金明水から四熊ヶ岳と観音像の建つ法師ヶ岳 山口県周南市

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2002年9月21日 初回四熊ヶ岳登山を見る
2024年4月14日
登山口 →0:25→ 一の鳥居 →0:20→ 山頂 →0:15→ 一の鳥居

→0:10→ 法師ヶ岳 →0:10→ 一の鳥居 →0:15→ 登山口

全歩行時間 1時間35分
登山行程図(地図をクリックすると拡大)

 快晴の天気予報を受けて、山口県百名山(中島篤巳著)に選定されている周南市の四熊ヶ岳へ登る。この山に登るのは2回目で、前回登山は登山初年度の2002年9月21日。実に約22年振りの再登山である。登山口は名水金明水の水汲み場で、当日金明水の駐車場に着くと駐車している車は無かった。
金明水手前から眺める四熊ヶ岳 金明水
突き当たりを右へ進む

 金明水の横を通り鋪装道を進むと丁字路に出る。山頂まで約1kmの案内を確認し進路を右にとり、民家を右に見ながら坂を登る。石垣の横に登山案内があり一安心。この先にも案内があり左折する。

要所に案内が置かれている オドリコソウ
石組みが施されている 急登の始まり

 山道に入れば登山道は明確になるので迷うことは無い。足下にオドリコソウの花を眺めて歩き始める。すぐに穴の開いた場所を左に見るが、何に使用されていたのかは分からない。左下に石組みが見られるのでこの辺りを石組みにより平坦にしていたことは間違いないだろう。この先にも石組みが続き、これらは山仕事の道のためのものだろう。

竹林に入る 石組みを見る
足下にも石組み 苔むす石段

 周囲の植生は植林に変わり、坂の傾斜がきつくなる。小刻みに折り返しながら一気に高度を上げるのでゆっくり歩きが続く。間もなく周囲に竹林が目立つと右側に石組みが現れる。竹林を過ごすと植林の中を登ることになり、再び坂の傾斜がきつくなる。足下に苔むした石組みを眺め進んでいると、人工的に作られた石段が現れた。これは四熊神社への参道の名残かも知れない。

一の鳥居手前が法師ヶ岳への分岐 一の鳥居を潜る
 この先の急登にはロープが渡されており、坂を登り切ると本宮大権現の一の鳥居が現れる。この場所を右折すれば観音像の建つ法師ヶ岳へ向かうが、こちらには下山時に立ち寄ることにして鳥居を潜る。鳥居の横には太平洋戦争で殉職された方の碑が建立されていた。
右に奧四熊への分岐を過ごす 揺岩(ゆるぎ岩)
天狗岩 岩を見ながら登る

 そのまま進むと岩が目立つ場所に着き、左側に両手で押しても指一本で押しても動くと言われる揺岩(ゆるぎ岩)を見つける。右側からは四熊方面からの登山道が合流し、わずかに進むと左に天狗岩が現れる。天狗岩は鼻高天狗さんの顔に見えるからその名があると言う。かつてはこのような案内が岩の前に置かれていたが、いまは何も無いので登山者は、岩に気づかず通り過ぎていることだろう。

二ノ鳥居 左右の道は先で合流する 鳥居の左右に灯篭が建つ
二ノ鳥居 二ノ鳥居横から眺めるコンビナート

 更に高度を上げていると灯篭と二の鳥居の前に着く。南には樹間越しに周南コンビナートの工場地帯を眺めることができた。石段は鳥居の奥に続いているが、鳥居の右側からも石段が続いていた。なお、どちらの石段を登っても先で合流するのでこの石段は多くの参拝客が混雑せずに参拝できるようにかつては一方通行になっていたのだろう。私は登山時に右側の石段を登った。

巨岩の横を登る 不動明王像

 苔むす石段の右には自然石の巨岩が続き、とても豪快な風景である。石段を登り切れば右側が平坦になっており、この上には不動明王が祀られていた。かつての案内にはこの不動明王石像について、不動尊ともいう。一切の罪陣を打破し、どんな変事にもビクともしない不動の神である。右手に剣、左手に綱を持ち安産、除災等に効ありという。と書かれていた。今はこの案内の一部が不動明王の下に置かれていた。

