東郷山(とうごうざん)広島県広島市

トップに戻る                   登った山のリストを見る          山名アイウエオ順

2009年9月13日

空地の駐車場 →0:10→ 登山口 →0:20→ 第一鉄塔 →0:35→ 第三鉄塔

 →0:10→ 山頂 →0:25→ 四本杉 →0:45→ 山頂

 →0:45→ 登山口 →0:07→ 駐車場

全歩行時間 3時間17分

 「広島県の山(山と渓谷社)」も残すところあと2山。今日の予定ではまず東郷山に登り、時間があれば手前の向山と窓ヶ山の縦走を予定している。玖珂インターから高速道路を走り、廿日市インターで下りる。西広島バイパスを少し走り、県道41号に入り左折、しばらく県道を道なりに進む。北には窓ヶ山が美しい。

窓ヶ山を眺めながら進む 西には阿弥陀山が美しい

 国道433号に入り湯来方面へ向かう。間もなく伏谷バス停が見えてくれば分岐を右折、舗装路を道なりに進む。途中にはコンクリートの壁に東郷山・四本杉までの案内もある。そのまま道なりに進むと、途中で未舗装路になったので、「白井の瀧」手前の広場に車を置き、登山を開始する。ところが、この未舗装区間は僅かの距離で、この先からは再び舗装路が続いていた。従って、東郷山の登山口までは、車で進入することができる。

伏谷バス停の分岐を右折 「白井の瀧」手前の広場より出発

 白井の瀧への入口を過ぎ、道の右手に岩を眺めながら進む。左の川底は一枚岩のように見える。未舗装道を進むとすぐに舗装路となり、そのままウオーミングアップ代わりに歩いて行けば、すぐに東郷山の登山口に到着した。登山口には東郷山と四本杉までの行程図が案内してあり、これから向かう方向の予想時間を頭に入れておく。

白井の瀧への入口を過ごす 一枚岩の川底
東郷山登山口 東郷山と四本杉までの行程図(クリックすると拡大)

 登山口に入ると、足下は掘れた道になり少々歩きにくい。ただし、登山道自体は緩やかな傾斜なので、大して足に負荷はかからない。左には沢の音が涼しげで、この沢の底も一枚岩のように見える。道の途中には中国電力の鉄塔の標柱が立ち、この道は巡視路を兼ねているようだ。

掘れた登山道を進む 緩やかな傾斜の登山道

 間もなく沢と別れ、進路は少し右へ向く。すぐに東郷山への標識を過ごせば、急な横木の階段が現れる。暫く続く階段をゆっくり登る。木漏れ日の射す美しい樹林の下を登れば、まさに緑のシャワーを浴びているようだ。

標識の先に階段が現れる 木漏れ日の射す樹林の下を登る
緑のシャワーを浴びている 中電巡視路の特徴ある階段

 目の前に岩が現れてくれば、少し坂の傾斜が緩む。もう少し進めば最初の鉄塔の下に到着。ここまで登山口からは400m、山頂までは残り1600mである。鉄塔下の笹はよく刈られており、鉄塔広場は整備されている。ただし、鉄塔広場からの展望は、向かいの山が見える程度でこれ以外の展望はない。

大岩を過ごす 最初の鉄塔
鉄塔広場からの展望 山頂まで残り1600m

 鉄塔の奥からは更に登山道が続き、少し進めば再び急な坂道が始まる。尾根沿いの坂道は、坂の傾斜が一時的に緩くなる場所もあるが、ほとんどは急な傾斜が続く。しばらく辛抱して坂道を登れば、周囲に笹が目立ち始める。

再び急な坂道が始まる 周囲に笹が目立ち始める

 左右を笹に囲まれながら登れば、第二の鉄塔に到着。この鉄塔広場からは眼下に町並みを見下ろすことができるが、今日は少し霞んだ展望である。この広場から山頂まではもう残り800m、既に登山口からは1200mを歩いている。

第二鉄塔に到着 鉄塔広場からの展望
鉄塔奥に向かって進む 左右に笹の茂る道が続く

 鉄塔奥に向かって更に進む。左右に笹の茂る登山道を進むと、この先からは山腹につけられた道に変わり、横木の階段道を踏ん張れば、再び山腹につけられた道にとなる。進行方向の右には植林帯、左には自然林の美しい景色を過ごす。間もなく坂道を折り返すようになると第三の鉄塔下に到着。

自然林の下を進む 山腹につけられた道
遠くに霞む大峰山 第三鉄塔

 広く平坦な鉄塔広場からは木の間越しながら、阿弥陀寺山とその先に聳える大峰山を眺めることができる。ただし、これ以外の展望は無い。もう山頂までは残り400m、鉄塔奥から更に進み、倒木の下を潜る。この先に大した斜面はなく、木漏れ日の射す明るい自然林の下を快適に登る。

