西吾妻山(にしあづまやま)山形県米沢市他

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2015年8月3日
つがもりリフト →0:35→ 人形石 →0:25→ 大凹の水場 →0:30→ 梵天岩

 →0:07→ 天狗岩 →0:13→ 山頂 →0:10→ 西吾妻山小屋前

 →0:15→ 吾妻神社 →0:35→ 大凹の水場

 →0:25→ かもしか展望台 →0:15→ つがもりリフト

全歩行時間 3時間30分

登山行程図(地図をクリックすると拡大)

 2015年夏の遠征3日目、本日向かうのは西吾妻山。当初は不動沢コースを採り、一切経山へ向かう予定だったが、磐梯吾妻スカイラインは、火山ガス濃度による通行規制が心配である。そこで、万全を期して西吾妻山への登山に切り替えた。

白布峠から眺める吾妻連峰 白布峠から山形県に入る

 登山口は山形県米沢市の天元台高原で、昨日登った磐梯山の八方台登山口を経由し、檜原湖沿いを北上。山形県米沢市との県境の白布峠へさしかかると、道路で猿が遊んでいた。

白布峠を散歩するの野猿と親子猿

湯元駅 ロープウエイで天元台高原へ

 しばらく猿の行動を見学した後、天元台へ向かって坂を下る。道の駅ばんだいからは約1時間半で天元台高原ロープウエイの湯元駅へ到着。登山準備の後、ロープウエイ駅へ行き往復料金3500円の乗車券を購入した。

天元台公園 しらかばリフト

 まずロープウエイに乗り込み、標高920mの湯元駅を出発、標高1350mの天元台高原駅へ着く。次にしらかばリフト、しゃくなげリフト、最後につがもりリフトで標高1820mへ到着。約50分で標高差900mを稼ぐ。もう登山口から西吾妻山山頂までの標高差約200m、楽々登山という感じである。

しゃくなげリフト 安全の鐘を鳴らす

 この天元台高原には三つの愛の鐘が置かれている。最初の「幸福の鐘」は天元台高原駅、二つ目の「希望の鐘」は中吾妻展望台、そして三つ目が「安全の鐘」で、登山道入口の北望台である。大きく鐘を鳴らして安全祈願の後、登山道に入る。

西吾妻山登山道入口 左が人形石、直進はかもしか展望台

 岩の目立つ道に入ると、すぐに直進方向と左方向の分岐が現れた。直進方向はかもしか展望台経由で西吾妻山へ、左は人形石経由となる。先に見所を押さえておきたいので、人形石経由で登ることにした。分岐を左折し岩の多い道を進む。足下に季節の花を眺め、時折展望の広がる場所で、遠くに見える景色を堪能する。

木の間から眺める展望 足下には石が多い
白骨林 眼下に集落らしき風景

 登山道には人形石へ案内する標識が多く置かれ、道に迷う心配は無い。頭上には白骨林がそびえており、この付近が風の通り道であることがうかがわれる。木の根の張り出す登山道を足場を選びながら進んでいると、眼下に集落らしき風景が見えているものの、どのあたりなのか見当もつかない。

人形石は角度により見える形が違う(クリックで拡大)

 しばらく緩やかな傾斜の道を進むと岩の多い広場に出た。この中央付近に大岩が見えており、これが人形石であることが分かった。この岩は見る角度により人形に見えるもので、西から東に向かって眺めると、人形と言うことが理解できる。最初は反対側から見ていたため、いったいどの石が人形石が判別するのに時間がかかってしまった。

西吾妻山へ向かう なだらかな山容の西吾妻山

 さて、リフト乗り場・西吾妻山の案内を確認して西へ続く道に入る。南にそびえる西吾妻山は、緩やかな傾斜の山に見えており、その手前中央付近には梵天岩らしき岩峰が青空の下に顔を出している。平坦な木道の左右にハイマツとしゃくなげを眺めながら進むと、すぐに左右の分岐へ着く。右はカモシカ展望台へ続く道で帰路に使ううため、西吾妻山へ向かって進路を左(南)へ採る。

東の展望(クリックで拡大) 大凹湿原へ向かって左折
眼下に大凹湿原 コバイケイソウ

 整備された木道を下り、大凹湿原に入る。このあたりは美しいお花畑で、コバイケイソウ、チングルマ、ワタスゲ、イワオトギリなど珍しい花を眺めながら時間を掛けて散策する。やがて木道が終われば梵天岩へ800m地点へ到着、大凹の水場でのどを潤す。冷たい水で顔を洗って登山再開、ここで遅咲きのしゃくなげの花を観賞することができた。

大凹湿原はお花畑

大凹の水場でのどを潤す 岩の道を登る

 この先からは岩場の急登が始まり、わくわくするような大岩が楽しい。ただし、足下は不安定なので慎重に足場を選びながら高度を上げる。やがて前方が開けてくると、岩の先には青空が広がり、美しい景色に感動する。岩の多い道を更に進むと、間もなく整備された登山道に出る。

