米山(こめやま) 山口県岩国市

2006年12月16日

米山

参考コースタイム

「通津(幹)61番」電柱 →0:30→ NHKのアンテナ分岐 →0:10→ アンテナ往復

 →0:05→ 鉄塔巡視路  →0:05→ 松の展望地 →0:10→ 米山山頂

 →0:10→ 鉄の橋 →0:15→ 10番鉄塔分岐 →0:15→ 桜峠 →0:05→ 清水

 →0:15→ 一本杉と藤生方面との分岐 →0:15→ 「通津(幹)61番」電柱

全歩行時間 2時間15分

 土曜日の午後からの登山は、岩国の米山に向かう事にした。途中のコンビニにてサンドとおむすびを買い、車中にて食べながら登山口を目指す。国道188号を柳井から岩国市の藤生に向かって進み、国立岩国病院の交差点を左折、JR山陽本線の踏切を渡り、国立岩国病院を左手に見て道なりに進む。

国立岩国病院の交差点を左折 JRの踏切を渡る、正面に米山

 その先の交差点を左折、次の交差点を右折し黒磯町の団地内道路を西に向かうと正面左手に岩国市立くろいそ保育園を見る。くろいそ保育園を左に巻くように進んで行き、県営黒磯バス停ロータリーの手前から鋭角に右折するとすぐに南方面から続く車道に合流、右(北方面)に向かうとすぐ左手に中電電柱「通津(幹)66番」を見る。

くろいそ保育園を左に巻くように進む 県営黒磯バス停ロータリーの手前から鋭角に右折

 この先この電柱の番号に注意しながら進み、「通津(幹)61番」の電柱の下にNHKの標識を見つけることが出来る。この場所が今回の米山に向かう登山口である。駐車地は登山口の手前または少し先の道路の端に広い場所があるので安心して車を置くことが出来た。本日は米山の山頂を踏み、桜峠を経由して藤生方面へ下る計画であり、暗くなった場合を考えて一本杉と藤生方面との分岐にバイクを配置して出発する。

「通津(幹)61番」の電柱が登山口 電柱下にあるNHKの標識

 61番電柱の下を通り、踏み跡を確認しながら進んで行くと左手に家を見るがこの家はすでに廃屋となっている。この先NHKの通信所に配電している電柱の巡視路を進んで行くことになる。すぐに左右にはシダが現れ、このシダが高度を上げるとともに勢いを増してくる。

電柱の下を進んで行く シダの勢いが増してきた

 石垣の組まれた場所を過ぎると少し斜面が急になる。足下には沢山の落ち葉が積もっており、滑らないように注意しながら進んで行く。登山口から10分程度でシダの繁る場所を通過、平坦な道に着くと歩きやすくなってきた。シダの繁る道を通過後、山腹を右(北)に向かうようになるが、すぐ(シダの道を抜けて2〜3分程度)に左手の斜面に向かわないといけない。この斜面に取り付く場所には何の目印もなく、ただ踏み跡がある程度なので、充分注意を払う必要がある。この入口さえ判れば、後は踏み跡に従って進むことになり、この先道を間違えることは無い。

石垣の組まれた場所を過ぎる 歩きやすい平坦な道となる
踏み跡のある左手の斜面に向かう 山腹を左(南)に向かって進む

 左手の斜面に付けられた踏み跡を辿ると今度は山腹を左(南)に向かって進むことになる。間もなく正面に電柱を過ごし、更に南に向かって斜面を進んで行く。相変わらず周囲に展望はなく、自分の位置を地図で確認しながら進んで行くことになる。間もなく平坦地となり、背後を振り返ると木の間越しにNHKのアンテナを確認することが出来た。眼下にはやはり木の間越しに青木町と瀬戸の海岸線を見ることができるが、周囲は霞んでいるようだ。

電柱の横を進む NHKのアンテナへの分岐

 NHKのアンテナ方面との分岐に到着、アンテナ方面に向かって右折する道を取る。左右にシダの繁る道を進んで行くと初めて眼下に展望が開けてきたので、じっくり眺めてみる。周囲の状況を見ると青木町の港のようである。NHKのアンテナの下まで行くが、アンテナ下からの展望は望めず、シダの勢いも強いので電柱の下まで降りてみることを断念した。

眼下の展望 NHKのアンテナ

 分岐まで引き返す途中には米山の山頂をはっきりと捉えることが出来た。さあ、次は米山山頂を目指すことにする。再び途中の展望地から青木町と瀬戸を眺めた後、分岐に戻り、少し進むと中電の鉄塔巡視路に到着した。巡視路に着いてまず感じたのは驚愕!である。例えて言えば、田舎の未舗装林道からいきなり高速道路に入ったようだ。広く平坦な巡視路に感激してしまった。県内屈指の快適巡視路との説明が間違いないことを実感した。

米山山頂方面を眺める 鉄塔の巡視路に入った

 広く快適な巡視路を快調に進み、少しのアップダウンも楽しみながら進むと松の木の群生する展望地に到着した。霞のかかった展望なので、はっきりと山名を確認することができないが、モノクロの展望も素晴らしい。しばらく周囲の山々の稜線を眺めた後展望地を出発した。

