鋤先山(すきさきやま)・竜王山(りゅうおうざん) 山口県下関市 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2004年3月20日の竜王山吉見コースの登山記を見る 2005年9月23日(金曜日) 鋤先山・竜王山縦走 登山口 深坂ため池 ガイド本 金光康資著 防長山野へのいざない 登山開始 9:10 牝鋤先山到着 10:23 牡牝鋤先山到着 10:45 竜王山到着 11:12 竜王山下山開始 11:41 竜王神社上宮到着 12:02 下山終了 12:41深坂ため池 → 1:13 → 牝鋤先山到着 → 0:22 → 牡鋤先山到着 → 0:27 → 竜王山到着 → 0:29 → 竜王山下山開始 → 0:21 → 竜王神社上宮到着 → 0:39 → 吉見コース登山口 所要時間数 3:31 6時過ぎに柳井を出発し下関に向かった。本日は去年の3月20日以来の下関で、大きな目的は竜王山の近くの鋤先山に登ること、ついでに竜王山を経由し竜王神社上宮に参拝しようという試みである。高速道路で下関インターまで行き、まずは県道34号、247号、244号を経由し登山終了場所である吉見コースの登山口に折り畳み式バイクを置き、帰路に備える。
本日の登山口は深坂ため池とするので、県道を引き返し済生会下関総合病院の交差点から深坂ため池に向かう。今日は何か行事でもあるのだろうか、深坂茶屋の側の駐車場には沢山の車が駐車している。竜王山はメジャーな山と言うことは知っているが、このコースからは沢山の登山者が登っているのか、それとも周辺の自然散策をしている人が多いのだろうか等と考えながら登山準備をする。その間も次から次へと登山者らしき格好をした人が集まってきており、日頃山中でも登山者と会うことが少ないので、人気のありそうなこの竜王山の深坂ため池コースへの期待が膨らんでくる。
道路を渡り、ため池側に行くと早速に竜王山へ3.6kmの道標を見る。吉見コースが約3kmなのでこちらの方が少し距離が長いようだ。右側には中国自然歩道の説明版もあり、市の園芸センターから深坂ため池・竜王山を経由して赤田代に抜ける道までの総延長9.2kmの地図もあり、周囲の地理的位置も分かってきた。
目の前の水天宮の大鳥居を抜けて堤を歩いて行く。右手に見えるため池の水量は大したことはなく、湖畔ではルアー持参の釣り人が沢山おり、思い思いの場所から釣りを楽しんでいる。二匹の狛犬の前を通り、対岸手前の赤い橋を渡ると水天宮の社が待っているので、登山の無事を祈願する。
舗装された道は右に向き、湖畔を右に見ながら進んで行く。すぐに森に入り、左には散策路が続いているが道なりに右に進むとその先には竜王山3kmの道標が立っており、分岐を左に取る。ここまでゆっくり歩いて登山開始から15分、中国自然歩道は平坦な道なので安心する。 中国自然歩道を進む 分岐後は階段道が続くが日射しが無いので少し安心、ゆっくり歩きを心がけて進む。上には木が生い茂っており全く空が見えず、真夏でも日射しが遮られるので涼しく登れるのではないかと思われる。長い階段道が続くが、階段の長さと間隔が絶妙で階段登りの苦労は感じない。前の分岐からは12分で尾根道に到着した。 尾根道に到着 ここは左手から吉岡方面・正面からは福江方面との合流点となる場所となっており、手製の道標が立っている。竜王山には残り2.6kmで深坂ため池から1kmを歩いたことになる。尾根道を2分進むと初めて展望が開け、登山口の深坂ため池を見ることができた。風が尾根を吹き抜けて涼しく、しばらく展望を楽しむ。広く整備された道をゆっくりと進むんで行くと再び階段道が始まった。
階段道を進んで行くと尾根道の分岐から10分でため池まで1.4kmの道標を見る。10分で400mの歩行速度が速いのか遅いのか?ゆっくりと焦らず登ることを考えながら歩いて行く。この道標を過ぎると急な階段道となるが周囲の山野草を観察したり木漏れ日の美しさに感動したりで全く疲労を感じない。 階段道と坂道が続く 道標から5分で緩やかな坂道となり、その先に鋤先山の山頂を垣間見ることができる。更に進むと上を覆っていた樹木が切れて空が見えるようになり、その先のベンチが設置してある場所までは登山開始から丁度50分の時間を要した。ここで初めてベンチに座り休憩を取る。ベンチに座ると風が吹いて気持ちが良い。
風に元気を貰って再出発、ここからは階段道はジクザグ道となり、ゆっくりゆっくりと高度を稼いでゆく。ベンチから15分程度で初めて木の間越しに南方面の展望が開けた。霞が掛かっているので大展望とは言えないが、晴れていれば疲れが吹き飛ぶような展望が広がっている。しばらく展望を眺めて元気を回復する。目の前には天に続くような素晴らしい階段が立ちふさがっている。一歩一歩階段を踏みしめて高度を上げて行くと登山開始から1時間13分で牝鋤先山四等三角点に到着した。
