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→0:05→ 大人の足跡 →0:40→ 民家前の獣除けフェンス →0:05→ 開作橋
畳ヶ淵を出発し次は猿屋の瀧の駐車場に移動。目の前には岩の大瀧が並び、水ではなく岩の瀧を眺める。この駐車場に車を置いて登山口の開作橋へ向かう。開作橋へ着く前に尾根上にそびえる足摺山方面を眺めると、石仏の立ち並ぶ岩尾根が見えている。これからあの尾根に立つことを想像するだけで楽しくなる。
さて、開作橋を渡り道なりに進むと右に足摺山の登山口案内が置かれており、案内に従い山道に入る。すぐに獣除けの網の中に入り、しっかり網を締めておく。周囲の果樹園には柿や栗の木が多い。植林帯に入り石垣を見ながら奥へ向かう。足摺山へ向かって赤い矢印のような案内が続いているので道を間違える恐れはない。
涸れ沢を進行方向左側から右側へ渡り、補助のロープを伝って高度を上げる。やがて石祠の祀られた場所を過ごせば、この先から苔むす岩が現れ、急傾斜が続く。ただし、補助のロープが渡されているため慎重に登れば大丈夫。自然林の下、展望はないが木漏れ日が美しい。
15年前にはこんなロープは無く、ただ力に任せて高度を上げた記憶しか無い。登山道はとても分かり易く、山腹につけられた道を辿れば326mピークと岩尾根の分岐へ着いた。まず326mピークへ向かうため進路を右(北)へとる。
わずかに高度を上げて小ピークに立ち、北に326mピークを眺める。一旦下って登り返せば周囲を樹林に覆われた326mピークへ着いた。15年前には周囲が開けていたが、今回は樹間越しの展望である。それでも北に須佐の高山、北西に犬鳴山までは確認することができた。
昼食後は本日のハイライト、岩尾根に並ぶ石仏を眺めながら慎重に南へ向かう。左右が切れ落ちたやせ尾根を慎重に進む。この尾根が足摺山登山の醍醐味である。やせ尾根を通過し岩場に渡されたロープを伝って下りていると、足下には大人の足跡を見つけた。確かに大きな足跡である。
一旦鞍部に下って登り返すが、鞍部では紅葉を眺めることができた。登り返せば再びやせ尾根が現れ、ドキドキハラハラのやせ尾根歩き、周囲には展望が広がり、本日第二のハイライト。岩好きにはたまらないシーンである。
岩を下りればこの先からは急峻な下りが始まる。但し、補助のロープがしっかり渡されているため、慎重に下れば大丈夫。周囲の植生が自然林から植林帯に変わり、この先の分岐は開作方面へ向かう。
わずかな竹林を抜ければ広い作業道へ飛び出て左折する。前方には駐車地が見えており、この下には岩瀧があるのだろう。そのまま道なりに下れば石仏が数体並んでいた。前回登山の際、この場所まで下りたことで安堵したことを思い出した。少し下って獣除けのフェンスを越えると地主さんに出会った。
足摺山には周辺の村々から多くの道が続いていたが、今は今回辿ったコースしか残っていないそうだ。地主さんの倉庫を過ぎて右折すれば一畑薬師が祀られているので参拝した。鉄の橋を渡りわずかに進めば一畑薬師分霊所開作奉安所へ到着、一畑薬師に参拝後、左に祀られているしめ縄の渡された社にも参拝した。
民家前を通過し開作橋を渡り、足摺山の岩尾根を眺める。出発時には晴れていたが、もう曇っている。またあの岩尾根を歩きたいので、また来ることがあるだろう。それほど魅力ある山である。駐車地まで引き返し、最後に龍鱗郷へ向かう。
この龍鱗郷は道を切り開いた跡のような所にあり、六角形の柱状節理が大規模に見られるところで、実際に柱状節理に触れることもできる。今回は萩ジオパーク巡りも含めて有意義な山歩きだった。
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