湯野城山(しろやま)〜望海山(のぞみやま)〜湯野大谷山(おおたにやま)縦走 山口県周南市 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2006年5月14日 石砂谷登山口出発 →14:00→ 湯野城山到着 →14:37→ 湯野城山出発 →14:49→ 望海山到着 →15:40→ 望海山出発 →15:50→ 大谷山到着→16:40→ 大谷山出発 →16:46→ 石砂谷登山口到着 →17:06 参考コースタイム 石砂谷登山口出発 →0:30→ 望海山分岐 →0:10→ 湯野城山 →0:10→ 望海山分岐 →0:40→ 望海山 →0:10→ 大平山分岐 →0:40→ 大谷山 →0:20→石砂谷登山口到着 全歩行時間 2時間40分 朝から地区の行事があり、10時半に柳井を出発し、先日来気になっていた周南市湯野の石砂谷から城山経由の望海山・大谷山周回ルートに向かった。なかなか湯野まで距離があり、登山が開始できたのは丁度12時からだった。 石砂谷の登山口から南方面に向かって歩くとすぐに最奥の民家を過ぎ、その先には綺麗な棚田が広がっていた。こんなところで田圃を続けるのは大変だろうと思いながらしばらく棚田を眺めた後、杉の植林帯の中を通る林道に入って行く。
林道の途中から棚田を振り返るともう田植えは終了しており、充分に水の張ってある棚田は本当に綺麗だ。更に舗装された林道を進んで行くと、道の左右には小さな色々の花が咲いていることが分かった。昼の出発だけれど本日のコースであれば充分時間があるので花を楽しみながら余裕を持って進んで行く。 出発から13分で舗装された林道と別れ、未舗装林道に入って行く。その先には公社造林の標識が立っていた。未舗装林道には轍ができており、車高の高い車でなければ底を擦るものと思われる。
更に花を見ながら進んで行き、杉の植林帯の写真を撮ろうとしたら記録することができない。・・・?なんと写真を記録するための大容量カードを忘れてきたらしい(簡単に言うとカメラのフイルムが無い状態)。 ここまで登山口から20分程度経過 ・・・ 登山口まで引き返し、徳山でカードを買って引き返すことになった。当然の事ながら自分に対して「むっ!」とした。 再び石砂谷登山口から再出発、ロスタイムは丁度2時間、午後2時からの登山となる。時間から言えば、このような時間から出発する登山は度々あり、別に苦にはならない。
先程写真が撮れなかった場所を過ぎ、林道を進んで行くと道の真ん中に大きな松の倒木があり、これを跨いで渡る。右手に小川を見て進んでいると正面に林道を工事した跡が見えてきたので近寄って行くと城山と望海山の分岐点に到着した。この分岐までは石砂谷登山口から26分で着いた。
まずは分岐を左に取り城山に向かうことにする。この付近には沢山の標識があるため分岐において迷うことは無く、明るく広く快適な林道を進んで行く。林道の左手にはツツジも満開、明るい林道を通っていると、先程の失態も忘れてだんだん楽しくなったきた。西の方面には左手にきれいな山容の太鼓ヶ岳が広がり、右手には望海山がちょこんと顔を覗かせており、この付近から眺める両山は手前の山とマッチしてとても美しい。 城山林道から望海山を見上げる 更に林道を進んでいると間もなく城山に登る階段道と出会い、朽ちた丸太の階段を慎重に登って行くと明るい城山山頂に到着した。先程の分岐から10分、石砂谷登山口からは36分の行程だった。
本日は天候も良く、城山からの展望は前回来たときより格段に優れている。新南陽方面から瀬戸に向かって素晴らしい展望が広がり、湯野温泉郷からすぐ東方面、飛松山の先には四熊岳・嶽山をはっきりと確認することができた。北に向かっては石ヶ岳と千石岳の展望が美しく、北西方向には狗留孫山が大きく広がっている。城山は本当に展望に恵まれた山であることを実感する。 城山から瀬戸の展望 眼下に湯野の温泉街、飛松山の右手に嶽山・左手に四熊嶽が霞んでいる 城山山頂の祠にて記念撮影をし、前回同様登頂ノートに記録する。前回の書き込みを確認、その後に沢山の人が登っていることが分かり、この山が人気の山であることを実感した。但し、登頂ノートが少し濡れていることが心配、時間があれば陽に当てて乾かしたいのだが、2時間のロスタイムが痛い。登頂ノートが納めてある空のコーヒー瓶のキャップが、しっかり閉められていなかったことが水に濡れていた原因と思われる。
城山を後にして北側の木の階段を下りて行く。この階段は少し朽ちており、木の階段自体が不安定なため、横に渡されているロープを掴んで下りた方が無難である。実際私が階段を下りていると、丸木の階段が滑り落ち、足を取られて尻餅をついてしまった。
林道に下り立ち、望海山への分岐まではやはり10分で到着、標識に従い、いよいよ望海山に向かう斜面に取り付く。望海山へは杉の植林帯の中に入って行くのだが、最初から尾根に向かって直登するような斜面なので、ゆっくり進むことを心がけて進んで行く。折しも先日来の雨のため、斜面は滑りやすくなっており、ストック無し、登山靴も予備用の物なので(ストックも登山靴も修理中の車の中にある)万全の体勢とは言い難く、慎重の上にも慎重を重ねて進んで行く。
