八幡平(はちまんたい)岩手県八幡平市

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22014年8月2日

八幡平登山口 →0:10→ 見返り峠分岐 →0:20→ 源太別れ →0:20→ 八幡沼展望所

 →0:05→ 山頂 →0:15→ 八幡平登山口

全歩行時間 1時間10分

登山行程図(地図をクリックすると拡大)

 午前中に名峰姫神山の登山を終え、次は日本百名山の八幡平へ向かう。この八幡平へ向かう起点を東北自動車道の松尾八幡平インターとすれば、インターを下りて県道45号を西へ進む。やがてさくら公園の分岐へ着くのでこの分岐を右折し、八幡平アスピーテラインに入る。後は道なりの進めば、八幡平の登山口駐車場へ着く。

八幡平アスピーテラインから眺める岩手山 途中にそびえる源太岩
快晴の空 登山口付近は雲に覆われていた

 八幡平の岩手県側登山口の少し手前に広い無料駐車場があったので、車を置いて登山を開始した。空を見上げると、先ほどまで晴れていたのに、急に霧に包まれてしまったようだ。県境の標識を超えれば岩手県から秋田県に入る。ここで、生涯初めて秋田県の地を踏んだことに感激した。

岩手県境から秋田県へ入る 登山道入口は秋田県

 秋田県に入りわずかに進むと頂上入口の案内があり、ここを右折する。入口には八幡平頂上園地案内図が掲示してあるものの、文字が薄れており、はっきり確認できるものではなかった。石畳の施された道をたどり少しずつ高度を上げると左に鏡沼への分岐を過ごす。なお、本日の予定では、最終的にはこの分岐から帰る一周回りのコースを予定している。

石畳の道 左には鏡沼への分岐を過ごす

 足下にいくつかの花を眺めながら「八幡平の山並み」の案内を眺めるが、周囲は少し霞気味で岩手山以外は確認することはできなかった。この先で見返り峠の分岐へ到着、直進すればガマ沼・八幡沼の間を抜けて八幡平山頂へ、右折すれば高層湿原を散策して源太別れへ向かうコースとなる。そこで私は大回りで源太別れ方面へ向かうコースを採った。

見返り峠の分岐を右折する 岩手山は霞んでいる(クリックで駐車場)

 左にトイレを過ごせば、眼下に車を置いた駐車場が見えている。足下に咲く花を眺めながら進むと、間もなく展望台へ着く。「ここは八幡平自然研究路の沿線で、最も展望のよいところの一つで、晴れていれば早池峰山、岩手山などを眺めることができる。」と案内されているが、本日は岩手山さえも霧に包まれてしまっている。ただし、足下には多くの花が咲いており、これだけでも八幡平へ来た甲斐があると言うものである。

ヤマハハコ カラマツソウ
ワタスゲ ニッコウキスゲ

 植生保護のための木道を辿り、湿原へ着くと黄色のニッコウキスゲが存在感を見せている。やがて八幡沼を左に見ながら木道を進むようになり、まるで綿のようなワタスゲがそよぐ風になびいている。池塘と言われる湿原の中の水たまりを眺めながら進んでいたら、ニッコウキスゲの群生地を過ごす。この時気まぐれな風が雲を散らし、周囲にわずかながら日の光が差して、明るい景色を見せてくれた。

源太別れを左折 木道の先に八幡平の山頂部(クリックで拡大)

 間もなく源太別れに到着、分岐を左折して八幡平頂上方向へむかう。頂上方面を眺めると、草原の先にわずかに盛り上がっている場所を見つけることができる。まっすぐ続く木道をたどり、ふと地塘(ちとう)と言われる小さな池を眺めていたら、池の中に水生植物が顔を出している。これはとても美しい光景である。

地塘 大量の清水が湧き出している

八幡平の湿原風景

 やがてごうごうとわき水のあふれている場所に着く。山頂からはわずかに下がった位置なのに、この水量はすごい。いったいどこからわき出しているのかとても不思議である。再び日の光が草原に差し込み、美しい風景を照らし出している。やはり日差しが入ると、景色は一変するものである。

一瞬日差しが戻った タチギボウシ
ハクサンチドリ チングルマ

 やがて左に避難小屋の陵雲荘が現れた。このデッキに立ち、眼下に広がる避難小屋の陵雲荘を眺めるが、日の光が弱く、まるで鏡のように見えていた。陵雲荘を出発、足下に車百合を眺め、遊歩道を展望台へ向かって高度を上げる。少し高度が上がり、背後に広がる八幡沼と陵雲荘の風景を眺めると、急に霧が周囲を覆い始めた。

