大倉山(おおくらやま)鳥取県南部町

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2015年10月2

駐車地 →0:25→ 滝 →0:05→ 登山口 →0:50→ 山頂

 →0:20→ 登山口 →0:25→ 駐車地

全歩行時間 2時間 5分

登山行程図(地図をクリックすると拡大)

 鳥取県の山歩きの二日目、昨日中に山と渓谷社の分県シリーズ「鳥取県の山」の登山を終了した。そこで次に向かうのは日南町の大倉山で、この山は島根県勤労者山岳連盟発行の「出雲の山々とその周辺の山」に掲載されている。この本は島根県東部の山々を多く紹介しており、早くこの本と出会っていれば、島根県の山の踏破に際し、それこそ「大変な苦労」をしなくても良かったと、今でも思っている。

麓から眺める大倉山(クリックで拡大)

 さて、この本に掲載されている山で、鳥取県に残っているのは日南町にそびえる大倉山と稲積山の2山。そのうちで苦労しそうと思われる大倉山から登ることにした。登山口の作業道へ向かう起点をJR伯備線の黒坂駅とすれば、駅前から進路を南へ採り、黒坂橋交差点から県道210号を南下する。

黒坂橋交差点から県道210号を南下 花見山スキー場への案内

 県道を9km程度進むと、花見山スキー場への案内が現れる。この先の右側を注意していると、岩見東小学校の校門があり、この奥へ進むと小学校跡へ太陽光発電施設が設置されている。ここが登山口と最初は思っていたが、これは違う。登山口へ続く作業道は、岩見東小学校への入口から少し南に下った場所から右側にあり、作業道を進んでいると、途中に大倉山への案内が2ヶ所掲示されているので目印となる。

岩見東小学校の校門 太陽光発電施設
小学校入口の少し南を右折(クリックで拡大) 分岐には案内がある(クリックで拡大)

 林道を奥へ進むと、途中未舗装の所もあるが、かなり奥まで車に乗ったまま進入することができた。右側の広くなった場所には多くの車が駐まっており、イベント関係者はすでに出発しているようだ。

案内に従い進む 作業道には未舗装の所もある

 本日行われているのは、「日野軍 秋の陣、奥日野五山週替わり登頂イベント」で、宝仏山から始まり、今回の大倉山、伊邪那美伝説の御墓山から猿隠山の縦走、俣野の毛無山、最後が八岐大蛇伝説の船通山。今回の大倉山を除けば、何れも歩いたことのある山で懐かしい。

右の広場へ駐車 作業道を進む

 なお、岩見東小学校付近で登山口を確認していた際、本日のイベントに遅れて来られた米子市のSさんより、一緒に登ってほしいと依頼されたため、いつもは単独行の私がSさんを山頂までご案内することになった。

分岐には案内がある しばらく平坦な道が続く

 駐車地を出発、最初から緩やかな傾斜の作業道歩きなので、快調に進むが、高度はなかなか上がらない。周囲に植林帯や自然林を眺めながら進んでいると、青空の先に山頂方面が顔を出し、少し進むと右に滝が見えてきた。この滝が一つのアクセントで、夏場であればとても涼しく感じることだろう。滝上には紅葉が美しく、この季節でも滝は充分に存在感を示している。

作業道の紅葉を観賞

 滝の前から作業道を折り返し、自然林の紅葉を楽しみながら進んでいると、大倉山登山口へ着いた。ここからは急登の始まりで、目印のテープを確認しながら一気に高度を上げる。周囲は植林帯なので味気ない風景と思いきや、木漏れ日が美しいのでなかなか楽しい。

登山口(クリックで拡大) 植林帯の下を進む
急な傾斜が続く 植林帯が終われば自然林へ

 それにしても滑り易い急登なので思ったよりスピードが出ない。ほとんど直登気味に進んでいると、進路はやがて右方向へ迂回し、植林帯が終わると同時に明るい自然林の尾根へ着いた。これから先は自然林の紅葉を眺めながらのんびり山頂を目指す。

山頂方向が見えてくる 黄金色の紅葉

 坂の傾斜は依然としてきついものの、登山道自体はしっかり踏まれている。一人が歩ける程度しかない道たが、目印がびっしり巻かれているので道に迷う心配は少ないだろう。明るい道を進み、背後を振り返れば遠くに見えているのは、以前登った天銀山や剣森山だろうか。

眼下に花見山等の展望(クリックで拡大)

 北東には花見山が大きく、北には大山も顔を出し始める。やがて賑やかな声が聞こえてくれば、大人数のイベント参加者により、狭くなった大倉山の山頂へ到着である。山頂からは西にアンテナの建つ鬼林山、その右に船通山がそびえている。

賑やかな山頂 ひとりぼっちの山頂

大山から花見山へ続く展望(クリックで拡大)

 北東には花見山、その左には蒜山、烏ヶ山、大山と続き、こちら側の有名な山は確認が見やすい。剣森山からは花見山の先にこの大倉山がはっきり見えていたので、南東に見えている山は剣森山で間違いないだろう。周囲に広がる山々をのんびり眺めていたら、山頂には誰もいなくなってしまった。

南東方面(クリックで拡大) 鬼林山と船通山(クリックで拡大)

 山頂には今回のイベントとは別に登っていた方がもう一人居て、この方は西コースを採ったとのこと。西コースは、旧石見西小学校(今は郷土資料館)を出発地として林道終点まで約2km進んだところにある登山口とのこと。途中には観音岩と呼ばれる岩があり、行程は約2時間とのことだった。

大山 船通山

 さて、山頂で充分すぎるくらい休憩し、景色も眺めたので下山を開始。登りが急だった分、下りはあっと言う間。作業道まで下り立ち、その後は快適な作業道歩きで駐車地まで引き返した。駐車地まで下りると、イベントの関係者の皆さんはまだ交通整理をされていた。このようなお世話は大変なことだろうと、思いながら車に乗り込み大倉山を出発した。

大倉山

紅葉

大山・花見山

桑平峠と集落

鬼林山と船通山

 前の山 湊山・米子城跡 を見る

 次の山 稲積山 を見る

歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 鳥取県南部町 大倉山  登山口付近のMAP

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