正面の梵天岩へ向かう(クリックで拡大) 東吾妻山など

 足下にリンドウの花を眺めながら木道を進む。東には東吾妻山や一切経山などがそびえており、いずれこの山々にも登りたいものだ。さて、まずは南にそびえる梵天岩を目指す。木道が終われば再び岩の道に変わり、大きな岩に取り付けば、間もなく梵天岩の上に着く。目の前には目指す西吾妻山がその端正な山容を惜しげも無く見せている。

梵天岩(クリックで拡大) 梵天岩から眺める西吾妻山

岩が無造作に転がる広場(クリックで拡大) 天狗岩

 梵天岩を出発、岩の多い道を進むと岩が無造作に転がる広場を通過、目の前には西吾妻山の山容が迫っている。更に進むと平坦な岩海の広場に出る。ここが天狗岩と言われる場所で、奥には吾妻神社が祀られている。神社には帰りに参拝することにして、まずは西吾妻山の山頂を目指す。

西吾妻山は間近 木道を進む

 西吾妻山を目の前にして山頂へ至る行程を眺めれば、一旦坂を下って登り返す道が続いている。岩場を下り整備された木道を辿る。すぐに木道は終わり、左右は笹の茂る道に変わる。緩やかな傾斜の坂を辿れば、山頂から下りてくる登山者と出会った。挨拶をしていると、西大峰付近でクマが出たそうだ。これは大変と、クマ除けの鈴を取り出し、チリンチリンと鳴らしながら登山道を進むと、間もなく吾妻連峰最高峰へ到着した。

樹林が登山道の左右を覆う 吾妻連邦最高峰の西吾妻山山頂

 テレビで何度も紹介されている山頂の風景だが、実際に山頂に立つと緑に囲まれて展望の無いことがとてもうれしい。山頂にて小休止の後、下山を開始。下山は西へ進路を採り、西吾妻小屋を経由して天狗岩へ戻るコースを採る。

西吾妻小屋へ向かう 西大嶺

西吾妻小屋 吾妻神社

 左右に笹の茂る道を下り、木道が見えてくると展望が開ける。前方に見える吾妻山小屋へ向かって進み、小屋を外から見学して進路を北へ採る。木道を辿れば間もなく吾妻神社の前へ到着した。神社へ参拝後、神社横で昼食を摂る。今日の予定はこの西吾妻山一つなので、昼食のカップヌードルを作り、のんびり昼食を摂った。

再び天狗岩 最後に西吾妻山を眺めて下山開始

 天狗岩でしばらく休憩していたら、空に雲が増えてきた。大気が不安定と言われる中の登山なので、下山を開始する。下山は元来た道を引き返すだけなので安心である。天狗岩を出発して梵天岩を通過、坂を下って大凹の水場でたっぷりのどを潤し、大凹湿原で花を観賞した。湿原から坂を登って人形石への分岐を右に過ごし、岩の目立つかもしか展望台へ着いた。

かもしか展望台から西吾妻山 登山口のつがもりリフト

 かもしか展望台から西吾妻山を眺めていると、山頂部付近に雲がかかり始め、いずれ山頂付近が見えなくなりそうだ。かもしか展望台を出発、岩の目立つ道を下れば、間もなく登山口のつがもりリフト前に出た。ここからはリフトとロープウエイを乗り着くだけで、霞みがちな展望を眺めながら天元台高原へ到着、更にロープウエイに乗り、湯元駅へ下り立った。これで西吾妻山登山は無事終了である。

リフトに乗り山頂駅へ下る 天元台高原へ到着

 天元台の湯元駅から明日登山予定の燧ヶ岳の登山口、御池駐車場までの移動距離は170km、移動時間は約4.5時間である。まず山形県米沢市から福島県会津若松市方面へ引き返す。県境の白布峠、磐梯山の登山口の八方台を通過、一昨日入った富士の湯で汗を流し、コンビニで明日の朝食・昼食などを購入。

会津ラーメンで有名な牛乳屋食堂のミルクみそラーメン

 一路御池駐車場を目指して進んでいると、牛乳屋食堂の看板が見えてきた。この店は是非寄りたいと思っていた店なので立ち寄る。メニューを眺め、おすすめのミルクみそラーメンと餃子を注文。具だくさんで評判以上に美味しいラーメンに感激した。

人形石

大凹湿原

コバイケイソウ

チングルマ

梵天岩

梵天岩から東の展望

西吾妻山

西吾妻山山頂

吾妻神社

 前の山 安達太良山 を見る

 次の山 燧ヶ岳 を見る

歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 山形県米沢市他 西吾妻山 登山口付近のMAP

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