吉部 岡山(おかやま)山口県宇部市

トップに戻る             2013年に登った山リストへ戻る          山名アイウエオ順

2013年1月3日

登山口 →0:15→ 林道別れ →0:02→ 防火道出会いのT字路 →0:07→ 岡山北峰北端

 →0:07→ 北峰山頂 →0:05→ 北峰北端 →0:35→ 皇太子殿下石柱

 →0:15→ 南峰北端 →0:13→ 南峰山頂 →0:08→ 南峰北端

 →0:08→ 防火道出会いのT字路 →0:15→ 登山口

全歩行時間 2時間10分

登山行程図(地図をクリックすると拡大)

 2013年最初の登山。宇部地方の天気予報は、午後から晴れ。そこで当初の予定通り吉部の岡山へ向かう。昨年最後に登った内立山と同様、この岡山についても「宇部市北部(万倉、吉部、小野)の良いところをPR」する宇部市集落支援員のNさんより情報を頂いた。Nさん、ありがとうございます。

 JR山陽本線の新山口駅を起点とすれば、駅前から国道9号を約2.5km北へ進み、新町交差点を左折、県道28号を美祢方面へ向かう。湯の口交差点から県道31号に入り、十文字交差点で左折、国道490号を南下し、途中より見えてくる荒滝山はやはり美しい。この先の交差点を右折して県道30号に入り、厚東川に架かる今瀬橋を渡るが、正面には宇部の名峰、荒滝山がそびえている。

今瀬橋から眺める荒滝山 東吉部を右折、荒滝山登山口方面へ

 そのまま県道を進み東吉部を右折、県道231号に入り北へ向かう。入口には「荒滝山城跡2.8km」と案内されており、この道は荒滝山の登山口へ続いている。途中に耳観音、荒滝への分岐を過ごし、更に進むと「山口県指定史跡荒滝山登山口」の標識が立っている。

荒滝山登山口を過ごす 峠の左が岡山登山口

 今回の目的地岡山の登山口へは更に2km道なりに進み、峠に着けば、美祢市に入る手前左側が岡山の登山口である。未舗装の林道へ向かって出発、本日は雪の舞う天候だが、天気予報では午後から晴れである。

林道に入る 快適な林道歩き

 平坦な林道に入れば、すぐに植林帯の中に入る。林道には車の通った跡が見受けられ、この林道は現在でも山仕事に利用されていることが解る。まもなく左に何かの掲示板を過ごすが、字が消えているので何が書いてあったのかは不明。

掲示板を過ごす 大岩

 何も心配のない林道を進んでいると、木の間越しより展望が開きかけるが、はっきり確認することはできない。やがて林道の左側に二つの大岩が見えてくる。これはとても大きな岩である。この岩付近で大きく左に進路が変わり、もう少し進むと左上に向かう踏み跡を見つけることができる。この場所は、林道終点の手前100m付近で、入口の木には赤いテープ等が巻いてあるので、注意すれば、簡単に見つけることができる。

林道終点の100m手前、左側が防火道への入口

 この踏み跡に従って緩やかな坂を登れば、すぐにT字路に着く。左右に続く道は、防火道で岡山をぐるり周回している。ここで左右どちらを取るかの選択となるが、私は金光さんのガイドの通り左回りで一周することにした。そこで、一周戻った場合の終点を間違えないよう、出発点に赤いテープを巻いておいた。

防火道への連絡道 防火道出会いのT字路

 左回りに出発すると、すぐに細い竹が前方に現れる。この防火道は所々荒れている場所もあるので慎重に進む。竹藪をすぐに通過すると、この先より快適な防火道が始まる。緩やかな坂を少し進むと、進路は右方向に変わり、少し急な坂を登り始める。

左回りで出発 竹藪先に明確な道
すぐに坂を登る 岡山北端 北峰へは右折

 すぐに岡山北峰の北端へ着くので、岡山北峰のピークを確認する事にした。南へ続く尾根道に入り、緩やかな坂をわずかに下って登り返す。この先尾根を外さないよう、自然林の中を進む。

