大浦岳(おおうらだけ) 山口県下関市

2007年3月11日

大浦岳

ガイド本 金光康資著 防長山野へのいざない 改訂版第1集

参考コースタイム

野地自治会館 →0:15→ 五反田川標識 →0:15→ 北長門海岸国定公園標識

 →0:15→ 大浦岳山頂   →0:05→ みはらし広場

 →0:25→ 五反田川標識 →0:10→ 野地自治会館

全歩行時間 1時間25分

 戸崎山登山口の茅刈集会所を出発、次の山の選定で迷う。そのまま順路で行けば油谷の妙見山なのだが、登山時間30分はなんとも中途半端だ。下関の大浦岳に行くには移動時間を考えると午後5時からの登山開始、山頂に着く頃には夕焼けだ。ガイド本では角島方面に沈む夕陽が素晴らしいとの説明もあり、ぎりぎりの時間ではあるが大浦岳に向かって進路を取ることにした。

矢ヶ浦山 懐かしい雨乞山

 途中からは以前登った雨乞岳の場所を確認し、次に妙見山方面の風車を眺めながら国道191号を西に向かう。そう言えば、以前雨乞岳に登った後、楊貴妃の里ウインドパークに車で登ったことがあり、風車を近くで眺めたことを思い出した。

妙見山の楊貴妃の里ウインドパーク方面 野地地区手前のお地蔵様

 野地地区に入ると左手にお地蔵様が二体鎮座されており、その先に大浦岳森林公園の標識を見るので左折する。少し進むと右手に野地集会所の広い駐車場があるので車を置いて出発、時刻は既に午後5時を少し回っている。

大浦岳森林公園の標識に従い左折する 登山口の野地集会所

 周囲は少し暗くなっているが、集会所横には桜の花が咲いているので鑑賞する。集会所を出ると左手に大浦岳森林公園の標識を過ごし、その先でも森林公園の標識を見ることが出来る。右の道には庚申塚があるので少し立ち寄り登山の無事をお祈りして舗装道に戻る。

早咲きの桜を鑑賞 庚申塚に立ち寄る

 民家の椿の花が美しいので眺めながら進む。やはり花を眺めながらの散歩は楽しいものだ。夕陽に照らされた道は舗装道でも美しいもので、快適に山頂目指して進むことが出来る。

森林公園入口の標識 椿の花を観賞

 舗装道歩きなので途中に大したアクセントは無いが、「砂防指定地五反田川」の標識を見てその右手に堰堤を確認する。この地点までは登山開始から15分経過している。右手に岩の削られた場所を過ごすと、その先で右方向から合流している山道を過ごす。前方には大浦岳が夕陽に照らされておりとても美しい。

唯一の標識、砂防指定地 五反田川 夕陽の大浦岳

 更に林道歩きが続いているのだが周囲に展望は無い。正面に北長門海岸国定公園の標識が見えてきたので一安心、背後には少し夕陽が見えてきた。この分岐もガイド本に従い舗装道を進み、椿の花を楽しみながら進むと頂上広場と見晴らし広場の分岐に着いた。

木の間越しの夕陽 北長門海岸国定公園標識

 やはりガイド本の通りに見晴らし広場方面に進むと正面にアンテナ群が見えてきた。もう大浦岳の山頂はあとわずかだ。水辺の広場への分岐を過ごし、見晴らし広場への分岐を過ごすとアンテナの立つ広場に到着した。

山頂のアンテナ 大浦岳山頂の木

 先ずは三角点を極めるため、YABのアンテナ付近を探すとすぐに三角点を発見、夕陽に照らされた三角点にて記念撮影をする。周囲の山々を確認すると北東方面には妙見山方面の風車が並び、その右手には雨乞岳が見えている。

妙見山方面の展望

 更に東方面を眺めて行くと目の前には宝蔵山が夕日に染まっている。更に南東方面の山々の稜線を眺める。この方面の展望もとても美しく、しばらく眺めていると、西にはもう夕陽のショーが始まっているようだ。

東方面の展望

 これは大変!、と急いで見晴らし広場に向かっていると突然目の前に大きな鹿が走り抜けた。これにはびっくり!、しばらく鹿の消えた方面を眺める。正面に風車が沢山立ち並ぶ風景を見た後、見晴らし広場に向かうとこの場所は現在工事中であった。

風車の立ち並ぶ場所が見える みはらし広場の東屋

 西の端に行き、眼下に広がる夕陽と美しい角島を眺める。

夕陽のショーの始まり 角島と角島大橋

 美しい。本当に美しい展望をのんびりと眺めることが出来る。そんな幸せを感じながら、いつまでも沈む夕陽を眺める。

美しい夕陽を眺める

角島方面に沈む夕陽

 一番美しい夕陽を見た後、山頂周辺の散策を続けながら下りることにする。

 水辺の広場に行くと静かな池が美しく、ここだけが風もなく穏やかな場所のようだ。その先の広場では馬酔木の花が満開で美しい。

水辺の広場 ピンクの馬酔木

 舗装道に戻り、山頂広場の標識を見て少し進むと河内様・水神様の祠が待っていた。両方の祠に下山の無事をお願いしていよいよ大浦岳を出発する。もう少し時間があれば周辺の散策も出来たのだが、残しておいた景色は次回車で上り、ゆっくと散策をするつもりだ。

河内様と水神様の祠 もう夕陽は終わった

 もう夕陽は終わり、空がだんだん暗くなってきた。舗装道を引き返し、美しい夕陽の余韻に浸りながら登山口に向かう。もうすぐ最初の民家に着く付近でなにやら人の気配、こんな場所で犬の散歩かなと思いながら進んでいると、大きな鹿が二匹立っていた。

 お互いにびっくりして飛び上がる。鹿は目の前から飛んで逃げて下の田んぼまで一気に駆け下りた。その時の鹿のお尻の白かったことがとても印象的である。この付近には本当に鹿が多いことを痛感した山旅だ。

 間もなく登山口の野地集会所に戻り登山を終了、大浦岳からは念願の夕陽を見ることが出来たので、素晴らしい山歩きになった。大浦岳は角島を見下ろす夕陽の絶景地である。

庚申塚

山頂から妙見山

山頂から東の展望

山頂から見る夕陽

角島

みはらし広場から眺める夕陽

 前の山 戸崎山 を見る

 次の 黒河内山 を見る

歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 山口県下関市 大浦岳 登山口付近のMAP

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