木野山(きのやま)岡山県高梁市

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2015年1月25日

木野山神社 →0:55→ 東屋 →0:25→ 奥宮 →0:05→ 山頂

 →0:05→ 奥宮 →0:15→ 東屋 →0:40→ 木野山神社

全歩行時間 2時間25分

登山行程図(地図をクリックすると拡大)

 岡山県の山の登山を続けている。備前市の八塔寺山登山の後、高梁市の木野山へ向かう。途中で岡山国際サーキット場の施設を見学したかったが、本日は美作市F1(岡山国際サーキット)ロードマラソン大会が開催されており、この方面は通行が規制されていた。

麓から眺める木野山(クリックで拡大) 木野山神社へ向かう

 木野山の登山口の木野山神社へ向かう起点をJR木野山駅とすれば、駅前北の道を東へ約300m移動する。左(北)に木野山神社が見えてくるので分岐を左折、階段手前を左折すれば登山口だが、車を神社駐車場へ置かせていただくため、右道を採る。

正面が木野山神社 木野山神社へ参拝

 神社の駐車場へは鋭角に左折するのだが、少し大きな車は方向転換の上、坂を登ることになる。また、神社の駐車場は広いので、行事でも無い限り、許可を得ることができそうだ。登山当日は、何か行事が行われていたが、無事駐車し、登山を開始することができた。まずは木野山神社へ参拝し、階段を下りて西へ進路を採る。

登山口へ向かう(クリックで別角度) 分岐を右折(クリックで別角度)

 最初は舗装道歩きなので、何も心配はいらない。周囲には墓所が多いことが気になる程度で、間もなくカーブミラーが見えてくれば分岐を右折する。分岐に入ったところに木ノ山神社奥宮2.3kmの案内があり、この分岐を通り過ぎなければ大丈夫。案内に従い進み、左にゴミステーションを過ごす。

眼下に木野山駅 道案内の石塔

 落ち葉の目立つ坂道を進んでいれば、道案内の石塔がいくつか置かれている。進路が右へ変わるところで、左側に公園らしき広い場所があった。下りてみると、「木野山カムカム公園」と案内があり、公園の名称は津川町出身の平川唯一氏にちなむものである。

進路は右へ  「木野山カムカム公園」(クリックで別角度)

 平川氏は終戦直後の昭和21年2月からNHKラジオで、英話会話「カムカム英語」を全国放送し、我が国の英会話の普及と発展に寄与されたそうだ。この付近にも駐車できそうなので、木野山登山の駐車場所としては、適当かも知れない。

祠(クリックで拡大) 広い道を折り返す

 さて、案内に従い進路を右に採れば、この取り付き付近に社が祀られていた。この先作業道のように広い道を折り返せば、五百の石塔を見る。これは500mの意味で、この先いくつか登山道に配置されており、変化の少ない登山道の中で、孤独な登山者を励ましてくれるものである。

五百米の石塔 落葉の堆積した道

 この先で右方向へ折り返せば、当分山腹につけられた道が続く。登山道はほとんど平坦で、何の苦も無く進むことができる。間もなく左に七百米の石塔を過ごし、眼下には樹間越しに街並みが続いている。南にそびえているのは臥牛山で、この尾根筋の先には備中松山城跡があるはずである。

木の間越しに高梁川 採石場

 清流高梁川を眺めながら広い登山道を進めば、南の山裾に採石場を眺める。この先進路は緩やかな右カーブを描き、次第に北へ進路を向ける。このあたりは、終始樹間越しの展望ながら、明るい日差しを受けているので歩行は快適である。突然足下にシマヘビが現れたのには驚いたが、真冬でも今日のように暖かい日にはヘビも日光浴をするのだろう。

有漢川沿いの集落 植林帯の下を通過

 間もなく目指す木野山方面が開けてきた。東には高梁川支流の有漢川沿いの集落が見えており、のどかな山里という感じがする。それまで自然林に覆われていた周囲は突然植林帯に変わり、この植林帯を過ごせば、いよいよ木野山へ向かう山裾に入る。

自然林の下を進む 背後に322mピーク

 再び周囲は自然林に変わり、視界が開ける。背後を振り返れば、322mのピークが大きくそびえている。足下に千五百米の石塔を過ごし、少し進むと整備された横木の階段が現れる。更に進んで七丁の石柱を過ごし、わずかに坂を登れば休憩用の東屋へ着く。ただし展望は望むことができず、休憩のみの施設のようだ。