北峰へ向かって尾根道を進む 大岩見学

 間もなく周囲には大岩が目立ち始め、岩を超えながら更に南方向へ進む。一番高所と思われる場所にある岩を超えれば下り斜面に入る。たぶん南端の岩付近が428mピークと思われるので周囲を眺めるが、樹林に覆われて展望を得ることは出来ない。

北峰山頂付近 山頂先は下り斜面となる

岡山北峰の風景

 周囲を注意して観察すると、南西方向へ赤いテープが巻かれていた。たぶんこのテープを巻いた人は、ショートカットして、防火道へ下りたのではないかと思われる。初心者の私は元来た道を引き返して北峰北端の防火道へ戻り、道なりに西へ向かった。

北峰北端から東方面へ下る 岩の横を抜ける

 すぐに下り斜面となるので慎重に坂を下る。木の間越しになにか展望をと思うが、すぐ先に見えるはずの荒滝山さえも木々に邪魔されている。途中で大岩を観賞しながら坂を下れば、平坦な道が始まった。ところが、この防火道は倒木などにより進路をふさがれた場所が多い。そこで、まるで障害物競走のように歩きやすい場所を見つけながら先へ進むことになる。

途中には倒木もある 細い竹のヤブなので簡単に通過できる

 時には細い竹の茂る竹藪状態の場所もあり、少々苦労はあるが、難所を抜ければはっきりした道が現れるので不安感は少ない。一箇所滑りやすい急斜面(高低差3m程度)もあるが、ハシゴ代わりの倒木が置かれており、木の枝を補助に乗り越えることが出来る。なかなかのワイルドコースなので、ヤブ山初心者には面白い入門コースでもある。

自然木を伝って斜面を登る 防火道は荒れが目立つ

 やがて岩の多い場所に着き、この岩上へ向かう付近で北東方面の木の間越しに荒滝山を確認することが出来た。この付近より防火道の状態が急に良くなり、快調に歩き始める。周囲には苔むした岩が多いので、大岩見学がとてもうれしい。

岩が増えてくれば快適な防火道となる 大岩見学が続く

のほか「大正十五年五月二十九日県庁前庭御播種」、「昭和四年三月移植」、「山口県」などと四面に彫られている。

気持ちの良い道が続く 皇太子殿下の石柱(写真をクリックで拡大)

 少し先からは南西方向に、木の間越しながら岡山南峰付近を眺める。この先で竹藪となるが、少し進むと明確な道に変わり、すぐ谷に出る。進行方向の西側には倒木が目立っており、この倒木帯を苦労して突き進めば、反対側の防火道へ出るはずである。ただし、ここは無理をして突き進む必要はない。南(左)方向には竹藪が目立つが、順路はこの竹藪方向である。

谷に着けば、左方向が順路 すぐに快適な道に戻る

 少しの藪を我慢すれば、すぐに明確なる防火道に出る。ここまで来れば、この先安心できる防火道が続く。更に少し進むと西(右)上方向が急に明るくなり、そのまま明るい西方向へ向かって坂を登れば、広く樹林の伐採された場所に出る。

西方向が開けている 明るい伐採地に出る

 伐採帯には幼木が植林されており、少し高度を上げれば、遠くきららドームさえも一望である。今までの苦労が報われるような展望を眺めながら少しずつ尾根へ向かって進み、峠へ着けば、この地点が岡山南峰の北端である。

周囲に展望が広がる(写真をクリックできららドーム) 南峰北端 南峰は左方向

 あまりに展望が良いので岡山南峰のピークを踏んでみることにした。最初は尾根道をそのまま進んでいたが、少しずつ竹の勢いが強くなり、竹藪の背も高くなってきたので西(右)方向へ迂回、竹藪を避けて自然林の中を進む。左に竹藪と樹林の境界を確認し、樹林の間を迂回しながら南下する。やがて竹林の背が低くなってきたので樹林帯から脱出、歩きやすい場所を選びながら南へ進むと、大きな平岩の敷かれた岡山南峰の山頂に到着した。なお、平岩の横には楠町の町有林標識が立っている。

