大平山・安見ヶ城山(おおひらやま・やすみがじょうやま)福岡県朝倉市

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2015年1月11日

甘木公園 →1:00→ 大平山山頂 →0:20→ 安見ヶ城山山頂

 →0:20→ 大平山山頂 →0:45→ 甘木公園

全歩行時間 2時間25分

登山行程図(地図をクリックすると拡大)


 2015年の最初も福岡県の山へ向かっている。本日は朝倉市の甘木公園の上にそびえる大平山と安見ヶ城山へ向かう。登山口は甘木公園で、公園へ向かうには朝倉市役所を目指す。朝倉市役所まで行けば、甘木公園の案内があり、この案内に従い分岐を左折、そのまま道なりに進むと大平山登山口の案内が立つ駐車場へ着く。

甘木公園入口(クリックで大平山遠望) 大平山登山口

 駐車場から車止めを通過、北へ続く遊歩道に入り、左に溜池を眺めながら進む。間もなく左に赤い昭栄橋を過ごすと、右前方には遊戯施設が見えてくる。この先の丁字路を右折すると前方にトイレがあり、このトイレの手前を左折する。なお、この付近には大平山登山口の案内が立ち、頂上まで約2.4kmと案内されているので安心して進むことができる。

丁字路を左折(クリックで公園風景) トイレ手前を左折(クリックで別角度)

 そのまま緩やかな坂を進むと直進方向と右方向に大平山の案内が置かれ、直進方向は車道経由と案内されている。右の案内には直進または右、どちらでも行けると書かれているので、今回は車道経由を避けて右方向を採った。整備された遊歩道を進むと、折り返すように左方向へ進路が変わり、目の前には擬木の階段が現れた。

丁字路を右折(クリックで案内標識) 擬木階段
展望台 甘木の街並み

 階段が終われば草原の前へ着き、進路は右へ向く。ここでわずかな坂を登ると展望台の設置された小ピークへ着く。眼下には樹間越しに甘木の市街が広がり、北東にはこの大平山・安見ヶ城山の代わりに「福岡県の山」から削除された目配山がそびえている。さて、展望を楽しんだ後、大平山へ向かう。

目配山 右へ旧登山道が分岐(クリックで拡大)

 展望地から東へ続く道に入ると、この入口には大平山まで35分と案内されていた。ここでわずかに坂を下ると、右に旧登山道からの道が合流する。更に道なりに進むと、尾根方向へ旧登山道が分岐する。ここで緩やかな遊歩道を採るか旧登山道を採るか迷ったが、遊歩道の方が快適そうなので、登山時は遊歩道を採ることにした。なお、旧登山道(2セクション)の入口にはこれから辿る行程と、所要時間が詳細に記されており、とても参考になる。

右からデイケアセンターからの道が合流 手製案内

 さて、緩やかな傾斜の遊歩道を辿れば、大きく右方向へ迂回し、戻ってきたところで旧登山道が右から合わさる。この先で右下より「デイケアセンターうらうめ」からの道を合わせ、更に進むと直進方向は旧登山道(3セクション)となる。ここで遊歩道は左方向へ迂回し、雑木に掲示された手製案内には山頂まで25分と書かれていた。右に旧登山道からの道を合わせ、山頂まで900mの案内を過ごせば、旧登山道(4セクション)の分岐を過ごす。

山頂まで900m 右に旧登山道が分岐(クリックで拡大)

 左右に自然林を眺めながらのんびり進んでいると、周囲に植林が目立ち始める。植林帯の下で大きく右方向へ進路を変え、前方が明るくなれば山頂は近い。間もなく大平山山頂公園へ160mの案内を通過、少し進んで右方向へ折り返し、わずかな坂を登れば、休憩用の東屋の建つ大平山山頂へ到着した。

山頂まで160m 大平山の山頂風景

 山頂には三角点が置かれているものの、その半分程度が損壊しているため、何等の三角点かは不明である。山頂には国旗掲揚のためのポールが建ち、大平山やこれから向かう安見ヶ城山の案内が掲示されている。

東屋(クリックで拡大) 大平山山頂(クリックで拡大)

 大平山の山頂からは周囲に名峰が勢揃い、北東方向には手前から目配山、砥上岳、三郡山と続き、西には背振山地が霞みながらも存在感を示している。南には眼下に市街地を挟んで耳納連山が平坦な山容を見せている。

山頂から眺める風景(クリックで拡大)

 東には大日ヶ岳と釈迦岳がそびえ、北東には古処山、屏山などが樹間越しに見えている。周囲360度の展望に満足し、山頂にて記念撮影、これも楽しいひとときである。さて、次は東にそびえる安見ヶ城山を目指すが、その前に案内を眺めてこの山域の歴史を学んでおく。

 安見ヶ城は、休松城(やすみまつじょう)とも言われ、大平山頂上(315m)から東へ約800mの尾根上に造られた中世秋月氏の山城(299m)である。

 戦国時代の永禄10年(1567)、この城に陣を張った豊後の大友宗麟(義鎮よししげ)の武将達に対して地元秋月勢が夜討ちをかけて撃退した。「休松夜戦」の戦場となったことで有名である。

