岩手山(いわてさん)岩手県滝沢村

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22014年8月3日

駐車場 →0:45→ 1合目 →0:25→ 2.5合目 →0:30→ 新道4合目

 →0:25→ 新道5合目 →0:35→ 新道6合目 →0:25→ 7合目

 →0:10→ 8合目避難小屋 →0:20→ 不動平 →0:20→ お鉢の端

 →0:25→ 山頂 →0:45→ 8合目 →0:10→ 7合目 →0:20→ 6合目

 →0:30→ 4合目 →0:50→ 1合目 →0:40→ 登山口 

全歩行時間 7時間35分

登山行程図(地図をクリックすると拡大)

 今回遠征の最大の目的は岩手山登山で、馬返し登山口から山頂までの所要時間は4時間20分。登山時間が一番長いため、少しでも早く登山口へ行き登山を開始する。コンビニで朝食用のサンドと昼食用のおむすびを2個、山頂で飲む予定のノンアルコールビールを購入。一路岩手山の登山口の馬返しキャンプ場を目指す。

雲の上に浮かぶ岩手山 岩手神社を過ごす

 盛岡市街から登山口へ向かうには、盛岡インターから東北自動道に入り、滝沢インターで下りる。ここで県道278号に入り、西へ向かう。後は案内に従い進むと間もなく登山口の駐車場に着く。早朝の岩手山は雲の上に山頂部を表し、とても大きな山であることがわかる。

馬返しキャンプ場の駐車場へ到着

駐車場の上にそびえる岩手山 駐車場を出発

 岩手山神社を過ごし、まっすぐ北西に続く道を進むと、午前6時前に登山口の馬返しキャンプ場駐車場に着いた。登山準備の後6時10分には駐車場を離れて登山口へ向かう。右にトイレ棟を過ごし、整備された遊歩道を辿り、キャンプ場方面へ向かう。すぐに頭上の樹林が切れて管理棟などの建つキャンプ場に着いた。

鬼又清水 岩手山登山口

 ここには名水などもあるのだが、全く目に入っていない。登山口付近の案内の写真を撮り、ここにも登山口の大きな案内があるのに全く見えていない。ふと山頂方面を眺めると、なんと明るい山だろう。ここで完全に山頂方向に見えている左側の入口が岩手山の登山口と思い込んで出発した。

正面に見える岩手山と左に鞍掛山登山口 鞍掛山登山口

 目に入ったのは熊注意の看板だけで、岩手山の登山口の標識はなかった(鞍掛山山頂と書いてある)。それでも案内が朽ちてしまったのだろうとたかをくくって作業道を進む。入口には「鞍掛山頂」と書いてあったのだが全く見えておらず、緩やかな傾斜の道を進む。

案内をよく見ると鞍掛山と書いてある 鞍掛山へは作業道を進む

 前には誰もおらず、自分一人のために登山道があるように進むが、それにしても誰も居ない。前にも後ろにも誰もおらず、最近誰かが歩いた形跡も少ない。そのうち鉄塔を過ごすと、坂は下りとなる。やがて道が狭くなり、これが日本百名山?と言う疑問さえも出てきた。

鉄塔を過ごす、この先で間違いに気づいた 登山口へ戻ると岩手山には霧

 案内では50分程度で左右の分岐があるとの事だが、そんな形跡はない。ここに至ってこの道は違うと言うことに気がついた。気づいた時刻は午後6時50分、急いで登山口まで引き返し、登山口到着は7時17分、1時間10分程度のロスタイムである。

再び鬼又清水 気を取り直して出発

 こんな大切な日に最初から登山口を間違えるとは、なんと情けない出来事である。再度反対側を眺めると、ちゃんと大きな文字で岩手山登山口と書いてあった。全く記憶が飛んでいたとしか考えようがない。ここで、心を落ち着かせるためにトイレ棟方面へ少し引き返し、鬼又清水を飲んだ。冷たくて気持ちの良い水である。

自然林の下を進む 右側は岩手山演習場

 岩手山を眺めると山頂部には雲が発生し、少し霞んでいた。さあ、気持ちを切り替えて岩手山登山を再開する。本当の登山口より登山道に入ると、少し坂を下るようになる。やはり熊注意の看板を過ごし、足下にはヤマジノホトトギスの花を眺める。頭上を自然林が覆い、木漏れ日を浴びながら歩くことができる。真夏の登山なので、なるべくなら直射日光は避けたいところである。

