畝傍山(うねびやま)大和三山登山 奈良県橿原市

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平成25年4月2日

畝傍山口神社 →0:15(途中から登山道)→ 山頂 →0:15(遊歩道)→ 畝傍山口神社

全歩行時間 0時間30分

登山行程図(地図をクリックすると拡大)

 若草山登山と奈良公園観光の次は山口県の山(山と渓谷社)の著者、中島先生のご案内により大和三山の登山へ。ここまでに天香久山耳成山の登山を無事終了、大和三山の最後に登るのは畝傍山。この山へは橿原神宮からも登ることができるが、われわれは畝傍山の西に位置する畝傍山口神社を登山口とした。畝傍山口神社への参道には桜が満開で美しく、この時期ならではの風景である。

登山口の畝傍山口神社 鳥居の右より登山道に入る

 朱の大鳥居の先に畝火山口神社が鎮座されているが、雨が心配なので先に畝傍山の山頂を目指すことにした。鳥居の右に続く登山道に入り、頂上・橿原神宮の案内に従い横木の渡された階段を登る。自然林の下を登るので頭上が開けて少し明るい。

横木の渡された階段を登る Y字分岐は左折

 やがてY字分岐へ着くので分岐を左折、この先から少し坂の傾斜がきつくなるが、よく踏み込まれた道なので安心して歩く事ができる。間もなく丁字路へ着くので分岐を左に採る。なお、この分岐を右に採れば橿原神宮へ続いている。

快適な登山道が続く 丁字路を左折

 さて、広く快適な道が頂上へ向かって続いているが、ここで尾根方向へ直登する道が右上へ向かって続いている。我々は登山道として使用されているこの道を採ることにした。足下には木の根の張り出す道が続いており、大和三山の最後は、少し登山らしい道を採る事にする。

右上の登山道に入る ロープの渡された道

 左右に木々の張り出す道を進むと、すぐに補助のロープが現れる。このロープを目印に慎重に高度を上げれば、道に迷う心配はない。やがて左方向へも登山道は分岐するが、少し傾斜がきつそうなので、順路を採る。

ワイルドな楽しい道が続く

 山腹につけられた道には工事用のトラロープが渡されており、とても安心して歩く事ができる。自然林の下なので少々ワイルド感ある道だが、木々を掴みながら高度を稼げば、楽に高度が上がる。

平坦な尾根へ着く 平坦な遊歩道と合流

 間もなく平坦な尾根へ到着、先ほど自然林の下で左へ分岐した道とも合流、広く平坦な道を進むと、広い緩やかな登山道とも合流した。少し進むと他の二山で眺めた国有林の案内が立っている。

分岐を左折し山頂へ 畝傍山国有林の案内

 この畝傍山国有林の案内には、「ここは歴史的にも有名な大和三山の一つで、標高199.2m、面積41ヘクタールの死火山です。東部裾野には神武天皇陵、北西部に綏靖塚(すいせいづか)、南西部に安寧天皇陵、南部に懿徳天皇陵、南東部に樫原神宮があります。

  香久山は 畝傍を愛しと 耳成と 相争ひき神代より かくにあるらし 古昔も 然にあれこそ うつせみも 嬬を争ふらしき 万葉集 中大兄皇子 と書かれている。

 これは「香具山は愛しい畝傍山を奪われまいとして、耳成山と争った。神代からこうであるらしい。昔もそうであったからこそ、今の世も人は妻を取り合って争うらしい」と言う意味である。なお、この歌は耳成山でも見たものと同じである。

山頂へ向かう道 玉垣で囲まれた樫の木

 そのまま直進方向へ下れば、橿原神宮と案内されているが、我々の目的地は畝傍山である。分岐を左折し、広く平坦な道を進むと、右に四方を玉垣で囲まれた樫の木が立っている。この場所はとても神聖なもので、大阪住吉大社に「埴使(はにつかい)」という祈年祭と新嘗祭に付随した主要な行事があり、祈年祭・新嘗祭の前に、この畝傍山 (うねびやま) の埴土 (はにつち) を採りにくるそうだ。

畝火山口神社社殿跡

 玉垣を過ごし、更に進むと四角に区画された場所へ到着、この区画は畝火山口神社社殿跡と石柱に彫られている。更に先へ進むと三等三角点が置かれており、大和三山最後の畝傍山へ到着。少し奥へ向かうと、木の間から眼下に美しい山容の耳成山を眺める事ができた。しばらく山頂周辺を散策し、下山を開始。傾斜の緩やかな登山道をのんびり下る事にした。

畝傍山山頂に置かれた三角点 耳成山

畝傍山の山頂風景

 広く快適なハイキングロードなので何の心配もなく畝火山口神社へ到着、畝傍山登山は無事に終了した。満開の桜咲く畝火山口神社へ参拝し、登山の無事を報告。次は橿原神宮へ参拝する。

下山は平坦な遊歩道を下る 畝傍山口神社
神社へ参拝 子授けの陰石・陽石

 橿原神社の駐車場へ車を置き、参道途中から橿原神宮へ参拝、当日はブラスバンドの演奏会があったようだ。神宮の上にそびえる畝傍山はとても美しい山容をしている。時刻は午後5時を過ぎているので、次の目的地の甘樫丘へ向かう。

橿原神宮へ参拝

橿原神宮の風景

 麓の有料駐車場へ着くと、午後5時を過ぎているので誰もいなかった。駐車場に車を置いて甘樫丘へ向けて出発、案内に従い白壁を左に見ながら南へ進み、頭上に満開の桜を眺めながら石段を登る。

甘樫丘へ続く白壁  桜並木の下を進む
甘樫丘へ続く階段 桜咲く甘樫丘展望台

 甘樫丘の案内には、「甘樫丘は、古くは日本書紀などの中にもその記述が見られ、7世紀前後には当時の有力者であった蘇我蝦夷、入鹿親子が大邸宅を構えていた場所であると言われています。地区内には、眼下に飛鳥古京(明日香村内)の集落、北側に大和三山とその中央に位置する藤原京(橿原市内)さらに遠くの生駒山、二上山、葛城山、金剛山系の山並みを望める展望広場(標高148m)や万葉集などに歌われた植物を散策しながら楽しめる万葉植物園路などを設けています。」と書かれている。

畝傍山 耳成山

 石段を進み、一旦平坦な場所を過ごし、道なりに横木の階段を登れば、平坦な甘樫丘展望台へ到着した。満開の桜咲く平坦な丘の上から大和三山を眺める。左から畝傍山、耳成山、天香久山と順に眺めるが、耳成山は一番遠くなので、雨のため少し霞み気味である。

天香久山 眼下を流れる飛鳥川

甘樫丘展望台から眺める風景

 眼下を流れる飛鳥川も眺めて甘樫丘展望台を出発した。周囲が薄暗くなってきたので最後の観光地の飛鳥寺と蘇我入鹿の首塚へ向かう。飛鳥寺の駐車場まで行くともうお寺の門は閉まっていた。

飛鳥寺 飛鳥寺の境内
蘇我入鹿の首塚 甘樫丘

 塀越しに飛鳥寺を観光し、蘇我入鹿の首塚前へ到着、目の前には先ほどまで立っていた甘樫丘展望台がとても近い。首塚越しに甘樫丘展望台を眺めて今回の奈良観光を終了した。

畝傍山口神社

玉垣

畝火山口神社社殿跡

畝傍山と橿原神宮

甘樫丘展望台

蘇我入鹿首塚

 前の山 耳成山 を見る

 次の山 岩山・御器伏・大迫山 を見る

歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 奈良県橿原市 畝傍山 登山口付近のMAP

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