花知ヶ仙(はなちがせん)岡山県鏡野町

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2009年9月21日

登山口 →0:40→ 花知ヶ仙山頂 →0:30→ 登山口

全歩行時間 1時間10分

 三十人ヶ仙・天狗岩から下りて次は花知ヶ仙へ向かう。岡山県立勝間田高校の倉見演習林宿舎を出発し、倉見川沿いに続く舗装路を道なりに北上する。やがて舗装路は緩やかな左カーブを描き、西へ向かえばピークを過ごす。更に西へ進むと国道482号に着くので左折、国道が大きく右へカーブする付近が花知ヶ仙登山口の遠藤地区への入口である。ここまでの所要時間は、出発地の演習林宿舎から20分程度である。

三十人ヶ仙登山口から北へ進めば国道482号に着く 遠藤地区への分岐を左折

 また、奥津温泉を起点とすれば、国道179号を北へ進み、上斎原で岡山県立森林公園への標識を左に過ごす。更に北へ進めば間もなく国道を右折、用瀬へ向かって国道482号に入る。この辺りでは「さじアストロパーク」や「恩原高原」への案内が目印となり、しばらく国道を進むと、遠藤地区への分岐が現れるので右折する。

国道179号を右折し国道482号に入る 遠藤川沿いに南へ進む

 遠藤川沿いに舗装道を南へ進み、ヒラメ料理の店を右に過ごせば、しばらくのどかな田園地帯が続く。間もなく右前方に花知ヶ仙の山頂部付近が見えてくる。やがて舗装林道は未舗装林道に変わり、林道の継ぎ目付近が少々荒れているので慎重に進む。

ヒラメ料理の店 花知ヶ仙

 林道を奥へ進むと「ここは遠藤林道です」という案内と分岐が現れる。この分岐は右に進路を採り、コンクリートの橋を渡れば「専用林道」の案内を過ごす。なお、この一体は遠藤杉の母樹林群生地であると案内されていた。

遠藤林道に入る

 林道には所々荒れた場所もあるが、私の軽自動車でも車底を擦ることもなく無事進み、国道からの所要時間約25分で、カーブミラーの横に立つ登山口標識の場所まで進入することが出来た。登山口の少し先にある駐車スペースへ車を置き、登山を開始する。登山口の標識横には「クマ出没注意」の警告が立っているのでクマを除けの装備をして出発する。

未舗装道が続く 花知ヶ仙登山口

 大杉の下から登山道に入ると周囲は植林帯であることが分かった。すぐに小さな沢を越えると左手には植林帯が続いていた。もう少し進むと再び沢を越え、この先で進路は左へ向く。足下には花知ヶ仙の案内があり、これより600mと説明されている。

小さな沢を越える 周囲は植林帯
花知ヶ仙の案内標識 左右をネマガリタケに囲まれる

 左右をもうおなじみのネマガリタケに囲まれながら緩やかな坂を進む。周囲には木漏れ日が美しく、花知ヶ仙登山に明るい日を選んだことは正しかったようだ。頭上を眺めれば青空が美しく、とても気持ちの良い登山日和である。

頭上に青空 坂の傾斜が増す

 やがて坂の傾斜が少しずつ増してきたので、歩く速度は自然とゆっくりになる。やはり周囲に展望はなく、左右に広がる自然林とネマガリタケを観賞しながらの登山となる。背後にも樹林の背が高く、展望を得ることはできない。

背後にも展望はない 樹林の背が高い

 ほとんど真っ直ぐ南へ向かって登り、足下に残る苔むした倒木の美しさを感じながら高度を上げる。登山道は広く、よく踏まれているので迷う心配は全くない。ただ、坂の傾斜がきついので、滑らないよう注意は必要である。

苔むした倒木 頭上を覆う樹林

 間もなく頭上を覆っていた樹林の背が低くなり、ようやく背後の北方面に展望が開けてきた。向かいの山肌には大きな施設が見えている。展望が広がり始めると同時に斜面の傾斜は少し緩くなり、とても歩きやすくなってきた。

北方面の展望

 時折背後に広がる展望に心を癒されながら更に高度を上げて行けば、進路は緩やかに右へ向き、もう少し進めば登山道の終点の花知ヶ仙山頂に到着した。中央部だけが刈り払われた平坦な山頂には二等三角点が置かれ、花知ヶ仙の山頂標識がぽつんと置かれている。

山頂へ続く道 中央だけ刈り払われた山頂

 噂通り周囲に展望はなく、試しに三脚を延ばし、周囲の展望をカメラで撮ってみたが展望は得られないようだ。泉山・三ヶ上から眺めたこの付近の最高点に立っていることを頭の中に描いてみると、とても凄い場所にいることに感激する。花知ヶ仙は目だけではなく、心でも眺めることのできる山である。

花知ヶ仙山頂 山頂からの下山方向

花知ヶ仙山頂風景(動画)

 山頂にて小休止の後下山を始める。樹林の上には青空が広がりとても美しい。下山途中、目の前に広がる展望をゆっくり眺める。やはり晴れた日にこの山に登らなければ、この景色を見ることが出来ない。

樹林の上の青空 木の間越しに展望が開ける

 途中で鳥取から来られた単独行の登山者とすれ違う。やはり花知ヶ仙は人気ある山のようだ。左右に広がる明るいネマガリタケを観賞、急な斜面はブレーキをかけながら下りる。花知ヶ仙は登山時よりも下山の方が気を遣う山である。

ネマガリタケ 急な斜面を下る

 美しい木漏れ日の下、時間をかけて下りて行けば、間もなく花知ヶ仙まで600m標識に到着。ここでもたもたしていたら、先程すれ違った登山者が下りてきた。そのまま沢を2回越えれば、登山口に到着。無事花知ヶ仙への登山は終了した。

木漏れ日 登山口に到着

 時刻は午後2時40分、まだまだ早い。時間があるので三朝温泉を観光することにした。花を観賞しながら国道179号まで戻り、倉吉方面へ右折し国道を進む。途中で道の駅「楽市楽座」に立ち寄ると鳥取名産の梨を売っていたので沢山購入、これをお土産にする。そのまま更に国道を進み、三朝温泉の案内にしたがって進み、河原の駐車場に車を置いた。

三朝温泉街 河原露天風呂
共同浴場「たまわりの湯」 足湯「薬師の湯」

 駐車場を出発し温泉街を散策、橋の中央に置かれた足湯を過ごす。更に温泉街を進み、橋の上から有名な河原露天風呂を見下ろすと、今日も露天風呂は賑わっている。本日は橋のたもとにある共同浴場「たまわりの湯」に入る。この温泉は源泉かけ流し、世界屈指のラジウム温泉に入りゆっくりくつろぐ。入浴後は再び周辺散策を続ける。古い町並みを眺めながら足湯・飲泉の「薬師の湯」、三朝神社を散策、神社では飲泉「神の湯」を頂く。帰りには再び河原露天風呂を眺め、駐車場まで戻った。

三朝神社 飲泉場「神の湯」

花知ヶ仙

遠藤林道

登山口

木漏れ日

展望

山頂

三朝温泉

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歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 岡山県鏡野町 花知ヶ仙 登山口付近のMAP

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