今回は「周防大島のお大師堂めぐり歩け歩け大会」に初めて参加、平生グループが事前に参加申込をしていたので、便乗させて頂いた。周防大島町役場の駐車場には8時半過ぎに到着、9時前に受付会場のすぱーく大島に行くと、もう参加するグループの人が受付を済ませていた。

受付会場のスパーク大島 お遍路グッズの入った袋を受け取る

 500円の会費を支払い頂いたものは、ビニール袋と霊場18ヶ所の押印帳、クイズの解答用紙、抽選券に花の苗の引換券・大島特産品の抽選券・大観荘の入浴割引券(500円で入れる券)、そして道路マップ である。受付は午前9時からで開会式は午前10時、閉会式は午後3時からなので、全ての霊場18ヶ所を回ろうとすればとても忙しい。初心者なので参拝グッズの説明を受け、9時過ぎに会場を出発、目指すは第24番霊場の弘法堂。

第24番霊場の弘法堂へ向かう 正面に頂海山を見ながら進む

 県道を少し屋代ダム側に進み、分岐を右折、分岐には24番の標識が掛けてあった。頂海山を正面に見ながら進んで行けば、右手には田圃の中に柳井市の琴石山が美しい。そのまま道なりに進めば片山橋を渡る。

柳井の琴石山 片山橋を渡る

 橋の先の交差点を左折後、すぐに右折する。この分岐には札所の標識が立っているので間違えることはない。もう少し進めば第24番札所弘法堂に到着、なんと参拝客の多いこと。いままでの巡拝では考えられないような人々々、場違いな所にいるような錯覚に陥る。それでも無事札所に参拝、ここで押印帳にご朱印を押して貰った。なかなか嬉しいものである。

橋の先の交差点を左折後、すぐに右折 第24番札所弘法堂に到着

 御接待の飴を頂き札所を出発する。札所からは墓地の間を通り、そのまま道なりに遍路道を進む。周囲にはツツジが満開でとても美しい。みんながコンテナに群がっているので一体何があるのか思いながら向かえば、コンテナの中に御接待の夏みかんが沢山置かれており、皆さんが頂いているところだった。

ツツジが美しい 御接待の夏みかんを頂く

 美味しそうな夏みかんを頂き、遍路道に戻る。分岐を右上に向かって進み、次の分岐を左折、民家の横の細い道を進んでいると、右手に第25番札所薬師堂が現れた。ここにも沢山の参拝者で一杯、でも少しずつ人数の多いことに慣れてきた。

細い道に入る 第25番札所薬師堂に到着

 ここで一緒に参加した女性グループ全員(5名)と出会う。このグループは私とは別の札所を目指しているですぐに別れた。分岐を右折し、道なりに進んでいると案内の標識が現れた。左右どちらの道を通っても良いように書いてあるので、右道を採る。

この先の分岐を右折 次の分岐は右道を取る

 背後を振り返れば飯の山が美しい。さて、遍路道は緩やかに左へカーブを描きながら緩やかな坂道を下りて行き、すぐに第26番札所竜雲山に到着した。この札所でゆっくりしていると、突然人の波が切れることが分かった。

遠くに飯の山 第26番札所竜雲山

 札所を出発、目の前の分岐を左折する。案内の標識を確認しながらコンクリートの坂道を登る、やがて分岐が現れるので左折し、細い道を進む。もう少し進めば、間もなく右手に第26番札所の奥の院大師堂に到着した。

細い道を進む 第26番札所の奥の院大師堂

 奥の院を出発、次は27番の札所を目指す。遍路道を道なりに進めば竹藪を通過、出た先の分岐は右折し、次の分岐を左折、この辺り道の選択が忙しい。池の手前まで進めば右折、竹藪の中に入る。日射しが強いので樹林の中に入ればとても涼しい。

