姥石、重ね餅岩、舟岩、ハート岩の二代木山(にだいぎさん)山口県岩国市美和町

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2005年8月28日の 二代木山登山 を見る
2022年12月3日
登山口 →0:40→ 姥石 →0:15→ 第二ピーク →0:25→ 山頂

 →0:30→ 姥石 →0:20→ 登山口

全歩行時間 2時間10分
登山行程図(地図をクリックすると拡大)

 岩国市美和町秋掛の二代木山へ登る。先週秋掛にそびえる米ノ餅山と障子ヶ岳登山の後、北中山地区の岩山へ向かう途中、偶然立派な登山口案内を見つけたのがきっかけで、この登山口に立つのは今回で3回目となる。1回目は2005年8月27日。当日はハイライトの大岩の姥石を眺め、更に登っていたが、途中で道を間違え時間切れで引き返し、翌日2回目の登山で山頂を踏んでいる。
下秋掛バス停前を通過 駐車地は「NTTドコモ美和秋掛基地局」前

 登山口へ向かう起点を岩国市役所美和総合支所とすれば、支所の前から県道2号岩国佐伯線を北へ12q進むと交差点に着き、この先に「下秋掛バス停」がある。そのまま県道2号を広島方面の案内に従いわずかに進むと二代木山登山口の案内が置かれている。なお、この横のNTT電柱の番号は「西1幹7」である。

上海電力日本岩国メガソーラーが建設中 二代木山登山口

 登山口周辺には駐車する適当な場所が無いのでそのまま道なりに県道を進み、NTTドコモ美和秋掛基地局の建つ右カーブの広いところに車を置いて登山を開始した。登山口まで引き返す途中で西の山を眺めると上海電力日本岩国メガソーラーが建設中で、岩山(天狗山)同様今日もこの施設を眺めながら山頂に向かうことになりそうだ。

2005年には岩峰がよく見えていた 現在は岩が半分程度しか見えない
お地蔵様に挨拶 民家前を進む

 登山口手前から 山の中に姥石を眺めるが、以前はっきり見えていた岩峰が半分くらいしか見えなくなっていた。それだけ木々の背が伸びたと言うことだろう。登山口を出発、右に祀られた小さなお地蔵様にご挨拶、奥へ進み民家の庭先を通って左に折り返す。

小さな橋を渡る 防獣フェンスの中に入る
明確な道が続く 笹の下に踏み跡がある

 沢に架かる小さな橋を渡り沢沿いを進むと防獣フェンスに出会うので中に入る。進路には目印テープが続きとてもわかりやすくなっている。足下には次第に笹が増えてくるが、踏み跡が確かなので何の心配も無い。なお、以前頭上を走っていたケーブルテレビのケーブルは撤去されているようだ。

最初の岩に出会う メガソーラー施設
羅漢山 見上げるような巨岩
 時折背後を眺めれば見えているのはメガソーラー施設である。やがて最初の大岩が左に現れた。この岩を過ごせば少しずつ羅漢山が姿を現す。明るい羅漢山を眺めながら高度を上げていると大岩群が現れた。大岩を左に見ながら進路を東(右)に変える。
巨岩の右を進む 岩に松が根ざしている
姥石を見上げる 右には岩壁

 左側には岩壁が続き、松の木がこの岩の中から生えている。進路が北に向けば頭上の岩上に岩が立つような姥石が現れた。下から眺めると大して大きく見えないが、これがとても大きい。

姥石が大きい 笹の急登に取り付く
左は展望岩へ続く 右が山頂に続く岩
展望岩へ向かう 大岩の先に展望が待っている

 すぐに左へ回り込み、急登に取り付く。角度の変わった姥石は少し大きく見えてきた。木々を掴みながら急登に取り付けばすぐに左右の大岩への取り付きに着いた。右は山頂へ続く道だが、先に左の展望岩に向かってみた。こちらには虎ロープが張られており、ロープを補助に進めば難なく展望岩の上に立つことができた。

羅漢山 米ノ餅山
秋掛の田園風景 メガソーラー施設

 岩上からは米ノ餅山、羅漢山、法華山が一望で素晴らしい。眼下には秋掛の田園風景も広がりのどかな風景と言いたいところだが、目線の先には最新鋭のメガソーラー施設が建設中である。

