桂木山2014年(かつらぎさん)山口県美祢市

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2020年 4月 4日 快晴の桂木山登山を見る
2020年12月26日 帆柱山・観音地頭・酒はやし山・桂木山・三隅大谷山周回登山を見る

2014年 3月16日

登山口 →0:50→ 尾根道 →0:20→ 山頂 →0:45→ 登山口

全歩行時間 1時間55分

登山行程図(地図をクリックすると拡大)

 山口県百名山の再踏破を続けている。美祢市と萩市の境界にそびえる鯨ヶ岳の登山を終了し、次に向かうのは先ほど展望の伐採地から眺めていた桂木山である。登山口は前回同様「白糸の滝」で、登山口へ向かう起点を山口県立美祢高等学校付近とすれば、高校の前を走る県道31号を長門方面へ進み、最初に嘉万小学校を目指す。左に厚東川の流れを見ながら進むと、やがて進路は北へ向き、嘉万地区に入る。

如意ヶ岳 如意ヶ岳登山口の名水

 間もなく現れる門村交差点を直進し、県道36号を進むと右に嘉万小学校への案内が現れる。更に県道を道なりに進み、右に如意ヶ岳を見送り、荒神峠を越える。すぐに坂水地区に入り、前方右に名水汲み場が見えてくるので、水分補給が必要であれば、名水を汲むとよい。

白糸の滝へ向かって県道を右折 駐車場を出発

 そのまま県道を北上すれば、白糸の滝の案内が立っているので、案内に従い分岐を右折する。白糸の滝は下山後に鑑賞することにし、更に奥へ向かう。間もなく駐車場の整備された桂木山登山口へ着くので、車を置いて登山を開始する。

秋芳 白糸の滝 滝の横の不動明王像

白糸の滝の風景

 登山口に置かれた白糸の滝の案内によると、白糸の滝は、九州英彦山に本拠を構える山伏たちの最東端の修験場であった「桂木山(標高701.5m)」の登山口であり、修行に来た山伏達はこの白糸の滝で身を清め、そこに祀ってある不動明王に願いを込めて桂木山を目指していた。また、北斗七星にちなむ「妙見信仰」については中国地方から畿内、北部九州にまで勢力をはっていた山口の大豪族大内氏が守り神としていた為に、桂木山にもその妙見舎が祀られ、山岳信仰と妙見信仰が合わさって、白糸の滝は多くの修験者や信者でにぎわい、当時は宿坊まで設けられていたと言う。

登山道入口 最後に権現山

 さて、桂木山登山口の案内に従い南へ続く道に入る。足下は舗装されているので何の心配も無い。すぐに橋を渡り右方向へ進む。この入口にも登山口の案内が立ち、反対側には登山者駐車場が整備されている。少し進んで背後を振り返れば、権現山が美しい山容を見せている。

作業小屋の先を右折

 右に堰堤を過ごし、道の左右では椎茸の栽培が行われている。沢にはわさびが植えられており、このあたりが清流であることがわかる。すぐに作業小屋を左に過ごし、この先の分岐は突き当たりの丁字路を右折する。この付近にはしっかりした道標がないので、本登山中で唯一不安になる場所かもしれない。

植林帯の下を進む 苔むした大岩を過ごす

 すぐに「桂木山」の案内が見えてくるので一安心、周囲には植林帯が続き、足下は少々湿っている。右下に美しい小滝を眺めながら緩やかな傾斜の登山道を進むと、左に大岩を過ごす。しばらく沢沿いを進むため、沢を渡る場所もあり、夏場には涼しく感じることだろう。

沢を渡る 岩道を進む

 岩の目立つワイルドな地点を通過、倒木手前では滑りやすい岩を越える。このあたり、とても変化があって楽しい登山道である。ただし途中には、昨年(2013年)7月28日に発生した山口島根豪雨の影響により、倒木の目立つ所もあるので、邪魔な木などを迂回して進む。

倒木が目立つ 整備された階段

 やがて横木の階段が見えてくれば、坂の傾斜がきつくなる。ここではゆっくり高度を上げて行き、少しずつ植林帯の奥へ向かう。急な坂が続くものの、やがて桂木山への案内の立つ尾根へ到着し、進路は右(南)方向へ変わる。

尾根へ着くと進路は右へ 山頂手前の急傾斜

 相変わらず植林帯の下を進むのだが、木漏れ日を浴びながらの登山なのでとても明るく感じる。左植林帯、右自然林と明確に区分された登山道を進むと、少しずつ坂の傾斜がきつくなり、横木の階段が現れれば、その傾斜はピークを迎える。

山頂に祀られた二基の妙見宮

 厳しい登りだが、慎重に高度を上げれば、間もなく妙見宮の二基祀られた展望の桂木山へ到着する。山頂には二等三角点が置かれ、南に秋吉台と龍護峰、南西から西にかけて如意岳、花尾山など名峰が一望である。

山頂から眺める風景

 また、東には先ほどまで居た鯨ヶ岳と昼食を摂った伐採地までしっかり確認することができる。相変わらずというか、長門の仙崎湾方面はかすんでおり、前回同様の視界である。コンクリートブロック製のロボット雨量計跡の屋根へは鉄製のハシゴが健在であり、屋根の上に立てば、花尾山方面を眺めることができた。

雨量計跡 注連縄の渡された鳥居

 周囲に広がる展望を満喫して下山を開始。登りの際に苦労した坂だが、下山時はあっという間に下ることができた。登山口まで引き返し、次は白糸の滝鑑賞である。案内に従い奥へ向かうと、夫婦のカッパを過ごす。更に奥へ向かうと、豪快な滝の音が聞こえてきた。

 滝の手前には不動明王像が建立されており、由来によれば、昭和19年、この地を襲った台風水害で不動明王像が流出し、地元の人がその御姿をさがし求めて、45年後の平成2年8月に建立されたそうだ。豪快な白糸を鑑賞し、駐車場まで引き返した。

山頂手前

妙見宮

展望の指定席

如意ヶ岳と花尾山

山頂風景(写真をクリックで拡大)

豪快な白糸の滝

不動明王像

 前の山 鯨ヶ岳2014年 を見る

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歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 山口県美祢市 桂木山 登山口付近のMAP

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