鷹取山(たかとりやま)島根県出雲市

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2014年7月21日

八千代橋 →0:30→ 「島根県造林公社造林地」の看板 →0:06→ 懸崖ピーク

 →0:04→ 看板 →0:12→ 鷹取山山頂 →0:10→ 看板 →0:25→ 八千代橋

全歩行時間 1時間27分

登山行程図(地図をクリックすると拡大)


 山口県の山の次に多く登っているのが島根県の山で、出雲神話などにちなむ魅力的な山が多い。このところ福岡県の山へ行く回数が増えているものの、島根県にはまだ未踏の山々が数多く残っている。また、今週末は兵庫県と奈良県、来週末は岩手県と言うように、二週続けて遠隔地での登山が待っており、真夏の登山のトレーニングも兼ねて出雲市大社町鷺浦にそびえる鷹取山へ向かう。

出雲大社 鷺浦方面へ右折

 登山口へ向かう起点は出雲大社で、出雲大社の正面に立つ大鳥居前の丁字路を左折、国道431号を稲佐の浜方面へ向かって約500m進み、鷺浦方面への案内を確認して交差点を右折する。そのまま道なりに進み、出雲大社前の丁字路を左折する。後は道なりに細い道を慎重に高度を上げると、平坦な峠へ着き、「夢の森うさぎ」の案内を見つける。

坪背山登山口(クリックで別角度) 電柱先に石柱(クリックで拡大)

 この下の電話ボックスのところが、出雲国風土記に記載されている烽火山のひとつ、馬見烽(まみのとぶひ)「坪背山(壺背山)」の登山口である。そのまま道なりに鷺浦方面へ向かうと、坪背山の登山口から500m程度進んだ左上に「山境灌水流」の石柱を見つける(NTT鵜鷺49電柱左横)。これは昔の境界争いの名残である。

県道23号の分岐 麓から見上げる懸崖(クリックで拡大)

 鷺峠から坂を下り、やがて県道23号との合流点に着く。鷹取山への登山口は北に位置しているが、登山前にこれから向かう鷹取山の懸崖を下から眺めるため、この分岐を左折する。分岐点から約600m西へ進み、右にカーブする付近から北西方向を眺めると、まさにそそり立つようにそびえる懸崖がものすごい存在感を示している。この懸崖を眺めて、是非ともあの上に立ちたいと思うのは、私だけではないと思いたい。

分岐へ戻る 駐車スペースは少ない

 さて、鷹取山の登山口へ向かうことにしよう。懸崖を見学した後、鷺浦方面へ引き返し、橋を渡った先で十六島(うっぷるい)方面へ向かって丁字路を左折する。この鷹取山登山で唯一苦労するのが駐車場探し。八千代川沿いの道の横に車を置くスペースがあれば良いが、夏場は海水浴などのため、このスペースが埋まっていることが多い。

伊奈西波岐神社へ参拝 八千代橋を渡る

 さて、運良く駐車地を確保した後、北へ進んで八千代川に掛かる八千代橋を渡る。なお、私は最初に駐車地を求めてこの橋を渡ってしまったが、この中に入るとまさに迷路状態。道幅も狭いため、とても苦労して脱出した。また、めぼしい駐車地もないようなので、この橋は、車で渡らない方が無難である。

橋を渡り直進(クリックで次の分岐) 石段を登り右折(クリックで次の分岐)

 橋を渡りすぐに左折して郵便局前を通過、左に分岐する細い道を通って文殊院へ行く方法もあるが、私は橋を渡り直進し、突き当たりを右折、次の分岐を左折した。ここで次の突き当たりから左側へ少し迂回し進むと、文殊院へ向かう階段に出会う。

警告版を過ごす 獣除けのゲートを通過

 階段を登り山門手前を右折し、すぐ左へ分岐する道に入る。正面に「漁協所有の島に・・・」の案内を見つければ、正解である。そのまま奥へ進むと、獣除けのゲートがあるので鍵を開けて中に入る。当然鍵を閉めておくことは言うまでもない。

作業小屋の先を左折 左折場所(クリックで別角度)

 左側に作業小屋が見えてくるので、この先の植林帯横の分岐を左折する。この分岐を見落としてそのまま直進すると、灯台まで行ってしまうので要注意。分岐に入り、道なりに進むと進路は右方向へ変わる。

