皆ヶ山(みながせん) 岡山県真庭市

2007年9月23日

皆ヶ山

蒜山高原キャンプ場駐車場 →0:15→ 800m標識 →0:30→ 815mピーク

 →0:35→ 二俣山 →0:30→ 皆ヶ山山頂 →0:25→ 二俣山

 →0:25→ 815mピーク →0:20→ 800m標識 →0:15→ 駐車場

全歩行時間 3時間15分

 三平山からの下山後、登山者駐車場から空を眺めていると、素人判断ではあるが、午後からの大雨の恐れは少ないような気がする。心配していた雷の音は聞こえないので、引き続きもう一山登ることが出来そうだ。本日予定している次の山は、蒜山の横に聳える皆ヶ山である。三平山登山口を出発、内海峠まで戻り、国道482号に入る。そのまま国道を内海谷川に沿って西に向かっているとソバの花が満開の場所を見ることが出来た。

途中で眺めた花

 また、この付近の道端には美しい花も咲いているので、ゆっくりと周囲の花を観賞する。間もなく道の駅「風の家」の先を左折し県道114号を北上、ヒルゼン高原センターを左手に過ごし、皆ヶ山の登山口である蒜山高原キャンプ場に到着した。

蒜山高原キャンプ場受付 上蒜山の山頂は雲に覆われている

 キャンプ場の駐車場に車を置き、早速登山を開始するのだが、皆ヶ山の方面は霧に包まれており、目の前に広がる上蒜山山頂は厚い雲に覆われている。駐車場から北に向かって進んで行くと左右にはオートキャンプ場が続いており、奥のトイレの先に皆ヶ山への標識を見つけた。斜め左方向に続く階段を登ると左手には皆ヶ山の説明板が設置してあり、次のように解説されている。

 皆ヶ山(標高1159m)は岡山県と鳥取県の県境にあります。山の名前の「皆(みなが)」は水気の多い土地の意味でブナに覆われた水と豊かな山であることから、名付けられたものといわれています。登山道沿いには、雑木林に埋もれて崩れかけた土塁が見られます。これは、明治時代に陸軍の軍馬育成牧場となっていたときに築かれたものです。皆ヶ山頂上一帯には、ブナやシナノキの大木が残されていて、コナラ、ゴジュウカラ、アオゲラなどの鳥類を観察できます。

キャンプ場を抜けて行く 斜め左方向に続く階段を登る
   

                                 

 広い登山道に入るとすぐ足下にギンリョウソウを見つけることが出来た。今日も沢山の花を見つけることが出来そうだ。間もなく横木の階段道を登ることになり、この先からは沢山の種類のキノコを眺めることが出来た。

ギンリョウソウ キノコ1
キノコ2 キノコ3

 目の前には美しい青葉が広がり、 美しい樹林と青葉を楽しみながら進むことが出来る。登山口から15分でキャンプ場から800mの標識に到着、ここまではほとんど平坦な道を進んできている。なおも美しい樹林帯を楽しみながら進んで行くと傾斜がだんだんきつくなり、木の根の張りだした坂道を進むことになる。

木漏れ日の中を進む 800mの標識を過ごす
樹林が美しい 木の根の張りだした坂道

 しばらく坂道を辛抱しながら進んでいると登山口からは45分で標高815mの小ピークに到着、この場所は登山口から1500mの場所であり、このピークから皆ヶ山山頂までは1700mである。

815mピークに到着 木の間越しの展望
足下にキノコを見る 急な斜面を登る

 小ピークを出発すると坂の傾斜がますますきつくなり、更にゆっくりと高度を上げて行くことになる。周囲には霧が立ち籠めてとても幻想的な風景が広がっており、モノクロの世界にどっぷりと浸りながら進んで行く。小ピークからは40分で標高1080mの二俣山山頂に到着、もう皆ヶ山へは800mの位置である。

