星山・櫃ヶ山縦走(ほしがせん・ひつがせん)岡山県真庭市 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2009年8月12日 駐車場 →1:00→ 星山 →0:30→ 扇山 →0:50→ 五輪山 →0:40→ 櫃ヶ山 →0:35→ 五輪山 →0:55→ 扇山 →0:50→ 星山 →1:00→ 駐車場 全歩行時間 6時間20分 今年はいろいろな行事やイベントが続き、中国百名山への道を暫く封印してきた。ようやく遠くの山へ向かう環境が整ってきたので、鳥取県・岡山県の県境へ向かうことにした。そして今回は岡山県の名峰星山と櫃ヶ山へ。 星山の登山口、「勝山美しい森」へは中国自動車道の落合インターを下り、国道313号を北上、久世で中川橋を渡り左折し西へ進路を取る。JR中国勝山駅を過ぎた先を「勝山運動公園」の標識に従い右折、更に国道313号を旭川沿いに北上する。途中の国道脇には勝山藩四代毘次候の詩碑を過ごす。
この先から「神庭の滝」の標識を目印に進み、分岐を左折し県道201号に入る。暫く県道を進めば、右手にレストランが見えてくる。なお、このレストラン先の分岐に星山登山口の標識が立っている。標識に従い分岐を右折、道なりに林道を進めばまもなく遠くに美しい山容の星山が見えてくる。この先も「勝山美しい森」の標識に従い更に進めば、間もなく登山者駐車場に到着。登山者駐車場に車を置き登山を開始した。
舗装路を少し進むと変則四差路となり、正面には星山が美しい。交差点を直進すればすぐにビジターセンターに到着、センター手前の「星山登山道東口、頂上まで1時間」の標識に従い左折、テラスの下に置かれた星山・櫃ヶ山縦走路ルートの位置図を眺める。星山まで1時間、更に櫃ヶ山までは3時間40分と書かれている。少々時間が掛かりすぎなので、これには途中の休憩時間も入っているのかも知れない。
すぐに横木の階段が現れ、この先に立つ標識に従って折り返すように右折する。周辺には還暦祝い・誕生祝いなどの記念植樹が沢山植えられ、とても身近な遊歩道という感じを受ける。記念植樹帯を過ごせば左右に笹が目立ち始め、併せて坂の傾斜も少しずつ増してくる。
松の木の下を進んでいると左手には笹原が美しく、高度を上げると同時に背後には美しい笹原が広がる。間もなく右手に標高800m標識が現れ、ビジターセンターから1km25分、山頂まで1km30分と表示されている。左右に笹の広がる美しい道を更に進めば正面には前山が見えてきた。
間もなく前山方面へ向かう道と星山へ向けて山腹に付けられた道への分岐が現れる。まずは星山を目指すため進路を右に採り、山腹につけられた道に向かう。この付近でいくつかの花を観賞、自然と足が止まる。
花を観賞しながら進む もう少し進めば植林帯に入り、ここで西口からの登山道、前山から下りてくる登山道と合流。標識には星山まで20分と書かれており、もう山頂まで半分以上の行程を来ていることが分かった。もう少し進めば標高900m標識を通過、山頂まで残り15分と案内されている。
滑り易い登山道をゆっくり進めば突然視界が開け、明るい笹原が目の前に広がってきた。足下の岩を踏み越えて坂道に入り、左右に笹を眺めながら高度を上げれば背後に前山が美しい。
大岩の展望所から眼下に広がる草原 八合目の標識を過ごし、更に坂を登れば大岩の展望所に到着。展望岩の上に立てば、眼下に広がる美しい草原は夏の陽を浴びて輝いている。展望岩から眼下に広がる展望を観賞後出発。左右に笹を眺めながら高度を上げて行くと、笹原の先に星山の山頂が見えてきた。山頂は細長く平坦でコオニユリなど美しい花が咲いている。
山頂に咲く花 星山の一等三角点に触り記念撮影、その後周囲に広がる展望を眺める。北には大山と烏ヶ山、その右には蒜山三座、北東には木の間から櫃ヶ山も覗いている。山頂の案内では櫃ヶ山まで3時間と案内されている。時刻は午前9時を少し過ぎたところ、3時間後はまだ12時前後。このまま櫃ヶ山へ向けて進むことにした。 星山山頂から眺める展望(動画)