待望の牝鋤先山山頂であるが、霞が掛かっており大展望は残念な結果となってしまった。山頂にはベンチが2基設置してあり、ゆっくりと休憩ができるようになっている。この山頂に来ることが目的だったのに響灘の素晴らしい展望を見ることができないのは少し残念だ。それにしても牝鋤先山の山頂三角点が異常に立派なのはなぜだろう。目的の牝鋤先山山頂を踏んだので一安心、後はゆっくりと牡鋤先山を経由して竜王山に向かう。 一旦坂を降りて登り返して行くが登り返す階段の坂道は嬉しいくらいの急坂で、かつて経験したことのない豪快な上り階段である。
牝鋤先山の山頂から20分程度で牡鋤先山山頂に到着した。牝鋤先山より90m近く高い場所の展望を楽しみにしていたが生憎の霞でさっぱり展望がない。平らな山頂にてゆっくりと記念撮影をした後竜王山に向かう。
ここまでの登りもすごかったが下りも半端でなく、一気に急な階段道の坂道を下った後、再び急な階段道を登り返す。階段道は整備されており、滑る不安が無く安心して登ることができる。
階段を整備された方々のご苦労に感謝しながら少しずつ高度を上げて行く。牡鋤先山から15分歩くと坂道が緩やかになり、ベンチが設置してある場所を通り過ぎる。更に5分で展望の竜王山山頂に到着、登山開始から2時間2分の行程だった。山頂に着いてびっくり!、なんと沢山の人々が所狭しと座っている。沢山あるベンチはほとんど満席で、1ヶ所東方向のベンチが空いていたのでリュックを置き休憩をする。
前回吉見コースから登った際には登山時間1時間5分、今回は2時間2分も掛かったのはなぜだろう。体力の低下なのかコースの階段のせいだろうか、単純な距離では600m程度吉見コースの方が短いが標高差では今回の方が少し低い。 周囲を見回すと、鍋で料理をしている人もおり、こんな満員状態の山頂を見たのは少ない登山回数の中でも初めての出来事で、呆気にとられてしまった。この事態を見てようやく駐車場の満杯状態の理由が分かった。兎にも角にも記念写真を撮るが、改めてみる一等三角点の大きさにはびっくり!、本当に大きい。竜王山山頂に到着したことで安心して昼食を取る。食後の珈琲をと思ったら珈琲を持参することを忘れていたことに気がつきがっかり。 竜王山から南方面の展望 周囲を展望すると南方面には左から四王司山、勝山、青山が続き、その向こうには後から登る予定の霊鷲山方面が霞んでいる。北方面を展望すると雲を頂いた鬼ヶ城と横の狩音山がくっきりと見える。竜王山からの展望はやはり素晴らしい。展望に満足したので下山を開始する。下山は吉見コースを取り、縦走をすることにした。 竜王山から北方面の展望 深坂ため池コースとは様相は一変し、本当の?山道を下ることになる。すぐに吉見垰経由の鬼ヶ城への分岐に出会うが前回通ったことがあるので分岐を間違えずに左の吉見コースを取る。ここからは急な滑る道が続くが、階段が無いために滑らないように木の枝につかまりながらゆっくりと降りて行く。この作業はなかなか重労働で、足にも腕にも負荷が掛かる。
このことに気がつき、ようやく階段道の意味が分かってきた。今でこそ足も腕も世に言う達者で、薮道も厭わないが、足腰も腕の力も弱ったときには階段道でないと歩けないかも知れない。
ゆっくりと滑る道を降りて行き、山頂からは15分で鬼ヶ城と狩音山が山頂よりも近く見える場所に着き、更に5分、山頂より20分で竜王神社上宮に到着した。上宮には素足で参拝するように注意書きがあるため、靴下まで脱いで苔むした階段を登り参拝をした。前回は足の裏が冷たくて痛かったが今回は石段が冷たくて気持ちが良い。充分にお願いをして再び下山を開始する。
落葉を踏みしめながら降りて行くと響灘の展望が開ける場所に着きほっとする。上宮から25分で中宮に到着し、更に5分で吉見コース登山口まで降り、事前に置いておいたバイクと出会い登山を終了した。前回同様竜王神社に参拝し、登山の無事を報告しバイクに乗って深坂ため池まで戻った。竜王神社から原付バイクで登山口の深坂ため池までは30分の時間を要した。また、深坂ため池まで戻る途中の県道には竜王大神宮の神威にかかわる千石岩が祀られていた。
今回通った二つのルートは全く好対照で、登りで使った深坂ため池コースは完全に整備された人工の階段道であり、下りに使った吉見コースは人が歩くことによって自然にできた道である。わたしの個人の感覚では、今回のコースの逆を取った方が良かったような気がした。降りる際に急な坂道は滑りやすく、今回こそ転倒することは無かったものの、大抵は焦って尻餅をつくことが多いため、下山時の階段道は安全な気がした。 竜王山全景 牝鋤先山 階段 竜王山山頂 深坂ため池 鬼ヶ城 響灘 竜王神社 彼岸花と鋤先山・竜王山 前の山 法華山 を見る 次の山 火の山・霊鷲山 を見る登山口周辺の地図はこちら 竜王山 登山口付近のMAP |