木の根の張り出す道 改め所を過ごす

 登山道の右は陸上自衛隊の岩手山演習場で、「許可なく入ることはできない」と案内されている。水源かん養保安林の標柱の先から進路は右上方向へ変わり、足下は木の根が絡み合うでこぼこした道となる。間もなく道の側に「改め所」の案内が立っており、「昔ここには神官がいて、登山の可否を改めた所」と説明されている。この下約100mの所に改所跡の石碑があるそうだ。

左にローブの渡された道 眼下に広がる展望

 更に登山道を進むと、左側の切り立った場所に着き、ここは崖側がロープにより保護されている。その先にはさっきまで間違って歩いていた、尾根方面が続いている。眼下には滝沢市の市街地も見えているが、少々霞気味となっている。この先で再び水源かん養林の案内を過ごすと0.5合目に到着、山頂までは直進方向へ旧道、右折方向に新道が用意されており、どちらを採っても山頂まで4.4kmと案内されていた。ここで本日は登山時に新道を採り、下山時に旧道を採ることにした。

0.5合目 スリップしやすい道

 旧道は展望に優れているが、真夏の登山では直射日光をなるべく避けたいのと、展望自体は今現在霞気味なので、下山時に霧が晴れていることを期待する。分岐を右折し、坂に向かう。新道とはいえ、かなり踏まれているという雰囲気である。足下は粘土質で滑りやすいため慎重な歩行が要求される。自然林の下をゆっくり高度を上げると、横木の階段が現れ、先ほど別れた新道と合流した。

旧道と合わさる 1合目

1合目の風景

 この先が1合目で、山頂まで4.2kmである。1合目に祀られた祠に手を合わせて先へ向かう。横木の階段を進むと、すぐに頭上を覆っていた樹林が切れるが、背後に広がる展望は霧のため眺めることができない。岩の形が豆腐に似ているので豆腐岩と言われる岩の場所が標高930m、頂上までは3970mである。

横木の階段が続く 豆腐岩
滑りやすい火山性の土 2合目

 足下は滑りやすい火山岩で、小石混じりの土に変わり、歩行に気をつけなければならない。間もなく2合目を通過、標高は990m、山頂までは3770mである。頭上を自然林に覆われたまま高度を上げていると、山頂まで3.7kmの2.5合目へ到着、ここは新道と旧道の分岐である。

2.5合目 木の根のはびこる道

 ここでも新道を採り、木の根のはびこる道を辿る。中央部の掘れた道で、足下は粘土質なのでとても滑りやすくなっている。足下に咲く花を眺めながら、岩の目立つ道を進むと3合目に着いた。ここには旧道への連絡道があり、100mで旧道と合流する。

新道3合目 大岩が横たわる

 引き続き新道を採り、頭上に新緑を眺め、足下の掘れた道を進んでいると、前方に大集団が現れ、この後をついていたら道を譲っていただいた。ところがこの先にも大集団がおり、急いでも先が詰まっている状態になっていた。特に急ぐものではないが、大人数で歩く事に慣れていないため、なるべくなら人の少ないコースを選びたいと思いながら進む。

大集団 新道4合目

 間もなく新道4合目に着き、旧道へは100mで合流すると案内されている。山頂までは残り3.3km、ほとんどの登山者が旧道方向へ向かうところ、私は喧噪を避け、あえて新道方向へ向かった。露出した岩の上を進むようだが、坂の傾斜は思った以上にあり、ゆっくり歩いても足に掛かる負担は大きい。

露出した岩の上を進む 青空が見えてきた
露岩の目立つ旧道は明るい 急傾斜が続く

 山頂方向には青空が広がり、頭上が開けると直射日光がきつい。向かいを眺めていると旧道が見えており、露岩が目立ち、とても明るい道なのだが、坂の傾斜はきついことがわかる。新道はといえば、坂の傾斜はきついのだが、周囲を樹林で覆われているため全体像がつかめず、精神的には気が楽である。更に頭上を自然林に覆われているため、熱い日差しが遮られているので、体力的には大丈夫という気がする。

新道5合目 雲の上に姫神山

 間もなく新道5合目へ到着、山頂までは残り3kmで、ここでも旧道へは連絡道を100mで合流する。背後には目線の先に展望が広がり、雲の上に見えているのは昨日登った姫神山だろうか。残念ながら麓方面は雲か霧により見晴らすことはできない。

火山性の岩を踏みしめる 麓の視界は雲に遮られている

 足下に火山性の岩を踏みしめ、花を眺めながら少しずつ高度を上げる。歩く周囲はとても晴れており、熱い日差しが照りつけるので水分補給が欠かせない。なお、本日用意した水分は約5リッター、リュックの中にはおむすびと水分しか入っていない。

