大将山(たいしょうざん) 山口県萩市むつみ村

2005年5月4日(水曜日)

むつみ村 大将山 145回目 167座目 山口県の100山では92番目

登山口 最後の民家先広場

ガイド本 金光康資著 防長山野へのいざない

登山開始 8:38 山頂到着 9:59 下山開始 10:20 下山終了 11:11

登山時間 1:21  山頂滞在時間 0:21 下山時間 0:51

所要時間数 2:33

 山口県百名山の一つのむつみ村大将山に向かった。国道376号を走り、周南市で国道315号に入り、鹿野を経由して河内峠過ぎた。左側に飯ヶ岳への登山口を見た後、坂を下り阿東町に着いて国道9号を左折する。しばらく国道を下ると右側に大蔵ヶ岳の勇姿が広がる。三谷交差点を右折し、県道11号を北上する。右手に大蔵ヶ岳、左手に黒獅子山の贅沢な景色の中を走る。

大将山全景

 生雲トンネルを抜けるとそれまで北西方向に走っていた道がほとんど真北に向かって登ることになる。すぐに右側前方に大将山が現れ、赤松バス停を過ぎて右折し、赤釜公会堂を見つけた。近くに土地の人がいたので、大将山に登るために林道を車で走れるかを聞いてみるとこの車なら大丈夫、かなり奥まで行けるとのことだった。早速林道に向かい、緩やかな坂を車で登って行くが、道が小石混じりの未舗装林道に入ったので、最後の民家付近の広場に駐車して大将山を目指して出発することにした。

最後の民家付近の広場に駐車する 右に堰堤を見る

 林道を進むと右手に堰堤があり、かわいい合鴨が2羽ゆるやかに水面を泳いでいた。更に檜林の林道を歩くと10分で林道の檜林帯を抜け明るい林道となる。ただし、日を遮るものが無くとても暑く、左右に笹藪が現れたその先には大きな木が倒れて林道を塞いでいた。

  明るい林道  左右に笹藪が広がる
林道を倒木が塞いでいた 目印の鉄板の橋

 倒木を越えると駐車場スペースらしき広場があり、広場の先には登山口を探す目印の鉄板の橋が架かっていた。駐車場広場左側から山に向かう道があり、水路を2〜3m引き返すと山楽山歩のプレートが木に掛けられていた。

林道から登山道に向かう  目印の水路
山楽山歩(さんらくさんぽ)の標識 なんとなく踏み跡が見える

 本来はこの道を20m程度登山口側に戻って坂を登るようだが、プレートの奥を見てみると何となく道が続いているのが見えた。何のためらいもなくそのまま直接尾根に向かって登ることにした。

大将山登山口とプレート いきなりの急斜面

 登山開始から林道を歩くこと丁度20分、準備運動としては十分な距離を歩いている。直接尾根に向かおうといきなりの急斜面をよじ登ってゆく。確かな踏み跡があり、目印のテープこそないものの迷うことはない。道は適度なジグザグな折り返し道で、周囲の木を掴みながら高度を上げて行く。

周囲には赤松が多い ツツジが満開

 斜面をよじ登るのに段々息が切れてくるので少し休憩をする。落ち着いて辺りを見てみるとツツジが満開であり、赤松林を登っていることが分かった。山道に入り10分で尾根道に到着、目印の赤いテープと再会した。

尾根道に到着 尾根道は急坂

 下山時にこの道を通り過ぎないように目印を分岐点に置いて尾根道を登る。緩やかだった坂道が段々急になり、歩みものろくなる。少し進んでは大休止を繰り返しながら高度を稼ぐことになった。尾根道に入って丁度10分ですこし平らな尾根道となり、緩やかな下り道に入る。ここから大将山の山頂方向を木の間越しにかいま見ることができた。再び急な坂を登ることになるが、この付近からは特に青葉が綺麗で、緑のシャワーの中に入って行くようでとても気持ちがよい。

青葉が美しい 大将山の山頂をかいま見る

 快適な尾根道を進むと、突然大将山山頂が松の木の向こう側に大きく登場した。ここからは一旦坂を降りて最後の急坂を登り返すことになる。気合いを入れて山頂を見る。坂を降りた後、展望のない道を山頂に向かって登って行く。

目に青葉 緑のシャワーを浴びながら進む

 前を見ると急な坂、空を見ると眩しい青葉、後ろを振り返れば登ってきた急斜面が広がっている。休憩の回数を増やしながら、時間を掛けながら高度を稼ぎ、平らな腰掛け岩まで着いたのは大将山山頂を見てから15分後だった。

鞍部に向かって下る 急な斜面を登り返す
緑が眩しい 腰掛け岩を過ごす

 腰掛け岩まで来れば山頂まではあと少し。日差しにより青葉がきらきらしてとても印象的な場所を通り過ぎると目の前にこんもりした高台が現れた。この高台を上がって行くと大将山山頂に到着した。山頂には雑草が生い茂っており、山頂三角点と三角点標識があり、その間には丁度腰掛けるのにぴったりの石が置かれていた。

こんもりした高台 大将山山頂
大将山山頂から見える大蔵ヶ岳 大将山の山頂プレート

 急坂の連続だったため酸素吸入をし気持ちを落ち着けた。大将山山頂からの展望は南東方面のみ広がっており、大蔵ヶ岳の綺麗な姿を展望することができた。ただし、南東方面以外の展望は木の間越しの展望となり、この時期は若葉が生い茂って展望がほとんど期待できない状態となっている。暑い日差しの中、隠れる場所もない大将山山頂を早々に引き上げて下山を開始することにした。

大将山山頂にて観賞した花

 山頂から少し降りると木の間越しに赤釜地区を見ることができたので双眼鏡で位置関係を見てみると、やはり赤松バス停から大将山が綺麗に展望できることが分かった。山頂まで急な坂道の連続だったため、下山時には足を痛めないように降りて行く。木を掴みながら慎重に降りて行き、下山の分岐まで30分程度で到着した。ここで本来の登山道がどのようなものか確かめるため急な尾根道を下ってみた。

木の間越しに赤釜地区を眺める 急な坂を下る

 道は滑り落ちるような真っ直ぐな急斜面で、ロープも無く掴める木々も左右に分散しており、とても難渋する斜面だった。ようやく登山口まで降りて登山口標識を確認したら山頂まで50分と標識に書かれていた。この登山道から登るよりも今回登った道の方が簡単で疲労感も登山時間も少ない感じがした。林道に戻りゆっくりと風に吹かれながら車の置いてある登山口まで戻った。

赤いテープを追って下る 登山口に到着

大将山

山頂三角点

山頂の花

大蔵ヶ岳

再び山頂の花

目に青葉

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登山口周辺の地図はこちら 大将山 登山口付近のMAP

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