トップに戻る 2023年に登った山リストへ戻る 山名アイウエオ順
→0:10→ 勝陣垰 →0:10→ 朝か垰山 →0:08→ 白土頭 →0:07→ 新畑山
→0:45→ 弁財天山 →0:10→ 林道五味ヶ原線出会い →0:15→ 高山河川公園
周囲には梅も咲いており花を眺めながらのんびり進む。中国自然歩道の大田4km、薬王寺3.3kmの案内を通過、北にそびえる雨乞山を見上げる。右上の古道に石仏が祀られていたが、廃仏毀釈により落とされた首がつなげられていた。途中でトイレを過ごし左に大きくカーブするところの起点に穴を見つけたが、穴の中には入れないよう扉がしめられていた。
そのまま道なりに進んでいると少しずつ高度が上がり、鋪装道の終点に着いた。この先に架かるコンクリートの橋を渡り、引き続き中国自然歩道を進む。道は広く歩きやすく整備されているので歩くのに何も問題は無い。足下に古びた擬木階段を踏みしめながら進む。
保安林の標識の立つ場所を通過、案内には大田4km薬王寺3.3kmと案内されていた。先ほど立っていた案内から1.7km進んでいる。山側に大岩を眺めながら高度を上げると、進行方向の左側には石組みが多く配置され、耕作地跡が続いていた。この辺りは毛利藩の石高を増やすために山の奥まで開墾して耕作地を管理していたのだろう。
やがて進路は右へ向き、中国自然歩道を離れて樹林の中へ続く山道を辿る。この道は良く踏まれており、とても歩きやすくなっていた。藪とは無縁の登山道を少しずつ高度を上げて行けば北から続く道と合流した。ここで分岐を右折し進路を南にとる。この先からは傾斜が緩やかとなり、わずかにアップダウンを繰り返せば進行方向に大岩が見えてきた。
更に奧へ向かえば地積図根三角点が置かれ、わずかに進むと三等三角点の置かれた三頭山の山頂に着いた。ただし周囲は樹林に覆われて展望は無い。今日は一日樹林の中の山歩きだが、これも悪くない。先ほどの尾根出会いの分岐以降、目印のピンクテープが三頭山まで続いており、更にこのテープは結果的に勝陣峠を経て新畑山まで続いていた。
我々はそのまま弁財天山までの周回をとったため、途中からかつての細い道を辿ったが、新畑山から別の道をとれば良い道が続いている可能性が高い。さて、三頭山を出発し明確な踏跡を辿り快適な尾根歩きを続ける。この辺りは通常の登山道と変わらず何も心配はいらない。
山頂から少し下った所で直進と左右の分岐に着く。特に左右には目印が続いており、ここでは416mの標高点へ向って右折する。少し進むと急降下が始まり、左に巨岩を過ごした先から木々を掴みながら一気に高度を下げる。標高450m付近まで下れば傾斜は緩やかになり、再び小さなアップダウンが始まる。
昼食後に416mを出発、一旦東へ進みすぐに南へ下る。下った先が勝陣峠で二体の石仏が置かれていた。やはり廃仏毀釈の影響で首が落とされていた。峠から坂に取り付きイノシシのヌタ場を過ごし、岩の目立つ場所を越えれば、「朝か峠山」の山頂に着いた。山頂と言っても何も標識が無いのでマジックで木に書いておいた。当然ながら周囲の樹林の背が高く展望は無い。
山頂を出発し、植林の中を南へ向かう。やはり目印テープが案内してくれるので進路に迷うことは無い。すぐに399mピークへ到着、この場所が「白土山」の山頂である。山頂付近には地籍調査の標識があるだけで他に目立つものも無かった。ここではピンクテープに山頂名を書いて木に取り付けておいた。
白土山から西へ続く尾根道を進んでいると、左下へ目印テープが続いていた。この道を辿れば明確な道を通って下山できるものと思われるが、我々は最終的に弁財天山へ周回するためこの道は通っていない。そのまま尾根道を辿り西へ進むと鞍部で左右の分岐と出会う。
ここではそのまま直進して坂を登れば地積図根三角点の置かれた「新畑山」の山頂に着いた。新畑山の山頂付近は切り開かれて明るく、眼下には樹間越しながら美東の街並みを眺めることができた。なお、最初に登頂した三頭山はその後に山頂を踏んだ朝か垰山、白土山、新畑山の総称であり、正確に言えば三頭山の山頂は別の位置かも知れないとのことだった。いずれにしても三山を踏んだので間違いなく三頭山に登ったことになる。
間もなく右側が伐採されて明るくなり、美東の町を見下ろすことができた。展望地を過ごし坂を下れば突然伐採地に出た。これにはあきれた。しっかり樹林が伐採され、手前に鼓ヶ岳、奧には花尾山、如意岳、桂木山などが一望の展望地になっていた。最後に素晴らしい展望を眺めることができたので今回の周回は思い出に残るものになった。
さて、伐採地を避けて左の尾根道に入り、少しずつ高度を下げる。この辺りになるとしっかりした目印は無いが尾根に続く道を辿れば迷う心配は無い。やがて鞍部に着くと直進と左下への分岐に着いた。左の道は下山の際に使用する道である。ここでは弁財天山へ向かって直進し疎林の中の歩きやすい場所を選びながら高度を上げる。
城跡へ向かっているため何重もの掘切を登るのに苦労する。やはり防御のために人工的に作られたものなので、この防御効果を感じながら坂を登ればやがて平坦な城跡の端に着き、奥へ向かうと弁財天山(弁財城山・藤の丸城山)に着いた。城跡は平坦だが更に西側へ向かうと凄い急傾斜の下に竪堀が残っていた。こちら側から城を攻略するのは困難と思われた。
樹林が無ければ眼下に展望が広がり、敵を発見するのはたやすいことだったろうが、現在では周囲を樹林に覆われて展望は望めない。これで目的の山は全て踏んだので下山を開始する。先ほどの分岐まで引き返し南へ下る。途中で快適な遊歩道とは言えない状況になるが、すぐに林道五味ヶ原線に下り立った。この林道は先ほどの伐採地に続いているのかも知れない。
さて、未鋪装道を下り、国道に着いて左折、この先の中山河川公園へ周回用の車が配置されているので全員乗り込み、出発地の大田出口付近まで帰った。大田出口では警察官が一時停止などの取締をしていた。
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