平見山(平見山城跡)と蛇の池・五十谷三島など平郡島散策 山口県柳井市平郡島

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2023年11月11日 長深山・深山・大滝山、大嶽縦走登山を見る
2024年2月17日
平郡西港 →0:20→ 山頂 →0:15→ 平郡西港
全歩行時間 0時間35分
登山行程図(地図をクリックすると拡大)

 柳井市平郡島の平見山へ登る。平郡島には昨年(2023年)11月11日に長深山、深山、大嶽に登っているが、縦走するのに精一杯で周辺観光などはできなかった。今回は平郡西地区にそびえる平見山城跡に登り、源平合戦時の伝説の残る蛇の池観光などをする予定である。平郡西地区から東地区まで移動するためモトコンポも持って行く。フェリー基地の柳井港で平郡航路の片道乗船券を1570円で購入、原付バイクのモトコンポには手荷物として片道760円を支払った。
柳井港に停泊するフェリー へぐり 手荷物のモトコンポ
平郡西港 中央電柱の上の平坦地が平見山城跡 松葉川沿いを進む

 平郡行きのフェリー「へぐり」に乗船し8時半に柳井港を出港、周防大島や室津半島、上関、八島などの風景を楽しみながら平郡西港に上陸したのは9時半過ぎ。港で東港へ向かう「へぐり」を見送り平見山城跡へ向かう。港から海沿いを南へ進むと松葉川に架かる西浦橋の前の交差点に着く。ここで進路を北東にとり、松葉川沿いを進むと、道の左側に平見山城跡の案内板が立っていた。そこでしっかり案内板を眺め、登山前に城跡の情報を仕入れておいた。

平見山城跡の説明板が立っている 説明板(写真をクリツクで拡大)
松葉川を渡る 山道を進む

 案内板の先には右へ向かって進むよう、平見山への案内が掲示されていたので右折、松葉川を渡り鋪装道を進む。すぐに山道に入り、左右に草の目立つ坂に向かう。本日は登山靴では無く、普通のスニーカー程度だったので足下が不安定であり、慎重に高度を上げる。

水仙が咲いていた 足下に岩が目立ち始める
作業小屋を右に過ごす 涸れ沢のような所を進む
石垣の右側を進む シュロの木

 足下には可憐な水仙が咲いており、春が近いことを感じさせる。足下に岩が目立ち始めると右に作業小屋を過ごす。要所に案内が置かれているので道に迷う心配は無い。山腹に続く道を辿っていると涸れ沢のような場所に着き、石垣の右側を進む。この先で右に折り返し、わずかに高度を上げると頭上にシュロの木が大きい。

石組みの場所を左折 そのまま真っ直ぐ進む
水仙の咲く海蔵院跡 海蔵院の名残の石塔が置かれていた
 山道を道なりに進んでいると前方に立派な石組みが見えてきた。この石組みの所で左折し、緩やかな斜面に向かって真っ直ぐ進むと水仙のきれいな平坦地に着く。平坦地には作業小屋が倒れており、中央部には石塔などが置かれていた。この場所にはかつて海蔵院というお寺があったそうだ。
西へ進む 坂を登る
広く平坦な平見山城跡 山頂標識とQRコード
城跡から少し下りると展望地 展望地から眺める瀬戸内海

 海蔵院跡から城跡まではわずかな距離で、西に向かって進み、わずかに高度を上げれば広く平坦な平見山城跡に着いた。中央付近に山頂標識が置かれ、平見山城跡の情報を得るためのQRコードが掲示されていた。山頂からの展望は樹間越しだが、わずかに坂を南側と西側に下りてみると西港の先に瀬戸内海が美しく、この場所が監視するのに最適な場所と言うことがよくわかる。

魚類供養塔の案内(写真をクリックで拡大) 円寿寺
円寿寺の魚類供養塔 円寿寺の前に広がる海

 それぞれの展望を眺めて平見山城跡地を出発、登山口まで引き返した。本日の登山予定は平見山城跡のみなので、これから先は周辺散策。平郡島の名所旧跡を訪ねる。最初に向かったのは昨年11月に長深山へ向かう際に気になった「円寿寺の魚類供養塔」で、当日は時間が無かったため、眺めることができなかったものである。

重道八幡宮の案内(写真をクリックで拡大) 重道八幡宮
北海道岩見沢へ移民した人々が奉献した狛犬
重道八幡宮から眺める展望 小林旅館

 次に向かったのは重道八幡宮で、前回は鳥居の写真のみを撮っている。今回は石段を登り本殿に参拝し、瀬戸内海の美しい展望を眺めることができた。また、神社の狛犬は平郡島から北海道岩見沢へ移民した人々が奉献されたそうだ。

