廿木山(はたぎやま) 山口県岩国市玖珂町

2005年 7月31日(日曜日)

廿木山

登山口 柏原塗研工業葛濶マセンター駐車場

ガイド本 玖珂ユウキの会パンフレット

登山開始 14:38 山頂到着 15:45 下山開始 16:08 下山終了 16:44

登山時間 1:07  山頂滞在時間 0:23 下山時間 0:36

所要時間数 2:06

 以前玖珂町の鞍掛山に登った際、山頂の展望台で配布されていた玖珂ユウキの会のパンフレットを見ていると、玖珂町を中心とした半径20Km以内には37の山々があり、この山の中でまだ登っていない山が6山残っていた。それは周東町陣古屋山・田尻山・岩国市米山・大応山・大平山そして玖珂町の廿木山の6山である。本日はこのパンフレットを参考に、玖珂町の廿木山に登ることにした。

 廿木山全景 登山口は山賊

 玖珂ユウキの会のパンフレットに従って玖珂に行き、まずは登山口の山賊を過ぎてその先の柏原塗研工業玖珂センター前に車を置き、登山を開始した。

 レストランの山賊に向かって降りて行き、山賊のトイレの先、以前見つけた廿木山への登山口の標識に従って左折すると目の前に柴犬がいた。犬を繋いである紐が異常に長く、犬の側を通り抜けて行く際に噛まれないかとひやひやしながら歩いて行く。

山賊のトイレの先を左折 犬の先の中電巡視路に入る

 登山口から5mも歩くとすぐに中電鉄塔への巡視路が右に分岐しており、この巡視路を登って行くのだが、当日は犬に気を取られてそのまま真っ直ぐに進んでしまった。犬の吠える声を背中に聞きながら進んで行くと、道はすぐに藪道となり、左に沢を見るようになると目印のテープも見つからず、ようやく道を間違えていることが分かった。

中電鉄塔への巡視路を右折する 登山道と合流

 道を引き返すと犬が待ちかまえているので、そのまま右の急斜面をよじ登り、尾根道に向かってゆっくりと滑らないように進んで行くと、正しい登山道である中電鉄塔の巡視路に合流した。山賊の登山口から15分を過ぎているが、ようやく安心して歩くことが出来る。更に5分で中電の鉄塔を左に見る。更に巡視路を進むと坂が急になり、急がずゆっくりと進むことを心がけて登る。

シダの茂る道を進む 中電鉄塔を左に見る

 10分程度急な坂を登ると一旦坂を降りて鉄塔の分岐に出会う。ここまで周囲に展望はないが道はよく整備されており、この時期の道としては雑草も無く、非常に歩きやすい。周囲の木々には木の名前を書いた札が掛けてあり、木の名前を確認しながら登ることが出来る。

木の名前を書いた札 玖珂の市街を垣間見る

 鉄塔の分岐を過ぎて少し坂を登ると、ようやく木の間から玖珂の市街を見ることが出来た。その先には谷津林道コースとの分岐があり、分岐を山頂に向かって右に取り進んで行く。道は少しシダが増えてくるが歩きやすい道に変わりはなく、何の苦労もなく進んで行くことができる。

谷津林道コースとの分岐は右に取る 周囲にシダが増えてくる

 坂も緩やかで、安心しながら進んで行くと展望のピーク手前から急な坂道となり、ゆっくりと高度を稼いで行くとようやく平坦な展望のピークに到着した。山賊からこのピークまで40分の行程だった。

展望のピークからの展望、塔ヶ森・高照寺山

 山頂には展望が無いようなのでこのピークからの展望をゆっくりと楽しむ。東から塔ヶ森、高照寺山、氷室岳、矢櫃ヶ岳、先日登った西光寺山、大黒山、竜ヶ岳、蓮華山と過去に登った山々がくっきりと見える。

