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周防大島八十八ヶ所霊場巡拝記

6日目

平成21年2月22日

 周防大島八十八ヶ所霊場巡拝6日目、本日は第67番札所の正岩寺を出発し、周防大島東端の雨振を折り返し、再び正岩寺に戻る。また、調子が良ければそのまま大積の第79番札所実相庵までのロングコースを採ることにする。

小積の河津桜

 本日の天気予報は午後から雨模様、雨振から雨の中を歩くのも悪くない。小積にて早咲きの河津桜を観賞、メジロが沢山桜の枝に止まっており、春の雰囲気がとても良い。写真を撮った後、大積の荒神神社手前の駐車場に車を置き、バイクに乗って出発点の第67番札所正岩寺に到着、早速お堂にお参りして巡拝を開始する。

正岩寺を出発 右手に沼を眺めながら進む

 淡島神社の標識を右に過ごし、右手に沼を眺めながら進む。左手に83番・84番・85番のお地蔵様の立つ分岐より左の道に入り、南上に走る農免道路へ向かう。周囲には大島特産のミカンが少し残っている。農免道路に着いたら左(西)へ向かい、少し坂道を登ることになる。

農免道路に向かって登る 道の横にはお地蔵様

 道の横にはお地蔵様が置かれており、このお地蔵様は和田の八十八ヶ所巡りのお地蔵様のようだ。眼下に広がる展望は本日の天気が曇りなので、やはりどんよりしている。右手に折り返すような道が見えてきたらこれが馬ケ原へ続く道である。正面には以前登った大見山の登山口が見えている。

大見山の登山口手前を右折 眼下に馬ヶ原の集落

 馬ヶ原に向かう分岐に入り、竹林帯を抜けて少し進めば眼下に馬ヶ原の展望が広がる。そのまま舗装道を下って行けば馬ヶ原集落に到着する。T字路に着くので左折し、左手に注意しながら進むと丘の中腹にお堂が見えてきた。もう少し進むと小さな案内板があるので左折、細い道を進む。少しの石段を登れば第73番札所地蔵堂に到着。地蔵堂手前には椿が咲いている。眼下に広がる馬ヶ原を眺めた後お参りをする。お参りが終わり出発しようとしたらもう雨が落ち始めた。時刻は12時40分、少し予想より早く雨が降り出した。この札所よりカッパを着て巡拝を始める。

T字路を左折する 第73番札所地蔵堂

 海岸線まで下りて県道60号橘東和線を東へ進む。油宇へ向かう道は、県現在道路工事中で通行止になっている。ただし、本日は徒歩なので工事中の車の間を抜けて進むと、すぐに工事箇所を通過、右手に広がる瀬戸内海は雨の中でも美しい。いつの間にか道路の左右には石仏が置かれている。

雨の日も美しい海岸 鯛の峰

 海を眺めながら県道を東へ進んでいると保木山・鯛の峰が見えてきた。懐かしい油宇の集落に入ったようだ。灯台越しに眺める鯛の峰はやはり美しい。そのまま道なりに進むと左へ分岐する道に入り、もう少し進むと右へと分岐する道に入る。そのまま道なりに坂を登り、不動明王を右に見送れば第72番札所浄西寺に到着した。

左へ向かう 第72番札所浄西寺

 札所に参拝後は少し東に向かい、浄西寺にお参りした。更に石段を下り、四境戦争の際に幕府軍艦が放った砲弾により、穴の開いた石組を眺めた。更に石段を下り、変則四差路を左折、次の分岐を右折すれば県道60号に着いた。県道を渡り、突き当たりを右折、この先は小さな案内板に従って左上に向かう石段へ向かう。少し石段を登り、折り返すように右上に向かえば第71番札所薬師堂に到着した。