竹藪を通過 分岐の選択に忙しい

 竹藪の途中より左に分岐し、坂を下って行けば明るい場所に出た。右手に小松屋代簡易水道徳神中継ポンプ所を過ごし、更に道なりに進めば芳心橋を渡る。芳心橋を渡ると同時に分岐を右折、急な坂道を登って行けば、間もなく右手に赤い幟が見えてくる。もう少し進めば第27番札所浄福寺に到着。橋の横にはサクランボの実がたわわに実っていたが、まだ熟しておらず食べることは出来なかった。なお、この上の浄福寺には子安観音が祀られている。

芳心橋を渡ると同時に分岐を右折 第27番札所浄福寺

 浄福寺を出発、本日初めてのロングコースに向かう。田圃の真ん中につけられた細い道を数珠繋ぎのような状態で進んで行く。やはり今日のイベントに参加している人の多さに驚く。

田圃の真ん中を進む ツツジが美しい

 道なりに左へ下り、満開のツツジを観賞する。舗装路に出れば右折し、緩やかな坂道を登って行く。竹林帯を抜け、右手に小松屋代簡易水道徳神入水槽を過ごせば、周囲に若葉が美しく、足下に咲く花などを観賞しながらどんどん距離を稼ぐ。間もなく道路工事の場所を過ごし、坂道を下って行けばこの先で右への分岐が現れる。真っ直ぐでも右折でも、どちらの道を通っても第27番札所に着くそうだ。しばらく悩んだ末、右手の道を採ることにした。

竹林帯を進む 分岐は右道を採る

 美しい竹林帯を抜け出た場所は嘉納山や源明山が美しい場所である。まだまだ札所までの道は続くのかと思い、地元の人に札所の位置を尋ねると、札所は前方の桜の木の下に立っており、もうすぐだった。左手に屋代ダムを眺めながら進めば左手に分岐が現れ、急なコンクリートの道を下りて行くと第28番札所地慶庵に到着した。

源明山が近い 第28番札所地慶庵

 地慶庵を出発、コンクリート製の急な坂道を登り元来た道に戻る。更に奥に向かって進めば、周囲の若葉がとても美しい。まもなく左手に札所の案内が現れ、階段を下りて行けば石原老人憩いの家に併設された第29番札所松野山に到着した。

階段を下る 第29番札所松野山

 松野山を出発、階段を登って元の道に戻る。更に奥へと進めば、右上に坂道が続いている。作業小屋かも知れないと思いながら通過していたら、ここが奥の院の大師堂だった。

右上の階段に向かう 奥の院の大師堂

 大師堂の上に付けられた道を進めば、右手に沢山の石仏が並んでいた。そのまま道なりに進めば元来た道の延長線上に出る。更に道なりに進めば緩やかに左カープを描いて高度を下げる。間もなく橋を渡り、坂道を登って行けば右手に第30番札所の奥の院を見つけたので立ち寄る。

緩やかな坂道を登る 第30番札所の奥の院

 更に緩やかな坂道を登って行けば、広域農道の標識の下に左へ下りる分岐が現れる。コンクリート道を下りて行けば第30札所神宮寺に到着した。ここで再び一緒に参加した女性グループに出会う。これは正しく偶然の産物である。

広域農道の標識下を左折 第30札所神宮寺

 札所を出発、彼女達は逆回りで歩くそうだ。少し下りて何か足らないことに気が付く。なんと金剛杖を忘れていた。急な坂道を引き返し金剛杖を持って再び下る。車道に出会い、道なりに屋代ダムへ向かって進む。周囲には美しい花が満開で、花を観賞しながら沢山の写真を撮る。これも札所巡りの楽しみの一つである。白や赤や黄色の花を撮り、道なりに進んでいると右手に札所が見えていた。これは奥の院、本島唯一の悪除大師に到着した。

