導州ヶ岳・江船山(どうしゅうがたけ・えふねやま)山口県美祢市

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平成25年1月20日

登山口 →0:30→ 導州ヶ嶽 →0:15→ 尾根鞍部(村有林石碑) →0:10→ 第一ピーク

 →0:15→ 林道出合 →0:15→ 林道分岐(T字路) →0:10→ 山頂

 →0:30→ 第一ピーク →0:20→ 導州ヶ嶽 →0:20→ 登山口

全歩行時間 2時間45分

登山行程図(地図をクリックすると拡大)

 

 美祢市の山、今回向かうのは導州ヶ岳の先にそびえる江船山である。金光康資さんの著書、「防長山野へのいざない」では、この江船山は×印の山(踏み跡が無いか不鮮明、ヤブコギを強いられる箇所もあり、経験者の同伴が必要なヤブ山)。最初から気合いを入れて向かう。

豊田方面へ向かって右折 セントラルパークゴルフ倶楽部を右に過ごす

 登山の起点を美祢西インターとすれば、インターを下りて県道33号を北西方向へ約2km進み、豊田方面への案内に従い分岐を右折する。しばらく進むとセントラルパークゴルフ倶楽部を右に過ごす。

小杉地区へ向かって分岐を右折 登山口の障子ヶ峠

 この先で小杉地区への案内に従い分岐を右折、県道235号を西へ約2.3km進めば、やがて導州ヶ岳と江船山の登山口、障子ヶ峠へ到着する。新設された駐車場に車を置き、登山準備をする。

登山口(写真をクリックすると導州ヶ岳の説明) 雪の残る道

 駐車場には導州ヶ岳のいわれが説明してあり、事前に知識を仕入れて駐車場を出発、駐車場先に続く登山口より山道に入る。立派な導州ヶ岳の石碑を過ごし、急登を踏ん張ると、坂の傾斜は緩やかになり、気持ちの良い自然林の下を進む。

 昨日来の雪が道に残っており、足下が滑り易い。ここでストックを持ってきていなかった事に気づき、手頃な木を折ってストック代わりとする。本日のように雪の残る斜面を登るには、ストックが欠かせない。

シダの急登へ向かう 地積図根三角点の置かれた展望地

 やがてシダの茂る急斜面を登れば、地積図根三角点の置かれた展望地へ着く。東には美祢市のシンボルタワーでもある煙突から白い煙が棚引き、その右には先日登った桜山が平坦な山頂を見せている。南に一際高く見える導州ヶ岳を眺め、地積図根三角点を出発する。

美祢市の中心部が見えている 向かいにそびえる導州ヶ岳

 すぐに鞍部まで下り、急な坂を登り返す。シダの上には雪が残っており、歩くたびにズボンを濡らす。しまった、カッパを着れば良かった・・・、等と思うが今更しょうがない。滑らないように慎重に高度を上げ、やがて平坦な場所に出る。

雪の積もったシダの茂る道 大岩見学

 この先で奇岩や大岩を観賞、村有林の石柱を左に過ごし、再び大岩群の横を抜ける。やがて現れるロープを補助に坂を登れば、360度の展望広がる導州ヶ岳の山頂へ到着する。

導州ヶ岳手前 展望の導州ヶ岳山頂

 周囲には朝靄の立ちこめる幻想的な風景が広がり、これは久しぶりに訪れた導州ヶ岳からのプレゼントのようだ。目の前には山口県西部の山々が一望、豊田の華山から時計回りで白滝山の風力発電施設、天井ヶ岳、尖峰の一位ヶ岳と続くが、花尾山・桂木山は朝靄のため霞んでいる。

朝靄の華山

 雁飛山の右には雪の目立つ秋吉台、手前に煙突から白い煙棚引く美祢市中心街、アンテナの建つ桜山、霜降岳、周防灘の先には九州の山脈が霞んでいる。更に下関の山々と手前には猿王岳、これから目指す江船山、その先には山頂に反射板の置かれた古烏帽子山が顔を見せている。

これから向かう江船山(左端)

朝の導州ヶ岳山頂から眺める風景

 特に、これから向かう江船山への行程をしっかり頭に入れ、導州ヶ岳山頂を出発。岩の目立つ場所を慎重に下り、南西方向へ進むと、足下には地積調査の赤い杭が続いている。

導州ヶ岳から江船山方面へ下る 足下に地積調査の杭を見る

 快適な道が続くので安心していると、この道はそのまま左(南東)方向へ下っている。そこで、右(南西)へ向かう道を捜すと、「江船山」の古い案内が掛けてある。これには思わず万歳。さらに黄色の目印も続いている。