山頂まで400m 倒木の下を潜る

 いよいよ山頂手前で一番気持ちの良い登山道を歩いているようだ。明るい道を歩いていると、突然道の右手に三角点が現れた。これは二等三角点、東郷山の山頂に到着したようだ。山頂からは南西方面にのみ、木の間越しの展望が開けており、立つ位置を変えながら眼下の展望を確認する。本当に苦労して笹の中に入り、ようやく大峰山の一部を眺めることが出来た。東郷山山頂からの展望は期待してはいけないようだ。

山頂手前 道の側の三角点
山頂からの展望 山頂から眺める大峰山

 すぐに山頂を出発し、四本杉の標識に従い坂道を下りて行く。少し下りた場所からの展望は本日一番の素晴らしさ。東郷山の素晴らしさは展望ではなくブナ林の美しさのようだ。目に染みるブナ林の美しさを堪能し、緩やかな坂道を下りて行くと再び四本杉の案内標識が立っていた。

四本杉へ向かう ブナ林を歩く
ブナ林が続く 四本杉へ分岐を左折

 山頂からここまでは誠に快適な気持ちの良い縦走路だったが、これから先は少々荒れ加減の道に変わる。背の低い笹の道を下りて行くと、足下の道は少しずつ狭くなる。更に下りて行くと、手製の案内標識が現れ、更に左方向に下るよう案内してある。この先にも続けて2ヶ所の案内板があり、更に下る。

急な坂を下る 四本杉への案内板

 歩くスペースが狭くなり、足下には滑り易い岩が目立ち、滑らないよう細心の注意を払いながら下る。周囲には杉の大木が目立ち、眼下に広がる景色は美しく、しっかりと足場を確保して周囲の展望を眺める。手当たり次第に草や樹木を掴み、安全に細心の注意を払いながら急な斜面を下る。

歩くスペースが狭くなる 補助された四本杉

 間もなく眼下にトタン板のようなもので補助してある杉が見えてきた。遠くから眺めても、大きく背が高い。これが有名な四本杉のようだ。もう少し下りれば、本当に大きな四本杉に到着、一本の木が枝分かれして四つに分かれている。

四本杉

大きな四本杉(動画)

 太く豪快な四本杉を間近でゆっくり観賞したので山頂に戻ることにした。下りで苦労した分、登りは快適で、快調に高度を上げて行く。途中で2名の登山者とすれ違ったが、狭い場所なので慎重にすれ違う。

別の角度からの四本杉 狭い道を下りている

 美しい自然林の中を楽しみながら登って行けば、間もなく分岐まで戻り、再び山頂まで続く快適なブナ林の下を進む。あと少しで山頂に着くところで3名の登山者と出会う。この人達も四本杉まで向かうそうだ。山頂には3名の登山者が休憩しており、東郷山はとても人気のある山であることを感じた。こんなに山中で人に会うのは珍しい。

坂道を登り返す ブナ林を引き返す

 山頂から再び木の間越しの展望を眺めた後、山頂を出発。下山は早く、第三鉄塔まで下りて木の間越しに阿弥陀寺山と遠くに聳える大峰山を確認、更に下山を続ける。明るい第二鉄塔からも阿弥陀寺山と大峰山の頂上部を眺める。ここでは眼下の霞が少し取れて町並みを眺めることが出来た。

山頂広場を出発 第三鉄塔からの展望

 この先は特に急な下り斜面、第一鉄塔を経由しても更に急な斜面が続くので、気が抜けない。暫く斜面を辛抱すれば伏谷と東郷山の標識の場所に到着、この先は緩やかな下山道となる。涼しげな沢の音を聞きながら下れば、更に2名の登山者とすれ違い、間もなく登山口に到着。この先、更に舗装路を下れば駐車地に着き、無事東郷山の登山を終了した。

第一鉄塔先の大岩 右に沢を眺めながら下る

 その後窓ヶ山の魚切登山口に行くも、時間を考慮すると向山までの縦走時間は残されていない。そこで藤の木台先の向山の登山口に行き、急いで登山を開始した。登山口を出発し、少し進むとくもの巣が・・・。軟弱な私は、くもの巣の多さを理由に、ここで向山登山をあきらめてしまった。この軟弱な選択が今後どのような結果になるのか・・・判明したのは、後日のことだった。

向山登山口

阿弥陀寺山

東郷山

東郷山山頂

山頂からの展望

ブナ林

四本杉

 前の山 雄山・雌山 を見る

 次の山 三坂山 を見る

歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 広島県広島市 東郷山 登山口付近のMAP

登山リスト(あいうえお順)に戻る

登った山のリストに戻る

トップに戻る