南峰を目指す場合、樹林帯

中を抜けると良い      
南峰山頂の平岩 山頂にそびえる木

 平岩の前には大きな木がそびえており、もう少し下ると展望の広がる岩がある。この岩上からは美しい展望が広がっている。まずは北東に岡山北峰、右へ向かって名峰荒滝山、更に西鳳翩山、鼓ヶ岳、平原岳、手前にアンテナの立つ岩郷山、海の手前には白いきららドーム、その先に姫島までも眺めることができる。本日は生憎の雪模様だが、雪雲に邪魔されながらも美しい展望を得ることが出来た。

日の岳・岡山北峰・荒滝山

眼下に広がる展望

平原岳・岩郷山・右端にキララドーム

岡山南峰から眺める展望

山頂から南西方向へも伐採帯は続いており、南西方向には一部木の間越しながらも展望が広がっている。この方向には先日登った内立山や高丸山が有るはずなのだが、はっきりと確認することはできなかった。山頂の平岩に座り込み、小休止の後、南峰を出発する。

南峰から南西方向の展望 南峰北端から下山開始

 来たときと同様、自然林の中を歩いて防火道まで戻り一安心。これから先は明確なる防火道が続いている。南峰の北端を出発、わずかに坂を下れば進路は北(右)方向へ変わる。そのまま道なりに進むと、最低鞍部に着き、ここから南東(右)方向へ進むと先ほどの防火道へ出会うはずである。そこで明確な踏み跡をたどって進むが、あとわずかで反対側に出ると思われる付近で倒木に行く手をふさがれた。そのまま強行突破するほどの事もないので途中より引き返す。

最低鞍部を通過 鞍部から右へ踏み跡が続いている

 防火道に戻り、時折現れる竹藪を抜ければ、南峰北端からはわずか8分で登山時に周回を始めた場所へ到着した。そのままT字路の分岐を左折、林道を経由して登山口まで戻った。岡山の防火道には荒れが目立っているようだ。

途中の倒木により反対側への地道を撤退 防火道起点のT字路へ到着

 ここで、岡山登山のお薦めコースを先に公開しておく。と言うのも、私は岡山の防火道を周回したが、途中からは防火道の荒れが目立ち、ヤブ山へ向かうトレーニングには良いかも知れないが、一周するにはいくつか倒木帯を抜けなければならない。そこで、岡山の良いところだけを辿るルートと考えたのは次の行程である。

 まずこの防火道を左折し、岡山北峰の北端から北峰の山頂へ向かう。北峰北端までは、ほぼ快適な防火道が続いているので、問題なく着くことができる。そこで、尾根を外さないよう北峰山頂を踏んだ後、起点のT字路まで引き返す。次に南峰の北端まで行き、坂を少し下れば、ヤブに入らずにキララドームなどの展望を得ることができる。

 このまま元来た道を引き返し、下山をしても良いが、大岩見学などをするつもりなら、更に坂を下り、左方向へ進路を採り、石柱や大岩見学をして下山するのも良い。もしヤブ山へ向かう技術を持っているなら、展望広がる南峰山頂まで往復するのも良いと思われる。

 なお、この防火道に出会うT字路から北峰北端までは7分、南峰北端までは10分の所要時間である。

北峰の大岩群

「皇太子殿下御手播松植栽地」の石柱

南峰山頂

日の岳・岡山北峰・荒滝山

荒滝山・西鳳翩山・鼓ヶ岳

平原岳・岩郷山

 前の山 高丸山 を見る

 次の山 岩郷山 を見る

歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 山口県宇部市 岡山 登山口付近のMAP

登山リスト(あいうえお順)に戻る

2013年に登った山のリストへ戻る

トップに戻る