避難小屋の陵雲荘 八幡沼(クリックで拡大)
クルマユリ ハクサンチドリ

八幡沼の風景

 間もなく展望台の上に立ち、八幡沼を見下ろすと、周囲はすっかり霧に覆われてしまった。西のガマ沼へ向かうと、こちらは霧の影響が少なく、美しい湖面をながめることができた。快晴の空の下なら素晴らしい風景なのだろうが、曇り空でも充分美しいと感じる風景である。

展望所 八幡沼(クリックで拡大)
ガマ沼(クリックで拡大) 工事中の山頂

八幡平の山頂風景

 遊歩道を辿り、更に奥へ向かうと八幡平頂上へ到着した。ところが山頂では展望台の修復中なのだろう、ビニールシートに覆われた材料が山頂に置かれ、全く絵にならない状況であった。山頂のモニュメントの横で記念撮影をし、三角点を探してみたが、三角点の表示を見つけることができたものの、肝心の三角点はビニールシートに覆われていた。

八幡沼は霧に包まれた

八幡沼の風景

 先ほど霧のため眺めることのできなかった八幡沼を再度眺めるため、元来た道を引き返した。ガマ沼の前からはやはり霧のない美しい風景を眺めることができた。肝心の八幡沼については、わずかな時間の差で、霧のない状態を眺めることができたが、すぐに湖面は霧に包まれてしまった。

八幡平の山頂を出発 オオシラビソ

 再度山頂を踏み、分岐を左折する。鏡池を経て駐車場の案内を見る。そのまま道なりに遊歩道を進むと丁字路に出会い、右は「蒸の湯登山口」へ5.5kmと案内されている。この分岐を左折し、メガネ沼を目指す。遊歩道の左右にオオシラビソ(アオモリトドマツ)を眺めながら遊歩道を進む。

雪渓の残るメガネ沼 鏡沼

八幡沼に残る雪渓の風景

 すぐに進路は右方向へ変わり、わずかに進むと眼下にメガネ沼の片方が見えてきた。手前には、真夏にもかかわらず雪渓が残り、まるで別世界にいるような錯覚に陥る。また、足下に咲くニッコウキスゲの黄色がとても鮮やかである。このメガネ沼は二つの火口に水がたまってできた火口湖で、眼下に見えている雪渓は雪田と言われているそうだ。

県境に戻った 温泉の噴煙を眺める

 左右に広がるメガネ沼を鑑賞、次にほぼ円形の鏡沼を眺め、更に遊歩道を下る。やがて登山時に分岐した場所に合流し、登山口へ降り立った。周囲は霧に包まれ展望を得ることはできず、そのまま駐車地まで引き返した。

 たっぷり汗をかいたので温泉を探すが、通常の日帰り温泉は午後5時から6時までなので、遅い時間に下山すると温泉地を探すのに苦労する。最初に向かったのは、近くの名湯「藤七温泉 綾雲荘」で、この温泉はガイドには午後7時までと書いてあった。

藤七温泉 綾雲荘 松川地熱発電所

 途中には温泉の噴気の吹き出す場所もあり、そのあたりでは植物が育たないようだ。やがて藤七温泉綾雲荘へ着くと、なんと入口の案内には、営業は午後6時までと掲示されてある。すでに6時を過ぎているので次の場所を探さないといけない。そこで松川温泉峡雲荘へ連絡すると、こちらは午後10時までの営業とのこと。

松川温泉 白濁した温泉

のんびり露天風呂でくつろぐ

 すぐに藤七温泉を出発し、松川温泉へ行き、無事汗を流すことができた。この温泉には露天風呂もあり、のんびり浸かるにはよい温泉だった。また、この温泉の側には松川地熱発電所があり、興味があれば9時から16時の間に見学ができるそうだ。

 時刻は午後7時を過ぎたので、盛岡さんさ踊りは明日見学することにし、今日は道の駅「にしね」まで行き、寝ることにした。道の駅の少し先にコンビニがあったので食料等を購入し、道の駅で就寝となった。

源太岩

ワタスゲ

ニッコウキスゲ

八幡平の草原

八幡沼

 前の山 姫神山 を見る

 次の山 岩手山 を見る

歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 岩手県八幡平市 八幡平 登山口付近のMAP

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