美しい花を観賞 悪除大師

 悪除大師を出発、道なりに下りて行けば車道の幅が広くなる。間もなく樫原橋の手前に出た。この分岐を右折し、道なりに進めば左手に屋代ダムが美しい。更に道なりに下りて行けば自光寺のバス停を過ごし、自光寺川に架かる橋を渡れば、そこは屋代ダム公園のイベント会場、入口に置かれた日時計は正確に時を刻んでいるようだ。昼になったので日陰を探す、周囲を眺めているとステージ上が穴場のようだ。ステージの上で昼食のおむすびを頬張る。これがなかなか美味しい。

屋代ダム 屋代ダム公園のイベント会場

 ゆっくり昼食を摂った後、引き続き巡拝を続ける。屋代ダムの下流に向かって県道を進めば、周囲にはツツジが満開でとても美しい風景が広がっている。ダム近くまで進み、志度石トンネルの手前の分岐を右折、コンクリートの坂道を登る。峠に着き右手にお地蔵様と林道記念碑を過ごせば平坦な道に変わり、間もなく坂を下り始める。

ツツジが満開 志度石トンネルの手前の分岐を右折


 すぐに右へ分岐し、コンクリート舗装の道を進んでいると左前方に札所が見えてきた。札所の案内を確認しながらT字路を右折した後、すぐに左折する。そのまま道なりに進み、坂道を登れば第31番札所導理山に到着した。高台から遍路道を見下ろせばまだまだ参拝者の大集団が続いている。

分岐を右折する 第31番札所導理山

 人波を避けるように札所を出発し、石段を下る。田圃の中に渡されたあぜ道を南に進み、その先の分岐を右折し西へ向かう。右手に祠を過ごし舗装路に着けば右折する。このまま緩やかに左カーブを描いて下りて行くのかと思えば、次の分岐を右折する。先導が相当年配の方なので、少々不安になるがこの道で間違いないようだ。細い道を進み、T字路を左折、そのまま下りて行けば第32番札所西蓮寺に到着した。西蓮寺には四境戦争の際、第二奇兵隊の本陣が置かれたそうだ。

祠を過ごす 第32番札所西蓮寺

 札所を出発、元来た道に戻り交差点を左折、次の分岐を右折する。この辺りには札所の案内があるので間違えることはない。そのまま進めば、緩やかに右へカーブしながら坂道を下り、T字路を右折する。突き当たりのT字路は右折、すぐに左折し細い道に入る。この辺り分岐の選択に忙しいがこの先は一本道、道なりに進めば右手の第75番札所観音寺に到着した。

琴石山を眺めながら進む 第75番札所観音寺

 観音寺を出発し、緩やかな坂道を下って行く。間もなく舗装道に着くので右折する。この先右側の生垣が切れた先の分岐を右折、細いコンクリート道を進む。着いた分岐を右折し、少し進んだ先で左手の分岐に入る。足下にはへんろ道の標識が立っているので目安になる。

生垣の切れた場所を右折 へんろ道の標識

 細い道を進んだ先で左折し、次の分岐を右折する。この先坂道を登って行けば左右に道が分岐する。どちらの道を採っても良いが、今回は右の道を進む。すぐに札所の案内が有り、石段を登れば第34番札所釈迦堂に到着した。

左右の分岐はどちらを採っても良い 第34番札所釈迦堂

 釈迦堂を出発、田園地帯の中を進んで行く。特に標識もないのだが、みんなが分岐を右折し田圃の中につけられた一本の道を西に向かって進んでいる。次のT字路を左折し進んでいると、民家の方が飲み物を配っておられた。のどの渇いた場所でこのお接待はとても嬉しかった。この先カーブミラーの立つ分岐を右折し、道なりに進めば大友大権現のお堂を過ごす。竜心寺の先にある石段を登れば、第33番札所竜心寺に到着した。

大友大権現 第33番札所竜心寺

 竜心寺を出発、短い石段を登り、墓地を右手に見ながら細い道を道なりに進む。竜心寺からは1分先に浄土宗等寛院の標識が立っており、石段を登り立派な山門を潜れば第35番札所等覚院に到着した。