展望のピークからの展望、氷室岳・矢櫃ヶ岳・西光寺山・大黒山・竜ヶ岳

 周囲の素晴らしい展望を満喫した後、すぐ先の廿木山山頂方面を確認した。廿木山の山頂までは、残りわずかな位置に来ていることが分かった。5分程度の休憩後、蓮華山が間近に見えることを確認し、廿木山に向かって出発する。

蓮華山が近い 廿木山を垣間見る

 一旦ピークを下り、緩やかな坂を登り返して行く。展望のピークから5分で一の滝観音への分岐を過ぎ、道が右に向き始めると山頂まで後わずかとなる。少しの登りを我慢しながら進んで行くとようやく廿木山山頂に到着した。

廿木山山頂の風景

 廿木山の山頂は広く平坦な場所で沢山の山頂標識が掛けてあり、この山は意外と人気があるのかも知れない。本日も30度を越える暑い中の登山であるため酸素吸入をする。但し、途中での酸素吸入の必要は無かったので先日登って苦しかった西光寺山よりは疲労感が少ないようだ。

一の滝観音に向かってシダの道を下りる

 広い山頂にてゆっくりと休憩をし、ラジオをつけると高校野球の実況をしており、下関中央工業と柳井商業の試合の9回の裏で、柳井商業が同点に追いついたところだった。廿木山山頂からの展望は無く、休憩をした後下山を開始する。本日夕方に、周防大島の友人宅での夕食会に誘われており、下山を急ぐため一の滝観音に向かって降りることにした。

シダの道が厳しくなる 薄暗い登山道

 山頂から降りて行くと、向かって左に降りる分岐が一の滝観音分岐で、標識には「この道は一般向きではありません」と書いてあるのが気になった。2〜3分降りて行くとシダの道が厳しくなり、坂が急になると同時に地面が見えなくなった。更に降りて行くとシダの高さが背丈ほどになり、歩くのに難渋し、慎重に目印のテープを確認しながら降りて行くことになる。

倒木帯を過ごす 沢に下る

 山頂から10分で周囲の木々が高くなり、周囲が暗くなると同時に坂は緩やかになった。ここで少し安心したが、すぐに道は再び急斜面となり、倒木により歩き難い場所を通り過ぎる。この倒木帯を過ぎると道が怪しくなり、とうとう目印のテープを見失ってしまった。急な斜面を木にしがみつきながら滑らないように降りて行くと、下には沢が流れていることが分かった。

一の滝観音に到着

 沢に向かって降りて行き、沢の端を水に濡れないように下って行くことにした。沢の岩は苔むしておりとても滑りやすくなっているので、ゆっくりと降りて行くことを心がける。結局、山頂からは25分で一の滝観音に到着した。周囲は相変わらず暗く涼しい場所である。

祠を過ぎる 山賊に戻った

 広い道をゆっくりと滑らないように下って行くと更に5分で山賊に戻ることが出来た。登山時に間違えた道の確認のため再度登山口に向かい、中電鉄塔の巡視路を確認すると今度は犬が中電の巡視路のど真ん中で寝ていた。どうも邪魔な犬である。山賊を出て緩やかな坂の舗装道を登り返し、柏原塗研工業の駐車場まで戻り登山を終了した。帰りに廿木山の全景を確認してようやく位置関係を理解することが出来た。

山賊 廿木山

 廿木山は道がよく整備されており、途中に適当な坂道もあり、展望のピークからの展望も素晴らしい。登山口の山賊で名物の山賊むすびを買い込み、山頂で昼食にするのも良し、下山時に山賊で昼食を取るのも良しで、色々な意味で良い環境にある山と思われる。

山賊

塔ヶ森

高照寺山

氷室岳

蓮華山

廿木山山頂

廿木山全景

 前の山 要害岳 を見る

 次の山 ダツヤ山奮戦記 を見る

登山口周辺の地図はこちら 玖珂町廿木山 登山口付近のMAP

登山リスト(あいうえお順)に戻る

登った山のリストに戻る

トップに戻る