左右に広がる笹原を眺めながら緩やかな坂道を下りて行く。正面には緑の草原が続いており、とても綺麗な景色が続いている。間もなく自然林の中に入り、緩やかに高度を下げて行き、更に進めば植林帯の中に入る。小さな沢を渡れば、この辺りから坂の傾斜が緩み、ほとんど平坦な縦走路となる。
木漏れ日の射す植林帯を通過、周囲に笹が目立ち始めると再び展望が開け、明るい笹の道が続いている。この展望はなかなか見られない美しい世界である。間もなく星山へ40分、櫃ヶ山へ140分標識を過ごす。ここまでの歩行時間は23分、星山からは下りなので帰りの所要時間が楽しみだ。 明るい笹の道が続く これから向かう稜線を眺めているとその美しい笹原にワクワク、明るい登山道に足取りも軽い。まずは目の前に聳える扇山、そして遠くの尖峰五輪山、その間に聳えるいくつかのピーク。ひとつ一つを踏みながら櫃ヶ山へ向かって行く。 目の前に扇山、遠くに見えるのが五輪山 明るい笹原を進み高度を上げれば着いたピークは扇山。背後を振り返れば、笹原の真ん中に縦走路の踏み跡が美しい線のように続き、その先には星山が美しい姿を見せている。まことにあっけ無く扇山944mに到着。次のピークは目の前に見えており、一旦下って登り返す。
少し下れば笹原が美しく、太陽の光を浴びて光り輝いている。いくつかのピークの先には、本縦走路中最高点の五輪山が控えているが、まだ櫃ヶ山はその姿を隠している。足下に美しい花を観賞しながら一旦下り登り返す。しばらくはこの繰り返しが続く。 笹原の縦走路が美しい 北には大山と蒜山の展望 北には大山・蒜山の展望が広がり、相変わらず贅沢な景色を楽しみながらの縦走が続く。小ピークにて縦走路標識を過ごし、少し下れば鮮やかなコオニユリが咲いていた。鞍部に下りて登り返せば、小ピークに「縦走ルートの位置図」が掲示。このピークを過ごせば一気に高度を下げる。
急な斜面を下る もう五輪山は目の前 急な斜面を下り、着いた鞍部には「星山まで80分、櫃ヶ山まで100分」と案内されていた。ここまで星山からは休憩時間を含めて67分、帰りは星山への坂道があるのでこの表示は正しいのかも知れない。さて、鞍部からは一気に登り返す。美しい笹原につけられた一本の道を快調に進む。坂の傾斜が一旦緩くなるが再び最後に斜面がきつくなり、もう少し踏ん張れば平坦なピークに到着、このピークが標高980mの五輪山である。
山頂には木のベンチが置かれ、休憩を取るには丁度良い場所になっている。五輪山から櫃ヶ山へは残り1470m、もう残りの距離は僅かだ。ちなみに星山までは3530m、星山から櫃ヶ山までは丁度5kmの行程であることが分かった。西には美しい山容の櫃ヶ山が広がり、もう目指す山頂は目の前に見えている。 初めて櫃ヶ山がその姿を現した 小休止の後五輪山を出発、樹林のトンネルを抜ければ、縦走路の先には櫃ヶ山。少し見る角度が変わっただけで、素晴らしい景色となる。笹原の先に櫃ヶ山を眺めながら坂を下れば、櫃ヶ山まで残り950m標識を通過。更に緩やかな坂道を下れば竜頭の滝方面への下山道を右に過ごす。
この先で先行の登山者と遭遇。地元の方のようで、お互いこんな暑い日に登山者と会うことは想定していなかった。この方に明日登る予定の三国山登山口へのアプローチについてお聞きした。登山口まで車で入れそうだというお話を聞いて少し安心した。