浄土宗等寛院へ向かう 第35番札所等覚院

 等覚院出発し坂道を下りて行き、舗装路を折り返すように右折する。そのまま進めば交差点に着くので右折する。この先坂道が続くので後半戦ともなれば難所にも思える。踏ん張りながら先行の参拝客の後をついて行けば、坂の途中で左への分岐に到着する。分岐を下り、下りた先で右の細い道に入り、道なりに進めば右手に第81番札所白峰山が見えてきた。

交差点を右折 第18番札所白峰山

 札所に参拝し出発、緩やかな坂道を下りて行き、コンクリートの橋を渡り小川沿いに下る。この先で民家の手前に立つ標識に従い右折、次のT字路を左折、少し進んで案内に従い右折、なかなか分岐が忙しい。田圃の真ん中につけられた舗装路を直進、次の交差点も直進し、左方向の細い道に入り坂道を登る。間もなく舗装路に着けば目の前には第36番札所大覚院が見えてきた。

田圃の真ん中につけられた道を進む 第36番札所大覚院

 お大師堂巡りでは最後の札所に無事参拝、時刻は午後2時50分である。午後3時には閉会式が始まるので出発地のすぱーく大島へ引き返す。札所を出発してすぐに分岐を右折、そのまま細い道を道なりに下りて行く。途中の大きな岩の側に明治28年4月に築造された石風呂を眺め、この先の分岐を左折すれば舗装路に着いた。

石風呂を過ごす 県道へ向かう

 舗装路を右折し、真っ直ぐ進めば県道に到着するので右折、周防小田のバス停を通過し、そのまま進めば午後3時過ぎにすぱーく大島に到着した。既に閉会式が始まっており、特産物の引き替えの抽選を引き、ジャムを頂いた。会場に行き一緒に参加したグループ探すと、メンバーの一人にDVDのビデオが当たっていた。結局私は、抽選には漏れて閉会式は終了。皆さんと別れて引き続き残りの札所巡りを続けることにした。

すぱーく大島に到着

 午後3時47分に巡拝を再開、周防大島町役場前のすぱーく大島を出発。西に向かって進めばすぐに37番札所の案内を見つけたのでもう安心、次の分岐を右折し旧道に入る。右に農協の小松支所、左に小松交番を眺めながら進めば屋代口バス停を過ごす。

この先の分岐を右折 右に農協の小松支所を過ごす

 山口銀行大島支店など周防大島町のメインストリートを進み、石丸バス停、大島宮の下バス停を通過する。右手には立派な志駄岸神社の大鳥居が立っており、う少し進めば右手に妙善寺を通過、この先左手に第37番札所の称念寺が見えてきた。

志駄岸神社の大鳥居 第37番札所称念寺

 称念寺に参拝後、更に旧道を小松方面に向かって進む。すぐに高専前のバス停を通過、正面上には飯の山が綺麗だ。称念寺を出発して5分も進めば右手の美容室と床屋の間の路地に遍路道の石碑と案内を確認、この分岐を右折する。道なりに直進し、突き当たりまで行けば第38番札所四福寺に到着した。

美容室と床屋の間を右折 第38番札所四福寺

 次番は第39番札所の大松寺、続いて40番の遍照寺となり一周回りまでもうわずかとなってきた。ここで本日の巡拝を終えてすぱーく大島まで引き返す事にした。ところが金剛杖が無い。前番の称念寺に忘れてきたようだ。元の旧道まで戻り称念寺に着くとやはり杖を忘れていた。そのままスパーク大島まで戻れば時刻は午後5時半、お遍路グッズに入っていた大観荘の温泉割引券を使い、演歌風呂に入浴し汗を流した。露天風呂から眺める瀬戸の展望が美しく、一日酷使した足の疲れも取れるようだ。

大観荘の露天風呂からの展望 露天風呂から眺める夕陽

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