七丁の石柱 東屋
六丁の石柱 五丁の石柱

 ここで六丁の石柱を過ごし、いよいよ山頂へ向かってのカウントダウンが始まる。広い登山道を進み五丁を通過、この付近には松が多く、日本庭園風の景色が続いている。枯松の切り株横に四丁を過ごし、もう少し進むと千九百米の石塔が立っている。ちょっと中途半端な距離表示だが、この感覚は嫌いでは無い。

四丁の石柱 千九百米の石塔(クリックで拡大)

 少しの坂を踏ん張れば、「森のなりたち」の案内を過ごし、登山道が平坦になり、三丁を見送れば前方に送電鉄塔が現れる。この鉄塔はオレンジと白のツートンカラーなので、麓から眺めていたものであろう。

「森のなりたち」の案内(クリックで拡大) 送電鉄塔下を通過

 送電鉄塔先に二千百米の石塔を過ごし、木ノ山神社奥宮への案内に従い道なりに進む。やがて一丁の石塔を過ごし、「水源かん養保健保安林」の案内が見えてくれば、正面に大鳥居が建っていた。植林帯の下を進み、大鳥居を眺めれば木野山神社と書かれていた。

一丁の石碑 大鳥居
荒れ加減の石段(クリックで拡大) 木野山神社奥宮へ参拝(クリックで拡大)

 大鳥居を潜り、参道に入ればすぐに歴史ある石段へ着く。この石段は少々荒れ気味で、不安定な部分が多いので足下に注意しながら登り切る。境内に入れば、そこは木野山神社奥宮、左右に狛犬が配置され、その先にはオオカミまで狛犬となっている。歴史ある木野山神社奥宮へ参拝して周囲を見回すと、ここまで車道が通じているような形跡を見つけた。

狛犬はオオカミ 境内には轍の跡が

 案内によればこの神社は、村上天皇の天歴9年(995年)創建と伝えられる古社で、大山祇尊、豊玉彦命、大巳貴命の三神を奉斎している。備中高松藩主板倉候の崇仰もあつく、山麓の里宮とともに家内安全,五穀豊作、病気平癒など霊験があらたかで、特に流行病、精神病に対する特殊信仰で社参する人々も多い。御分霊も中国地方各地にまつられ、遠近の人々の熱心な崇敬をあつめているとのこと。

 祭事は現在里宮で全て行われており、春、夏の大祭は大変ににぎやかであるらしい。末社の高龍神(たかおかみのかみ)、闇龍神(くらおかみのかみ)はその霊威が恐れ尊ばれて「狼さま」としてあがめられているそうだ。これで木野山神社奥宮への参拝が終了、次は木野山の山頂を目指して進路を西へ採る。

山頂への入口(クリックで画面) 竹林帯を進む

 なお、分岐の右(北)には携帯アンテナが建っていた。従ってこの作業道を辿れば、簡単にこの地点まで来ることができそうだ。さて、足下に枯草の残る道を西へ進む。すぐに一段高い場所に入り、そのまま直進して竹林に入る。

竹林帯の先に案内がある(クリックで拡大) 良く踏まれた道を辿る

 左右に目印のテープが巻かれているので、テープを辿れば山頂へ着くようだ。間もなく進路は右へ向き、竹に書かれた「山頂→」の案内に従い進むと、すぐに三角点の置かれた木野山山頂へ到着した。三角点横には「川津村界」の石塔が置かれており、山頂付近のみ平坦で開けている。ただし、周囲に木々の背が高く、展望は全く望めない。

木野山山頂

 山頂にて記念撮影の後、すぐに奥宮まで引き返し、下山を開始した。下山には何も問題は無かったのだが、途中で写真を撮っていたら、ズームの機能が壊れてしまった。木野山神社の駐車場まで引き返し、最後の目的地である祇園山へ向かう。

麓から眺める木野山

奥宮の石段

奥宮

狛犬はオオカミ

樹林の中の山頂

 前の山 八塔寺山 を見る

 次の山 祇園山 を見る

歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 岡山県高梁市 木野山 登山口付近のMAP

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