経小屋山(きょうごやさん)広島県廿日市市

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2009年10月10日

宮浜温泉入口 →0:15→ 最奥民家登山口 →0:25→ 標高270m展望地

 →1:10→ 山頂 →0:35→ 城山分岐 →0:25→ 妹背滝入口

全歩行時間 2時間50分

 前々回の登山で「中国百名山(山と渓谷社)」、前回登山で「中国地方の山100選(中国新聞社)」に掲載の山を踏破。いよいよ今回は「新・分県登山ガイド33 広島県の山(山と渓谷社)」最後の山の経小屋山へ向かう。

山陽道から眺める経小屋山 登山口は国道2号線の宮浜温泉入口

 玖珂インターから山陽道を走り、大野インターで下りる。インター先の信号を右折し妹背の滝の手前に車を配置、経小屋山から縦走をすればここに下りることになる。すぐにバイクを組み立て出発、そのまま国道まで出て右折、登山口の宮浜温泉方面へ向かう。間もなく宮浜温泉の標識が出てきたので信号を右折、坂の手前のガードレール付近にバイクを置き登山を開始する。

宮島が美しい 陸橋を渡る

 登山開始点はほとんど海抜0mなので標高差は約600m。次回向かう「小五郎山金山谷鉱山ルート」の急登のトレーニングも兼ねた登山である。さあ、広島県の山の最後、経小屋山へ向かって出発。坂を登り山陽本線に架かる陸橋を渡る。道なりに進むと正面左には、宮浜温泉「紅まんさくの湯」を眺める。この温泉には帰りに時間があれば立ち寄ることにする。

左に「紅まんさくの湯」 トレッキング経小屋コースの案内

 温泉の手前を右折し坂道を登る。道の側にトレッキング経小屋コースの案内を過ごし、更に坂を登れば左に石亭を過ごす。この先で車道は右へ向き、道なりに舗装道を進めば、正面に経小屋山が見えてくる。T字路の手前右には宮浜温泉の源泉が流れており、海望の源泉地にて小休止。

海望の源泉地 高速道路の高架下をくぐる

 T字路を右折し、高速道路のガードを潜り、トレッキング経小屋コースの案内に従い進む。左の雑草の中にお地蔵様を過ごし、北を眺めれば経小屋山が大きい。背後には宮島の西端が見えているが、雲に陰っているため少し暗く感じる。舗装路を東へ進めば、最奥の民家の前で進路は北に向き、ここから登山道に入る。

最奥民家前で進路を北に採り、登山道に入る

 入口には少し夏草が被り加減だが、踏み跡は確かなのでそのまま北へ向かう。周囲に松が多く、少し進むと左には鉄塔が立っていた。更に松の下につけられた登山道を進むとすぐに分岐が現れるので、標識に従い左の道へ向かう。ほとんど真っ直ぐに進む登山道は右へと進路を変え、この先から頭上を覆っていた樹林が無くなり、足下にはシダの繁る道が続く。もう少し進むと、整備された登山道となりびっくり。再びシダの茂る登山道を進む。

周囲に松が多い 整備された登山道

 一歩進めば背後の展望が広がり、宮島から岩国に続く瀬戸の展望が美しい。この先岩の目立つ登山道を進む。花崗岩質の滑り易い道を進めば、真新しい擬木により整備された道となる。背後には宮島弥山方面の山頂が見えており、岩峰が素晴らしい。進行方向にはシダの道が続き、経小屋山の山頂方面も見えてきた。

岩の道を進む 背後には宮島の展望が広がる

 進行方向には大きな岩が見えており、その大きさには圧倒される。相変わらずシダの茂る道を進めば、やはり松の木の下を抜ける。大岩はますます近く大きくなり、更に高度を上げていると、大岩を横から見ることになる。経小屋山には登山途中に露岩が多く、岩の上に登ればすぐに展望が開ける。

進行方向にそびえる大岩 岩国方面の展望

 ひとつ一つの岩の上に登り、展望を確認しながら高度を上げるのがとても楽しい。更にシダの繁る道を登ると、標高270m地点の標識が立つ展望地に到着、周囲に擬木の安全柵が渡された展望地からは対面に宮島の展望が広がり、周防大島から岩国方面、更に銭坪山までを眺めることが出来る。宮島の左、東方面には絵下山のアンテナも見えており、展望地にて小休止を取りながら眼下に広がる展望を楽しむ。

シダの道を進む 標高270mの展望地

展望

 展望地を出発すれば再びシダの繁る道が続き、露岩の上からは更に展望が広がる。間もなく標高300m地点に到着、露岩の上に立ち眼下に広がる展望を眺める。少し標高は上がったが、宮島弥山方面の展望は270m地点の方が優れている。300m地点を出発、少し進めば再び展望岩があり、岩の上に登ればやはり眼下の展望は素晴らしい。