10分少々歩くと少し坂が緩んで歩きやすくなり安心する。更に5分程度進むと525mの小ピークに着き、木に大平山→、←城山と書かれた場所を見ることができる。この付近から道は右(西)方向に向き、広く平坦で歩きやすい道となる。
更に10分程度進むと登山路は90度左に角度を変え、引き続き平坦な尾根道を進んで行く。この先綺麗なツツジを鑑賞しながら進んでいると不思議な花?を地面に見つける。いったいなんだろう。
先程の標識からは15分で前方が明るくなってきた。いよいよ展望地の予感、緩やかな坂を一気に登りきると1週間ぶりの展望地、616mピーク「仮称 望海山」に到着した。
ここでお断りを、この616mピーク「望海山(のぞみやま)」はこの山単独でも充分登山対象となる山であり、城山方面あるいは石砂谷登山口からこの山の往復をするだけでも楽しい山である。登るからには「616mピークに登ってきた」と言うより「望海山に登ってきた」と言う方が山の区別が易しいので本HPでは「望海山(仮称)」と記載している。 望海山山頂からの展望 左下に城山、その先に四熊岳、右手に嶽山と新南陽の工場群、更に右手には黒髪島 たった1週間ぶりなのに山頂からの展望は様変わりで、周囲の木々が整備されており、先週とは比べものにならないくらいに展望が開けている。特に先週は四熊岳・嶽山方面が木の間越しの展望だったが、今回は障害物無しに見ることができる。 また、眼下には先程立っていた城山も確認することができる。素晴らしい展望地となった望海山に一度は訪れて頂きたい、決してあなたの期待を裏切ることはない山である。 しばらく周囲の展望を楽しんだ後、大谷山に向かって出発する。南方面にはアンテナを戴いた大平山が広がっている。伐採地の中を躓かないように慎重に下りて行き、縦走路への入口に入る。
望海山からは5分程度で北の展望地への入口に到着、右手に少し進むのだが展望地への入口が前回以上に整備されていた。北の正面には石ヶ岳、石ヶ岳の右手には千石岳、左手には狗留孫山を見ることができる。
展望を確認後展望地の分岐に到着、望海山からは10分の行程であり、これから大谷山に向かって進んで行く。まずは急な坂を一気に下り、左手に大岩を過ごすと目の前の植林帯の中から眩しい若葉が迫ってくる。
急な坂を下っていると展望地の分岐から8分で鞍部の小川を渡り、その先から杉の植林帯を登り返して行く。少し進むと立入禁止のテープの場所を右に取り、その先左折する場所の松の木にはキノコが生えていた。
この付近で少し下ってすぐに登り返すとようやく標識と出会った。展望地の分岐からは20分程度経過している。この先木漏れ日の中を進んで行くことになり、とても気持ちの良い縦走路を疲労感無く進んで行く。
更に10分で大谷山分岐に到着、そのまま大谷山山頂に向かうことにした。分岐から5分で大谷山に到着、三角点にタッチした後、その先の展望を確認するが相変わらずの木の間越しのため、すぐに大谷山山頂を出発、4分で大谷山分岐に到着した。
これから最後の目標地である石砂谷登山口に向かって出発、急な坂を下りて行く。本日はストックが無いため、木や木の枝を掴んで滑らないようスピードを抑えて下りて行く。杉の植林帯の中はひんやりしてとても気持ちが良く、幻想的な風景が広がっている。大岩を左に過ごし、少しずつ高度を下げていると、周囲の小川のせせらぎが耳に心地よく響いてくる。 少しずつ小川の水量が多くなる頃には植林帯を抜け、林道を経由してそのまま石砂谷登山口に帰り着いた。大谷山分岐からは26分、一周回りで約3時間の楽しい縦走は無事終了した。
私は今回コースタイムを確認するため、石砂谷登山口から時計回りのコースを取りましたが、一般的には「石砂谷登山口→大谷山→尾根歩き→望海山→湯野城山→石砂谷登山口」の反時計回りの方が、尾根歩きの後に望海山・湯野城山と素晴らしい展望を楽しむことができます。また、途中の食事タイムやコーヒータイムを含めると最後までハイキングを楽しむ事ができるものと思われます。 以下に反時計回り(大谷山〜望海山〜湯野城山縦走)コースの参考タイムを記しておきます 石砂谷登山口 →0:40→ 大谷山山頂 →0:50→ 展望地分岐 →0:10→ 望海山 →0:35→ 望海山分岐 →0:10→ 湯野城山 →0:10→ 望海山分岐 →0:25→ 石砂谷登山口 全歩行時間 3時間
なお、この周辺ではいろいろなバリエーションコースを採ることができますので、体力に合わせたコース採りをして、楽しい休日をお過ごし下さい。 今回も、この素晴らしい周回コースを教えていただいた「Nさん」より貴重なご意見やご指摘等をいただきました。この場を借りてお礼を申し上げます。 前の山 大谷山・望海山・大平山縦走 を見る 次の山 臥龍山・掛頭山 を見る 登山口周辺の地図はこちら 周南市 大谷山 登山口付近のMAP |