江船山への案内 踏跡とテープと地図を確認

 岐路を間違えないよう、自分の目印を付けながら、南西へ向かって緩やかに下る。目印にはいろいろな種類があり、多くの人がこの江船山を目指していることが分かる。やがて鞍部へ下り、左(南)方向へ登り返すと尾根道の鞍部へ到着。

鞍部へ向かう 鞍部から登り返す

 ここに置かれた自然石には村有林と刻まれている。この尾根沿いをしばらく西へ向かうので、最初のチェックポイントへ無事着いたことになる。これからわずかに進むと、快適な道に見えたので、これは楽々登山かと安心するが、前方にはシダの藪が見えてきた。

村有林石碑 シダの繁る藪道へ向かう

 急登にシダ藪なので少々つらい。おまけにシダの上には雪が残り、更にイバラが多いので、慎重に歩かないと体中傷だらけ。初心者の私はこんな藪を半袖で歩いていたものだから、あちこちひっかき傷ができてしまった。

地積図根三角点の置かれた第一ピーク 第一ピークからは美祢の煙突が見える

 それでも無事に展望広がる第一ピークへ到着、足下には地積調査の杭と村有林の石が置かれている。ここで小休止を取り、傷にカットバンを貼り、服を着て藪道に対する装備を万全とした。第一ピークからの展望は東から南へ向かって広がり、美祢市の煙突をはっきり見ることができる。

道なりに左の尾根へ向かう 坂を下る

 第一ピークを出発、更に西へ進む。再びシダの茂る場所を通過するが、もう大した藪ではない。シダの繁る明るい道を越えた先で、進路を左(南)へ採り、尾根に沿って坂を下る。

林道へ着く 山肌の露出した場所

 すぐに荒れた林道に着き、この先より林道歩きが始まる。進路には倒木などが多く、至る所へ木の枝が張り出しているので歩行に時間が掛かる。ここでも要所に目印を付けながら進む。やがて山肌の露出した場所へ着き、林道北側の崩壊地を眺める。北には一位ヶ岳の尖峰がそびえ、景色を眺めながらの小休止は、ほっとする一時である。

崩壊地を通過 北には一位ヶ岳が見えている

 道なりに林道を進めば、T字路に着くので左(南西)へ進路を採る。わずかに進んだ先で、林道を離れて左の疎林の中に入る。ここでようやく歩きやすい快適な道となり、山頂へ向かって一気に高度を上げる。

林道先のT字路を左折 林道から離れて疎林の中へ
快適な疎林の中を進む 山頂手前の急登

 山頂手前ですごい斜面となるが、周囲の木々を手がかり、足がかりとして登れば大丈夫。やがて待望の江船山山頂へ到着、久しぶりに達成感のある山頂へ着いた。

三角点の置かれた江船山山頂

左は起点の導州ヶ岳

江船山の山頂風景

 南北に細長い山頂からは周囲に美しい展望が広がっている。まず先ほどまで立っていた導州ヶ岳、時計回りに美祢市中心街と煙突、更に平坦な桜山を確認。

マツダのテストコースと背後には古烏帽子山

 南側は木々に遮られているが、西には猿王岳と山頂に反射板の建つ古烏帽子山、眼下にはマツダのテストコースが一望である。また、豊田の華山、白滝山、天井ヶ岳、一位ヶ岳と一つひとつの山々を確認する作業も楽しい。

 三等三角点の置かれた山頂でのんびり休憩を取った後、元来た道を引き返す。登りに急だった山頂手前の急登も、下山は楽々コース。林道分岐を右折し、第1ピークまでは何の問題もない。

導州ヶ岳から再び江船山を眺める

華山

 第一ピークからはシダの藪を一気に下り、最後の難所は導州ヶ岳へ戻るルート。途中の炭焼の跡まで戻り一安心、この先も目印に従い、無事導州ヶ岳の山頂へ着く。

雁飛山方面

南の展望

 時刻は昼を少し過ぎており、ここでラーメンとおむすび2個の豪華昼食を摂る。昼食後、周囲に広がる展望を眺めれば、朝霧は無くなっているが、少しもやが掛かっている。導州ヶ岳山頂を出発、雪の残る道を慎重に下り、登山口まで戻った。

導州ヶ岳から眺める展望

 江船山へ向かう要所には先駆者の目印などが残っており、この人達の苦労のおかけで、私は無事山頂まで行く事ができた。すこしの事にも先達はあらまほしきことなり。

導州ヶ岳山頂

猿王岳・江船山・古烏帽子山

華山

江船山山頂

江船山から眺める華山

 前の山 信田ノ丸城山 を見る

 次の山 古烏帽子山 を見る

歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 山口県美祢市 江船山 登山口付近のMAP

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