祇園山(ぎおんやま)岡山県高梁市

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2015年1月25日

祇園寺 →0:15→ 山頂→0:10→祇園寺

全歩行時間 0時間25分

登山行程図(地図をクリックすると拡大)

 岡山県高梁市にそびえる木野山の登山を終えて時刻は午後3時、ここまでは当初の予定通りである。次は祇園山への登山口、河原地にある八丁坂の大鳥居へ向かう。登山口の河原地へ向かうには高梁市の中心部から国道180号を高梁川沿いに北上する。やがて現れる新幡見橋交差点で分岐を右折し、国道313号を道なりに北上する。やがて左に巨瀬小学校の案内が見えてくれば、分岐を左折して県道169号に入り、右に巨瀬小学校を過ごす。この先道なりに進めば河原地地区に入り、特徴的な大鳥居が現れる。ただし、この付近には駐車する適当なスペースが少なく、結局は祇園橋の少し南側に幅寄せをして駐車した。

右に巨瀬小学校を過ごす 河原地登山口
祇園橋 八丁坂へ向かう

 現在時刻は16時なので、祇園寺を経由して山頂に着く頃には17時の予定である。すぐに祇園宮の大鳥居を潜り、急いで八丁坂へ向かう。案内によればこの八丁坂は、祇園寺参拝の表参道で、参道には丁塚が建っている。昔は参道の両側には大きな松があり、それがいかにも由緒ある祇園寺の威厳を感じさせていたが、今は当時の面影は余り残っていない。

横木の階段を登る 道案内の石柱

 祇園踊りの歌詞に「上り下りの八丁坂は、善男善女の足つきぬ」と歌われており、参拝者が後を絶たなかったそうだ。八丁坂の麓に建っている石の鳥居は、神仏混淆が偲ばれて珍しいと説明されている。鳥居の少し下手にある「祇園橋」も昔は20m程度上手にあり、総石造りの大変豪華なものだったらしい。

背後に広がる展望 道案内の石仏(クリックで拡大)

 整備された横木の階段を登りながら帰路に備えてヘッドライトを用意する。道案内の石仏を眺めながら坂を登っていたら、横にNTTの電柱が立っていた。西へ大きく傾いた夕陽の角度と時刻を計算すれば、やはり暗闇の中を下山することになりそうだ。思案の末、この地点で登山をあきらめて河原地まで引き返し、極楽寺へ車で移動して山頂を目指すことにした。

中井幼稚園・小学校を左に過ごす 祇園寺西参道に入る(クリックで拡大)
アンテナの建つ祇園山 平坦なピークの先が祇園寺

 一気に登山口の大鳥居まで戻り、北の中井町西方地区を経由して祇園寺へ向かう。高梁市立中井幼稚園・小学校を左に過ごし、道なりに東へ進んでいると、祇園寺西参道の案内が立っている。この案内に従い坂を登ればくねくね道だが着実に祇園寺へ近づいている。やがてピーク付近で広場を右に過ごし、少し坂を下れば登山口の祇園寺へ到着した。

祇園寺の山門 祇園寺へ参拝
天狗大杉 祇園社

 立派な山門を潜り、祇園寺へ参拝する。案内によれば祇園寺は、真言宗善通寺派別格本山で、標高500m、境内の広さは4500uで、弘仁3年(812)夏、弘法大師が自らこの山頂に達し、寺門の基礎を固められた。ここには石造宝塔(鎌倉時代)天狗杉(大師お手植)千手観音(藤原時代)仁王尊(伝雲庭作)大師作秘伝(牛頭天王社)など数々の文化財があり、開創以来の繁栄を誇っている。

十三重層塔 石造宝塔

 毎年8月27日の夏祭りに踊られる祇園踊は300年の歴史をもち、貴重な無形文化財としてまた、郷土の誇りとして受け継がれている。この寺の周辺には害を封じられたマムシとヒル、大師河など弘法大師にまつわる伝説が豊富とのことである。境内を散策し、市指定の文化財の十三重層塔、県指定の文化財の石造宝塔、根周り11.4m、推定樹齢1200年の天狗大杉などを鑑賞、祇園寺をしっかり見学したのでいよいよ祇園山へ向かって出発する。

祇園山へ向かって出発 分岐を右折(クリックで拡大)

 祇園社の西側に続く舗装道を辿り峠へ着く。峠からは右(東)へ作業道が分岐しており、この入口には赤テープが巻かれていた。こちらが祇園山への登山道と直感し、広い作業道へ入る。すぐ左に道案内の石仏が置かれていたので、この道が登山道に間違いないと確信した。

広い作業道を進む 道案内の石仏
二体の石仏 分岐を左折

 左に二体の石仏を過ごし、この先では左上に続く道が分岐していたが、この道は違う。更に道なりに作業道を進むと、今度は右に電柱が立ち、左には山道が続いていた。この道こそが山頂への道と確信し、分岐を左折する。

道案内が続く 簡単な笹こぎ

 足下にはちまき笹が茂っているものの、踏み跡は確認できる。そこで左右に笹を分けながら簡単な笹こぎをする。右にはやはり道案内と思われる石仏が置かれているので安心感はますます広がる。

山頂手前の石仏 山頂に建つ施設

 頭上に電線を確認しながら笹道を登っていると、やはり笹の中に石仏が置かれていた。ここまで来れば祇園山は近く、傾斜が緩めばアンテナ施設の建つ祇園山の山頂へ到着した。中国電力のアンテナ施設の右と奥に石仏を確認、その奥の広場付近が祇園山の山頂であろう。

中電施設横の石仏 施設裏が祇園山山頂
山頂にて記念撮影 麓から眺めたアンテナ群

 アンテナ施設の裏で記念撮影が終了、無事に祇園山の山頂へ着くことができた。ただし、山頂周囲には木々の背が高く、展望は全くない。山頂到着時刻は16時50分、あのまま歩いていれば丁度この付近に着く時刻である。周囲にはいくつかアンテナが建っており、麓から眺めたとおりの山頂風景である。夕闇が迫ってきたので元来た道を引き返し、祇園寺まで帰り着いた。

河原地の石仏群

大鳥居

祇園寺山門

祇園寺

十三重層塔

天狗大杉

祇園山山頂

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歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 岡山県高梁市 祇園山 登山口付近のMAP

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