恐羅漢山(おそらかんざん)・旧羅漢山(きゅうらかんざん)縦走 広島県安芸太田町

2011年11月3日 恐羅漢山・旧羅漢山・砥石郷山登山を見る
2002年 9月 8日(日曜日)

恐羅漢山    31回目 34座

ガイド本 平田恒雄・岡本良治著 広島県の山(発行所 山と渓谷社)

登山口 牛小屋キャンプ場

登山開始 8:13 山頂到着 9:7 下山開始 9:12 下山終了11:38

登山時間 0:54  山頂滞在時間 0:05 下山時間 2:26

所要時間数 3:25

 

旧羅漢山   31回目 35座

ガイド本 平田恒雄・岡本良治著 広島県の山(発行所 山と渓谷社)

登山口 牛小屋キャンプ場

登山開始 8:13 山頂到着 9:35 下山開始 9:44 下山終了11:38

登山時間 1:22  山頂滞在時間 0:09 下山時間 1:54

所要時間数 3:25

 朝早くから起き出して広島の恐羅漢山に行った。玖珂インターから高速道路に乗り中国縦貫道に入り、戸河内インターを降りて内黒峠を通って恐羅漢スキー場まで行き、キャンプ場の所に駐車して登山を開始した。キャンプ場の側には恐羅漢山・砥石郷山登山道案内図があり、これから登ってゆく道程を頭に入れて歩き始めた。

恐羅漢山キャンプ場 恐羅漢山登山口

 スキー場のゲレンデに恐羅漢山登山口の道標を見つけ、道標に従ってゲレンデの中を登って行く。陽も昇ってきたので暑い中の登山となった。広いスキー場のゲレンデを独り占めし、たった一人で歩いている。最初は緩やかだった坂がだんだん急になってくる。

ゲレンデを歩いて行く ゲレンデの右端に登山道の標識

 ゲレンデの右端に登山道の標識があり、よく踏まれた道をゆっくり歩き、高度を上げて行く。ゲレンデを見下ろすと緑の牧草地のようでとても綺麗だ。麓の小屋がだんだん遠くなってくる。出発から15分でようやく木陰の中を歩くことになり、少し涼しくなる。ただ、坂はますます急になりあえぎながら登る。もともとが健康志向のウオーキング出身なのでついつい大股になり、歩く速度も速くなってしまいすぐにバテる悪循環である。

緑の草原を左手に見ながら進む 眼下に広がる展望
木陰の中を歩くと涼しい 展望が広がる
かわいい花を見る 藪加減の道を進む

 少し藪加減の道を歩いて行くと夏焼峠との合流点に到着した。ここまで45分の行程である。合流点から左に向かい少し歩くと1,346mの恐羅漢山頂に到着した。山頂には特徴的な枯れた高い木がそのまま立っており、岩を積み上げたような所もある。

夏焼峠との合流点に到着 恐羅漢山山頂

また、腰掛け岩のような大きな岩があり、この岩の上に立ち周囲の景色を眺めるとスキー場の展望が素晴らしい。次いで南方面に進み旧羅漢山に向かう。

岩を積み上げたような場所 腰掛けの岩

 旧羅漢山への道は苔むした道を進み、途中では湿地帯を通り抜けることになった。恐羅漢山から25分で三笠宮寛仁親王殿下の登頂記念碑を見る。

旧羅漢山への道 苔むした登山道
三笠宮寛仁親王殿下の登頂記念碑 旧羅漢山への梯子

 山頂の岩には梯子を使って登る。山頂には大きな岩があり、岩の上に立つと西から北に向かって大きく展望が広がっている。

西方面の展望 北方面の展望
山頂の岩に座る 展望の大岩

山頂の岩に立って景色を眺めていると、この展望を独り占めしている気分になり、まるでお山の大将になったようだ。旧羅漢山山頂の景色を楽しんだ後、恐羅漢山に引き返し、そのまま降りて行くとスキー場へのゲレンデの分岐に着いた。