大師堂 石仏
石風呂と負上之石 石風呂内部

 重道八幡宮から少し北へ移動すると消防機庫の横に大師堂があり、その奧に石風呂、石風呂の横には負上之石があり、かつて力自慢をした石と言われている。

島に疫病が入り込まないよう見守っている疫神社
島内散策 西港を出発 八島が見えている
 大師堂を出発、再び平見山への登山口まで引き返して左折、道なりに北西へ進み分岐を左折すれば疫神社へ着く。疫神社は島に疫病が入り込まないよう見守っているそうだ。大雑把に西地区を回り、次は蛇の池へ向かう。
蛇の池へ向かって県道を左折 コンクリート舗装の道
海岸線に着いた 赤石神社
赤石神社に参拝 神社の周りに赤い石が置かれていた

 県道155号西浦東浦線を道なりに進む。やがて蛇の池へ向かう分岐に着き左折、一旦坂を下り登り返す。次第に道は荒れてくるが、なんとか進むことができた。周囲が明るくなれば、海岸線に着き、道なりに南西に進むと朱に塗られた社殿の赤石神社に着いた。神社の周囲には赤い石が置かれていた。

蛇の池神社 蛇の池
蛇の池から眺める皇座山 モトコンポ

 赤石神社を過ごし、更に道なりに進むと海の側に蛇の池神社が建ち、広い蛇の池を眺める。池の浦の潟に棲んでいた大蛇がこの池に移り棲んだという伝説の池である。海のすぐ側なのにもかかわらず、淡水なので灌漑用水などに利用されているそうだ。蛇の池散策を終え、県道まで戻り東浦へ向かう。

大久保大明神に参拝 海の中の奇岩
駆逐艦梨の慰霊碑 長深山沖の海戦地

 県道から瀬戸内海を眺めながら進み、右に建物が見えたので立ち寄ると、この神社は大久保大明神だった。海にそびえる集塊岩を眺め更に進んでいると駆逐艦梨の慰霊碑に着いた。梨艦ノ記によれば、「昭和20年3月神戸川崎造船所で竣工し本土防衛にその機能を発揮した 然るに同年7月28日長深山沖の海戦で敵機延べ150機の攻撃を受け奮戦するも遂に爆沈その栄光の幕を閉じた ここに海底深く眠る御霊を祭ると共に恒久の平和を念じて建立す」とある。慰霊碑から見える長深山沖の会戦地を眺め、御霊に黙祷を捧げた。

平郡東の恵比寿社 大嶽
海童神社 北海道開拓団岩見沢の有志から寄贈された狛犬

 慰霊碑を出発、東浦に着くと最初に見えてきたのが恵比寿様の石祠、海岸線を更に進むと右上に昨年登った岩山の大嶽が見えてきた。そこで前回しっかりお参りのできなかった海童神社へ参拝、北海道開拓団の岩見沢の有志から寄贈された狛犬を見学した。狛犬の後には寄贈者の氏名の刻まれた石碑が置かれていた。

浄光寺に参拝 五十谷三島
五十谷明神 透明度の高い五十谷海水浴場
五十谷三島と海水浴場の風景
 平郡島での滞在時間が刻一刻と迫る中、浄光寺に参拝、次に平郡三景最後の五十谷三島へ向かう。坂を上りピークから南側に下り、三島牧場の牛を眺めて五十谷海水浴場に下り立った。海岸から防波堤の先に並ぶ三島を眺める。なんと言っても海の透明度が凄い。三島の左側には五十谷明神が祭られ、白鷺の鼻と呼ばれる岩には無益な殺生を戒める伝説も残っている。美しい海岸の先に浮かぶ八島を眺めて三島を後にする。
早田八幡宮 へぐりに乗り込む
平郡東港を出港 へぐりから眺める五十谷三島

 最後に平郡東の氏神様の早田八幡宮に参拝、民宿の夕凪さんで平郡名産のひじきを購入し東港に到着、無事にフェリーに乗り込み落ち着くことができた。しっかり周回をすることができたモトコンポに感謝である。フェリーの中でおむすびを食べ、カップヌードルも食べ、最後に珈琲を飲んで本日の予定は全て終了した。

平郡西港へ向かうへぐり 写真中央の平坦な丘が平見山城跡
平坦な平見山城跡山頂
平見山城跡から眺める瀬戸内海
円寿寺の魚類供養塔の案内
重道八幡宮
蛇の池
駆逐艦梨慰霊碑
長深山沖海戦地
五十谷三島
五十谷明神
透明度の高い五十谷海水浴場

 前の山 三丘ヶ岳(三丘城山)三光寺コース を見る

 次の山 石城山5峯と神護石 を見る

歩いた足跡  
登山口周辺の地図はこちら 山口県柳井市平郡島 平見山 登山口付近のMAP
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