弥畝山(やうねやま) 島根県浜田市

2007年8月26日

弥畝山

登山口 →0:25→ 避難小屋 →0:15→ 弥畝中継所アンテナ →0:10→ ブナ林標識

 →0:15→ 弥畝中継所アンテナ →0:15→ 避難小屋 →0:20→ 登山口

全歩行時間 1時間40分

 樽床ダムにて名勝三段峡の三ツ滝を観賞、涼しい河原から再び真夏の日差しに戻った。時間は午後1時過ぎ、まだまだ時間は大丈夫だ。樽床ダムに渡された道を渡り国道191号を左折し、八幡高原方面に向かう。

八幡高原から木束峠へ向かう 広島県北広島町から島根県浜田市に入る

 八幡高原191スキー場の手前を大きく右に向き、その先で木束原川に沿って県道115号を木束峠方面に向かう。間もなく島根県との県境である木束峠を越えて浜田市に入り、その先で関門川に架かる鍋滝橋を渡ると左右の分岐が現れ、この分岐を右折し、関門川の下流に向かって進む。

鍋滝橋を渡り右折する シシウド

 道の途中には美しい花やシシウドを見ることができたので、車を停めて観賞する。小さな集落を過ごした先に再び分岐が現れ、この分岐を左に取ると正面に「弥畝山」の大きな標識が立っている。

花を観賞 分岐を左折する

 標識に従い舗装路を進み、左への分岐を過ごした先で少し右へカーブした場所の左手に「ブナ林遊歩道案内図」の標識を見つける。この付近は少し広くなっているので車を置き、弥畝山に向かって出発する。

弥畝山の標識 登山口の目印「ブナ林遊歩道案内図」

 弥畝山へは来た方向に数メートル戻ると植林帯の中に横木の階段が続いており、薄暗い植林帯を少し進むと左方向へとてつもなく長い階段が続いている。久しぶりにこんな手強い階段に向かうことになり、とても嬉しくなった。いったい何段あるのだろうか。

来た方向に数メートル戻り、植林帯の中に向かう 登山口の標識は無い

 まずは第一歩を踏み出さないと、どこへも行くことができない。慎重に階段へ足をかけ一歩一歩進んで行く。1・2・3・4・・・・、途中で背後を見下ろすとまだ先の方が長い。まだまだ階段を歩くことができるのだ。結局212段の階段を登りきる頃には沢山の汗をかいていた。これぞ真夏の山歩きの醍醐味だ。

階段へ向かう 212段の階段

 階段の右横には腰掛けるのに丁度良い自然の岩が待っており、小休止を取ると涼しい風が吹いている。この場所にいるとまるで天国だ。この先一旦笹原に向かって下りて行くのだが、下りた先から再び階段道を登り返すことになる。もう数を数えるのはやめて一気に階段を登りきる。

階段上の腰掛け岩 次の階段を登る

 周囲を眺めると南東方面には掛頭山・臥龍山・深入山とそれぞれの山頂が美しい。涼しい風に吹かれ、周囲の展望を楽しみながら進むと、登った先の右手には弥畝山展望案内図が立っており、改めて周囲の展望を眺めながら場所の確認をする。

南東方面に掛頭山・臥龍山・深入山

笹の間に登山道が続く 弥畝山展望案内図

 北東方面には少し雲を頂いた大佐山、その左には雲月山がかすかに見えている。周囲は少し霞んでいるが、まだまだ素晴らしい展望を眺めることができる。さあ、まだまだ弥畝山の散策は始まったばかりだ。

北東方面に雲月山・大佐山

 笹原の間に広がる自然の遊歩道を快適に進んで行くと、正面には風力発電の調査用アンテナが立っている。足下にはヤマホトトギスの花が沢山咲いており、思わず見とれてしまうほどだ。ほとんど平坦な道を進んで行くと間もなく避難小屋に到着する。避難小屋といってもただ雨宿りができるような場所で、しかも床の一部が壊れていた。

平坦な道を進む ヤマジノホトトギス
アザミ 風力発電調査用のアンテナが立つ

 避難小屋は西から北西方面を見晴らす展望地となっており、眼下には素晴らしい笹原が広がっている。浜田の大麻山が北西方面に聳えており、西には比礼振山らしき山の向こうに日本海も見えている。もう少し霞が取れればはっきりと確認ができそうだが、今日は墨絵のような展望である。

