比婆山横屋コース(ひばやま)島根県安来市

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2010年5月4日の峠之内コースを見る
2022年3月12日
比婆山久米神社 →0:20→ 展望地 →0:25→ 奥宮 →0:15→ 鋪装道終点駐車場

→0:05→ 山頂まで1070m →0:15→ 比婆山久米神社

全歩行時間 1時間20分
登山行程図(地図をクリックすると拡大)
 古事記に「神さりましし伊邪那美神は出雲国と伯耆国との堺なる比婆山に葬る」とある島根県安来市の比婆山へ登る。この山には2010年5月4日に登っており、比婆山にはこの山を含めてここから南西に位置する御墓山、中国山地の比婆山の3ヶ所が有力とされている。
比婆山横屋参道入口案内 駐車地に車を置いて登山開始
 宮乃前橋を渡る 参考 前回登った「峠之内コース」入口

 安来市伯太庁舎を比婆山へ向かう起点とすれば、県道9号安来伯太日南線を伯太川沿いに南下、伯太庁舎から約5km進むと「比婆山横屋参道入口」の案内が掲示されている。この先の右に登山者駐車場が用意されていたので車を置いて登山を開始した。なお、前回登山の際には更に1.7km下った先の峠之内コースをとっている。

比婆山久米神社に参拝
神社左側から続く登山道

 さて、駐車場を出発、比婆山由緒の案内を眺めて伯太川に架かる宮野前橋を渡る。橋の先の左側には比婆山久米神社が祀られており、この奥宮が山頂に祀られている。神社に参拝後、左側へ移動すると比婆山登山口の案内があり、山頂まで1050mと書かれている。

整備された登山道を進む 霊社さんの案内
溝のような登山道 苔むす岩場

 登山道に入り整備された遊歩道を進む。すぐに大きな溝の中を歩くようになり、足下には横木の階段が続いている。「霊社さん」の案内を過ごし、自然林の中を進むと足下は苔むす岩場に変わる。この岩場には補助の鎖が渡されていた。

山頂まで700m 山日社の
広く平坦な展望地に五角形の石柱が置かれている

 岩場を過ごすと山頂まで700mとなり足下には落ち葉が堆積している。この先で「山日社」の案内があり、右上へ続く階段を登れば広く平坦な展望地に着いた。広場の中央には五角形の塔が置かれ、上半分は折れて横に置かれていた。

展望地から比婆山 展望地から眺める麓の集落
 また比婆山方面も樹間越しにそびえており、途中で植林帯を通過するようだ。眼下には北東方面の展望が広がり、伯太川沿いの集落などを確認できた。
石碑が祀られている 山頂まで500m
植生が植林に変わる 山頂まで200m

 展望地を過ごした先で右側には石碑が祀られていた。すぐに山頂まで500mの案内を過ごし落葉を踏みしめながら坂を登る。やがて周囲の植性は植林帯に変わり、ぐいぐいと高度を上げると山頂まで200m地点を過ごす。

玉抱石の案内に従い左へ向かう 玉抱石
周囲には穴の空いている岩が多い 大きな穴の中にお賽銭

 更に高度を上げれば、玉抱石の案内が立っているので主路を外れて左側に進路をとる。案内に従い少し高度を下げると表面に穴の目立つ岩が現れた。この周囲の岩には大小の穴が空いており、これが珍しい玉抱岩である。

石鳥居 平坦な広場
大岩が置かれている 揖社跡

 岩見学の後、主路に戻ればすぐに久米神社の石鳥居に出会う。周囲は広く平坦な広場でかつて月山富田城を拠点に中国11州を統治した尼子氏が、守護の祭神として篤く崇拝した比婆山には、随神門をはじめとした社殿や五坊の跡が残り、歴史的にも貴重な場所なのであろう。

拝殿跡 奥宮へ向かう
鞍部へ進む 奥宮手前で左の峠之内コースに入る

 さて、久米神社(奥宮)へ100mの案内に従い一旦坂を下る。鞍部から登り返せば山頂の久米神社奥宮だが左側に少し下ると整備された広場が見えた。そこで鞍部を左折し坂を下ると、この道が前回通った峠之内コースだった。

陰陽竹 母里藩主松平直哉公御手植えの樅

 ここで左側に繁っている竹が陰陽竹である。この陰陽竹は男竹に女性的なササがついていることから名付けられたそうだ。陰陽竹の先では母里藩主松平直哉公御手植えの樅を見学、とても大きな樅の木である。

ちんちん井戸の案内とちんちん井戸
 樅の木から南へ移動し行き止まりにあるのがちんちん井戸で、前回見学したことを思い出した。さあ、いよいよ比婆山山頂へ向かう。
奥宮へ向かう 雲伯堺の比婆山久米神社奥宮
伊邪那美大神御陵 御陵

 山頂には久米神社奥宮が建ち、その奧には伊邪那美大神御陵が祀られている。奥宮へ参拝後御陵を見学、時計回りに一周してみた。前回登ったとき同様、神聖な場所にいることがとてもうれしい。

御陵の周囲を回ってみた

 下山は西へ続く尼子道をとる。この道は急な坂の連続で一気に高度が下がる。道自体はとてもはっきりしており、草の茂ることも無く歩きやすい道である。途中で倒れた竹を迂回し、更に高度を下げると。植林帯の下を歩くことになる。

下山は尼子道をとる 広い道が続く
植林を抜ける 鋪装道終点に着く

 更に沢沿いを下っていると間もなく広い駐車場に着いた。この付近に車を置けば山頂まで残り660m、簡単に山頂に立てそうだ。

鋪装道終点から山頂まで660m 分岐から山頂まで1070m
清水掻参道入口の案内 白梅

 駐車地を過ごして何も心配のいらない鋪装道を下れば、やがて民家前を通過して広い道に出た。分岐には山頂まで1070mとあり、今回の登山口からの距離とほぼ変わらない。この先も鋪装道を下り、一周回りで登山口の久米神社まで帰り着いた。なかなか楽しい登山であった。

比婆山久米神社
展望地から麓の集落
石柱
比婆山
玉抱石
拝殿跡
比婆山久米神社奥宮
伊邪那美大神御陵 古事記に「神さりましし伊邪那美神は出雲国と伯耆国との堺なる比婆山に葬る」とある

 前の山 韓竈神社 を見る

 次の山 周應寺山 を見る

歩いた足跡  
登山口周辺の地図はこちら 島根県安来市 比婆山 登山口付近のMAP
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