左右に笹の広がる美しい縦走路を快適に進めば櫃ヶ山まで残り245m標識を過ごす。もう目的地まであとわずか。背後を振り返れば五輪山の左には星山が美しい山容を見せている。 歩いてきた稜線が美しい もう一がんばりすれば眼下に展望の広がる櫃ヶ山。本日の折り返し地点に到着した。木の間越しではあるが北には大山が美しい姿を見せており、その右手には蒜山三座が並んでいる。丁度お昼になったので眼下の展望を眺めながら昼食を摂る。5.5リッター用意した水分は残り3リッター。昼食用に用意したカップヌードルは水分節約のため我慢し、おむすびを3個頬張る。昼食後にはいつものコーヒーに代えて最近飲み始めたアールグレイの紅茶。柑橘系のさわやかな香りが高原によく似合う。 櫃ヶ山山頂 左に蒜山 三坂山 櫃ヶ山山頂からの展望 山頂に咲く花を観賞 櫃ヶ山山頂に咲くカワラナデシコ等を観賞後、12時丁度に櫃ヶ山を出発、元来た道を引き返す。下山道の「竜頭の滝方面」への標識を過ごし、五輪山を目指す。前を向いても後ろを向いても美しい笹原と稜線が続く。間もなく五輪山に着くが、着いた途端にベンチの上に横になり小休止。櫃ヶ山からの折り返しの坂道に少々バテ気味である。
およそ10分程度横になっていると少し体力を回復、節水しながらも水分を補給する。五輪山を出発し急な坂道を下る。何処まで歩いても美しい笹原、周囲の展望は申し分なく、快適な縦走路を歩くのがとても気持ちよい。鞍部に下り星山まで残り80分標識を通過。これから先が急な登り、ゆっくり登れば「縦走路の位置図」の置かれた場所を過ごす。
この辺りからは北に大山や蒜山山座がとても美しい。南西方向に美しい星山を眺めながら星山山頂へ向かって戻る。ところが突然両足にけいれんの起きそうな予感。少しふくらはぎに力を入れるとけいれんが起き、飛び上がってしまった。小休止を取り、けいれんの収まるのを待って縦走を再開、最近の運動不足もあり、こんな事態は想定内の出来事である。
間もなく縦走路標識を過ごし、更に進めば扇山の山頂を通過。この辺りから眺める星山は何とも言えない美しい山容をしている。更に笹原を進み、背後を振り返れば、もう櫃ヶ山は五輪山に隠れていた。星山へ残り40分標識を過ごし、少し笹原を進めば、平坦な植林帯に入る。しばらく木漏れ日の射す植林帯の中を歩くが、この辺りはとても涼しくて気持ちよい。平坦な植林帯を進み、沢に掛かる小さな木の橋を渡れば植林帯から別れ、少しずつ坂の傾斜が強まる。 星山へ 間もなく笹原が左右に見えてくると明るい縦走路に出る。周囲に広がる展望を眺めながら道なりに進めば、星山山頂に到着した。いままで我慢していた水分補給を解除、地図を取り出し、熱いコーヒを飲みながら周囲に広がる展望を楽しむ。ここで残りの水分は約1リッター、既に4.5リッターを飲んでいた。 星山から眼下に広がる展望 星山山頂を出発、笹の広がる道を下りて行けば再び大岩の展望地に到着、展望岩から周囲に広がる展望を眺める。背後に広がる山頂方面も美しく、眼下には前山も美しい山容を見せている。急な坂を下り8合目を過ごし、着いたところは東口と西口の登山道分岐。下山時には前山への道を採る。坂道を登り前山分岐に着いたが、前山への道は荒れ加減なので前山の山頂へ向かうのは中止した。
分岐から星山方面を振り返る。やはり星山は美しい山容だ。北東方面に櫃ヶ山を眺めながら笹原を下り、標高800m標識を通過、眼下に笹原が美しい。この先は滑り易い登山道を慎重に下ればビジターセンターに到着。更に舗装路を下って登山者駐車場まで戻り無事登山を終了した。
荷物を整理していると、地元の方が人が「大山が見えたかね?」と聞いてきた。「今日はよく見えましたよ」と答え、美しい大山・蒜山の山容を思い出した。星山から櫃ヶ山まで本当に素晴らしい縦走路だった。 勝山まで戻り、遊歩百選「町並み保存地区」を散策。勝山の古い町並みを観光。その後は真賀温泉郷に行き、幕湯に入浴。石造りの浴槽はとても深く、立ち湯という感じがした。真賀温泉の泉質はアルカリ温泉、ヌルヌル感のある大好きな温泉だった。 遊歩百選「町並み保存地区」 前山分岐から眺める星山 星山手前の展望岩 星山山頂 櫃ヶ山への縦走路から眺める星山 櫃ヶ山への縦走路 五輪山から眺める櫃ヶ山 縦走路から眺める櫃ヶ山 櫃ヶ山 櫃ヶ山山頂 櫃ヶ山から眺める展望 前の山 神ノ倉山 を見る 次の山 三国山 を見る 登山口周辺の地図はこちら 岡山県真庭市 星山 登山口付近のMAP |