泉山(いずみがせん)岡山県鏡野町

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2009年9月19日

泉ー神社駐車場 →0:20→ Aコース登山口 →0:45→ 福ヶ乢

 →0:50→ 井水山 →0:25→ 中央峰 →0:15→ 泉山山頂

 →0:15→ 中央峰 →0:20(山小屋経由)→ 井水山 →0:30→ 福ヶ乢

 →0:30→ 登山口 →0:15→ 駐車場

全歩行時間 4時間25分

 真庭市の三坂山を下山し時刻は10時過ぎ、まだ時間の余裕がある。当初の下山予定時間より1時間早いので、角ヶ仙に行く予定を急遽泉山へ変更。登山口のある鏡野町へ向かって出発する。釘貫地区から眺める三坂山は美しく、更に国道まで戻り今度は尖峰の櫃ヶ山を見上げる。いずれ余裕ができればこの方面から櫃ヶ山へ登りたいものだ。

 湯原インターから高速道路に入り中国道へ向かう。と・・・・・、反対車線は大渋滞。原因は交通事故、追越車線がないため数珠つなぎで長い渋滞が続いている。大型連休中、ただでさえ車が多いのに事故ともなると大変な状況になることを目の当たりにした。こちら側車線は交通量も少なく快適に進み、山陽自動車道の院庄インターを下りて右折、国道179号を北上する。北には美しい山が見えている。もしかするとこれは泉山かも知れない。

国道179号を北上すると大きな山が見える 泉山登山道の案内

 三坂山の山頂にて岡山県の地図を忘れていたことに気がついたので本屋さんに立ち寄り地図を購入、更に国道を北上する。まもなく奥津町に入り、女原地区にて奥津中学校への分岐を右折。道路脇には「泉山登山道」の案内標識が立っている。すぐに吉井川に架かる大正橋を渡り、道なりに進めば養野地区に入る。この先も登山道への案内が掲示してあるので道を間違えることはない。右に分岐が現れれば、やはり案内に従って右折。少し進むと右手に広い泉ー(いずみいわ)神社の駐車場が現れた。

泉ー神社の参道へ向かう 岩の上に祀られた石像

 駐車場に車を置き登山開始、泉ー神社の参道へ向かえば、右に泉山登山道の案内図が掲示されており、左の岩の上には大日如来と彫られた石碑や石像が祀られている。郷社泉ー神社の石碑を過ごし鳥居をくぐる。左に井戸らしき場所を眺め、更に参道を進めば泉ー神社に到着。登山の無事を祈願し、右に続く井水山林道を進む。

泉ー神社 未舗装林道を進む

 林道は未舗装だが地元の軽トラックは楽々と乗り入れている。間もなく林道は左右に分岐するので右の道を採る。正面の山を眺めると露岩が山頂付近に目立っている。更に林道を道なりに進めば、進行方向は右へとカーブし、その先の分岐を左に採る。入口だけ舗装された林道を少し進むと右手に「泉山登山道 Aコース入口」山頂まで4.5km(一般向)の案内を確認、いよいよ登山道に入る。入口には沢山の杖が置かれており、地区の方の登山者への配慮を感じた。

山頂付近に露岩の目立つ山 泉山登山道 Aコース入口

 植林帯の中に入れば、最初こそ周囲に背の低い笹が目立つものの、とても歩きやすい。津山高校山岳部の設置した「福ヶ乢を経て泉山」の標識を過ごし、進路を左に変えながら尾根道を進む。木漏れ日の射す美しい植林帯の中を快適に進めば、この辺りでは大した坂の傾斜がないので楽々進むことができる。

津山高校山岳部の標識 木漏れ日の射す植林帯

 足下に花を探しながら進めば、登山道は中央が掘れた道に変わり、この先からは植林帯の山腹につけられた道を進む。どこからともなく沢の音が聞こえ始め、しばらく進むと間もなく沢を越える。なお、この付近は水場になっており、水分を補給するのに丁度良い場所になっている。

植林帯の山腹につけられた道 水場

 水場を出発、左には石に根を張る大木を過ごす。更に進めば足下に岩が点在、夏草が茂り少々歩きにくくなるが、慎重に進めば大した苦労ではない。更に沢を幾度か渡りながら、少しずつ高度を上げ、沢と別れると同時に植林帯は終了。前方が明るくなれば、樹林帯を抜けて突然平坦な広い場所に出る。これは感激に値する変化だった。周囲には明るい笹原が広がり空は青く澄んでいる。

