足摺山(あしずりやま) 山口県萩市田万川町

2005年11月13日(日曜日)

足摺山

登山口 開作橋

ガイド本 金光康資著 防長山野へのいざない

登山開始  9:04 山頂到着  9:55 下山開始 11:01 下山終了 11:38

登山時間 0:51 山頂滞在時間 1:06 下山時間 0:37

所要時間数 2:34

 5時過ぎに柳井を出発、痩せた岩尾根に36体の観音石仏が鎮座する旧田万川町の足摺山を目指す。

 玖珂の温度は2度、とても寒い。国道2号から国道187号を乗り継ぎ錦町でも温度は2度、島根県の吉賀町(旧六日市町)との県境傍示ヶ垰には6時20分到着、旧柿木村「はとの湯」の分岐から津和野町に向かう笹山ルートに向かう。

 途中のループ付近で綺麗な紅葉を堪能する。7時に笹山を超え、津和野に向かって降りていると十種ヶ峰方面に雲海が広がっており、雲海に浮かぶ十種ヶ峰を展望することができた。素晴らしい展望にしばらく見とれる。

津和野の雲海

 津和野は雲海の下にあり、町に降りて行くと早速霧が濃くなってきた。県道17号を通り、堀庭園の側を抜けて進み県道124号に入るが、須佐方面は通行止めと書いてある。これから行くのは田万川町なので大丈夫と勝手に決めて進むが敢えなく通行止めにより引き返す。

堀庭園と紅葉

 県道124号(日原須佐線)は17年12月24日まで県境付近が通行止めなのでこの方面から行く場合には注意が必要となる。迂回路を通り再び県道124号に入り観崖橋を渡り県道306号を走る。すぐ左に開作橋を見ることができるので橋の付近の空地に駐車し登山を開始する。

 正面には足摺山山頂と思われる景色が広がっている。開作橋を渡り左折して進むとすぐ右手に中電電柱があり、「開作支100」と書いてある。また、電柱の下には「足摺山入口」と書いてあるのでまず間違えることはない。

足摺山登山口の開作橋 「開作支 100」の電柱を右折する 赤いテープあり

 道標に従い進むと再び左方向に手製の「足摺山入口」の道標があり左折する。檜林を少し進むと道は枯れた川を渡り、枯れ川の右を進むようになる。その先に分岐の道標が立っており、目印のテープに従い右折して尾根道に入る。このポイントさえ間違わなければ大丈夫、山頂まで道に迷うことはない。

足摺山入口の道標を見て左折する 目印のテープに従い右折する

 「足摺山入口」道標から檜林に入り、5分以上歩いても右に向かう道が判らない場合には、じっくりと右側の尾根に向かう目印を探して欲しい。突き当たりの大岩まで行くと明らかに分岐を通り過ぎている。私の場合、分岐の道標が倒れていたため分岐を通り過ぎ、突き当たりの大岩まで行き大変往生した。

 目印に従って急な坂を少し登ると左側に祠があるので本日の登山の無事を祈願する。尾根道は急な岩の道となっており、滑りやすいので注意しながら進む。すぐに右側の共同アンテナを見送り、急な坂を登って行く。

途中の祠に参拝 岩の道を登る

 共同アンテナまで登山口から20分足らずで到着、少し進むと小さな岩があり、丁度椅子のようになっているため小休止を取る。坂は相変わらず一本調子でゆっくり進まないと息が切れる。

共同アンテナを過ごす 落葉で滑る道を進む

 快適な尾根道を進んで行くと道が細くなり、左下の方向に急斜面を見ながら慎重に高度を上げて行くことになった。滑り落ちないようにゆっくりとストックを使い、三点確保の状態で安全を確認する。落ち葉の敷き詰められた登山道の中、滑りやすい道の歩き方を学習しながら山腹をジグザグに進んで行くと無事足摺山の稜線に到着した。

左は急斜面 滑らないように進む

 まずは尾根道を右に取り、326ピークを目指す。少し雑木が茂る道を掻き分けて進むとすぐに326ピークに到着した。目の前には北西から東に向かっての大展望が開け、北方面には須佐の高山が綺麗な山容を見せており、東方面に向かって島根県の山の稜線が綺麗だ。また、その向こうには日本海、眼下には箱庭のような集落が広がりいつまで見ていても飽きない。

326ピークからの展望は素晴らしい

 ピークの上には祠のように石が置いてあり、信仰の山であることが判る。展望に満足したので足摺山の石仏に向かう。ピークから先程の分岐に戻り、南に進むと36体の観音石仏が置かれている足摺山山頂に到着した。

326ピークから眺める須佐高山 326ピークの祠

痩せ尾根に観音石仏

 痩せた岩尾根の上に置かれた観音石仏、南には十種ヶ峰を中心とした稜線が遠くまで広がり、北西には犬鳴山を中心とした稜線が広がっている。標高310mの山頂から見える景色とは思えない素晴らしい展望だ。眼下には開作集落の田園風景が広がり、ゆったりとした景色の中で風が穏やかだ。

南方面の展望も素晴らしい遠く十種ヶ峰まで遠望

 痩せた尾根を慎重に歩く。左右は断崖絶壁、足が竦む。尾根の中間地点にて素晴らしい展望を楽しみながら珈琲タイム、珈琲の香りがとても良い。

眼下の集落 岩の道を進む

 たっぷりと至福の時を過ごした後、足摺山を出発する。南方向に進み、開作集落を左に見ながら一旦坂を下る。道はよく踏まれており迷うことはない。坂を少し登り返したその先には再び楽しい痩せた岩尾根があり慎重に進む。岩尾根歩きを楽しんだ後は尾根道を進み、だんだん高度を下げて行く。

痩せた岩尾根歩きが楽しい

 そのうち踏跡があるのか無いのか判らなくなったが尾根道は明らかに下に向かっており、木に掴まりながら慎重に降りて行く。最後に急な下りとなり林道に到着した。林道を降りて行くと左手にお地蔵様が鎮座されており、その先には民家が見える。

林道に下りた お地蔵様と対面

 お地蔵様に登山の無事を報告し開作橋まで戻り登山を終了した。どうも最後には道を外したようだがちゃんと下山できたのでよかった

 開作橋から足摺山の山頂方向を双眼鏡で確認する。さっきまで座っていた岩尾根と切り立った崖、観音石仏までがはっきりと見える。素晴らしい感動を与えてくれた足摺山に感謝しながら開作橋を出発した。

開作橋から眺める足摺山 麓の開作橋から眺める足摺山の岩尾根

紅葉

十種ヶ峰と雲海

須佐高山

遠く十種ヶ峰方面

石仏

 前の山 権現山・天井山・西山・大谷山・大滝・小吹山縦走 を見る

 次の山 奥の院山・金比羅山 を見る

歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 足摺山 登山口付近のMAP

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