霧の中を進む

二俣山山頂に到着

 二俣山山頂からは眼下に素晴らしい蒜山の高原が広がっているのだが、霧のためにほとんど展望を得ることが出来ず、わずかに登山口のキャンプ場の駐車場が確認出来る程度である。降水確率の高い本日の天候では、山頂を踏むことが出来るだけでも奇跡に近いので、辛抱しながら二俣山山頂を出発する。

霧に霞んだ展望 二俣山先の鞍部の笹原

 二俣山の山頂の先から一旦下り、 鞍部から登り返す。これから先の斜面はとても急なので、滑らないように慎重に進んで行く。目の前に霧が発生し、前方が見にくくなっているのだが、登山道ははっきりとしているので道に迷う心配はない。

花を眺めて小休止 急な霧の斜面を登る

モノクロの世界が美しい

 ゆっくりと霧の中を高度を上げていると平坦な場所に着き、左手に赤い実を見つけたので写真を撮る。ところが風が強いのでピントがずれてしまい、苦労しながら写真を取っていると、目の前には皆ヶ山の山頂が待っていた。皆ヶ山山頂は登山道の行き止まりのような場所にあり、キャンプ場からは3200mの位置にある。

赤い実 皆ヶ山山頂

 周囲にはやはり霧が立ち籠め、三角点は笹の中に隠れている。当然こんな霧の中に居るわけだから山頂からの展望は全くないのだが、霧の中のブナ林はとても美しい風景である。山頂にて美しいブナ林を堪能したのでいよいよ下山を開始する。

行き止まりにある山頂

笹原を左右に見ながら下る 周囲は霧に包まれてている

 左右に笹原を眺めながらゆっくりと坂道を下りて行く。周囲の樹林の美しさに感動しながら慎重に下りて行き、まもなく二俣山に到着、小休止を取る。周囲には霧が深く、やはり展望は無い・・・・と、またまた気まぐれな風が突然霧を吹き流し、眼下に展望を眺めることが出来た。

二俣山から眼下に広がる展望

 霧が流れると素晴らしい展望が広がっている。キャンプ場の駐車場には私の車を見ることが出来た。ほんの一瞬の気まぐれな展望はあっという間に霧の中に消えてしまい二度と現れることはなかった。感動することの少ない私にとって、この一瞬の展望ほど感激したことはない。

再び周囲は霧に包まれた 急な斜面を下る

 展望の余韻に浸りながら二俣山を出発、再び滑りやすい坂道を慎重に下り、815mの小ピークに到着、この場所からは木の間越しに眼下の展望を眺めることができた。

足下の花 815mピークからの展望

 更に下山を続けキャンプ場の駐車場に到着、皆ヶ山方面を振り返るがやはりこの方面は霧に包まれている。上蒜山の山頂も雲に隠れており、本日は展望には恵まれない一日のようだ。

キャンプ場から眺める上蒜山 キャンプ場周辺の花

 昨日より沢山の水分を消費しており、用意した10リッターのポリタンクの水は残り少なくなってきたので、塩釜冷泉に水を汲みに行くことにした。キャンプ場を出発すると道の周囲に美しい花を見つけることが出来たので、車を降りてゆっくりと観賞することにした。蒜山高原では沢山の花と出会えるようだ。

蒜山高原の花

 沢山の花を観賞した後、塩釜冷泉にてポリタンクに水を汲み、本日の湯治場である関金温泉湯命館(ゆーめいかん)に向かった。この温泉は無色透明のラジウム泉で、いろいろな種類の浴槽があり、今日の疲れを充分取り去ることが出来た。なお、入浴料は800円である。

上蒜山 関金温泉湯命館

美しい樹林

霧の中

皆ヶ山山頂

二俣山からの展望

皆ヶ山

蒜山高原の花

上蒜山

晴れた日の皆ヶ山

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歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 岡山県真庭市 皆ヶ山 登山口付近のMAP

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