岩国山〜亀石周回コース(いわくにやま)山口県岩国市

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2015年10月12日の亀石周回コースを見る

2011年2月26日

椎尾八幡宮 →0:30→ 亀石分岐 →0:10→ 岩国山山頂 →0:02→ 鉄塔広場

 →0:10→ 亀石分岐 →0:05→ 亀石 →0:13→ 岩谷観音

 →0:10→ 普済寺(片山伯耆守久安先生墓所) →0:15→ 椎尾八幡宮

全歩行時間 1時間35分

 土曜日の午後からの山歩き。今回は山口県の山(山と渓谷社)の著者、中島先生のご案内により、岩国市の岩国山へ登る。岩国山の登山口の椎尾八幡宮へ着き、八幡宮へ参拝していると、丁度お宮参りの真っ最中だった。午後2時半に登山を開始、八幡宮駐車場の北側に立つ灯籠と山火事注意の木柱を目印に登山道へ入る。

臥龍橋から眺める岩国山 登山口の椎尾八幡宮(写真をクリックすると説明)
駐車場北側から登山道に入る 水道施設を右に見る

 すぐに水道施設のフェンスを左折、コンクリート舗装の道を進む。手摺りの施された階段を登ると、北東方面にはこれから登る稜線が続いている。右手にロープの渡された足下の狭い道を進めば、眼下に岩国中心街の展望が広がっている。この先で竹林帯を抜けると明るい尾根道となり、右の木には山頂まで1400mの案内が掛けられている。

これから登る岩国山の稜線 足下は狭い道
眼下に水道施設と岩国市街 よく踏まれた道が続く

 周囲に平坦地が多いのは、毛利氏が関ヶ原の合戦以降防長二国に封じられ、財政再建のため開墾を進めた名残かも知れない。落葉の樹林の間越しながら西に岩国城や錦川を眺めながらの山歩きはとても贅沢な気がする。

平坦地を支える石垣 木の間越しに岩国城

 落ち葉の敷き詰められた登山道は快適で、適度な傾斜の坂道は、明るい日差しを浴びて気持ちがよい。間もなく「海島花火店」方面への分岐を過ごすが、分岐付近には竹製の杖が用意してあり、地域の方の心配りに頭が下がる。

分岐には杖が置かれている 反射板

 この先で直進方向と尾根道との分岐に出るが、どちらのも道を採ってもすぐ先で合流する。尾根道を採れば、木の間越しながら眼下に岩国工業高校等を眺め、更に進むと亀石(かめいわ)を経て岩谷観音へ下る分岐に着く。

反射板から眺める展望 最上位稲荷大神霊

 分岐の先で少しの傾斜を登れば右に反射板が建ち、眼下に岩国市街の展望が広がっている。ほとんど平坦な道の先に明るい広場を通過、この先から少し下ると「最上位稲荷大神霊」の祀られた祠に着く。

岩国山山頂 山頂から南には米軍岩国基地が見える

 祠に参拝し、更に進むと左右の分岐が現れるので、右道を採り、最後の坂を登ると三等三角点の置かれた岩国山の山頂に到着する。広く平坦な山頂にはコンクリート製の基礎の部分が残っており、山頂からの展望は、南東方面の米軍岩国基地方面のみが開けている。

鉄塔手前の交差点 展望の鉄塔広場

 山頂を通過し更に東へ向かって進むと左右に分岐が現れ、この分岐を右折し南へ下れば、錦見・岩国工業高校方面へ着き、左折すれば大谷・関ヶ浜・大竹方面へ向かうことができると案内されている。

大竹方面の展望

 そのまま分岐を直進すると鉄塔の建つ展望地に到着、この鉄塔下からの展望こそが岩国山登山のハイライト。北に傘山、経小屋山、極楽寺山、海を挟んで宮島弥山、その手前に和木町の鉢ヶ峰と素晴らしい展望が開けている。また、鉄塔前の樹林を挟んで南東側には岩国市街と岩国基地、更にその先には美しい瀬戸内海と海に浮かぶ周防大島が続いている。

岩国市街の展望

岩国山の鉄塔広場から眺める展望(動画)

 更に注意して展望を眺めれば、鉢ヶ峰の手前右には水晶山、関ヶ浜には妙見山も見えている。北には広島県の大竹市、東に山口県の和木町、この岩国山からは県境付近が一望の展望地となっている。

亀石(かめいわ)方面へ向かう 落ち葉の敷き詰められた道

 周囲の展望を眺めた後、再び山頂まで戻り記念撮影。その後、坂を下り稲荷神社と反射板を通過した先の分岐を左折、亀石を経由して岩谷観音へ向かう。左右にシダの残る道を下れば、足下には落ち葉が敷き詰められ、とても滑りやすい。

明るい場所 亀石(写真をクリックすると説明あり)

 木の間越しに岩国市街の展望を眺めながら坂を下ると、花崗岩の風化した足下の明るい場所に出た。西には登山時に歩いた稜線が一望、落葉の樹林が美しい。少し坂を下り、亀石を後ろから眺め、更に高度を下げて正面から亀石を眺めると、その大きさに圧倒されそうになる。ただし、この岩が亀に見えるかと聞かれれば、少し疑問である。

 なお、玖珂郡志によれば、岩国という地名は、城山にある白石、この亀石、尾津長浜にある紅石の三つの名石の存在に由来するといわれている。

大岩の横を下る 霊岩

 亀石を出発、少しずつ岩国工業高校が近くなる。やがて松の木の横の大岩を通過、この先右手に更に大きな岩(霊岩)を過ごす。少し高度を下げて背後を振り返れば。この岩の大きな事に気がつく。

岩谷観音 片山伯耆守久安先生の墓所(写真をクリックすると説明)

 やがてラドン温泉施設を併設した岩谷観音へ到着、観音様へ参拝の後、この先からは舗装道を進む。岩国工業高校前を右折し西へ向かって進む。そのまま普済寺の墓地の中へ入り、片山伯耆流の開祖、片山伯耆守久安先生の墓所へ立ち寄る。

普済寺の上には歩いた稜線が続く 登山口の椎尾八幡宮へ到着

 普済寺を出発、道なりに錦帯橋入口交差点を通過、旧道に入り西へ向かって進めば、登山口の椎尾神社へ到着。明るい日差しの中で、無事岩国山への登山は終了した。到着時間は午後5時、休憩時間等を含めると、丁度2時間半程度の山歩きだった。

岩国山山頂

大竹方面

岩国市街と米軍岩国基地

亀石

霊岩

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歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 山口県岩国市 岩国山 登山口付近のMAP

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