穴の開いた石組 第71番札所薬師堂

 薬師堂に参拝後、県道60号まで戻り北へ向かう。坂道を上りながら眺める嶽山は美しい山容だ。間もなく油宇トンネルに着くが、トンネルの上に付けられた旧道を通り峠を越える。峠を越えて下りれば右手に油田小学校を過ごし、左にカーブミラーの立つ分岐を折り返すように右折、この先を道なりに進めば、間もなく正面上にお堂が見えてくる。このお堂が第68番札所の阿弥陀寺である。坂道を登ればすぐに阿弥陀寺に到着、相変わらず雨は降り続いている。

分岐を折り返すように右折する 第68番札所の阿弥陀寺

 大師堂を出発、そのまま道なりに東へ向かう。突き当たりのT字路に着いたら左折、そのまま海岸線まで出て右折、県道351号油田港線を東へ向かう。この付近から向かい風が強くなり、カッパのフードが外れ始めたので手で押さえながら進む。背後には伊保田の港、正面には雨振の集落を眺めながら狭い県道を進む。道の側に祠を過ごし、道なりに進むと工場が見えてきた。この工場先の分岐を右折、峠を越えた先が日向泊の集落。 綺麗な海岸を眺めながら右に向かえば別荘らしき建物が2軒並んでいた。更に進めば第70番札所の本山庵に到着、お堂に入りお参りをする。

工場の先を右折 第70番札所本山庵

 本山庵を出発、峠を越えればますます風雨が強くなってきた。工場の分岐を右折、更に県道を東へ向かう。雨振集落の東側にある墓地に向かって右折、そのまま墓地を左に過ごしながら南に向かう。コンクリートの坂道を少し登れば左手に大島最東端の第69番札所観音堂に到着した。観音堂にてお参りの後小休止を取る。時刻は午後4時前、風雨はますます強くなり周囲は薄暗くなってきた。このまま何処まで歩いて行けるのだろうか。

雨振集落を右折 第69番札所観音堂

 観音堂を出発、県道を西に向かう。これから長い長い道のりが始まる。伊保田港に着く頃にはカッパのフードが取れそうになってきたのでウインドブレーカーを着込む。丁度伊保田港には柳井に向かうフェリーが到着したが、この船に乗り込むわけにはゆかない。

雨の中を歩いている 柳井に向かうフェリー

 伊保田のフェリーポートを出発、西伊保田バス停を過ごし、背後に鯛の峰と嶽山を眺める。陸奥記念館前を通過、美しい海岸線を眺めながら小伊保田バス停を通過、更に国道を進み、筏神社前の逗子ヶ浜バス停を通過。更に進めば淡島神社の看板が見えてきた。ようやく和田集落まで帰ってきたことが分かった。もう大積まで歩く気力は無く、淡島神社前に配置したバイクに乗り大積まで帰ることにした。

陸奥記念館前を通過 淡島神社

 バイクの側まで戻り、鍵を外そうとするが、手がかじかんで動かない。ようやくバイクの準備が出来たので淡島神社前を出発。神浦より和佐に抜け、そのまま県道を西に進む。間もなく片添ヶ浜に到着、眼下にサザンセトの夜景が見えてくるが、風雨が強くとても寒いのでゆっくり眺める余裕は無い。

 片添ヶ浜の横を走っているとバイクのエンジン音が少しおかしい。いやな予感が頭をよぎるが、終着点まであとわずかだ。小積地区まで着いたところでバイクが突然停止、所謂ガス欠、燃料を入れ忘れていた。もうエンジンは始動しないのでバイクを押しながら進む。但し、この事により冷え切っていた身体が温まってきたので、けがの巧妙化も知れない。

 バス停1区間を歩き、無事大積に到着、車の中にバイクを入れ、暖まろうとするが前身びしょぬれ状態の身体はどんどん冷える。ヒーターを全開にして家に帰り着いた。なお、使っていたデジカメは完全に曇り、液晶もおかしくなっていた。また、携帯電話は完全に水没状態、後日買い換えることになってしまった。

 

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