石段を登る 三の鳥居
左に展望地あり 四熊ヶ岳神社へ到着

 不動明王を過ごし岩の目立つ急登に取り付く。一気に高度を上げていると右に三の鳥居が現れる。横から見ると長い歳月により鳥居の柱が少しずれているように見えた。三の鳥居を過ぎるとこの先で中国電力の巡視路標柱に出合う。この分岐を左(南)にとれば桜や椿の咲く展望地に出るが、まずは山頂を目指して高度を上げる。

四熊ヶ岳神社へ参拝 奥の院
四熊ヶ岳山頂
 間もなく立派な石組みを基礎とする四熊ヶ岳神社が現れた。左右に狛犬を従えた神社に参拝し、多くのお願いをする。神社の屋根の上には名残の桜が咲いており、春の穏やかな日差しを受けてとても華やかである。神社左側から一段上に登れば二等三角点と海軍省の徳山要港境域標識の碑の置かれた山頂に着いた。山頂周囲は樹林の背が高く展望は得られないが、樹間越しに眼下の集落を見つけることはできた。
山頂先の鉄塔から眺める石ヶ岳など

 更なる展望を求めて北へ巡視路を下りJR西日本新徳山線NO.23鉄塔の下に着く。鉄塔下には名残の桜が咲いており、周囲の展望は樹間越しだが石ヶ岳、要害岳、狗留孫山は見つけることができた。

神社手前の展望地 名残の桜が咲いていた
周南コンビナートの展望 法師ヶ岳の観音像

 鉄塔下を出発、山頂、神社前を通過しわずかに下った所で巡視路標柱に着く。ここで右折し南を見晴らす展望地に着く。桜と椿の花咲く展望地から周南コンビナートの展望を眺め小休止を取る。ここで東を眺めると金色の観音像が立っていた。これは法師ヶ岳に立つ観音像だろう。次はこの法師ヶ岳へ向かう。

一の鳥居から西へ進む 鋪装道を右折する
鋪装作業道を登る フェンスの中に入る

 展望地を出て坂を下り一の鳥居の前に着き進路を東にとる。わずかに下ってゆくと左側に鋪装道が現れた。この鋪装道に下りて広い道を辿り高度を上げる。何も心配のいらない鋪装道を登れば間もなくフェンスの前に着いた。フェンスはチェーンで閉ざされていたがチェーンを外すと観音像の建つ広場の中に入ることができた。

慈母観音像の建つ広場 寝仏
ガン封じ・ボケ封じ・厄除け観音 慈母観音像

 この広場の中には寝仏、ガン封じ・ボケ封じ・厄除け観音なども置かれていた。慈母観音像建立記念碑には、「この法師ヶ岳山頂に慈母観音像を建立した思い、ソーラーパネル設置」などについて記されていた。慈母観音像の下へ続く階段を登ると、先ほど四熊ヶ岳の山頂先の鉄塔から眺めた以上の展望が広がっていた。石ヶ岳、要害岳、狗留孫山、白石山、大平山など時間の経つのを忘れてしまうほどの大展望が素晴らしい。

四熊ヶ岳 石ヶ岳
観音像下の展望台から眺める風景

 展望を肴に昼食を摂り、珈琲を飲んで慈母観音像を出発、フェンスにチェーンでロックして鋪装道を下り再び山道を引き返して一の鳥居の前に着く。これから先は元来た道を引き返し、金明水の水汲み場に帰り着いた。金明水を頂くととても美味しかった。わざわざこの場所まで水を汲みに来る理由が分かるような気がした。

四熊ヶ岳
一の鳥居
二ノ鳥居と灯篭
不動明王像
三の鳥居
四熊ヶ岳神社
奥の院
四熊ヶ岳山頂
周南コンビナート
慈母観音像
四熊ヶ岳
思慕観音像から瀬戸内海の展望

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歩いた足跡  
登山口周辺の地図はこちら 山口県周南市 金明水 登山口付近のMAP
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