松の展望地から西方面の展望

北西方面の展望

快適な巡視路歩き

 展望地の先を一旦下り、落ち葉の敷き詰められた坂道を登って行き、その先快適に巡視路を進んでいるとまず12番・13番鉄塔の分岐標識を過ごし、その先では13番・14番鉄塔の分岐を過ごす。その先の左手広場に米山の標識を確認、山頂に到着することができた。米山の山頂三角点は巡視路の途中にちょこんと立っており、標識でもない限りは通り過ぎてしまいそうな山頂である。周囲は平坦な場所で、とても落ち着く場所のようだ。このまま快適な巡視路を南に向かう誘惑にも駆られたが、もう一つの目的もあり桜峠に向かう事にした。

13・14番鉄塔の分岐 米山山頂

 鉄塔への分岐を2つ過ごし、松の木の展望地にて再び展望を楽しむ。巡視路を更に進みNHKのアンテナ分岐を過ごすとその先では鉄製の橋を渡ることになる。橋を渡ると右手に11番鉄塔を見るがこの鉄塔からの展望はない。鉄塔を過ごすと左右の分岐に出会うが、右下に降りる道が桜峠に向かう道である。気持ちの良い巡視路を歩いていると気持ちも弾んでくるようだ。

鉄製の橋を渡る 11番鉄塔先の分岐は右下に降りる

 左手を眺めていると見覚えのあるアンテナ山の高照寺山が見えてきた。霞んではいるがアンテナの形から間違いなく高照寺山であることを確認、ようやく見覚えのある山を確認できたのですごく嬉しい。しばらく展望を眺めた後、更に巡視路を進んで行くことにした。10番・11番の鉄塔標識を過ごすと右側が滑りそうな箇所に着き、慎重に歩を進めてこの場所を通過、10番・11番鉄塔の分岐を見たので、展望を求めて10番鉄塔に向かって降りて行く。

正面の山が高照寺山 10番鉄塔の展望地

 本日は霞のため、鉄塔下から眼下に広がる展望は望めなかったが、晴れていれば美しい瀬戸の展望を得ることができそうだ。また、この鉄塔から本日初めてNHKのアンテナを障害物なしに眺めることができた。これも嬉しい展望の一つで、あの場所に立っていたという事を実感する。10番鉄塔から巡視路に引き返し、更に巡視路を下りて行く。左手に高畑地区の集落を眺めながら進んでいると、その先では急な斜面を下りることになり、前方には大応山に向かう稜線が見えてきた。

10番鉄塔から眺めるNHKのアンテナ 10番鉄塔から眺める瀬戸の展望は霞んでいた
木の間越しに高畑地区の集落 大応山に続く稜線

 岩尾根を下るとすぐに9番・10番鉄塔の標識を過ぎ、その先からは再び高照寺山が見えてきた。もうこの巡視路で高照寺山が見えるのは最後かも知れない。大応山に続く稜線が大きくなるともう峠は近い、ワクワクしながら急な斜面を一気に下りて行くと待望の桜峠に到着した。向かいには大応山に続く縦走路が続いており、大応山が「おいで」「おいで」と呼んでいるようだ。

桜峠に到着、ここから出てきた 大応山への縦走路入口

 後ろ髪を引かれるような思いで桜峠を出発、舗装道を下りて行くことにした。急な斜面を快適に進んでいると間もなく本日のもう一つの目的、おいしい清水の場所に到着した。まずはコップにおいしい清水を汲み一気に飲み干す。本当においしい水だ。おいしい清水を沢山リュックに入れ、更に坂を下りて行く。

桜峠を振り返る おいしい清水

 もう周囲は薄暗くなっているが舗装道歩きなので大丈夫、周囲の景色を楽しみながらバイクを配置した場所に到着した。歩行時間を確認すると大して歩いていないことに気がつき、運動不足解消のため更に車を置いた登山口まで歩くことにした。

NHKのアンテナ方面 岩国市街が見えてきた

 舗装道を散歩気分で歩き続けていると眼下の火力発電所の灯りが美しく、南岩国方面の灯りが目立ち、美しい夜景が広がっている。散歩の延長の山歩きが再び散歩に戻ったような感覚で歩き、中電の電柱のナンバーがだんだん少なくなることにより、登山口に近づいていることを実感する。

 間もなく登山口の61番電柱に到着、楽しい山歩きが終わった。米山は素晴らしい巡視路との出会いを実現してくれた忘れられない山となりそうだ。リュックを車に入れ、バイクを回収、登山口への入口確認のためもう一度周囲を散策し、本日の登山を終了した。

米山山頂

青木町方面の展望

快適巡視路

展望地より

高照寺山

米山全景

 前の山 古鷹山・クマン岳 を見る

 次の山 黒滝山・白滝山 を見る

歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 岩国市 米山 登山口付近のMAP

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