白馬駅から唐松岳頂上山荘まで 長野県白馬村

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2015年9月11日

八方池山荘 →0:40→ 八方池 →1:10→ 丸山ケルン →0:40→ 唐松岳頂上山荘

全歩行時間 2時間30分

登山行程図(地図をクリックすると拡大)


 毎年恒例となっている大星さんのご案内による中部山岳登山、今回は唐松岳と五竜岳へ登るために早朝の長野県白馬村にいる。JR白馬駅付近を散策し、白馬駅から西を眺めると山脈に沿って設置されたゴンドラリフトが目に入る。

JR白馬駅 白馬村から眺める八方尾根
八方第三駐車場 標高770mの八方駅

 白馬駅を出発し、白馬村の八方第三駐車場に車を置いて唐松岳、五竜岳の周回登山を始めた。チケットセンターで八方アルペンラインの乗車券を購入、八方尾根ゴンドラリフト「アダム」に乗り込み標高770mの八方駅から1400mの兎平駅へ。

八方尾根ゴンドラリフト「アダム」 標高1400mの兎平駅
アルペンクワッドリフト 標高1680mの黒菱平

 次にアルペンクワッドリフトに乗り込み標高1680mの黒菱平へ。最後にグラートクワッドリフトで標高1830mの八方池山荘へ着いた。周囲には雲が漂っており、その間から青空が覗いている。雲が無くなれば白馬連峰の鑓ヶ岳、杓子岳、白馬岳などが見えるはずだが、高地には雲が滞留しているように見える。

グラートクワッドリフト 標高1830mの八方池山荘
雲に覆われた白馬連峰(クリックで拡大) 岩の多い登山道

 足下に岩の多い八方尾根へ入る。尾根の先には青空が広がり、爽快な気分で登山を楽しむことができる。天気予報は降水確率0%、午後は所により雷雨だが、周囲を眺めればそんな心配は無いようだ。岩の多い道を進み、途中で木道を辿る。時折ガスが通り過ぎるものの、明るい展望を眺めながら高度を上げる。

木道を辿る

石神井ケルン(クリックで拡大) 眼下に雲海が広がる(クリックで拡大)

 間もなくベンチの置かれた石神井ケルンへ到着、東の目線の先には青空の下に雲海が広がり、明るく美しい風景が続いている。一方西方面は、青空の下に八方尾根が美しく、いつまで眺めていても見飽きない。まるで絵画の中にいるような感覚である。

青空の下の八方尾根(クリックで拡大) 修理中のトイレ
息ケルン 登山道の先に八方ケルン(クリックで拡大)

 小休止の後登山道に戻り、足下に花などを眺めながら進むと、現在修理中のトイレを過ごす。少し進むと第2ケルンの息ケルンへ到着、昭和12年冬の遭難記念としてこの指導標が置かれたことが説明されている。進行方向を眺めれば、八方ケルンが青空の下に覗いている。

白馬連峰の手前に架かる虹 石段を登る

 息ケルンを出発し、岩の目立つ道を進んでいると、北には白馬連峰が見えるはずだが、こちらは雲が視界を覆っている。雲の下には虹の橋が架かり、美しい展望に思わず立ち止まる。しばらく虹を眺めた後、岩の道を辿ると八方ケルンに到着した。この地点がすでに2035m、労せずして標高2千メーターを越えている。

八方ケルン 急な傾斜の坂が続く
白馬連峰方面(クリックで拡大) 八方池へ向かう

 ここで進路は西へ向き、急な傾斜が始まる。足下は整備されているとは言え、不安定な石や岩が目立つので慎重に歩行を続ける。間もなく八方池の分岐へ着き、ここに掲示された白馬連峰展望図には白馬三山や天狗の頭、唐松岳などが紹介されている。ただし、山頂部は雲に覆われて確認することができない。

八方池(クリックで拡大) 飯盛神社奥社

 八方池方面へ進路を採り、木道を少し下ると八方池の前に着く。池の横に祀られた飯盛神社奥社へ参拝、風が吹いているので八方池にはさざ波が立っている。足下に咲くマツムシソウやシモツケソウなどを鑑賞し、八方池を出発。登山道に戻ると、第三ケルンの先にいることが分かった。

