馬背山　島根県邑南町

馬背山（まのせやま）島根県邑南町

２０１０年７月８日

断魚渓駐車場　→０：３５→　馬背山　→０：２０→　断魚渓駐車場　→０：３０→　断魚渓散策

全歩行時間　１時間２５分

　島根県江津市の冷昌寺を出発、次は邑南町の馬背山へ。江津バイパスを東へ進み、江の川に架かる新江川橋を渡った先で国道を右折、国道２６１号を江の川沿いに東へ向かう。川本町に入り、江の川に架かる川下橋を渡り、進路を南に採り、邑南町（旧石見町）に入る。


断魚トンネル手前を右折する	駐車場から北方向に馬背山

　やがて現れる断魚トンネル手前を右折、旧道に入り少し進むと断魚渓の駐車場に到着。この駐車場から北方向を見上げると、露岩の素晴らしい岩山が見える。これが今から目指す馬背山である。この山は、一目見ただけで登山意欲の湧いてくる山であり、あの岩山の頂きに立ってみたいと思うのは私だけだろうか。


東に見える建物に向かって階段を登り左折	断魚ディサービスセンターの入口前を右折

　さて、すぐに登山を開始する。駐車場から東に見える建物（現在閉鎖中）に向かって階段を登り左折。すぐに断魚ディサービスセンターの前に着くので入口前で右折、正面に断魚薬師如来の建物が見えてくる。


断魚薬師如来の左横を抜ける	紅葉の枝の垂れ下がっている方向へ進む

　この建物の左横を抜けると、正面に紅葉の枝が垂れ下がっている。この方向に向かって進むと、入口こそ藪加減だが、少し進むと踏み跡がはっきりしてくる。但し、足下には草が被っている場合が多いので、スパッツなどを装備した方が安心できるかも知れない。


足下の整備された植林帯	林道と合流する

　足下の整備された植林帯の下を少し進むと、すぐに林道と合流。もうこの先は何の心配もない林道を進むだけである。但し、足下には少し掘れた場所もあるので、滑らないように気をつければ、これ以外は何ら問題がない。


足下には少し掘れた場所もある	林道を折り返しながら進む

　周囲に展望はないものの、自然林の下を歩くので夏場でも充分涼しく歩くことができそうだ。やがて周囲に笹が目立ってくるが、山頂に近づいた前兆なので安心して良い。もう少し進めば、踏み跡が不鮮明になる場所に到着、ここから左方向へ向かうと、尾根へ到着（周囲に目印のテープを整備済み）。


林道に笹が目立ち始める	尾根に向かう

尾根に到着	尾根を左に採れば岩峰に着く

　左方向へ向かえば、すぐに露岩の展望地へ着く。露岩の上に立てば眼下に断魚渓の展望が広がり、その高度差に足が竦む。手前の峰から一際高い馬背山の下に行き、岩を見上げる。手がかり足掛かりを確認し、四つんばいになって馬背山を目指す。

馬背山を眺める

　少しの努力で馬背山へ到着。眼下に広がる展望はやはり素晴らしい。但し、写真ではその高度差が表現できず少々残念。しばらく露岩の馬背山にて眼下に広がる展望を眺めた後、再び四つんばいになり、セミのように岩にしがみついてずるずる岩峰を下りる。足場の確実なところまで下りて一安心、時刻は既に４時を過ぎていた。

眼下に広がる断魚渓の風景

馬背山から眺める断魚渓（動画）

　三角点の置かれた駒次山へは、尾根伝いに向かえばすぐに行けるのだが、目印のテープを巻きながらの作業になりそうである。また、駒次山からの展望は望めそうもないので本日はこの馬背山で引き返すことにした。


最後に馬背山	眼下に断魚渓

後に林道からデイサービスセンターへの分岐を間違えないようにすればもう大丈夫。すぐに登山口へ到着した。まだ周囲は明るいので断魚渓散策をする。


千畳敷コース	階段を下る

　駐車場から舗装路に出て左右に断魚渓への入口がありどちらの道を通っても一周回りで周回をすることができる。私は左の道を通り千畳敷から散策を開始した。江の川の支流、濁川沿いに浸食された流紋岩の芸術が美しい。まずは千畳敷、広い岩盤が続き、まさに千畳敷である。この千畳敷から北に見える急峻な崖とその先にそびえる馬背山、これは正しく墨絵の世界である。

千畳敷


岩峰と馬背山	千畳敷の間に流れる急流

　そして千畳敷の間に流れる急流、これはとても迫力があり、一見の価値ある景観である。木の橋を渡り千畳敷の東側から西側へ移動、岩壁の下につけられたコンクリート製の遊歩道を進む。間もなく断魚稲荷手前の岩場に到着、ここから眺める急流もとても迫力がある。目の前に広がる自然の造形美と急流の風景は何時まで見ていても見飽きない。

渓谷

断魚渓の風景（動画）

　その後場所を移動し神楽淵へ。この風景も素晴らしい。この先であじさい園を観賞、碧い色がとても新鮮で懐かしい風景である。また、この位置から見上げる馬背山も素晴らしく、晴れた日にもう一度眺めたい山である。濁川に架かる鉄製の橋を渡り、階段を登れば駐車場へ到着、一周回りの断魚渓散策はとても楽しいものである。