2006年2月25日(土曜日)

炭倉山

登山口 莇地集落登山口 

ガイド本 季刊 ゆうゆう 21号

登山開始 14:10 山頂到着 14:36 山頂出発 15:07 下山終了 15:33

登山開始 0:26 山頂到着 0:31 山頂出発 0:26 下山終了

登山時間 1:23

 明日日曜日が雨の予報なので土曜の午後より山に登ることにし、展望の良い山に行きたいとの思いから周南市の炭倉山に行くことにした。国道2号から周南バイパスに入り、徳山の三田川交差点を須々万方面に向かって右折し、国道315号を北に向かう。

莇地道の道標には「ナガホ市マデ一里八丁五十五間」と刻まれている

 国道315号の杉ヶ峠トンネルを抜けた先、「一の坂バス停」を左折し莇地地区に向かう。道の右手には莇地道の道標が立っており、道標には「ナガホ市マデ一里八丁五十五間」と刻まれている。この道標は大正10年9月に立てられたようで、石の道標は歴史を感じさせる。 更に進んで峠道を越えて行くと右手にお地蔵様が鎮座し、左に特徴的な炭倉山登山口の道標の立つ莇地地区に到着した。早速に登山準備をしてお地蔵様に参拝し、登山を開始する。お地蔵様の左には「境内植木無用」と書かれた石碑を見る。

上は特徴的な登山口標識 下はお地蔵様

 お地蔵様の先を右折し、圃場整備された田圃の中を抜ける道に降りて行き、正面に大きな道標の立つ登山口に向かう。途中、農作業をされているご夫婦と出会ったので挨拶をし、山頂までの登山時間を聞くと20分から30分という事だった。お礼を述べて登山口に向かう。

上は大きな登山口の道標 下は杖立のある登山道

 登山口には「標高518.6M 頂上まで1062M」の標識が立ち、この先左上に向かい整備された道が延びている。登山道の右手には杖が沢山置いてあり、ほのぼのとした気持ちになる。炭倉山は小さな子供でも登れるハイキングコースのようで、犬を連れた親子が元気良く山から降りてきた。深く掘られた道を少し進むと登山道は左にカーブし、頂上まで800Mの道標を右手に見て進むと、道標の先の左手には墓地が広がっている。

道の横には頂上までの距離が書いてある

 真っ直ぐな登山道を更に進み、残り600M標識を過ぎると道は少し左右にうねり、坂も少々きつくなる。その先再び緩やかな坂道に戻り、快適で真っ直ぐな登山道となる。左下に谷を見ながら進むと木の間越しに莇地集落が見えてくるので、自分の歩いている位置がよくわかる。

山頂まで400mの標識を過ぎると平坦な道になる

 登山道は尾根の左右を縫って続いているようで、残り400M標識を過ぎると平坦な道となり、今度は谷を右手に見るようになる。広く明るい整備された道を気持ちよく歩いて行くと、登山道は緩やかに右にカーブし、残り200M標識を過ぎるとこの先には最後の坂が待っていた。

山頂に向かう坂にはロープが渡してある

  炭倉山山頂に向かう道は急な坂道で、滑りやすい土質だが左側にロープが渡してあり、ロープの助けを借りると安心して登ることができる。坂道のあちこちに滑った跡が見受けられるので慎重に高度を上げて行くと、間もなく山頂手前の大きな小屋に到着する。小屋の中を見てみるとトイレだったのでびっくり、その奥には反射板が立っている。

杵崎様の祠に参拝

 反射板を抜けた先には立派な祠が立ち、祠の手前左側に山頂三角点を見て炭倉山山頂に到着したことを確認、登山開始からは26分の行程だった。改めて杵崎様の祠の前に佇み、祠に参拝、本日は国立大学の二次試験の日だ、今日まで努力してきた受験生に良い知らせが届くよう入念に祈願する。

左手に笠戸島、横に大華山、瀬戸の展望も広がっている

 西方向の木の側に、石積みのある場所があるので向かってみると、すごいことに目の前には素晴らしい展望が広がってきた。石積みのあるこの付近が炭倉山の標高最高点のようだ。南方面に笠戸島、右手前に大華山が続き眼下には徳山のコンビナート、その先には瀬戸の展望、西に向かって四熊岳、その後ろには防府大平山、北方面には石ヶ岳のアンテナまで見ることができる。山に登る途中に見える展望というのも良いがやはり山頂から見晴らす展望は格別だ。

正面には四熊岳、奥には大平山が広がっている

 場所を移動しながら360゜の大展望を楽しむ。山頂はよく刈り払われてとても整備されており、石積みの前に寝転がってゆっくりと時を過ごしたい気持ちになる。素晴らしい展望に満足、大展望を目に焼き付けて下山を開始する。

 山頂の石積み

 反射板の先から莇地集落を確認できるのでゆっくりと眺めた後、ロープの渡された坂道を降りて行く。ロープを使って降りて行くと真っ直ぐ下れば元来た道となるが、右方向へも分岐が続いており、分岐には「もう一つの下山道」と言う看板が立っていた。

標識に従い「もう一つの下山道」に向かう

 下山路は標識に従い「もう一つの下山道」を取ることにして、分岐を右折し細い作業道に入る。作業道は広くはないけれど良く踏まれた道で、充分整備されている。作業道に入ると進路はすぐに左に向くが、背後に反射板が見えるので自分の位置を確認することができる。左手には莇地集落が木の間越しに見えるため、安心して降りることができる。

快適な檜林帯を抜ける

 作業道は檜林帯の中に続き、快適な登山道となっている。いったいどこに着くのかと思いながら降りて行くと、登山口から南東方向300m付近のあぜ道に到着、舗装道をゆっくりと歩いて登山口まで戻る。

 登山口に戻る途中で先程道をお聞きした年輩の方と再会、炭倉山山頂からの展望が良かったことを報告すると、この山はこの地域の自治会で整備をしていると言うことをお聞きした。地域の方々のボランティアのおかげで楽しいハイキングができると言う事を改めて認識した。

山頂に反射板の立つ炭倉山を振り返る

 農家の方にお礼を述べて登山口まで戻り、お地蔵様にお参りして登山を終了した。莇地集落を出発し、国道に戻っていると背後に炭倉山の反射板が見えた。山頂に立つ事により、その山の特徴を覚え、麓から登った山を確認できることがとても嬉しい。

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歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 炭倉山 登山口付近のMAP

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