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→0:15→ 登山道入口 →0:35→ 赤根登山口
案内に従い奥へ進むと千灯岳への案内が続き、間もなく千灯岳登山口へ着いた。時刻は14時前、ここでガイドを確認すると往復登山時間が3時間程度だった。山頂往復だけで17時を過ぎそうなので、短時間に登れる赤根登山口へ移動することにした。
県道31号まで引き返し、県道を南下すると右に一ノ瀬溜池が現れ、この左側から作業道が奥へ続いていた。これが赤根登山口で、作業道入口の広い場所に車を置いて登山を開始した。登山開始時間は14時過ぎ、山頂往復の予想時間は2時間なので明るい時間に下山を完了することができそうだ。
さて、千灯岳登山道、標高606.5mの案内を確認して作業道に入る。足下はコンクリート舗装なので安心できる。作業道脇には清流が続き、とても爽やかだ。作業道は歩くには快適だが、乗用車ならば車高の高い車でなければ底をこすりそうだ。良く晴れているので周囲に樹林もなかなか絵になり、渓谷美も美しい。
間もなく堰堤を右に過ごすと千灯岳登山道の案内を見つけた。やがて黄色い板に打ち付けられた千灯岳への案内(登山口へ1.1kmの表示)を過ごすと足下は未舗装に変わり、小石の点在する道となる。この先には伐採地が広がり、獣除けの網が設置されていた。ここで進路は左へ変わりその先に山脈が見えてきた。これが千灯岳かも知れない。
手前には休憩用のベンチも設置され、一息ついて登山道に入る事ができる。擬木階段を少し進むと登山道は左へ向かうが、直進方向にはベンチの置かれた休憩所になっていた。この休憩所には下山時に立ち寄ることにする。分岐を左折、杉の植林帯の下に続く道を進む。足下を注意深く観察していると、擬木と石とが交互に配置されていた。これが歩き易いためなのか、擬木が無くなってしまったのか、不思議な配置である。
さて、山腹につけられた道を折り返しながら高度を上げていると、少しずつ青空が近くなった。坂の傾斜が緩やかになれば、尾根の鞍部へ到着、進路を左にとる。杉の植林帯が終われば周囲は自然林に変わり、山頂へ向かって折り返しながら続く道を辿る。足下には不規則に岩が点在しており、慎重に高度を上げる。途中擬木階段が切れた所は雨により流されたのだろう。
やがて階段が真っ直ぐ北に向けば、間もなく長方形で平坦な千灯岳の山頂へ着いた。三等三角点の置かれた山頂にはテーブルとベンチが設置され、休憩できるようになっていた。姫島方面は霞がかかり、わずかに島影を確認できる程度だった。
西には黒木山、その右手には平坦な山頂を持つ 鷺巣岳がそびえ、その右には周防灘が広がっている。明るい山頂で小休止をとりながら周囲に広がる展望を眺めていたらいつの間にか時間が過ぎていた。山頂に置かれていたノートに感想を書き込み下山を開始、下山は来た道を引き返すだけで、なにも心配は無い。
途中でベンチの置かれた大岩の展望地に立ち寄ってみた。岩は集塊岩で滑りにくくなっていた。先端まで行き展望を眺めると、前方にはアンテナの建つ文珠山が気高くそびえていた。展望所を出発し更に下山を続ける。
作業道に合流し、伐採地を過ごす。足下がコンクリート舗装の道に変わればこの先は安全な道で、やがて一ノ瀬溜池側の赤根登山口へ着いた。近くの温泉を探すと国見温泉あかねの郷があったので立ち寄った。この温泉の露天風呂からは先程登った千灯岳が一望で、特に伐採地の風景が印象的だった。しばらく眺めていたが千灯岳はとても形の良い山である。
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