 当時の筑前で勢力を広げていた秋月氏は、弘治3年(1557)大友氏に攻められ、古処山城(古処山頂上付近)は落城して秋月文種(種方)は敗死、その子種実(12歳)は難を脱し、中国の毛利元就の下に逃れたが、永禄年中には毛利氏の援助を得て秋月に戻り、その勢力を回復した。

 筑前を支配しようとする大友氏は、永禄10年(1567)秋、再び2万の兵をもって秋月を攻めた。秋月勢は安川(秋月の南西)でこれを迎え撃ったが、さらに攻められ、秋月の城を引き上げて急峻な古処山城に籠もった。

 そこで大友勢の主力は短期戦をあきらめ、いったん南に引いて陣を構えた。先陣は吉弘鑑理が道場山に、臼杵鑑速が福嶽城に、そして日向石・下淵・柿原にまたがる「安見ヶ城」には大友勢でも勇猛で聞こえた武将の戸次鑑連(後の立花道雪)が後陣を構えた。

 これらの山城はもともと秋月氏が豊後・筑後方面に備えるために造った山城である。秋月種実は毛利氏へ援軍を要請し、その援軍到来の噂が流れる中、勝手を知る数千の秋月勢は大友勢の陣に夜襲をかけた。これは旧暦9月3日のことといわれている。

 慌てた大友勢は混乱し、後陣の「安見ヶ城」に逃げ込んだ者達は敵(秋月勢)と間違われ、同士討ちする者も多かったと言われている。この戦いの後、大友勢は筑後へ退却し、秋月氏は豊臣秀吉の九州支配までその故知(こち)に再興する。

 戦いでは双方多くの人命が失われ、秋月から日向石、また、柿原から三奈木にかけて、地元の人々がこれら戦死者を埋葬した塚や、その供養のために建てたと思われる石塔などが今も多く残されている。この山の尾根からは、古処山から耳納連山まで、当時と変わらぬ山並みを見渡すことができる。

安見ヶ城山 安見ヶ城山へ向かう

 大平山から西へ向かって少し坂を下り、わずかに登り返せば舗装された道に出る。この先で舗装道は左、芝生の道は右へと分岐するが、残念ながら安見ヶ城山への案内は無い。そこで、舗装道を採るか芝生の道を採るか迷ったが、「登山道は舗装されていないだろう」という感覚に従い、右の芝生の道へ向かう。これは結局正しい選択になったのだが、市外、県外からわざわざ訪れる登山者のために、手製でも良いので案内がほしいところである。

芝生の道に入る 休憩所

 さて、道が正しいか不安な気持ちで遊歩道を下っていると、この先で左から舗装道が合わさり、ここで初めて今歩いている道が遊歩道であることが判明した。しかしまだ安見ヶ城山の案内は出ない。更に休憩用のベンチを過ごせば、西に安見ヶ城山の勇姿が一望のすばらしい展望地に出る。

安見ヶ城山(クリックで拡大) 階段を下る

 展望地の先には階段が設置され、この階段を下ったところで初めて安見ヶ城山の案内を見つけることができた。安見ヶ城山の山頂まで430m、大平山展望公園からは250mと掲示され、これで初めて道を誤っていないことが解り、安心する。

快適な遊歩道 樹林のトンネルを潜る

 案内さえ確認できれば、この先は快適な遊歩道歩き、樹林のトンネルを潜り、整備された階段の前に着けば、山頂までは200m。背後には大平山の山頂と休憩舎がとても高くて遠くに見えている。間もなく安見ヶ城山へ130mの地点へ到着、ここでは左140mにトイレがあると案内されていた。

階段が整備されている 大平山
分岐を右へ採る(クリックで拡大) 細長い安見ヶ城山山頂

 さて、最後の階段を登れば、この先で進路は右方向へ変わる。安見ヶ城の案内に従いわずかな坂を登れば、自然林の下の山頂へ到着した。山頂からは樹間越しに朝倉市の市街地が広がり、西には大平山が大きい。北には樹間越しに古処山と屏山などを眺め、更に奥へ進んですっきりした大平山を眺める。やはり樹間越しよりも障害物がない方が、山もきれいに見えるものだ。

山頂で記念撮影 大平山

 これで安見ヶ城山の山頂にも満足したので元来た道を引き返し、大平山の山頂まで引き返した。時刻は午前10時だが、早めの昼食を摂る。本日もおむすび2個にとんこつラーメンで、外気がとても寒いため暖かいラーメンは最高のご馳走である。のんびり昼食を摂り、10時半に山頂を出発した。

再び大平山山頂 ベンチの先の急な斜面へ向かう
坂を下る 遊歩道と合流した

 下山は旧登山道の急坂を下ってみた。坂の傾斜は当然急なので、一気に高度が下がる。すぐに遊歩道と合わさり、この先はのんびり遊歩道を辿る。何も心配の無い遊歩道を歩けば、やがて登山口の駐車場へ下り立った。大平山の山頂からの展望の良さに感動の山歩きだった。

大平山山頂

目配山・砥上岳・三郡山

展望

安見ヶ城山

安見ヶ城山山頂

安見ヶ城山から大平山

 前の山 浅間山・岳滅鬼山 を見る

 次の山 石割岳・平野岳 を見る

歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 福岡県朝倉市 大平山 登山口付近のMAP

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