恐羅漢山に戻る 砥石郷山方面

新緑のブナ林の中を降りて行く

 この分岐を夏焼峠方面に降りて行く。綺麗な新緑のブナ林の中を降りて行くのがとても爽快だ。分岐点から30分で夏焼峠に到着し砥石郷山を目指す。小さな砥石郷山への道標を見つけ快調に歩いて行く。木のトンネルを抜け、最初のピークに出ると恐羅漢山がとても綺麗だ。ここからの展望はとても開けており、いつまで見ていても飽きない。

中ノ甲・砥石郷山への道標

木のトンネルを抜ける 第一ピークから恐羅漢山の展望

 しばらく休憩した後、砥石郷山に向かって歩き出した。歩き出すその先は急な下り坂になっている。坂を下りながら本当にこの道は正しい道なのだろうかと不安になっきた。一旦不安の虫が現れると山登りの素人だけにいろいろと考える。こんなに人気のあるはずの山に今日は登山客がほとんどいない。道が違っているから人がいないのだろうと勝手に決めつけてこのあたりで引き返すことにした。

ブナ林を引き返す キャンプ場に戻る

 夏焼峠に戻り、ブナの林を抜けてすごすごと戻って行き、地図をよく見てみるとどうも先ほどの第一ピークは1166mであり、砥石郷山への道は間違えていなかったようだ。とても残念な気持ちを引きずっての下山となった。登山口まで戻るとまだ12時前、まだまだたっぷりと時間がある。引き続いて十方山を目指そうと出発をする。

 食事の時間も節約しようと鳥五目のおむすびをほおばりながら恐羅漢スキー場を後にした。おむすびはとてもおいしく、頭の中はもう十方山に向かっていた。坂道を運転しながらおむすびを食べていると、ご飯粒が少し落ちたのでご飯粒を取ろうとして手を伸ばし、前を向くと車が道の左側に寄っていた。

 ちょっと寄りすぎたなと思いハンドルを戻したとたん左前輪が蓋のない側溝に落ち、続いて左後輪も側溝に落ちた。あわててブレーキをかけたがなかなか止まらない。その先は右カーブなのでこのまま走っていくとタイヤが折れてしまうと思いブレーキを必死で踏んだ。力一杯足を延ばしてブレーキを踏みしめるとようやくカーブの1m手前のところで車が止まった。

 注意1秒、怪我一生ではないが、明らかな脇見運転と明らかな交通事故である。それから先は悪い夢を見ているようだった。JAFに電話をして来てもらい、クレーンで車を吊り上げ、側溝からの脱出に成功した。タイヤの後輪が明らかに曲がっていたが無理をすれば走るのでゆっくりと帰ることにした。

 当然高速道路に乗れるわけが無く、一般道をタイヤが折れませんようにと祈りながら時速40km以下でゆっくりと帰る。絶えず後ろに注意を払い、たくさんの後続車を引き連れ、広いところで追い越させるという涙ぐましい走り方をした。恐羅漢山スキー場から3時間以上の時間をかけて帰った。

 全くの余談となってしまうが、クレーン車の後をゆっくりと戸河内の市街まで戻り、何とか走れることが分かったのでJAFと別れた。一般道を帰る途中のラジオからは三浦友和主演のなごり雪の映画紹介の特別番組を放送していた。戸河内から心細い思いをし、なごり雪の映画紹介を聞き、気を紛らわせながら家に着くことができた。これはなごり雪の映画を見なければと思い、その後思い立って下松の映画館に行くがその時には既に上映が終わっており、わざわざ広島まで行き、ほぼ20年ぶりに映画館に足を運ぶことになった

ゲレンデから登山口を見下ろす

恐羅漢山山頂

山頂の枯れた木

砥石郷山方面

旧羅漢山から西方面の展望

旧羅漢山から北方面の展望

第一ピークから恐羅漢山の展望

 前の山 大竹市 行者山 を見る

 次の山 岩国市 城山 を見る

登山口周辺の地図はこちら 恐羅漢山 登山口付近のMAP

登山リスト(あいうえお順)に戻る

登った山のリストに戻る

トップに戻る