仏経山(ぶっきょうざん)島根県出雲市

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2010年5月3日

登山者駐車場 →0:50→ 展望広場 →0:10→ 三角点峰

 →0:10→ 展望広場 →0:30→ 登山者駐車場

全歩行時間 1時間40分

 高瀬山の登山口を出発、簸川南地区広域農道まで出て左折、荒神谷遺跡の案内に従い西へ進む。やがて荒神谷史跡公園前を通過、この先で斐川町から出雲市に入る。そのまま道なりに進むと左に山陰自動車道の斐川インターを過ごし、この先の左側を注意しながら進むと倉庫の手前に仏経山(神名火山)2.1kmの登山口案内を見つけた。

仏経山(神名火山)2.1kmの登山口案内に従い左折

 この分岐を左折し、道なりに南へ向かうと仏経山登山者用駐車場が整備されていた。駐車場左には、何か祀られているような大岩が見えている。駐車場を出発、舗装道を南へ進むと、6月より無料となる山陰自動車道に架けられた橋が見えてきた。

仏経山登山者用駐車場 大岩の上に何か祀られている

 山陰自動車道を西へ向かえばすぐに仏経山トンネルに入る場所となり、東へ向かえば簸川インター、南西方面を見上げると山頂に続く尾根を眺めることができる。仏経山登山道の指導標に従い祇園橋を渡ると、前方には最後の民家が見えてきた。

仏経山トンネルと山頂へ続く尾根 民家の前を通る

 民家の前の舗装路を進み、左に竹林帯を見ながら沢に沿って進むと、坂の始まりに仏経山登山道の指導標が立っている。竹林帯を少し進むと左に梅林が現れ、この時期には青梅がたわわに実っていた。

仏経山登山道の指導標 美しい池

 中国電力の巡視路標識を過ごし、少し進むと右に池が見えたので立ち寄る。言葉に言い尽くせないような神秘的な池にびっくり、しばらく美しい池を眺めた。池を出発し、良く踏まれた登山道をしばらく進むと、巡視路は直進方向に続いているが、登山道は右へ分岐する。分岐点には指導標が立っているので迷う心配はなく、山腹につけられた道に入る。但し、足下は小石混じりの道となり、急に滑りやすくなるので注意が必要だ。

良く踏まれた登山道 巡視路を右折する

 足下に咲く花を観賞しながら自然林の下を進むのが気持ち良く、やがて道の途中で北方面の展望が開ける場所に着く。眼下には登山開始場所の周辺も見えており、出雲平野ののどかな田園風景が一望の展望地で小休止を採る。

滑り易い道 自然林の下を進む

出雲平野ののどかな田園風景

 展望地を出発し、更に山腹につけられた道を進む。自然林の下、周囲に展望はないものの、明るい木漏れ日の射す登山道を快適にしばらく進むと、坂の傾斜がきつくなり、ロープの渡された坂道を登る。

明るい道が続く ロープの渡された坂道を登る

 前方に空が近くなり、左右に並ぶ岩を過ごすと仏経山の展望広場に到着した。広く平坦な展望広場の中央には南無妙法蓮華経と彫られた石塔が立ち、北の展望を眺めると眼下には出雲平野が広がっている。

左右に並ぶ岩を過ごす 南無妙法蓮華経と彫られた石塔

広く平坦な展望広場

展望広場から眺める風景

 本日は霞み気味の展望ながら、眼下に広がる景色は美しい。展望広場入口に立つ案内には仏経山のいわれが説明してある。

 出雲平野から南を見ると、ひときわ高くそびえ立つ山を古くから神名火山といっていました。出雲風土記(733年)に「神名火山という」とあります。神名火の名火は、かくれこもるという意味がありますので、キサヒの神がおしずまりになっている山といわれています。これを今は、仏経山と読んでいます。

 戦国時代中国地方に勢力をもっていた武将尼子経久は、この山に十二の寺を建て、薬師十二体を安置し、山の名も仏経山と改めて、尼子家の安泰を祈ったといわれます。神の山が仏の山に変わるという全国的に珍しい山です。

 また東の峰には、天保年間に建てられたと言われる石塔があり、新川を開通した時、無縁仏の霊を祀ったものと言われています。斐川町史より。

展望広場から眺める風景(動画)

 眼下に広がる展望をゆっくり眺めた後、三角点を求めて南へ向かう。前方にはアンテナが見えており、アンテナの左にあるピークが三角点峰である。一旦坂を下りすぐに登り返すと右に宗教的な大岩群を過ごす。この先には斐川町の防災無線施設があり、この施設の東側へ回り込むと、東には木の間越しながら高瀬山を眺めることができた。

宗教的な大岩群 斐川町防災無線施設

 この施設から少し坂を下り、右手の反射板の所から出雲平野を眺める。やはり展望が素晴らしく時の経つのも忘れそうだ。反射板を右に過ごし、坂を下れば舗装路に着いた。大きなアンテナに向かって舗装道を西へ進むと「神名火山と伎比佐加美高日子命」の案内が立っている。

反射板を過ごす 舗装道を進む
「神名火山と伎比佐加美高日子命」の案内 アンテナ側の細いコンクリートを進む

 三角点へはNTT仏経無線中継所のフェンス伝いに傾斜の高い方へ向かう。足下が狭くなるので慎重に進むと、山頂へと続く踏み跡が現れる。左右に細い竹が茂っており、少しの傾斜を登ると、すぐに二等三角点が現れた。周囲には木の間越しながら、南方面へ斐伊川と集落の展望を得ることができた。これ以外の展望はないので三角点を出発、アンテナ前から広がる展望をゆっくり眺める。

三角点と三角点峰から眺める木の間越しの展望

アンテナ先に広がる展望 展望広場方面

 下山は元来た道を引き返すが、展望広場から眺める周囲の展望はやはり素晴らしい。途中にも眼下を見下ろす展望地があり、自然林と展望を楽しみながら下りることができた。駐車場まで戻り、荷物を車に入れて国道9号まで戻る。途中で振り返る仏経山はとても美しい山容をしていた。

登山口の大岩

登山途中に広がる展望

展望広場手前の岩

展望広場から

登山口の大岩

麓から眺める仏経山

 前の山 高瀬山 を見る

 次の山 京羅木山〜星上山縦走 を見る

歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 島根県出雲市 仏経山 登山口付近のMAP

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