シモツケソウ 白っぽい裸地

 唐松岳の案内に従い進路を南西へ採る。背後を振り返れば、白っぽい裸地のような場所が見えており、この付近が第3ケルンなのだろう。岩の道を辿っていると南には、明日下山予定の遠見尾根が見えている。この先で樹林の中につけられた登山道を進み、紅葉の始まりを眺める。

岩の目立つ道 下山予定の遠見尾根
岩の階段へ向かう 山腹につけられた道

 南東方面を見下ろすと、遠見尾根の先に白馬五竜のスキー場や地蔵の頭などが雲の合間に見えている。岩の階段を登れば、尾根の山腹につけられた道に入り、緩やかに高度を上げる。ここでトリカブトやシシウドなどの花を観賞していると、前方の尾根には雲がかかり始めた。ただし、歩いている付近は晴れており、明るい日差しを感じながら周囲に咲く花を観賞する。

トリカブト 扇雪渓(クリックで拡大)

 左右を覆っていた樹林が途切れ、前方が開けてくると扇雪渓へ到着。雪渓付近には霧が発生しており、とても涼しく感じる。雪渓を眺めた後に登山道へ戻り、折り返しながら高度を上げると雪渓の上部に出る。左右をハイマツに囲まれた登山道は西へ続き、一段高い場所が丸山ケルンの場所である。

丸山ケルンへ向かう 丸山ケルン

 ハイマツの間を抜けて丸山ケルンへ向かう。足下の白っぽい道を進むと途中で進路は右へ変わり、坂をわずかに登れば丸山ケルンへ到着した。西には青空の下にピークが見えており、明るい景色に頬も緩む。すぐに丸山ケルンを出発、北に虹を眺めながら登山道を進む。

ピークへ向かう(クリックで拡大) 虹を鑑賞(クリックで拡大)

 尾根の左方向につけられた道を辿り、再び尾根へ出ると前方から雲が流れ込んできた。ここでホシガラスが現れ、目の前を横切る。そのまま西へ進路を採っていると前方にガスが広がり、ガスの中に突入する感じとなる。尾根自体は風が強いものの、進行方向は尾根の左下の山腹につけられているため、強風を避けることができそうだ。

雲が低くなってきた 紅葉の始まり

雷鳥

 ここで背後より登山者が近づいてきたので、道を譲ろうとするとなかなか動かない。どうしたものかと周辺を眺めてみると、この登山者は雷鳥を見ていた。そこで雷鳥に目をやると、幼鳥らしき雷鳥で、チョコチョコと愛くるしい動きをして登山道付近を散策している。しばらく雷鳥を眺めていたが、前方より登山者が下りてきたのを潮に雷鳥と別れることにした。

難所が続く 霧は雨に変わる

 ここですれ違った登山者達はカッパを着込んでおり、山荘付近では雨が降っている感じである。やがて周囲は霧雨状態となり、ガスも少しずつ視界を狭め始めた。そんな中、ロープの渡された難所を越え、左側の切れ落ちた登山道を進む。やがて霧雨は雨に変わり始めたのでカッパに着替える場所を探していると、前方から登山者が下りてきた。

足下は狭い 霧の先に山荘が現れた

 ここまで地図を見ていなかったので山荘までの所要時間を聞いたら、15分程度と言う答えが返ってきた。それならと、そのまま登山道を進んでいると約10分程度で霧の中に山荘が浮かんできた。すぐに唐松頂上山荘へ到着、到着時間は11時47分である。

唐松岳頂上山荘へ到着

山荘玄関 寝室

 雨は止みそうにないので、本日はこの山荘に泊まることにした。部屋に入り、荷物を置いて一息つく。山荘の外は風雨が強く、よく半袖のまま山荘へ着いたものだと我ながら感心した。外は風雨が強いため部屋で横になり、午後5時に食堂へ行き夕食を摂った。

食堂 パンはぱんぱん
豪華夕食 夕食風景

 おかずは魚やハンバークなど少量ずつ多種類あり、満足の夕食である。ご飯とお味噌汁はおかわり自由なのでおなかいっぱいになった。夕食前までは風雨が強く、山荘の外に出ることは出来なかったが、やがて雲が取れ始め、風も穏やかになってきたので外に出ると、夕焼けのラストシーンを眺めることができた。

夕焼けの立山連峰 唐松岳

石神井ケルン

八方尾根

八方池

扇雪渓

丸山ケルン

雲が涌いている

雷鳥

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 次の山 唐松岳・五竜岳 を見る

歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 長野県白馬村 唐松岳 登山口付近のMAP

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