トップに戻る 2025年に登った山リストへ戻る 山名アイウエオ順
呑水峠から700m東へ進むと、最初の橋が「蔵の上橋」で、権現山へ向かう目印の橋です。登山口まで車で行く場合は、蔵の上橋手前から分岐を左折し、大田川の左に続く道に入りますが、道幅があまり広くないので、私は蔵の上橋を渡り、この先の右側にある防長バスの川上口停留所に着き、この南側の広い平坦地に車を置きました。
駐車地からは北北東に権現山へ続く尾根が見えています。駐車地を出発し、横断歩道を渡り県道28号を引き返し、大田川に架かる蔵の上橋を渡ります。橋を渡った先で折り返すように右折し、右に民家を過ごしてそのまま道なりに400m進むと丁字路に着きます。
この丁字路を左折し、北北東に権現山へ続く尾根を眺めながら北へ進むと、丁字路の袂に石柱が2基置かれていました。手前には郷社八幡宮御大典記念造林、奥には明治維新百年記念造林西崩入口とそれぞれ彫られています。この石柱の間に権現山登山口の案内が置かれていました。ここで初めて登山口の案内を見て安心感が広がります。
右にはかつての生活の跡である石組みがきれいに残っていました。権現山へ続く主路は北へ続く沢沿いを進むコースですが、美祢市の登山では豪雨災害の爪痕が残っている場所が多いです。この権現山も同様のようなので、進路を北東にとり山頂に向かって直登するコースをとりました。踏み跡も明確で目印テープも続いています
途中で山仕事で使われていたと思われる道を横切り、植林帯の下を進みます。間もなく岩の目立つ場所に着き、岩を鑑賞します。このコースは坂の傾斜はきついものの、登山道は明確で歩きやすく感じましたが、次第に坂の傾斜が増すため、目の前の木々をつかみながら一気に高度を上げます。
坂の傾斜がきついところまで来て、足場の不安定なガレ場を歩くことと、急傾斜を登ることのどちらのコースを選択するのがベストなのかと、思案しながら進んでいます。足下には地籍調査の杭が続いており、目線の先には目印テープが山頂へ誘っているようです。
やがて巨岩の横を通過すれば、急に坂の斜度が収まり俄然歩きやすくなります。快適な水平道を進んでいると、山頂に向かう最後の坂に取り付きます。まっすぐに続く急登に取り付き、一気に高度を上げます。
下山は通常の登山道をとり西へ続く道を下ります。すぐに巨岩が現れ、岩を眺めながら坂を下ります。前回登山の際にはこの付近から展望が広がっていましたが、現在は樹林の背が高く展望は無くなっています。
巨岩の中にぽっかり空いた穴を眺め、前回と変わらぬ岩に往時の登山の際に眺めた秋吉台方面の展望を思い出しました。足下に村有林の石杭を眺め、植林の下を下ります。間もなく前回登山の際に苦労した急傾斜に着きますが、やはり補助のロープが渡されており、安心して下ることができました。
斜面を一気に下れば鞍部に着き、進路は左(南西)に変わります。周囲に植林を見ながら下っていると、次第に足下は小石混じりの道に変わり、倒木なども目立ち始めます。この間も終始目印テープは続いているので、安心感を持って下ることができました。
やがて前回も眺めて印象的だった巨岩を横に過ごし、巨岩の場所から少し下って振り返ると石組みの壁が現れました。すぐに登山時に分岐した場所に着き、これで周回は終了、この先からは元来た道を引き返します。
沢を渡って作業道に戻り、無事に登山口まで帰り着きました。今回とった周回道は左右どちらの道をとっても問題なく登ることができますが、直登コースは坂の傾斜がきついところもありますので、体力に自信のない場合は、従来の時計回りの登山道の方が無難だと思われます。
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