荒戸山(あらとやま)岡山県新見市

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2009年8月29日

荒戸神社 →0:05→ 遊歩道分岐 →0:20→ 山頂

 →0:15→ 遊歩道分岐 →0:05→ 荒戸神社

全歩行時間 0時間45分

 岡山県新見市の荒戸山へは中国自動車道の東城インターを起点とする。国道182号を東へ進み、広島県庄原市東城町から岡山県新見市哲西町に入る。遠くに鍋を逆さにしたような特徴的な山が見えてくれば、これが今回目指している荒戸山。野馳地区の分岐を右折し、県道50号に入り道なりに進む。野馳小学校前の分岐を右折、暫く進むと北の正面に一目で荒戸山と分かる美しい山容が現れた。

野馳小学校前の分岐を右折 美しい山容の荒戸山

 この先の変則四差路を直進すれば荒戸山の登山口と案内されている。黄金色の田園地帯の先に荒戸山を暫く眺めた後、登山口へ向かって出発。分岐の右手には地神様の石碑が祀られており、荒戸神社への道案内と思われる石像も見ることが出来た。この場所から登山道まで1kmと案内されているが、時刻は午後3時を過ぎているのでこのまま登山口まで車で進入する。

荒戸山へは変則四差路を直進 田圃の先に荒戸山

道案内の石像等が左右に並ぶ

 舗装された林道荒戸野線を少し進むと右手に鳥居が立ち、ここから参道が神社に向かって続いているようだ。更に林道を進み荒戸神社に到着、この神社が今回の登山口となる。

荒戸神社の大鳥居 神社に続く参道

登山口の荒戸神社

 岡山県指定の重要文化財、荒戸神社本殿は、「室町時代の建築様式を伝える貴重な建造物で、祭神は大錦積命、天照大神、他に16神がある。創建は正中元年(1324)荒戸山山頂に建立されたが、嘉吉2年火災により焼失したため、文安元年(1444)現在地に再建された。本殿の特徴として、入母屋造檜皮葺で、向拝を持たない屋根は全国的にも少ない古い形態で、基壇を作らず石敷とした床下の工法は古式のものである」と説明されている。

岡山県指定重要文化財の荒戸神社本殿 荒戸山への入口

 また、新見市指定天然記念物の荒戸山については、「昔から土地の人々の間では「鍋山」と呼び、標高761.9mで町内一の高さを誇り、地質時代新生代第3期の初め(約200万年前)に噴出したと考えられている。この火山は、玄武岩から成っており、トロイデ(鐘状火山)といわれる。荒戸山中腹には、玄武岩の柱状節理が多く見られる。この柱状節理は、学術的に価値の高いものである。また、山中には推定樹齢150年以上の荒戸神社参道の杉並木や、200年を越えるケヤキ、コナラ、クヌギなどが混成する天然林がある」と説明されている。

荒戸山登山案内(クリックすると拡大) 登山道を進む

 荒戸神社に参拝後いよいよ荒戸山へ向かう。神社の左手より登山道が続いており、手前にはトイレも完備されている。登山道に入るとすぐに荒戸山案内図が置かれており、これから進むコースを頭の中に入れる。登山道の途中にはコナラやシキミなど樹木の説明板が設置されているので、木の名前を確認しながら歩くことが出来る。

緩やかな傾斜の坂道 擬木の階段が続く

 周囲には苔むした樹林が多く、とても良い雰囲気である。緩やかな傾斜の坂道を進めば間もなく整備された擬木の階段が始まり、もう少し進めば左右に分岐のある場所に着いた。左が西回りで右が東回り、どちらを通っても一周できる。この分岐は左の西回りコースを採る。

左右の分岐に到着 山腹につけられた道を西へ進む

 すぐに西ノ瀧と呼ばれる玄武岩の柱状節理を見学、棒状の岩が束ねられているような印象を受けた。更に登山道を進めば倒木の場所に着く。倒木を越えることは出来ないので四つんばいになってこの倒木を抜ければ、黒滝と説明された場所に着く。やはり柱状節理の岩が並んでおり、豪快な岩を暫く観賞。

西ノ瀧 黒滝

 この先からは左右に笹原が続き、美しい自然林の下につけられた坂道を進み、コナラの木の下を進めば、北に向かっていた登山道は右に折り返す。自然保護など訴える標識を過ごし、坂の傾斜が緩むと自然探索路の標識の先に荒戸山の山頂が現れた。二等三角点の立つ山頂には荒戸山の説明板が立っている。平坦な山頂からは周囲に展望はなく、樹林に覆われている。

笹原を進む コナラの木の下
二等三角点の立つ荒戸山山頂 荒戸山の説明(クリックすると拡大)

荒戸山山頂風景(動画)

 山頂から少し南へ進むと「幸福の塔」と名付けられた展望台が立っていた。展望台の高さは15.2mで展望台の上に立てば標高が777mになるそうだ。展望台に登り周囲の展望を眺める。空気が澄んでいれば遠く中国山地や吉備高原の展望が広がるそうだが、あいにく周囲は霞んでおり、天神山方面がわずかに確認出来る程度だった。

幸福の塔 周囲は霞んでいる

 幸福の塔を下り、下山を開始する。南へと続く登山道を下りて行き、左にNHKのアンテナを過ごす。この先でベンチが現れるので、このベンチの手前から右に下りる道へ向かう。

下山を開始 NHKの施設を過ごす
ベンチの横から右へ下りる 柱状節理の岩

 擬木の階段を下れば、周囲に柱状節理の岩を見ることが出来る。更に下れば弘法滝と説明された場所に着く。豪快な柱状節理を暫く観賞し、植林帯を進む。この先でも宮ノ上滝を観賞しながら進めば間もなく一周回りで分岐に到着した。分岐を左に採り更に下山を続け、登山口の荒戸神社に戻った。

弘法滝 柱状節理の岩を観賞

 荒戸神社を出発し、県道まで下りて荒戸山を振り返る。やはり荒戸山は美しい山容をしていた。

荒戸山

荒戸神社本殿

柱状節理

山頂

幸福の塔

弘法滝

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歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 岡山県新見市 荒戸山 登山口付近のMAP

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