頭上が開けると真夏の日差しがきつい 左右にハイマツが群生

 木の間越しに広がる展望を眺めながら高度を上げると、岩場の急登となり、左右にはハイマツが群生している。旧道方向は相変わらず明るい岩道が続いており、その途中には大きな岩が横たわっている。間もなく新道6合目へ到着、この先に少し明るい展望地があり、眼下には雲海が広がっている。

旧道6合目付近の巨岩が見える 新道6合目

新道6合目の風景

7合目広場が近い 7合目から岩手山

 6合目の先から左右に樹林が茂り、登山道は少し狭くなる。鉄製のハシゴを登ったところで余りに疲れたので小休止。本日2回目の休憩をとる。少し進むと前方に広場が見えてきた。大きく回り込んで着いたところは7合目、背後を振り返れば岩手山が大きく、新道と旧道の分岐の手前には祠が祀られていた。

7合目広場 7合目から眺める風景

7合目の風景

8合目避難小屋へ向かう

8合目避難小屋の風景

 7合目広場からは眼下に雲海が広がり、目線の先には山並みが続いているが、一つ一つの山名まではわからなかった。7合目を出発、岩手山を眺めながら西へ向かう。左右に背の高さほどの樹林を眺めながら細い道を辿ると、間もなく8合目避難小屋へ到着した。ここにはトイレも整備されており、御成清水もあるので休憩するには一番の場所である。

8合目避難小屋(クリックで拡大) 御成清水

8合目の御成清水と避難小屋

 持参した5リッターの水分の内、すでに3リッターを消費していたので、新たに水分補給をしたらリュックの重みが増し、肩に食い込むのがわかった。また、ここで約1リッターの水を飲み干し、水分補給は充分過ぎるほどである。なお、この避難小屋付近には昔測候所があったそうだ。

避難小屋前を出発 快晴の岩手山

 この付近は標高1770m、もう山頂は目の前で残りは1.7kmである。8合目避難小屋を出発し、西へ向かう。山頂方面はとても晴れており、展望が期待できそうだと思っていたら、少しずつ雲が増えているので少し不安。それでも足下にはお花畑が続いているので、花を観賞しながらのんびり進む。

不動平 鬼ヶ城

不動平から眺める風景

不動平から御鉢へ向かう 右道の方が登りやすい

 やがて不動平へ着き、進路を北へ採る。もう山頂までは1.2km、岩のごろごろした道に入る。足下は火山性の滑りやすい小石をちりばめた状態で、ロールベアリングのようにとても滑りやすい。慎重に高度を上げていると、間もなく左右の分岐へ着く。ここでは少しでも歩きやすいと言うことで、右道を採る。

御鉢への急登 御鉢へ到着

岩手山のお鉢から眺める風景

妙高岳の先に岩手山山頂 御鉢一周へ

 もう青空へ向かって最後の急登で、滑りやすい道を辛抱しながら登れば、やがて祠や石柱置かれた御鉢へ着く。ここで左へ進路を採ればすぐに山頂だが、先を歩いていた家族連れが、一周回りで御鉢を歩こうと話すので、それもそうだなと思い返し、進路を右に取り御鉢一周をすることにした。このあたり、単独行の気楽さで、計画はどうにでも変更できる。

岩手神社奥宮(クリックで拡大) コマクサ

岩手神社奥宮の風景

 赤茶けた土質の道を進んでいると、左下に石柱などが見えたので立ち寄ってみると、この施設は岩手山神社の奥宮だった。奥宮へ参拝し、元の御鉢へ引き返して山頂を目指す。いよいよ岩手山へ向かう最後の坂へさしかかったところで、足下にコマクサの花を見つけた。もう花期は終わりかけかも知れないが、いくつか美しい花を観賞することができた。

山頂への最後の坂 岩手山山頂

岩手山山頂の風景

 いよいよということで、岩手山へ向かう坂を登る。足下には火山岩が多く目立ち、とても滑りやすい。慎重に高度を稼げば、間もなく岩手山の山頂に到着した。一等三角点の置かれた山頂からは、周囲360度のパノラマだが、霧が多く発生しており、すっきりした展望を得ることはできなかった。ただし、熱い日差しは時折差し込んでおり、明るい山頂風景を眺めることができた。