避難小屋 大麻山

避難小屋から西の展望

 避難小屋を出発し、更に南西方面に向かって進んで行く。右手に大きな岩を過ごし、足下に美しい花を観賞しながら散策を続けている。この道は晴らしい散歩道のようだ。ブナ林まで1.5kmの標識を過ごすと周囲には松の木が美しく、吹きさらしの草原の中で背の高い木はこの松だけのようだ。

美しい夏の花を観賞する

ブナ林まで1.5km 背の高いのは松の木のみ

美しい笹原

 間もなく反射板を過ごすとブナ林まで1kmの標識を右手に過ごし、周囲の展望を楽しみながら進むと遊歩道は少し下りとなり、島根県弥畝中継局のアンテナの立つ場所に着く。

反射板を過ごす ブナ林まで1km標識を過ごす
眼下の展望 歩きやすい散歩道が続く

 舗装路を挟んで反対側の道に入ると、足下にはピンクのアカツメグサが美しい。この先には「十文字山国有林」の標識が立ち、続くその先の「ブナ林まで0.5km」標識を過ごすとブナ林へはもうわずかな距離となっている。

島根県のアンテナを過ごす 十文字山国有林の標識に向かう
アカツメクサを観賞する ブナ林まで500m、樹林を下る

 少しずつ高度を下げながら遊歩道を下りて行くと、間もなく美しいブナ林に到着した。ブナ林の入口にはベンチが設置されており、ゆっくりと休憩できるようになっている。美しい樹林の下をゆっくりと散策していると左手には山頂へと導く赤いテープが巻かれており、その先にも標識が続いている。

木漏れ日の中を進む ブナ林の標識

ブナ林を観賞する

 笹の中を進んで行けば弥畝山の三角点に行くことができるようだが、本日はこのブナ林にて引き返すことにした。この先ブナ林の終点へは少し斜面を下りて行くと到着、突然道が途切れていた。終点から引き返す際に眺める木漏れ日のブナ林は息を飲むような美しさだ。

弥畝山三角点への入口 三角点へ導く標識

 しばらく美しいブナ林を観賞した後、ベンチの場所まで引き返す。ブナ林の標識を過ごし、坂道をゆっくりと登りながら左右に笹原の広がる遊歩道を戻って行く。東方面には木の間越しに弥畝牧場を確認、帰りにこの牧場のそばを通ることもできそうだが、舗装路歩きよりも緑の遊歩道を通って帰ることにする。

ブナ林を楽しむ 休憩用のベンチ
ブナ林を出発する 弥畝牧場

笹原と松

 アンテナを過ごし、少し登ると再び平坦な遊歩道となり、周囲の笹原を眺めながら避難小屋に到着、再び大麻山・比礼振山を眺めた後遊歩道を引き返す。素晴らしい草原を独り占めしながら散策を続け、最後に雲月山・大佐山を確認、更に掛頭山・臥龍山・深入山の展望を楽しんだ後、階段を下りて行く。

掛頭山・臥龍山・深入山の展望

雲月山・大佐山方面

 急な階段道なので慎重に下りて行き、最初の長い階段を通過、一息ついて最後の212段を一気に下りて行く。弥畝山では名物のこの階段、多分忘れることはできないだろう。階段を下りきるともう出口はすぐだ。植林帯を進んで行くと舗装路に到着、素晴らしい遊歩道歩きは階段道で終了した。

オニユリ 臥龍山

 時刻は午後5時前、急いで弥畝山の登山口を出発、途中では美しい植林を眺め、八幡高原の手前ではオニユリの花を鑑賞するなど寄り道をし、柳井を目指す。深入山の麓では地元の人によって整備された深命水を汲み、持って帰ることにした。美味しい清水をたっぷりとポリタンクに汲み一路柳井へ向けて出発した。

深入山 深命水

階段

掛頭山と臥龍山

大佐山方面

遊歩道の松

ブナ林

深命水と深入守護神社

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歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 島根県浜田市 弥畝山 登山口付近のMAP

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