三頭山、朝か垰山、白土頭、新畑山、弁財天山(弁財城山・藤の丸城山)周回 山口県美祢市

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2023年3月4日
駐車地(大田出口) →0:35→ 鋪装道終点 →1:00→ 三頭山 →0:40→ 416m

 →0:10→ 勝陣垰 →0:10→ 朝か垰山 →0:08→ 白土頭 →0:07→ 新畑山

 →0:45→ 弁財天山 →0:10→ 林道五味ヶ原線出会い →0:15→ 高山河川公園

全歩行時間 4時間 0分
登山行程図(地図をクリックすると拡大)

 コロナ感染の第8波が少し収まりかけてきたので久しぶりにグループ登山に参加。今回は美祢市の三頭山、朝か垰山、白土頭、新畑山、弁財天山(弁財城山・藤の丸城山)の5山を周回する。高速の大田出口付近の路肩に車を置いて登山開始。鋪装された中国自然歩道を歩き始める。
大田出口前を出発 中国自然歩道を進む
梅の花が満開 大田4km、薬王寺3.3kmの案内を通過
石仏 椿
カーブ起点の穴 鋪装道を進む

 周囲には梅も咲いており花を眺めながらのんびり進む。中国自然歩道の大田4km、薬王寺3.3kmの案内を通過、北にそびえる雨乞山を見上げる。右上の古道に石仏が祀られていたが、廃仏毀釈により落とされた首がつなげられていた。途中でトイレを過ごし左に大きくカーブするところの起点に穴を見つけたが、穴の中には入れないよう扉がしめられていた。

鋪装道終点から山道に入る 擬木階段を登る

 そのまま道なりに進んでいると少しずつ高度が上がり、鋪装道の終点に着いた。この先に架かるコンクリートの橋を渡り、引き続き中国自然歩道を進む。道は広く歩きやすく整備されているので歩くのに何も問題は無い。足下に古びた擬木階段を踏みしめながら進む。

保安林の標識を過ごす 大田4km、薬王寺3.3kmの案内
耕作地跡が続く 石組が残っている

 保安林の標識の立つ場所を通過、案内には大田4km薬王寺3.3kmと案内されていた。先ほど立っていた案内から1.7km進んでいる。山側に大岩を眺めながら高度を上げると、進行方向の左側には石組みが多く配置され、耕作地跡が続いていた。この辺りは毛利藩の石高を増やすために山の奥まで開墾して耕作地を管理していたのだろう。

中国自然歩道経路の標識 ベンチが置かれていた
樹木の伐採作業中 伐採された木を跨ぐ
 中国自然歩道経路の標識を過ごし、頭上の開けたところにはベンチが置かれていた。明るい場所を進んでいると前方に重機の音が響き、この付近では樹林の伐採作業が行われていた。ユンボで材木を片付けている方が歩きやすくしてくれたので御礼を述べて北へ続く道を進む。
中国自然歩道から山道に入る 樹林の中に入る
取り付きは急登 ゆがて平坦な道に変わる
分岐を右折する 大岩の横を進む

 やがて進路は右へ向き、中国自然歩道を離れて樹林の中へ続く山道を辿る。この道は良く踏まれており、とても歩きやすくなっていた。藪とは無縁の登山道を少しずつ高度を上げて行けば北から続く道と合流した。ここで分岐を右折し進路を南にとる。この先からは傾斜が緩やかとなり、わずかにアップダウンを繰り返せば進行方向に大岩が見えてきた。

三頭山山頂

 更に奧へ向かえば地積図根三角点が置かれ、わずかに進むと三等三角点の置かれた三頭山の山頂に着いた。ただし周囲は樹林に覆われて展望は無い。今日は一日樹林の中の山歩きだが、これも悪くない。先ほどの尾根出会いの分岐以降、目印のピンクテープが三頭山まで続いており、更にこのテープは結果的に勝陣峠を経て新畑山まで続いていた。

三等三角点が置かれていた 山頂を出発

 我々はそのまま弁財天山までの周回をとったため、途中からかつての細い道を辿ったが、新畑山から別の道をとれば良い道が続いている可能性が高い。さて、三頭山を出発し明確な踏跡を辿り快適な尾根歩きを続ける。この辺りは通常の登山道と変わらず何も心配はいらない。

明確な道が続く 交差点を右折
坂を下る 大岩の先から急傾斜となる

 山頂から少し下った所で直進と左右の分岐に着く。特に左右には目印が続いており、ここでは416mの標高点へ向って右折する。少し進むと急降下が始まり、左に巨岩を過ごした先から木々を掴みながら一気に高度を下げる。標高450m付近まで下れば傾斜は緩やかになり、再び小さなアップダウンが始まる。

鞍部に着く 左は巻道、右の尾根へ向かう
岩の横を進む 416mピークに着く
地積図根三角点の置かれた平坦地で昼食タイム
 我々は尾根を外さないよう進んだが、左にはしっかり巻き道があった。二つ目のピーク付近で岩を踏みながら尾根道を辿り、やがて416mのピークに着いたがピークには何も無かった。ただし、この先の地積図根三角点付近に平坦で樹林の無い明るい場所があり、ここで昼食を摂ることができた。
勝陣峠へ向って下る 勝陣峠の石仏
勝陣峠を出発 ピークを目指す
岩の目立つ場所を通過 朝か垰山山頂