足下は火山性の土 山頂を出発

 向かいに広がる御鉢も美しく、岩手山の御鉢を一周したことは、とても記憶に残る出来事である。山頂にておむすびをほおばり、ノンアルコールビールを飲むが、購入したのが500mlだったので少々多すぎた。展望としては滝沢市街方面が少し見え始めたが、相変わらず周囲を霧が覆っている。次の予定もあるので山頂を出発することにした。

右に焼走りへの分岐を過ごす 山頂へ向かう御鉢(クリックで拡大)

お鉢から眺める風景

 一周回りで御鉢を回っていると、右に焼走りへの分岐があり、大勢の人がこちらへ向かうので何の気なしについて進むと、どうも眼下の景色が違う。これは間違いと気づいて元の御鉢まで引き返した。いつもながらではあるが、こんな事が多い。

明るい日差しの妙高岳 御鉢から下山

 御鉢へ戻ると同時に、それまで周囲を覆っていた霧が急に取れて、青空が広がってきた。日が差すととても美しい景色で、今まで眺めていた風景がこんなに美しかったのかと思うほどである。時間があればもう一度山頂へ向かうこともできるが、気まぐれな霧なので、到着したときには再び霧に覆われるかも知れない。そう思い返して下山を続ける。

滑りやすい砂礫 夏空が戻った

 やがて御鉢から下る分岐へ着き、岩手山を振り返った後、急な坂を下る。この先は砂礫状で、一歩足を踏み出せば、ズルズルと滑る。御鉢方面を振り返ればなんと美しい青空、ここにきて真夏の空が戻ってきた。向かいには尖った岩の多い鬼ヶ城がそびえ、8合目避難小屋の先、雲海の下には市街地が姿を現した。

眼下に広がる展望 不動平から鬼ヶ城

 間もなく不動平へ戻り周辺散策、このあたりはお花畑と案内されている。8合目避難小屋へ向かう途中で、大人数のパーティーが前をふさいでいたが、間もなく避難小屋へ到着。トイレ休憩の後、すぐに8合目を出発した。

7合目から眺める風景

 左右にハイマツの茂る緩やかな傾斜の道を進むと、展望を遮っていた雲海が少しずつ切れ始めている。日が差すことにより、山頂方面も麓方面にも素晴らしい展望を眺めることができる。間もなく7合目へ到着、午前中には雲の上に顔を出していた姫神山は雲の下にそびえている。

7合目から下山は旧道を採る まさに急斜面

 7合目を出発、下山は展望の素晴らしい旧道を採る。岩の手前を右折し旧道に入ると、左右は樹林に覆われるが、眼下に広がる展望は、そのまま眺めることができる。岩の目立つ急斜面を下ると、火山岩の露出した広い斜面に出る。

滑りやすい道が続いている 露出した火山岩

6合目の登山道

 眼下に市街地を眺めながら滑りやすい砂礫の道を下る。登山時にこのコースを採れば、展望を眺めるのは小休止の時くらい、ましてや展望を眺めながら下ることはできない。進行方向左側を眺めると、こちらには新道があり、登山者が下山を始めている。登山時に眺めた全く逆の位置に居ることがとてもうれしい。

大岩の横たわる六合目 人の顔に見える

6合目の風景

 間もなく大岩の横たわる六合目へ到着、この岩の上には登らないよう注意書きが掲示されている。この下にも大岩があり、上から眺めると今にも転げ落ちそうである。また、この岩を斜め上から見ると、眼下に広がる展望を眺めている人の顔にも見えるので不思議だ。それにしても眼下に広がる展望は素晴らしく、岩手山に登り、このコースを採ったことへのご褒美のようだ。

少しずつ陰が長くなっている 見上げれば急斜面の連続

 間もなく左右に灌木帯を過ごすと、再び火山岩の急斜面が現れる。眼下に広がる展望は雲が切れ始めてますます美しくなっているが、岩手山の陰は少しずつ東にそびえる姫神山へ向かって延びている。

5合目付近では休憩している人が多い

5合目の登山道の風景

 間もなく5合目を通過、標高1390m地点で、駒鳥が清水を飲みに来る場所と案内されている。また、新道へは80m先で合流することもできる。眺望の素晴らしいところなので、多くの登山者が眼下を眺めながら休憩を取っていた。私は少々急ぎ気味にこの場所を通過する。

5合目を見上げる 明らかに滑りそうな急斜面

 岩の多い滑りやすい急斜面なので、下りるのも大変だが、登るのも大変そうだ。また、下から上を見上げると、いやになりそうな急斜面。私は上の見えない新道を採ったため、さっぱり全行程が見えなかった。こうして7合目まで続く急な傾斜を見せられると、それだけで威圧されそうだ。