岩上へロープを伝って登る
岩上へ着き進路を右にとる 姥石を見下ろす

 何の障害物もない美しい展望を眺めた後、今度は山頂を目指す。反対側の岩上に立つのに苦労した前回とは違い、岩上から補助のロープが渡されていた。今回は楽々で岩上に着き、正面から姥石を眺める。やはりこの角度から眺めるのが一番大きく見える。

迫力ある姥石 奇岩大岩鑑賞
2007年(17年前)の重ね餅岩 2022年の重ね餅岩

 まさに中島篤巳氏が絶賛した「ハイライトの大岩」で、この岩は苦労してでも見る価値があると思う。立ち位置を移動しながら姥石を眺め、岩の道を辿りながら高度を上げる。間もなく西の展望が広がり、大岩を左に見ながら進んでいると重ね餅岩が現れた。餅のような岩がとてもユーモラスである。ここで大変なことに気づいた。餅の岩が17年前より明らかに小さくなっている。わずか17年でこんなに岩が小さくなってしまうのかと自然の力に驚かされた。

重ね道岩の上から展望が広がる
岩の道を辿る 最初のピークを通過
 この重ね餅岩の上には立つことができるので、岩上からの素晴らしい展望を堪能することをお薦めする。重ね餅岩を過ごして笹の道を辿り、一気に高度を上げれば第一ピークに着く。以前ここで北に続く道をとってしまったことが懐かしい。今は進行方向を書いた案内が置かれているので間違えることは無いだろう。
岩峰が見えてきた 左に迂回し直登する
岩に取り付く 大峰山が見えた

 二代木山へ40分の案内を眺め、ピークから一旦高度をわずかに下げて登り返すと前方に岩山が現れる。ここでは左へわずかに迂回した後岩に向って直登する。手がかりの木があるので難なく岩上に立てば北東に大峰山がそびえていた。

左右の分岐は左をとる
急降下 二代木山が顔を出す

 笹の道を進み高度を上げると左右の分岐に着く。右側が平坦なので尾根道と間違えやすいが正しいのは左である。ピークから一気に高度を下げ始めるので不安になるが、東にはこれから向かう二代木山が顔を出している。

一気に坂を下る 進路は南に変わる
舟岩 廣實大権現

 更に一気に高度を下げた後登り返す。やがて尾根上で進路は南に変わり、すぐに舟の形をした大きな舟岩を通過する。船岩の先の左側に「廣實大権現」と裏に書かれた岩を見つけたので観察したが、岩が風化してしまったのか、判読は難しかった。ただし、廣實大権現の先で防□境 慶□二正月三日と彫られていた。

岩を左に過ごす 急登に先に三角点が待っている
四等三角点が置かれていた 二代木山山頂

 尾根道を辿り始めると次第に急登が始まる。ここで一気に高度を上げれば山頂の端に着き、いきなり四等三角点に出会った。そのまま平坦な尾根を南に向かうと二代木山の山頂プレートの置かれた平坦な場所に出た。

メガソーラー施設 樹間越しに羅漢山
ハート岩 樹間越しの展望

 周囲に樹林の背が高く展望は樹間越しで、その中でも一ヶ所だけ見えていたのは西の上海電力のメガソーラーのみ、羅漢山でさえ樹間越しとなっていた。山頂から南へ進んでみると大岩があり、ハート岩の案内が置かれていた。この岩は確かにハートに見えなくも無い。

更に岩山(天狗山)へ続く 高度が下がり始めた

 更に南へ進むと高度が下がり始め、岩山の案内が置かれていた。確か小瀬川ダムから岩山へ向かう際、二代木山への分岐と出会った記憶がある。本日は往復登山なのでここで引き返すことにした。ハート岩、舟岩、重ね餅岩、婆岩と奇岩大岩が素晴らしい二代木山登山である。

羅漢山
米ノ餅山
秋掛集落と上海電力日本岩国メガソーラー
姥石
重ね餅岩
展望
舟岩
廣實大権現
二代木山山頂
ハート岩

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歩いた足跡  
登山口周辺の地図はこちら 山口県岩国市 二代木山 登山口付近のMAP
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