下蒜山(しもひるぜん) 岡山県真庭市

2007年 4月30日

蒜山三座縦走 犬挟峠から下蒜山山頂まで

下蒜山

参考コースタイム

犬挟峠 →0:20→ 3合目標識 →0:10→ 5合目標識 →0:10→ 雲居平

 →0:10→ 7合目標識 →0:20→ 9合目標識 →0:15→ 下蒜山山頂

全歩行時間 1時間25分

道の駅「蒜山高原」 蒜山高原線

麓から眺める蒜山

 目が覚めると蒜山高原、高原の朝はとても冷えるようだ。登山の準備をした後に蒜山高原を出発、高原道路蒜山高原線に向かい、途中にて美しい蒜山の写真を数枚撮り、登山口の犬挟(いぬばさり)峠を目指して進む。間もなく犬挟峠に到着、いよいよ蒜山三座の縦走を始める。周囲を見回すとタクシーの広告があり、中蒜山の登山口まで2000円、上蒜山登山口まで3100円と目安の料金が書いてある。本日は上蒜山登山口まで縦走し、帰りにタクシーを呼ぶ予定である。

下蒜山登山口の犬挟峠

 登山口の案内図によると犬挟峠から下蒜山山頂まで2.4kmを100分、下蒜山山頂から中蒜山山頂まで3.0km90分、中蒜山山頂から上蒜山山頂まで1.5km60分、上蒜山山頂から上蒜山登山口まで2.4km70分、全行程9.3km5時間20分は、ロングコースとは言えないまでもまずまずの縦走コースである。さあ、最初の下蒜山を目指すことにしよう。

犬挟湿原 登山道に入る

 登山口からは犬挟湿原を通ることになり、湿原には希少植物(ミズゴケを含む)が生育しているそうだ。木の道を渡りよく踏まれた登山道に入るとすぐに最初の花に出会い、今日も沢山の花を見ることが出来そうな予感がする。しばらく平坦道を進んでいると間もなく擬木の階段道が始まり、階段の先には頂上まで1時間40分の標識を過ごす。

ムシカリ(オオカメノキ) スミレ

 足下にスミレを見ながら進んでいると階段には鎖が渡されており、少しずつ角度が急になっていることを実感する。いきなりの階段道なので、焦らずゆっくりと進んでいると背後からは登山者が登ってきていた。しばらくは急な階段道を黙々と登ることになり、登山開始から丁度20分で3合目の標識に着く。

頂上まで1時間40分標識を過ごす 鎖の渡された道
擬木の階段を登る 3合目に到着

 周囲は相変わらず木の間越しの展望であり、足下には滑りやすい石が目立ってきたので落石を引き起こさないよう慎重に登って行く。鎖とロープの渡された斜面を辛抱していると3合目からは20分でススキの目立つ5合目に到着した。

3合目から周囲の展望はない 滑りやすい石が目立つ
ロープの渡された道を登る 5合目に到着

 5合目からは少しずつ周囲の展望が開け、前方には下蒜山の山頂と山頂に続く美しい稜線が広がってきた。この付近から眺める下蒜山はとても素晴らしい山容をしており、見ているだけでワクワクしてくる。また、背後に広がる展望も、高度を上げるたびに素晴らしくなっている。

5合目から眺める下蒜山

5合目から背後を振り返る

 この展望が開けるまでの時間を同じような草原の山と比較してみると、同じ岡山県の後山では90分、那岐山では85分、今回の蒜山では展望の広がる5合目まで40分、少しの努力で素晴らしい展望が広がり、これから先はしばらく展望を眺めながら歩くことができる。

5合目先からの下蒜山

 さあ、下蒜山に向かって5合目を出発だ。快調に縦走路を進んでいると間もなく雲居平に到着、標識によると下蒜山まで残り1km、40分の行程となっている。雲居平から眺める360度の展望は本当に素晴らしく、いつまで見ていても見飽きない光景である。

雲居平から眺める下蒜山と縦走路

雲居平から眺める北方面の展望

 雲居平から前方には小さく標識が見えるのだが、このあたりの足下にカタクリを発見、初めて野中に咲くカタクリを見つけて感激、背後の登山者に道を譲りカタクリに夢中になる。

カタクリの花に夢中になる

 周囲をよく観察するとカタクリ以外にもショウジョウバカマや白い花などが足下に咲いており、もうしばらく歩ける状況ではない。登山道に座り込みカタクリの花を観賞する。自然に咲くカタクリがこんなに美しいものだとは知らなかった。時を忘れてカタクリ鑑賞を続け、ようやくカタクリ群生地から出発する。

キクザキイチゲ ショウジョウバカマ

カタクリの花が群生している

 足下にはカタクリのお花畑が続いており、山歩きを始めてこんなに興奮したことは珍しい。北の方面を見渡すと倉吉市街の展望が広がっており、少し霞んでいるが風力発電施設のプロペラを識別することが出来る。

北の倉吉市街の展望

 間もなく7合目の標識を過ごすともう下蒜山に向かう坂道が近くに見えてきた。背後には縦走路が細い線のように繋がっており、とても素晴らしい展望だ。前を見ても後ろを見ても美しい縦走路に感激している。

遠くに風力発電施設が見えた 七合目を過ごす
ジグザグな道を登ってきた 鎖の渡された道を登る

 左手上に岩を眺めながら坂道に取りかかると間もなくジグザグな道を進むことになり、足下は滑りやすい岩道となってきたので歩く速度が遅くなる。岩の道には鎖が渡してあるので慎重に登れば何の問題もなく、周囲の美しい展望に励まされながら高度を上げて行く。

背後に広がる縦走路を振り返る

 鎖の道が終わったかと思うともう9合目の標識が現れ、山頂が近いことを感じる。9合目で小休止を取り、蒜山高原を眺める。眼下には素晴らしい展望が広がっているので時を忘れて鑑賞する。さあ、もう山頂まではあとわずかだ。

9合目手前から蒜山高原の展望

9合目手前の花 9合目に到着

9合目から下蒜山を眺める

 9合目を出発し高度を上げていると山頂左手に崩壊地を見る。すぐに鎖の渡された斜面に取り付き、カタクリを眺めながら進むと笹の道が広がり、もう一登りすると平坦な下蒜山の山頂に到着した。

カタクリを眺めながら笹の道を進む

下蒜山山頂

 山頂にはベンチが置かれており西方面には大山・烏ヶ山・矢筈ヶ岳・船上山と山岳雑誌でよく見る山々が連なっている。大山は未だに雪を被っており、とても美しく、手前の烏ヶ山は尖峰であることがよく分かる。

下蒜山から眺める中蒜山・上蒜山・大山方面の展望

 手前を見れば中蒜山から上蒜山に至る展望が広がっており、これから進む稜線を目で追ってゆく。山歩きは最初の下蒜山に登ったばかり、下蒜山山頂にて小休止の後、次の目的地である中蒜山に向かって出発する。

麓から眺める下蒜山

急な階段道

雲居平

カタクリ

キクザキイチゲ

下蒜山山頂

大山

烏ヶ山

中蒜山・上蒜山

 前の山 打吹山 を見る

 次の山 中蒜山U を見る

歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 岡山県真庭市 下蒜山 登山口付近のMAP

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