南東方面に秀峰 登山口方面

 南東の方角を眺めると、遠くに平坦な山容の山が見えている。とても高そうな山だが、岩手県全域図を持っていないので山名まではわからない。また、眼下にはキャンプ場と駐車場が見えており、下から眺めると、この裸地化した急傾斜地が見えるはずである。

4合目 灌木帯に入る

 間もなく4合目を通過、この地点は標高1250mで、頂上までは3150m。山頂方向を見上げると、なんと急な岩場、本当に良く歩いたものである。4合目を過ごすと左右は灌木帯となり、岩が多く、中央部が掘られた道に変わる。

3合目 滑りやすい岩

 すぐにベンチの置かれた3合目を通過、この地点は標高1150mと案内されている。3合目を通過すれば、それまでの火山性の岩から滑りやすい岩に変わる。ズルズル滑ることはないが、今度はスリップしそうななめらかな岩である。間もなく2.5五合目に着き、登山時に分岐した地点へ着いた。

2.5合目まで戻った 姫神山が近い

 ここは滑りやすい小石混じりの道なので、ゆっくり歩き、登山時に眺めることのできなかった美しい山容の姫神山が、下山方向にそびえている。登山時に眺めた豆腐岩を通過、眼下に展望が開けるととても楽しくなるものである。1合目を通過し、今度は直進方向の旧道を採る。

1合目 補助のロープの渡された道

 右側に補助のロープの渡された道が始まり、足下は粘土質の滑りやすい道が続いている。坂の傾斜はたいしたことはなく、のんびり対岸の尾根を眺めながら坂を下る。途中には桶の淵と案内される桶のまわりを絞めたような地形の場所を過ごす。少し下れば登山口まで1.3kmの0.5合目へ到着、もう登山口まで来た道を引き返すだけである。そのまま木の根の多い道を下り、登山口へ到着。最初は大変な道間違いをしたが、無事に岩手山の登山を終了した。

0.5合目 駐車場まで戻った

 残念なのは山頂から下山に掛けて飲んだ水分はわずかに500ml、登山時に飲んだ4リッターを考えるともっと飲んでも良かった。おかげでリュックの中には4リッター以上の水分が残ってしまった。登山口の鬼又清水でのどを潤し、駐車場へ戻った。

相の沢温泉 お山の湯 麓から眺める岩手山

 次は汗を流す場所で、近くの「相の沢温泉 お山の湯」へ向かった。利用料500円の温泉に入り、さっぱりして盛岡市街へ向かう。途中で眺める岩手山は快晴でとても美しい。あの山の山頂に立ったと言うことは、素晴らしい思い出である。

わんこそばの「初駒」さん 盛岡さんさ踊りへ

 次に向かったのは「わんこそば」で有名な「初駒」というお店だが、当日はたまたま団体客があり、一般の営業はしていなかった。そこで、夕食は先延ばしをして東北五大夏祭りの一つ、「盛岡さんさ踊り」の見学へ向かった。昨年の「ねぶた祭り」の際の青森駅でもそうだったが、駅前の駐車場は割と空いている。今回も駅前の市営駐車場へ車を置いてパレード会場へ向かった。

盛岡さんさ踊りを見学

 警備員へ一番賑やかな場所を尋ねると、市役所前か県庁前が良いというので、県庁前へ向かった。その途中で出演者が出発する場所を見つけた。この付近はパレード開始の場所であり、一番元気なところで、踊りも太鼓も賑やかである。午後6時半にめぼしい場所を見つけ、8時過ぎまで見学した。

盛岡さんさ踊りを見学

 さんさ踊りは初めて見学した踊りだが、大勢のパレードでとても賑やかだった。ここの特徴は太鼓とお囃子を使うことで、ねぶたのような大きな山車を使うものではない。とても素朴な祭りという気がした。

 駐車場まで戻り、盛岡市内で夕食を摂り、コンビニで水分、サンド、おむすびを買って早池峰山の登山口に近い、道の駅「はやちね」へ行き就寝となった。車のテレビが映らないので世間の情勢がよくわからない。

麓から岩手山

7合目から市街地の展望

8合目避難小屋前

8合目避難小屋前から岩手山

不動平から鬼ヶ城

御鉢へ向かう

山頂へ向かう

岩手山山頂

妙高岳

 前の山 八幡平 を見る

 次の山 早池峰山 を見る

歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 岩手県滝沢市 岩手山 登山口付近のMAP

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