石に根を張る大木 夏草の茂る道

明るい笹原が広がる

 左右を笹に囲まれた登山道を南へ直進すると、登山道は左(北東方向)に進路を変える。この角には北西方面へ養野・南西方面に百乢・北東方向に泉山への案内標識が立っており、この場所が福ヶ乢と呼ばれているそうだ。笹の刈られた百乢方面へ少し向かうと、ピンクのマユミの実がたわわに実っていた。季節は確実に秋へと向かっているようだ。ここから泉山までは2.5km、左右を笹に囲まれながら、歩きやすい坂道へ踏み出す。

福ヶ乢へ向かう 福ヶ乢

 前方には青空、左右に美しい笹原を眺めながら高度を上げれば、背後に広がる展望が美しい。一歩進むごとに展望が開け、感動的な風景に足が止まる。西には特徴的な山容の櫃ヶ山、その左には星山が見えている。背後に歩いてきた稜線を眺め、眼下に集落を見下ろせば、とても素晴らしい景色が広がっている。

西に広がる展望 眼下には集落を見下ろす

 進行方向には胸の空くような青空が広がり、ただ歩いているだけで嬉しくなる。間もなく頭上に樹林が広がり始めれば、木漏れ日が美しい。樹林の中を進み、一旦下って登り返し、高度を上げるに従って周囲には岩が目立ち始める。

進行方向には胸の空くような青空 木漏れ日の下を進む

 間もなく大きな露岩が現れたので背後を振り返れば、南東方面の展望が開けてきているのに気がついた。更に大きな岩を越え、杉の多い場所を過ごし、少し登れば最初のピーク井水山に到着。山頂には丸っこい岩があり、この上に登ると中央峰と目指す泉山を眺めることができる。

露岩が現れた 井水山山頂

中央峰と泉山の展望

 山頂から西方面へ少し下ると「のぞき岩」があると案内されているので向かう。すぐに大岩が現れ、この上に立って下を覗こうとするが、強風が吹き荒れているのでとても危なっかしい。岩を掴んで眼下を見ようとしたが、風に吹き飛ばされそうなので身を乗り出すのは止めた。

のぞき岩 のぞき岩の先に広がる展望

 再び井水山に戻り、更に登山を続ける。西には那岐山がはっきりと見えており、その左手遠くには後山らしき山容が広がっている。北へ向かって少し下れば、右に泉山ヒュッテへの分岐を過ごす。

那岐山 笹の間につけられた道

 更に登山道を直進すれば、中央峰へ向かう登山道が一本の線のように続いている。西にはやはり那岐山が美しく、暫くこの展望に励まされながら進む。足下にリンドウの花を眺めながら、なおも道なりに進めば、左に「よぼし岩200m」の案内を過ごす。この道は健脚向きの下山路と案内されていた。

中央峰へ向かう登山道は一本の線のよう よぼし岩への分岐を過ごす

 ここで登山道は大きく右へ向き、左に広がる笹原が美しい。那岐山方面へ進む登山道は緩やかに左カーブを描き中央峰へと導く。前方の中央峰方面を眺めても背後の井水山方面を眺めても笹原が美しく、いつまで眺めていても見飽きない。

笹原が美しい 正面には那岐山

 さあ、中央峰へ向かおう。左右を笹に囲まれ、緩やかな坂道を登る。背後に広がる笹原は、光を浴びてますます美しくなり、左には津山高校の山小屋も現れた。間もなく坂の傾斜が緩み、平坦な道に変わり、次のピークに着いたかと思うと、もう少し平坦な道が続いていた。

緩やかな坂道を登る 背後に広がる笹原

 右に美しい那岐山を眺めながら笹原の中央につけられた、平坦で快適な登山道を進み、少しの坂を登れば中央峰に到着。左(北東)には奥津温泉・大神宮原への分岐が続いている。中央峰から北東方面を眺めると泉山へ向かう登山道が白く続いており、その左に本日初めて角ヶ仙がその尖峰を現した。

中央峰へ続く道 歩いてきた笹原
中央峰手前の坂 中央峰へ到着

泉山の左に角ヶ仙、右には那岐山

 三ヶ上・花知ヶ仙・角ヶ仙・泉山・那岐山と続く展望は本当に贅沢な気がする。中央峰を出発し、一旦下って泉山を目指す。鞍部まで下りて最後の坂を登り返す。背後を振り返ればやはり笹が日の光を浴びてキラキラ輝いている。