標高300mの展望地

大岩の展望地 露岩の目立つ経小屋山

 寄り道をしながら高度を上げていれば、時間の経過も早い。シダの茂る道を進んでいると間もなく尾根に着き、この付近からは西へ進路が変わる。大岩の下に着けば左に進路を採ることになるが、右上に露岩が見えたので登ってみる。岩の上からは北方面に展望が広がり、岩の上からの展望をゆっくり眺める。

シダの繁る道を進む 露岩の上に向かう

露岩の上からの展望

 岩を下りて西へ向かう道に入り、山腹につけられた細い道を進む。この辺り、道が狭く草も被っているため、左側の切れ落ちた斜面に落ちないよう注意が必要だ。やがて登山道は山頂方面へ向かう急登となり、一気に高度をかせぎ始める。少し登っては背後に広がる宮島の西端と周防大島方面を眺める。カキ筏がとても美しく、足下に咲く花を観賞しながら高度を上げれば、南に広がる宮島の展望が美しい。

細い道を進む 足下に咲く花を観賞
宮島 平坦地に到着

 宮島を見下ろす展望地から少し北へ進めば、下山道の標識が立ち、南へ向かえば宮島を見晴らす展望岩に到着。眼下に広がる展望を眺めながら小休止を取る。岩の上に立てば、意外と手前側は高度差が無く、周囲に広がる展望に感激。大きな岩の上で休憩の後、いよいよ山頂への道に向かう。

宮島を見下ろす展望岩へ向かう

展望岩から

経小屋山 東の展望岩から眺める景色(動画)

 大岩から引き返し、北へ進めば右手に妹背の滝・大野浦への下山道を過ごす。整備された階段道を少し進めば、展望台へ向かう一周回りの道に入る。この分岐を右折し少し進むと舗装路に着く。この山は山頂まで舗装路が続いているようだ。舗装路を右折、山頂方面へ進むと駐車場が整備され、東屋の置かれた広場に到着。

山頂へ向かう 木の階段が続く
舗装路に着いた 東屋の置かれた広場

 公園に立つ経小屋山の由来を眺め、更に奥へ進むと広島市街と宮島を見下ろす展望地に着いた。しばらくく展望を眺めた後、奥へ向かうと「広島県の山」最後の山、経小屋山山頂に到着。二等三角点の置かれた平坦な山頂手前には大きな平岩が横たわっていた。広く整備された山頂のベンチに腰掛け、コーヒーを飲みながら小休止。

経小屋山の由来(クリックすると拡大) 山頂は目の前
広島県の山最後の三角点 真新しい山頂標識

山頂風景

展望

 最後に展望地から広がる宮島と広島市街を眺めて山頂を出発。元来た道を引き返し、「妹背の滝へ」の案内に従い、整備された階段を下りる。少し下りれば岩の多い場所に到着、岩の上に立てば北から東へ展望が広がる。遠く中国山地の稜線から手前には河平連山、東には野貝原山、極楽寺山と続き、広島市街から瀬戸内海へ広がる展望は、この位置に立たなければ眺めることができない。素晴らしい展望を眺めながら小休止。

「妹背の滝へ」の案内に従い左折 坂を下る

岩の展望地

 この先でロープの渡された大岩の上を下り、シダの繁る道に入る。もうこの先からは展望が無くなり、木の間越しの展望が数ヶ所現れるだけとなる。左右を樹林に覆われた登山道を快調に下れば、山頂からは,35分で城山と妹背の滝の分岐に到着した。時刻はもう午後5時を過ぎているので無理をせず、妹背の滝へ向かう。

岩の道 ロープの渡された道
下山途中に眺める展望 明確なる踏み跡を進む
城山の分岐 分岐は妹背の滝方面へ

 シダの繁る道を下り広い道に到着、更に下れば沢を渡る。足下に湿地帯を過ごし、沢沿いに下れば、城山分岐から25分で「いもせ遊園」の舗装路に到着、駐車地に到着して一安心。時刻は午後5時45分、この時期としてはもう薄暗くなっているがそのまま妹背の滝へ向かう。

林道を下る 舗装路に到着

 石段を下ればすぐに雄滝に到着、落差35mの豪快な滝の前に立てば、その迫力に圧倒されそうだ。夕闇迫る幻想的な滝をしばらく観賞、気がつけば周囲は薄暗くなっていた。

いもせの滝へ 夕闇迫る幻想的な滝

妹背の滝(雄滝・動画)

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歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 広島県廿日市市 経小屋山 登山口付近のMAP

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