九州百名山の貫山・大平山(ぬきさん・おおひらやま)福岡県北九州市

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2013年11月

茶ヶ床園地 →0:15→ 中峠 →0:30→ 大平山分岐 →0:25→ 大平山山頂

 →0:20→ 大平山分岐 →0:15→ 中峠分岐 →0:15→ 貫山山頂

 →0:20→ 中峠分岐 →0:25→ 中峠 →0:15→ 茶ヶ床園地

全歩行時間 3時間 0分

登山行程図(地図をクリックすると拡大)

 先週の福智山登山に引き続き、北九州の山へ向かう。今回は北九州国定公園の平尾台にそびえる貫山で、カルスト台地の散策も楽しみである。山口県から高速道路を走り、関門海峡を渡って九州自動車道に入る。小倉南インターで高速道路を下り、国道322号を南下。高速道路出口から約3km進むと、平尾台入口交差点へ着くので信号を右折する。

登山口の茶ヶ床園地へ向かう 茶ヶ床園地

 そのまま平尾台への案内に従い進むと、平尾台自然観察センターへ着く。ここで茶ヶ床園地への案内を確認、分岐を左折して道なりに進むと、トイレの整備された茶ヶ床園地へ到着する。すぐに駐車場を出発、トイレの横から北へ延びる遊歩道へ入る。さて、本日の登山行程だが、九州自然歩道を辿り、中峠を経由して大平山の山頂を踏む。次に急登の後、貫山へ至るコースを採る。

トイレ横から登山開始 車止めを過ごす

 すぐにチェーンの渡された車止めの場所へ到着、これから先は車両・バイクの進入は規制されている。左右にはススキの原が広がり、なだらかなカルスト台地の草原には白い石灰岩が多く露出している。遠くに先週登った福智山が一際高い山容を見せているが、本日は少々霞気味の展望である。

白い石灰岩が美しい 周防台・桶ヶ辻・天狗岩への分岐

 舗装道の周囲に石灰岩を眺めながら進むと、右へ周防台・桶ヶ辻・天狗岩への分岐を過ごす。更に進むと「中峠」へ到着、峠と言っても峠の手前のような位置なので、少々心配にもなったが、間違いなく中峠で、479mと書かれているのは標高と思われる。中峠から貫山まで2300m、大平山まで1510mの行程と案内されている。

中峠 大平山と貫山の分岐

 中峠の分岐を左折し、わずかに進むと右へ貫山への道が分岐する。ここでは大平山へ向かって少し坂を下ると、前方には福智山の展望が開けてくる。足下に美しい花を眺めながら道なりに進むと、山頂部へわずかに樹林の残る大平山が見えてきた。目の前には背の高いススキの原と白い石灰岩の配置が美しい。

前方に大平山 ススキの原
大平山へ向かって左折 一本の線に見える歩道

 間もなく左への分岐が現れるので左折するが、ここには案内標識がないので少々注意が必要である。遊歩道は今までの半分くらいの幅だが、左右に並ぶすすきは背が高いので、歩行に支障はない。草原につけられた歩道は一本の線のように続いており、とても風情のある風景である。

絵画 交差点

 進行方向左に見える石灰岩と樹林の風景は、まるで壁に埋め込まれた絵画のように見えている。この風景はもう少し紅葉が進むと、もっと素晴らしいものになるに違いない。快適に遊歩道を進むと、間もなく交差点へ到着。貫山へはこの分岐を右折だが、ここでは大平山へ向かって左折する。

貫山へ続く急登 石灰岩の間を抜ける

 背後の貫山側へ続く道は急登で、数人の登山者があえぎながら登っているのを見ることができた。今来た道を振り返ると、大きなドリーネにつけられた、遊歩道を歩いてきたことが理解できた。さて、大平山へ向かって進むと、行く手を石灰岩が塞いでいるように見える。これが有名な羊群原だろうか。

前も後も石灰岩に囲まれる

 石灰岩の間につけられ道を進み、小ピークを越えて坂を下ると、進行方向には石灰岩が立ちならんでいる。遊歩道は歩きやすいように山焼きが行われているみたいで、白い石灰岩が目立って見える。一旦坂を下って登り返すが、進路を探すのも楽しい作業である。

