大木津 観音山(おおこつ かんのんやま)山口県美祢市美東町大田

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2013年5月18日

駐車地 →0:10→ 作業道終点登山口 →0:08→ 不動の滝

 →0:12→ 権現岩 →0:18→ 奥の院 →0:10→ 山頂

 →0:23→ 権現岩 →0:07→ 不動の滝 →0:12→ 駐車地

全歩行時間 1時間40分

登山行程図(地図をクリックすると拡大)

 2013年の前半は、山口県宇部市、山陽小野田市、美祢市の山歩きを続けている。今回登るのは、美祢市美東町大田大木津(おおこづ)にそびえる観音山である。

大田交差点を北へ進む 大田・絵堂戦役の案内(写真をクリックで解説)

 登山口へ向かう起点を美東町大田の道の駅「みとう」とすれば、道の駅から県道32号を萩・長門方面へ向かって北上する。途中の峠「呑水峠」には、明治維新発祥の戦、大田・絵堂戦役、呑水峠の激戦地の案内が立っている。

長登銅山跡への分岐を過ごす 大田分団第一消防機庫

 峠に置かれた案内を眺めて峠を出発、左に長登銅山跡への分岐を過ごし、小郡萩道路を頭上に眺める。峠から約2km進んだところで、右に「大田分団第一消防機庫」、左に「大木津バス停」を確認、この先の分岐を右折する。分岐入口には「東御嶽山道」の案内石碑が置かれていた。

大木津バス停先を右折

 舗装道を進むと、右に立派なお寺を過ごす。これが案内にある円通寺と思われるが、現在は無住のようだ。そのまま舗装道を進むと、道沿いに続いていた電柱が南へ向かって離れる。この付近の右側に広い場所があるので車を置いて登山を開始する。

円通寺 駐車地

 駐車地の左には取水口、その上には廃坑を見ることができる。旧道が通っていたと思われる付近には、石垣が綺麗に組まれ、昔の生活の跡が残っている。廃坑を見学してみると、取水口へ続くパイプは、坑道奥から続いていることが分かった。

坑道跡入口 坑道跡

 コンクリート舗装の道を道なりに進むと、道の側には麓から続く道案内の石仏を眺める。これは大木津観音への案内と思われる。道の周囲に多くの石垣を眺めなから進むと、右に沢が近くなり、苔むした大岩が美しい。

道案内の石仏 苔むす岩の先の分岐を左折

 この先に現れる分岐は左道を採り、少し進んで右へ進路が変わる起点の石の中に「奥の院入口」の木札を見つける。これで道を間違えていないという確信を得る。そのまま道なりに進むと、足下は未舗装道となり、低草の茂る平坦な場所へ到着する。

奥の院の案内 平坦な場所を通過

 この先の右に堰堤を見て、いよいよここから登山道に入る。すぐに沢を渡り左方向へ進路を採る。いくつか古い目印が残っているが、取り着き付近は、明確な道とは言えないようだ。倒木が多いため、障害物を避けながら進む。

沢を渡り、登山道に入る 左に沢を見ながら進む

 山道に入り、10分程度で不動の滝へ到着、水量の少ない滝はとても静かで荘厳な印象がする。周囲に咲く清楚なシャガの花を眺めて登山道へ戻る。少し高度を上げ、周囲に大岩を眺めながら参道を進むと、朝の光が差し込み、光の織りなす美しい風景が広がる。

不動の滝 朝日の差す登山道

不動の滝の風景

 やがて前方に手摺りの施された権現岩が現れた。この岩の左側を回り込むのだが、手摺りが不安定なので慎重に通過しなければならない。権現岩を通過すれば、次は胎内くぐりが待っている。

権現岩を通過する

権現岩前を通過

 狭い岩の中に入り、途中から上に出る。なんか方向が逆みたいで、母親の元に戻るような気もするが、帰りには生まれ変わっているということかも知れない。岩上に出れば、今までいた場所を見下ろすことができた。

胎内くぐりの入口 胎内くぐりの内部

胎内くぐり

 胎内くぐりの先で13丁の石仏を過ごし、左に小滝を眺める。権現岩、胎内くぐりのハイライトを抜けた後に眺める小滝は、心も身体も落ち着かせてくれるようだ。さて、この先で踏み跡が不鮮明となるが、とにかく上へ向かえば大丈夫。

13丁の石仏 小滝

小滝の風景

 再び明確な踏み跡に着き、ジグザグを描きながら高度を上げ、15丁の石仏を過ごす。やがて大岩を左に過ごし、平坦な場所を抜けるとお大師様が迎えてくれる。お大師様の左には朽ちた灯籠を眺め、この先の坂へ向かう。前方上には苔むした岩が美しい。

15丁の石仏 お大師様

奥の院と奥の院の内部

奥の院の風景

 この岩上に着くと、目の前に奥の院が建っていた。小さな奥の院へ参拝、更に奥の院の先へ進み山頂を目指す。この先からは急登が続く。急登だけなら何とかなるが、やっかいなのは、足下に堆積した大量の落ち葉。まるで落ち葉スキーのようにつるつる滑る。

奥の院先を左折 落ち葉の堆積した登山道

 そこで、木々をつかみながら慎重に高度を上げなければならない。左にご神体のような大岩を確認し、右側を注意しながら眺めていると、補助のロープが備え付けられていた。私はそのまま大岩の付近から一気に高度を上げ、緩やかな傾斜の場所へ着いた。

奥の院の上にそびえる大岩 山頂手前

 すぐに樹林の茂る観音山の山頂へ到着。山頂には大岩が多く、絶壁の岩上から眼下に広がる展望を眺める。南に2つアンテナの建っている山は、東山と思われる。これ以外の展望は、少し霞み気味である。

観音山山頂 東山に建つアンテナ施設

観音山の山頂風景

 北側にも絶壁の上に岩が張り出しており、この岩上に座ってみると、向かいにそびえる権現山が美しい。その下には木の間越しながら集落が広がっており、これは大木津の集落かも知れない。

観音山の山頂から眺める権現山

 周囲に広がる展望を眺めていると、近くで車の通る音がする。これは東山付近から聞こえているようだ。しばらく周囲に広がる展望を眺めて下山を開始。観音山は見所も多く、とても印象に残る山である。

麓から眺める観音山

不動の滝

権現岩

奥の院

観音山山頂

山頂から眺める権現山

 前の山 真名城山 を見る

 次の山 鼓ヶ岳 を見る

歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 山口県美祢市美東町大田 大木津観音山 登山口付近のMAP

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