左から三ヶ上・花知ヶ仙・角ヶ仙

背後の中央峰には笹が光っている

 さあ、もうすぐ山頂だ。最後の坂を登り切れば広く平坦な山頂に到着。山頂では先着の登山者が昼食を摂っていた。この人は笠菅峠から来たそうだ。山頂に置かれた一等三角点に触り、北のライオン岩上の展望地へ向かう。北には岩の目立つ三ヶ上、その右手に一際高く見える花知ヶ仙、北東には尖峰の角ヶ仙が美しい。

泉山山頂 ライオン岩に立つ山頂標識

三ヶ上・花知ヶ仙・天狗岩・角ヶ仙

ライオン岩上の展望地より(動画)

 更に右手(西方面)には那岐山が聳えており、泉山からの展望はいつまで眺めていても見飽きない。山頂にてアールグレイのティータイム。ベルガモットの香りが山頂に広がりとても爽やかだ。那岐山の後に聳える後山を探していたら、西に見える越畑地区に残る「ふるさと村の伝説」の一つ、「山の背比べ」を思い出した。

 美作の平原に高い山ができた。「おれはなんてすげえんじゃろう」山は得意になって四方を見まわした。ところが、見たこともない山が、東に雲や霧を従えて悠然と座り込んでいた。

 若い山は腹が立ち、「おまえは何やつだ」と問ったところ、「美作一の後山じゃ」と答えた。美作一の山と思っていた若い山は、「じゃあ高さ比べをしようぜ」と言って、この二つの山の頭に長い木樋を渡し、水を入れてみた。すると若い山の方からゆっくり後山の方へ水が流れた。若い山は、「美作一はやっぱりうらじゃ」と喜んだ。

 後山は悔しがり、夜の間に牛のわらじを三百三十三足集めて頭の上に積み重ね、若い山へ挑戦してきた。何も知らない若い山が、再び樋を渡し水を入れたところ、水は後山へ流れず、若い山の方へ流れてきた。若い山は悔しがって死ぬまで泣き続けた。死んだ後も涙が泉となって湧いていたので、若い山は泉山(いずみやま)と名付けられた。

 この伝説の山頂にいること自体がとても感動的な出来事である。眼下に広がる美しい展望を眺めた後、いよいよ下山開始。美しい笹原の中をゆっくり下る。

右に那岐山

 日射しを浴びて輝く笹原、これは感動的な景色だ。間もなく中央峰を通過、美しい笹原の中央を戻り、正面に井水山、眼下に広い笹原を眺める。ここで島根県の安来市から来られたUさんご夫婦と出会う。この方達は下山によぼし岩を経由する健脚コースを採るそうだ。美しい笹原をもう少し進み、眼下を見下ろせば笹原が広がり、左手下には津山高校の山小屋が見えている。

白く光る笹原

 健脚でない私は、元来た明るいコースを楽しみながら下りる。笹原を下り鞍部から進路を左に採れば、大町・中林への分岐を左に過ごす。笹原を右方向に進めば山小屋に着き、大きな建物を観賞後、左下に続く湧き水を眺める。今日は湧き水の水量が少ないようだ。

山小屋 湧き水の案内

 山小屋から西へ向かって少しの坂を登れば指導標の立つ縦走路に合流、更に下山を続ける。この先のピークに着けば井水山の山頂。井水山から三ヶ上・那岐山などの展望を眺めて下山開始、少し下って露岩の目立つ場所から那岐山など西から東へと広がる展望を眺めながら小休止。やはりこの方面の展望は美しい。

再び那岐山 井水山を出発

 更にススキの目立つ笹原を下れば福ヶ乢を通過、この先から樹林に視界を遮られるので最後に笹原の上に広がる青空を眺め、樹林の中に入る。木漏れ日の射す樹林を下れば、間もなく登山道入口の林道に到着。これから先は何の問題もない林道をゆっくり歩き。泉ー神社を散策後、駐車場に到着した。

笹原を眺めながら下る 青空を眺めて樹林に入る

 荷物を整理していると、先程出会ったUさん夫婦が下りてきた。Bコースはとても急な斜面だったそうだ。暫く岡山県の山についてお話をした後お別れした。この方達は明日も岡山県の山を歩かれるそうだ。

露天風呂まで完備された鏡野温泉

 本日の温泉は鏡野温泉、入ってみるとこれはすごい。飛び上がるほどのヌルヌル感。ここは低張性アルカリ冷鉱泉でPH9.0。露天風呂まで完備され、目の前に広がる田園風景を眺めながらゆっくり本日の疲れを取ることができた。

石像

ススキ

中央峰と泉山

笹原

山頂

角ヶ仙

花知ヶ仙

三ヶ上

 前の山 三坂山 を見る

 次の山 角ヶ仙 を見る

歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 岡山県鏡野町 泉山 登山口付近のMAP

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