津黒山(つぐろせん)岡山県真庭市

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平成22年5月5日

 山口県・広島県・岡山県・鳥取県、各百名山の著者の中島先生、防長山野へのいざないの著者、金光さんと3人で、島根県江津市の甘南備寺山へ向かう。岩国インターから山陽道、広島自動車道、中国道を経由して浜田道の瑞穂インターで下りる。邑南町の原山トンネルをくぐり旧石見町に入り、途中の店で昼食のおむすびを購入。ガソリンスタンド先には以前登った原山にアンテナが見えている。

          ガソリンスタンド先に原山                       麓から眺める甘南備寺山

 しばらく原山の稜線を眺めた後川本町へ向かう。この先で国道261号を北へ進み、川下橋を渡って信号を左折。江の川沿いに西へしばらく進むと、風の国の案内があり、正面に美しい山容の甘南備寺山が見えてきた。

                役行者座像                     坂本川に架かる橋の手前左側に駐車

 登山口を過ごし、少し周辺散策、甘南備寺まで行き山頂方面を眺めた後引き返す。道の横に役行者座像があるので立ち寄る。説明に寄れば、この大岸壁の中央の台地に安置されている像高1.4mの立岩の行者さんをモデルとして、平成4年11月に作られたものである。下山後時間があれば、このモデルとされた座像を訪ねて見ることにする。

           坂本川の標識方向へ進む                      甘南備寺山の登山口

 さて、甘南備寺山の登山口は、甘南備寺風を起点とすれば、東方向へ進み、坂本川に架かる橋の手前左側にあり、駐車スペースは左の江の川側にあるので、車を置いて登山を開始する。なお、この橋の先には風の国の施設があるので目印となる。

         折り返すように山道に入る                        踏み跡が残っている

 坂本川沿いに少し北へ進むと、左に後畑国有林の看板を過ごし、この先の「後畑国有林分収育林契約分収林」の看板が立つ場所から山道に入る。少し草の茂る道には踏み跡が残っており、赤いペンキの案内と足下には登山道として整備されていた跡が残っている。

              図根の石柱                            ジグザグな道が続く

 確かな踏み跡をたどりながら少しずつ高度を上げて行き、図根の石柱等を確認しながら進む。登山道はジグザグに高度を上げて行き、赤いペンキを目印に進む。周囲には杉の植林帯が続き、少し先には大岩が国道に滑り落ちないよう、太いワイヤーで岩が固定されている。

        大岩がワイヤーで固定されている

 明るい木漏れ日の下を進んでいると、石段のような場所を過ごし、足下には瓦の破片を見ることができた。この先で大きな炭焼きの跡を見つけ、西方面へ続く道も確認したが、そのまま植林帯の中でジグザグに続く登山道を登る。やがて足下は滑り易い小石の堆積した道へ変わり、この山腹につけられた道を左方向へ滑らないように進む。

 目の前には笹の茂る場所が現れ。、笹をわけて進むとこの先は藪となった。そこでこの藪の場所から上へ向かってヤブコギをして行くと、足下には茶色の瓦が落ちていた。更に高度を上げると、立派な石垣が現れ、石垣の切れ目から上の段へ行くと、広く平坦な場所に着いた。この場所が甘南備寺山の跡らしく、建物の基礎らしき場所を見つけた。

 広い境内をしばらく散策、その広さに往事の勢いを感じることができた。甘南備寺跡からの踏み跡は東へ向かっており、少し進むと折り返すように目印のテープが貼られていた。踏み跡とテープを確認しながら進むのだが、登山の達人二名の先導なので何の心配もない。

 急な斜面をグイグイと一気に高度を上げ、障害となる倒木を迂回しながら進む。やがて平坦地に着き小休止、最近読み始めた地図を眺めれば、この先もまだまだ急登は続く。大岩の間を抜け、ますます傾斜のきつくなる坂へ挑む。麓から眺めていた一番の急登にいることを地図で確認、焦らずゆっくり登る。

 自然林の下、木漏れ日が美しく、日射しも明るいので安心して登ることができる。やがて直登の道がジグザグの道に変わると、周囲に岩が目立ち始め、もう一がんばりで、山頂手前の広場に着いた、こには岩の上に鉱滓が置かれており、宗教的な場所かも知れない。

 もう少し踏み跡をたどると、二等三角点が置かれた甘南備寺山の山頂到着、残念ながら山頂からの展望は無かった。山頂にて恒例の記念撮影の後、鉱滓の祀られた平坦地にて昼食を摂る。昼食後には久し振りにゴディバのコーヒーを飲む。今回は甘いバニラの香りが山頂に漂い、とても美味しい。

 小休止の後山頂を出発、一気に急斜面を下る。こんなに坂は急だったのかと、びっくりする位の傾斜を一気に下りる。当然左右の手で木を掴まないと、転倒するくらいの勢いで下り、やがて甘南備寺跡へ到着した。

 登山時に気になっていた東方面へ下る道へ向かうと、この先には墓所らしき場所になっていた。もしかすると歴代住職の墓地なのかも知れない。この先に道は続いていないので、甘南備寺跡まで戻り、来た道を引き返す。かなり下がったところから西方面へ移動し、役行者の座像を探したが、見つけることはできなかった。これは次回への宿題である。

 甘南備寺山の登山口まで戻り、次は川本町の仙岩寺へ向かう。国道261号を江の川沿いに東へ進む。ここには島根県の銘水百選、仙岩寺の石清水で有名なお寺である。仙岩寺入口の少し先の空き地に車を置き、歴史ある石段を登る。

 参道の左右には道案内のお地蔵様が並び、とてものどかな景色が続いている。付近には丁度シャガの花が満開でとても美しい。眼下に川本の市街地を見下ろす展望は素晴らしく、石段を登る苦労を忘れさせてくれる。

 やがて仙岩寺の山門を潜ると、左に石像が沢山置かれていた。眼下に広がる川本町の風景を眺めた後、仙岩寺へ参拝。今日も沢山のお願いをする。この先に銘水は湧き出ており、貴重な銘水をお土産にした。山門を出た先から西方面へ向かうと枯沢があり、岩の多い場所なのでこのルートを直進すれば案外簡単に山頂につけるかも知れない。

 本日は既にタイムアップ、次回はこの仙岩寺と甘南備寺山の役行者座像の捜索を予定する。これで今年のゴールデンウイークの山歩きは無事終了した。

 

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歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 鳥取県鳥取市 三原山 登山口付近のMAP

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