 昼食後に416mを出発、一旦東へ進みすぐに南へ下る。下った先が勝陣峠で二体の石仏が置かれていた。やはり廃仏毀釈の影響で首が落とされていた。峠から坂に取り付きイノシシのヌタ場を過ごし、岩の目立つ場所を越えれば、「朝か峠山」の山頂に着いた。山頂と言っても何も標識が無いのでマジックで木に書いておいた。当然ながら周囲の樹林の背が高く展望は無い。

朝か垰山を出発 目印のテープが続く
平坦な尾根道を進む 白土山山頂に到着

 山頂を出発し、植林の中を南へ向かう。やはり目印テープが案内してくれるので進路に迷うことは無い。すぐに399mピークへ到着、この場所が「白土山」の山頂である。山頂付近には地籍調査の標識があるだけで他に目立つものも無かった。ここではピンクテープに山頂名を書いて木に取り付けておいた。

目印は左(南)に続いているが尾根道を進む 交差点を直進

 白土山から西へ続く尾根道を進んでいると、左下へ目印テープが続いていた。この道を辿れば明確な道を通って下山できるものと思われるが、我々は最終的に弁財天山へ周回するためこの道は通っていない。そのまま尾根道を辿り西へ進むと鞍部で左右の分岐と出会う。

山頂手前が伐採されていた 樹間越しに美東の街並みを眺める
ピンクテープの巻かれた新畑山山頂

 ここではそのまま直進して坂を登れば地積図根三角点の置かれた「新畑山」の山頂に着いた。新畑山の山頂付近は切り開かれて明るく、眼下には樹間越しながら美東の街並みを眺めることができた。なお、最初に登頂した三頭山はその後に山頂を踏んだ朝か垰山、白土山、新畑山の総称であり、正確に言えば三頭山の山頂は別の位置かも知れないとのことだった。いずれにしても三山を踏んだので間違いなく三頭山に登ったことになる。

最初は道を外れて坂を下った 歩きやすい道に出た
 さて、これから先ははっきり言えば藪に近い道を進む。先ほど通過した分岐を右折し下っていたが、山仕事の道が目指す進路から外れそうに見えたので尾根に忠実に真っ直ぐ下っていると、先ほど離れた道に合流した。従って、道なりに下りれば良い。ただし、道自体は荒れ加減なので枝藪を迂回ながら下ることになる。
伐採地を進む 眼下に美東の展望が開ける
樹林の間を下る 突然伐採地に出る
鼓ヶ岳 花尾山や如意ヶ岳

 間もなく右側が伐採されて明るくなり、美東の町を見下ろすことができた。展望地を過ごし坂を下れば突然伐採地に出た。これにはあきれた。しっかり樹林が伐採され、手前に鼓ヶ岳、奧には花尾山、如意岳、桂木山などが一望の展望地になっていた。最後に素晴らしい展望を眺めることができたので今回の周回は思い出に残るものになった。

伐採地から樹林の中に入る 分岐は左が下山道、直進が弁財天山へ続く

 さて、伐採地を避けて左の尾根道に入り、少しずつ高度を下げる。この辺りになるとしっかりした目印は無いが尾根に続く道を辿れば迷う心配は無い。やがて鞍部に着くと直進と左下への分岐に着いた。左の道は下山の際に使用する道である。ここでは弁財天山へ向かって直進し疎林の中の歩きやすい場所を選びながら高度を上げる。

掘切 急斜面に取り付く
山頂手前 弁財天山山頂

 城跡へ向かっているため何重もの掘切を登るのに苦労する。やはり防御のために人工的に作られたものなので、この防御効果を感じながら坂を登ればやがて平坦な城跡の端に着き、奥へ向かうと弁財天山(弁財城山・藤の丸城山)に着いた。城跡は平坦だが更に西側へ向かうと凄い急傾斜の下に竪堀が残っていた。こちら側から城を攻略するのは困難と思われた。

下山途中 林道との合流点に着く

 樹林が無ければ眼下に展望が広がり、敵を発見するのはたやすいことだったろうが、現在では周囲を樹林に覆われて展望は望めない。これで目的の山は全て踏んだので下山を開始する。先ほどの分岐まで引き返し南へ下る。途中で快適な遊歩道とは言えない状況になるが、すぐに林道五味ヶ原線に下り立った。この林道は先ほどの伐採地に続いているのかも知れない。

林道五味ヶ原線を下る 梨園
弁財天山 中山河川公園に到着

 さて、未鋪装道を下り、国道に着いて左折、この先の中山河川公園へ周回用の車が配置されているので全員乗り込み、出発地の大田出口付近まで帰った。大田出口では警察官が一時停止などの取締をしていた。

三頭山山頂
416mピーク先の平坦地
勝陣垰の石仏
朝か垰山
白土頭
新畑山
展望の伐採地
弁財天山山頂
麓から見上げる弁財天山

 前の山 江泊山 を見る

 次の山 矢田 愛宕山 を見る

歩いた足跡  
登山口周辺の地図はこちら 山口県美祢市 三頭山 登山口付近のMAP
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