茶ヶ床園地への分岐 大平山山頂

 石灰岩の間を抜けて平坦なピークの端に着き、少しずつ西へ進むと、茶ヶ床園地へ向かう分岐を左に過ごす。更に少しずつ西へ移動すると、間もなく標識の置かれた大平山の山頂へ到着した。ここには三角点は無く、この標識のおかげでピークの確認をすることができる。

大平山から眺める平尾台の風景

 山頂から少し南へ移動し、周囲に広がる展望を眺める。貫山は北東方向へ見えており、眼下には広いカルスト台地が広がっている。少し立ち位置を西側へ移動すれば、福智山なども確認することができる。草原の中に出発地の茶ヶ床園地と乗ってきた車を確認し、大平山へ向けて出発する。

岩の間を縫って引き返す 貫山へ続く近道(急登)

 なだらかな山容の貫山を前方に眺めながらの登山は、とても楽しいものである。間もなく石灰岩の多い坂のアップダウンを楽しみ、先ほどの交差点まで引き返した。いよいよこの先から急登へ取りかかる。雨の日に、ずるずる滑りそうな坂でも、慎重に登れば大丈夫。本日はこんな時に欠かせないストックを忘れてしまったので、自分の足の力だけで登る。

雨の日には滑り易い ドリーネと大平山
平坦な尾根ピーク 尾根ピークから平尾台

平坦なピークから眺める風景

 間もなく平坦な尾根のピークへ着き一安心。周囲を見回せば、平尾台が一望である。小休止の後、貫山へ向かう。すぐに中峠への分岐を過ごし進路を北へ採る。待望の貫山を北の正面に見ると、右(東)側では草原の山焼きをしていた。この作業のおかげで、ハイキング等が手軽に行えるため作業をされる皆様へ感謝である。

貫山へ 山焼き

 平坦な道を進むとすぐに林道を通過、この先で最後の二段の急坂が待っている。つい最近山焼きをされた跡を確認しながら少しずつ高度を上げる。坂の途中では、野鳥の写真を撮っている人が周囲を眺めていた。眼下には周防灘が広がり、北九州空港等が一望なのだが、本日はあいにく霞気味である。

貫山へ続く坂 山頂の端へ到着

 まもなく広く平坦な山頂の端へ立ち、背後を振り返れば、他の所でも山焼きをしていることが分かった。山頂へ向かって平坦な道を進むと、左へ向かう分岐と案内標識が目に入る。「母原林道・上貫へ」と書かれた案内はとても重要なもので、この標識に従いわずか5m程度進むと、二等三角点が置かれている。早速二等三角点に触り記念撮影、これで目的の一つは達成である。

三角点への分岐(写真をクリックで拡大) 二等三角点

 三角点の置かれた場所を出発、もう少し北へ進むと貫山山頂の標柱の立つ場所に到着。三角点の付近では展望がないため、展望の望めるこの地を山頂としたのだろう。岩の上に立ち東の展望を眺めるがやはり霞気味である。

貫山山頂

 山頂から少し北へ進むと、小倉市街の展望が広がり、正面には足立山がその美しい山容を見せている。国見岩の上に立ち、西を眺めると、双耳峰の左右にアンテナが乗っている。これは夜景の美しい皿倉山と権現山である。本日は少々霞気味の展望だが、こんな状況でも山の特定をいくつかすることができたので満足である。

山頂からの展望は霞気味 足立山

貫山山頂風景

 標柱のある場所まで引き返し、岩の上に腰掛けてラーメン作る。おむすび2個にまるちゃん製麺の豚骨味、最近はこの組み合わせが多い。のんびり食事をしていると、華やかな山ガールの一団と大勢の登山者グループが山頂を埋め尽くし、とてもにぎやかになった。

ススキの原と大平山 石灰岩

ススキの原を下る

 岩の上に腰掛け、ゆっくり休憩を取った後、下山を開始。山頂から南へ向かって元来た道を引き返す。途中の中峠と大平山への分岐は中峠へ向かって南へ進路を採る。下山の際にも大平山方向の展望が美しく、度々足が止まる。のんびり周囲の展望を眺めていると、時の経つのも早く、すぐに登山口の茶ヶ床園地へ戻ってしまった。

大平山

ドリーネ

石灰岩

ドリーネと大平山

貫山

貫山へ続く道

山頂

ススキの原と大平山

ドリーネ

 前の山 福智山 を見る

 次の山 皿倉山 を見る

歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 福岡県北九州市 貫山 登山口付近のMAP

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