石垣を過ごす 植林帯を進む

 右に石垣を過ごし、急な坂を登る。梅雨明け宣言の出た空には青空が広がり、まさに真夏の登山である。一気に高度を上げる感じで植林帯の中に入り、踏み跡を確認しながら進むと、進路は右方向へ変わる。すぐに植林帯を抜けて足下が明確になり、頭上が自然林に変わると進行方向には、木の間越しながら懸崖のピークが見えてきた。

植生は自然林に変わる 懸崖のピークが見えてきた(クリックで拡大)

 そのまま道なりに西へ進むと、倒木等により少し藪加減となり、その先に「島根県造林公社造林地」の看板が立っていた。三角点峰へは更に西へ向かう道が続いているが、先に懸崖へ立ちたい気持ちが強く、看板の場所から南西方向へ向かってピークを目指す。

目印の「島根県造林公社造林地」の看板 看板先の分岐
懸崖へ向かって続く道 懸崖のピーク

 ピークへ向かって目印のテープが続いており、自然林の下につけられた道なので、茨等もなく快適に高度が上がる。間もなくピークへ着き、明るい方角へ向かって進むと、待望の懸崖の上に立った。

懸崖の風景

懸崖の先に立つ ピークを振り返る

懸崖の先へ向かう

 先に行くほど道は狭くなり、眼下には先ほどまで立っていた道が細い線のように見えている。懸崖の上には松の木が立っていたようだが、現在はすべて枯れている。勇気を出して先端付近まで歩いた見たが、なんとすごい高度感。最後は四つん這いになって眼下を見下ろしてみたが、とても怖い。

眼下に県道が見えている 高尾山方面の風景

懸崖から眺める風景

↑太々山と高尾山 (クリックで拡大) 懸崖の先から眺める風景↓

 わくわくするような懸崖の上で、高度感を楽しんだ後、やはり向かいに見える懸崖の上に立ってみた。こちら側からもすごい高度感で、ビクビクしながらも、楽しい景色を眺めることができた。この懸崖を楽しむことができるだけで、鷹取山へ来た価値がある。しばらく南にそびえる太々山、西にそびえる高尾山などを眺めて看板の場所まで引き返した。

看板の場所から山頂へ向かう 山腹につけられた道

 次は三角点峰をめざし、看板の場所から西へ向かう。山腹につけられた道を進むが、足下にはトゲのある植物がはびこり、藪山状態。ストックでこの植物を払いながら平坦な尾根道を進む。途中に草の茂る場所もあるが、総じて踏み跡は確かで、少しの坂を登れば三等三角点の置かれた鷹取山の山頂に到着した。

倒木等が道を塞いでいる箇所を通過

鷹取山山頂 山頂から木の間に見える島

鷹取山山頂から眺める風景

 平坦な山頂からは北東方向の木の間越しに鶴島が見えているが、展望自体は狭いようだ。明るい山頂にて小休止の後、下山を開始した。登山時には踏み跡がよく見えるものだが、下山時は変化のない道は迷いやすい事が多い。この鷹取山でも同じ事がいえるようで、自然林から植林帯へ戻った付近は、目印のテープなどをよく確認しないといけない。

鷺浦漁港の風景 湾の入口の柏島

 この鷹取山は、懸崖の素晴らしい山で、もう一度登りたい山のひとつになった。鷹取山から下山の後、鷺浦の散策をしてみた。湾の入口には柏島が波よけのために立っているように見える。

間立の風景 伊奈西波岐神社へ参拝

 この付近は風が強いのだろう、海沿いの家の前には、吹きつける強い潮風から家を守る竹の垣根の間立(まだて)が設置されていた。これはとても珍しい風景である。その後伊奈西波岐(いなせはぎ)神社へ参拝して鷹取山の登山は無事終了した。

かねやさんの釜揚げそば

 鷹取山の登山口を出発、出雲大社まで引き返し、昼食は「かねや」さんで釜揚げそばを頂いた。この付近の観光はほとんど済ませていたが、もう夏休みに入っているので稲佐の浜へ行ってみると、多くの観光客が砂浜で遊んだり、浜で泳いでいたりしてた。やはり季節は真夏である。

稲佐の浜と弁天島 出雲北山の風景

稲佐の浜の風景

麓から見上げる懸崖

懸崖と太々山

眼下に県道が見える

向かいの露岩と高尾山

鷹取山山頂

間立のある風景

稲佐の浜と弁天島

 前の山 鳥屋山 を見る

 次の山 吉田毛無山 を見る

歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 島根県出雲市 鷹取山 登山口付近のMAP

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