三ヶ上(さんがじょう)岡山県鏡野町

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2009年9月20日

林道終点登山口 →0:20→ カツラの木分岐 →0:18→ 山頂まで1km標識

 →0:15→ 山頂まで500m標識 →0:17→ 山頂 →0:10→ 三角点峰

 →0:10→ 山頂 →0:50→ 登山口

全歩行時間 2時間20分

 中国百名山に選定されている岡山県最後の山は三ヶ上。山頂に役行者座像と不動明王立像の祀られた霊峰である。登山口へは道の駅「奥津温泉」を起点とし、国道179号を北上。「さいばらバスのりば」の手前に設置された押しボタン式信号を右折、吉井川に架かる大橋を渡り右折。すぐに左への分岐に入る。分岐左手には「三ヶ上登山道、ブルーバードライン、ここから3600m」と案内されている。

国道から眺める三ヶ上三角点峰 バス停手前の押しボタン式信号を右折
大橋を渡りT字路を右折 次の分岐を左折

 更に舗装道を道なりに進むと「大日如来」の石碑を右に過ごし、間もなく左に「登山コース、これより2200m」の案内を確認、左へ続く登山道に入る。この手前には2〜3台分の駐車スペースがあり、更に未舗装道を少し進めば登山道入口にも駐車スペースがあった。

「大日如来」の石碑を右に過ごす 分岐を左に採る

 すぐに荷物を整えて登山開始、先行の登山者はどんどん進んで行くようだ。左右にススキが美しく、明るい登山道を進むのはとても気持ちがよい。間もなく頭上を樹林が覆い、視界は無くなるが木漏れ日の美しい登山道が続く。

登山コース案内板 ススキの美しい登山道
背後に広がる展望 木漏れ日の美しい登山道

 広い登山道を進めば「20m先へ水場」の案内が見えてきたので右手へ向かう。水場の横には大カツラの木を眺めることができた。水場から引き返し、折り返すように続く登山道を進む。やはり木漏れ日の美しい登山道なので展望が無くてもワクワクする。木の間越しながら西に広がる展望を眺め、相変わらず続く木漏れ日の登山道を折り返し、高度を上げる。

大カツラの木 足下には可憐な花が咲く

 間もなく「これより1km」標識を過ごし左右にススキの美しい場所に到着、背後には美しい山並みを眺めることが出来る。今まで頭上を覆っていた樹林が消え、明るい日射しの中を進めば、高度が上がった分、背後の展望も広がっている。

登山道の左右にはススキが美しい 背後に展望が広がる

 進行方向上に三ヶ上の山頂方面が見えてきた。もう山頂までは大して距離が残っていないようだ。再び樹林の中につけられた坂道を登っていると、昨日泉山で出会った安来のUさん夫婦と再会。Uさんに山頂からの展望の素晴らしさをしっかり教えて頂いた。相変わらず木漏れ日の美しい登山道を登れば間もなく残り500m標識に出会う。

三ヶ上の山頂方面 自然林の下の坂道を進む
頂上まで500m標識を過ごす 鉄の柵が無造作に置かれている

 これから山頂まで続く、劇的な変化を私は一生忘れることは無いだろう。案内を過ごせば、少し鞍部に向かって下る。左手には鉄の柵が無造作に置かれていた。更に自然林の下を少し高度を上げれば、ロープの渡された岩の多い場所が現れる。この難所はロープの助けを借りながら慎重に通過。

ロープの渡された岩の多い場所を過ごす

 木漏れ日の美しい自然林の下を進めば、目の前に大杉が現れる。大杉の横を抜けると頭上を覆っていた樹林が無くなり、突然明るい場所に飛び出る。左右を背の低い笹に囲まれながら明るい尾根道を進む。高度が上がれば、眼下に上斎原地区の展望が開け、周囲に広がる山々を見晴らすことが出来る。

大杉を過ごす 明るい尾根道を進む

眼下に広がる展望

 更にもう少し進めば前方の視界も開け、山頂方面が見えてきた。折しも丁度先行の登山者が山頂から下りる所、これから先の時間は広い山頂を独り占め。周囲に明るい笹とそよ風になびくススキの穂を眺めながら進む。間もなく役行者座像の祀られた三ヶ上の山頂に到着。

