障子ヶ岳(しょうじがだけ)福岡県みやこ町

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2014年11月15日

味見峠桜公園標識 →0:30→ 味見峠桜公園登山口 →0:40→ 山頂

 →0:35→ 味見桜峠公園登山口 →0:30→ 味見峠桜公園標識

全歩行時間 2時間15分

登山行程図(地図をクリックすると拡大)

 福岡県の登山を続けている。これから登る障子ヶ岳の前に登ったのが香春町にそびえる香春岳で、通算800回目の記念登山だった。ただし、登山回数をその都度数えているわけではないので、結果的に800回の節目の山になったと言うことである。そこで、今で登った山の数を調べてみると、前回の香春岳が799番目の山だった。と、言うことは今から登る障子ヶ岳が、やはり節目の800番目の山である。

金辺橋北交差点を左折 旧道へ向かって左折

 さて、香春岳の登山口である五徳峠を出発、採銅所交差点を左折して国道322号に入る。少し進んだ先の金辺橋北交差点を苅田・みやこ方面へ向かって左折し、県道64号に入る。この県道を道なりに進むと、旧道が左に分岐している。これから向かう障子ガ岳の登山口はこの旧道沿いとなるので、分岐を左折する。なお、この地点には「味見峠桜公園・障子ヶ岳登山口」の黄色い案内が立っているので、目印となる。

背後には香春岳がそびえている 味見峠桜公園へ右折(クリックで別角度)

 わずかに進むと今度は右方向へ登山口の案内が立っており、この案内に従い分岐を右折する。ここには味見桜公園まで2.1kmの案内があり、この公園までは車に乗ったまま向かうことができるものの、少々歩き足らない気がしたため、分岐の入口の広い場所に車を置いて登山を開始する。

広い道を進む(駐車スペースは多い) 紅葉

 ほとんど傾斜を感じない作業道をしばらく歩く。丁度紅葉の季節なので、作業道歩きもそんなに苦にはならない。明るい日差しを浴びた紅葉はとても美しい黄金色、眺めているだけで幸せになれる彩りである。

味見峠桜公園 紅葉を眺める

 やがて桜の多く植栽された公園へ到着、ここには味見峠と障子ヶ岳城跡の案内が掲示されている。この味見峠は採銅所長光にある清祀殿で鋳造した銅の神鏡を古宮八幡宮から宇佐八幡宮に奉納する際、御神輿の行列が有名であり、英彦山山伏の峰入りコースの一部でもあったそうだ。

 また、障子ヶ岳の山頂にあった障子ヶ岳城は、建武2年(1336)足利尊氏の命によって、足利駿河守統氏の築城と言われ、その後度重なる戦乱で城主は代わり、天正14年(1586)豊臣秀吉の九州平定に伴い、黒田孝高(よしたか)の軍に落とされたと案内されている。

右側が登山道(クリックで拡大) トンネル状の道

 味見桜公園を過ごし、少し進むと右へ障子ヶ岳への登山道が分岐している。案内には山頂まで1.4kmとあり、いよいよ障子ヶ岳へ向かって山道に入る。駐車地からこの公園までの所要時間は約30分、ウオーミングアップには丁度良い時間である。登山道の左右には草木が茂っており、トンネル状の道を辿ると、豊前北幹線51号・50号鉄塔への案内を過ごす。

豊前北幹線51号・50号鉄塔 ロープの渡された道

 左上に鉄塔を眺め、ロープの渡された斜面を進む。左から勝山宮原方面の道が合流すれば、進路は右方向へ変わる。ここで障子ヶ岳へ1kmの案内を過ごし、紅葉の美しい道に入る。少し進むと、砦跡の下に着き、青空に映える紅葉を楽しむ。

障子ヶ岳へ1kmの案内を過ごす 砦跡
紅葉真っ盛り パイプ状の設備

 この先で鉄製の車止めらしきパイプ状の設備を過ごす。これはマウンテンバイク除けの設備かも知れない。間もなく前方に展望が開け、香春岳や牛斬山が美しい山容を見せている。また、東には木の間越しながら周防灘が広がっており、美しい展望に疲れも取れるようだ。

牛斬山方面 木の間越しに周防灘
障子ヶ岳の山頂部 二つ目の砦跡

 明るい道を進み、前方には障子ヶ岳の山頂部が見えているものの、逆光気味なので少しまぶしい。笹の目立つ二つ目の砦跡を過ごせば、目の前にそそり立つのは障子ヶ岳城の二の丸跡である。左右に笹の茂る道を進むと、すぐに登山者名簿の保管された小さなボックスが置かれていた。このような記録簿はなかなか楽しい思い出となる。

登山者名簿 左は上野コース

 左に上野コースを合わせ、北の丸跡の右(西)側の山腹につけられた少しの傾斜の坂を辿れば、東に平坦な行橋市の町並みと周防灘の展望が広がっている。左(北)に位置する北の丸跡の見学は下山時とし、まずは山頂を目指して南へ向かう。

北の丸跡 行橋市の町並みと周防灘

細長い馬場跡

 細長い馬場跡の先には障子ヶ岳城跡の案内が置かれており、今立っている場所の歴史を学ぶ。平坦な二の丸跡を過ごせば一段高い地点が本丸跡の障子ヶ岳山頂である。周囲を土塁で囲まれた山頂からは、周囲360度のパノラマが広がり、ただ眺めているだけで楽しくなる。

平坦な二の丸跡 山頂

香春岳・牛斬山・福智山(クリックで拡大) 平尾台(クリックで拡大)

 代表的なものでも西に香春岳、牛斬山、北西に福智山、北東に貫山、西に周防灘、南に大阪山、その先には犬ヶ岳から鷹ノ巣山を挟んで英彦山、更に右へ向かって釈迦ガ岳、大日ヶ岳、馬見山、屏山、古処山と特徴的な山容を眺めることができる。周囲に広がる展望を満喫し、先ほどパスしていた北の丸跡へ向かう。

周防灘(クリックで拡大) 大阪山
香春岳 北の丸跡から福智山

 北の丸跡からも素晴らしい展望は広がっており、貫山がとても近く感じる。東に広がる周防灘、北にそびえる双耳峰の皿倉山を眺めて下山を開始。下山途中に紅葉を眺めていれば、あっという間に味見峠の桜公園へ着いた。この先は何も心配の無い作業道歩きだが、季節は秋から冬へ向かっているため日暮れは早い。丁度午後5時に桜公園を出発、駐車地へ着いたら午後5時20分だった。

平尾台と貫山 皿倉山

「道の駅おおとう桜街道」のクリスマスイルミネーション

 車に乗り込み汗を流すため温泉へ向かう。本日向かうのは「道の駅おおとう桜街道」の天然温泉さくら館で、入口へ着くと、なんとクリスマスイルミネーションが素晴らしい。メルヘンのようなイルミネーションを眺めて温泉へ浸かれば、一日の疲れもすっかり取れる。

砦跡の紅葉

二の丸跡

山頂から周防灘

福智山

平尾台

皿倉山

クリスマスイルミネーション

 前の山 香春岳 を見る

 次の山 尺岳 を見る

歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 福岡みやこ町 障子ヶ岳 登山口付近のMAP

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