山頂へ続く笹原 ススキの原の先には登山者の姿

三ヶ上山頂と役行者石像

 山頂周辺には白っぽい岩が目立ち、とても神聖な場所のような感じを受けた。また、この石像を少し下った場所には大きな岩の下に不動明王立像も祀られている。役行者石像には天正元年(1576)、不動明王の石像には天正4年とそれぞれ建立された年号が刻まれている。

天正4年の不動明王石像

 歴史ある石像に出会えたことに感激し、沢山のお願いをする。山頂からは西に花知ヶ仙の山頂が峰の間に覗いており、南には泉山の美しい稜線が続いている。役行者の横に腰掛け、周囲に広がる展望を眺める。なんと贅沢な指定席だろう。南の三角点峰に続く笹原は、明るい日射しを浴びてキラキラ輝いている。のどかな風景を楽しんだ後は、三角点峰まで足を伸ばす。

花知ヶ仙と泉山

三角点峰へ続く笹原

三ヶ上山頂から眺める周囲の展望(動画)

 不動明王を過ごし、滑り易い岩場を下る。背後の岩場を振り返れば、大岩のモニュメントのようだ。眼下に広がる笹原は、少し角度が変わっただけで全く違った景色に見える。左右に笹を過ごしながら三ヶ上を振り返れば、三角形の中央に岩が乗っており、まるでおむすびにごまがふりかけられたようにも見える。

岩場を振り返る

岩のモニュメント 三ヶ上

三ヶ上先から岩峰を振り返る(動画)

 笹原を進むと進路は右(西)へ向き、三角点を目指して進む。縦走路から北に見える三ヶ上も素晴らしく、明るい山頂は何時まで見ていても見飽きない。縦走路を更に西へ向かえば、左右の視界を背の高いネマガリタケに遮られ、展望のない樹林の中を抜けて行けば、突然笹の刈られた広場に出る。この場所が山ヶ上の三角点峰、南には端正な泉山が聳えており、昨日立っていた場所を今日は反対側から眺めている。

三角点へ向けて笹原を進む 三ヶ上三角点峰

 目の前のススキ越しに、下斎原の集落を見下ろす。ススキと笹のコントラストがとても美しい。周囲に広がる展望をぐるり一周見渡せば、西には岡山県立森林公園の展望も広がっている。周りを笹で囲まれた三角点峰を出発、三ヶ上へ引き返す。

三角点峰から眺める展望

 再びネマガリタケの間を抜け、足下には季節外れのホトトギスを過ごす。美しい、本当に美しい笹原を抜け、三ヶ上の岩場を楽しんだ後、山頂に戻った。今日は、この山で登山終了。山頂にて美味しいコーヒーとアールグレイの紅茶を飲みながら、のんびりした時を過ごす。

季節外れのホトトギス 三ヶ上の岩場

 山頂にてゆっくり寝ころび、休憩をした後下山を開始。眼下に広がる大展望を眺め、最後に役行者と不動明王にご挨拶。ススキのなびく登山道を下りて行き、山頂方向を振り返れば、役行者がまだ見えている。名残惜しいが間もなく山頂は視界から消え、役行者ともお別れ。これから先は笹原を下りて行く。

役行者を振り返る

 大きな杉の下を抜け、ロープの場所も無事通過。明るい木漏れ日の下を下りて行けば、無事登山口に到着。中国百名山の岡山県最後の山、三ヶ上はとても素晴らしく、記憶に残る山だった。

笹原を下る 大杉を過ごす

三ヶ上三角点峰

ロープの渡された難所

山頂

不動明王石像

笹原

泉山

眼下に広がる集落

三ヶ上の岩峰

役行者石像

 前の山 角ヶ仙 を見る

 次の山 三十人ヶ仙・天狗岩 を見る

歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 岡山県鏡野町 三ヶ上 登山口付近のMAP

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